JPS60228250A - 合成樹脂製容器の製造方法 - Google Patents

合成樹脂製容器の製造方法

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JPS60228250A
JPS60228250A JP8112684A JP8112684A JPS60228250A JP S60228250 A JPS60228250 A JP S60228250A JP 8112684 A JP8112684 A JP 8112684A JP 8112684 A JP8112684 A JP 8112684A JP S60228250 A JPS60228250 A JP S60228250A
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container
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浅田 善光
猛 下村
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ■9発明の背景 技術分野 本発明は、合成樹脂製容器およびその製造方法に関する
ものである。詳しく述べると、ガスバリヤ−性が極めて
高く長期間にわたって高い減圧度また畔加圧度を保持で
さる合成樹脂製容器およびその製造方法に関するもので
ある。
先行技術 従来、種々のタイプ合成樹脂製容器が各種分野において
使用されている。そして、それら容器の中には、内部が
減圧される減圧容器あるいは、内部が加圧される加圧容
器があり、その−例を挙げると、例えば輸液用容器等の
医療容器やビール。
コーラ、サイダー等の炭酸飲料容器がある。このような
減圧あるいは加圧容器としては、従来、容器本体として
ガス透過性がなくかつ透明性の良好なものとしてガラス
製容器が使用されてきた。
しかしながら、ガラス製管状容器は、保存または運搬中
、もしくは使用中に破損しやすく、また重いという欠点
があった。このため、軽量で透明な合成樹脂製容器の使
用について検討を行なったが、合成樹脂は人なり小なり
ガス透過性があるので、長時間の保存中に周囲の雰囲気
ガス、例えば空気が透過してしまい、この結果、合成樹
脂製容器内の圧力がhnして所定の減圧または加圧度が
保持ができないことが判明した。例えば合成樹脂製輸液
用容器の内部に酸化されやすい薬剤、例えばアミノ酸等
が混合されている輸液が収容されていると、容器を透過
して流入する周辺雰囲気の空気中に含まれる酸素により
薬剤が酸化され変質を起こすため、合成樹脂製容器を採
用しようとすれば減圧包装容器内に保存するか、脱酸素
剤を用いる必要があった。しかるに、減圧包装容器によ
る保存は、包装容器が減圧容器であるために、極めて高
価であるうえに密封および開缶で著しく手間がかかるの
でコスト高となるという欠点があった。
脱酸素剤を用いる場合も、包装材料は、酸素バリヤー性
フィルムである必要がある。さらに炭酸ガス含有飲料用
容器にあっては、飲料中の炭酸ガス成分が容器を透過し
て周辺雰囲気中へ流出してしまう等の恐れがあった。
■8発明の目的 したがって、本発明の目的は輸液容器、減圧容器加圧容
器等に用いられるガスの透過性を抑えた新奇な合成樹脂
製容器およびその製造方法を提供することにある。。本
発明は他の目的は、ガスバリヤ−性が極めて高く長時間
にわたって高い減圧度保持できる合成樹脂製容器および
その製造方法を提供することにある。本発明のさらに他
の目的は、破損の恐れがな(かつガスバリヤ−性の極め
て高い合成樹脂製の減圧または加圧容器およびその製造
方法を提供することにある。
これらの諸目的は、少なくとも1箇所に密閉可能な開口
部を有する合成樹脂製容器本体において、該容器本体の
内表面または外表面の少なくとも一方の表面にシランカ
ップリング剤および含窒素有機化合物より成る群から選
ばれた少なくとも一種の単量体を反応させて被膜を形成
してなることを特徴とする合成樹脂製容器により達成さ
れる。
本発明は、前記合成樹脂製容器本体が、透明合成樹脂製
である合成樹脂製容器である。さらに本発明は、前記被
膜が透明被膜である合成樹脂製容器である。また、本発
明は、該被膜は膜厚が500A〜5μmである合成樹脂
製容器である。また、前記合成樹脂がスヂレンの単独重
合体または共重合体、メチルメタクリレートの単独重合
体または共重合体、ポリエステルおよびポリカーボネー
トよりなる群から選ばれた少なくとも1種の重合体であ
る合成樹脂製容器である。さらに、本発明は、単量体が
シランカップリング剤である合成樹脂製容器である。ま
た、本発明は、シランカップリング剤がビニルシラン化
合物である合成樹脂製容器である。本発明は、シランカ
ップリング剤がアルキルジシロキサンまたはアル士ルシ
クロシロキサンである合成樹脂製容器である。また、本
発明は、単量体が含窒素有機化合物、特に、含窒素シラ
ン化合物、不飽和脂肪族ニトリルおよび含窒素芳香族化
合物よりなる群からな選ばれた少なくとも1種の化合物
である合成樹脂製容器である。
また、これらの諸目的は、少なくとも1箇所に密閉可能
な開口部を〜有する合成樹脂製容器本体の内表面および
外表面の少なくとも一方の表面に、シランカップリング
剤およびキャリアーガスよりなる混合ガスを供給しかつ
プラズマ気相生長法により反応させて透明被膜を形成さ
ぼることを特徴とする合成樹脂製容器の製造方法により
達成される。また、本発明は、反応が0.05〜2.0
Torrの減圧下に行なわれてなる合成樹脂製容器製造
方法である。さらに、本発明は、シランカップリング剤
1モルに対するキャリアーガスの量が104モル以下で
ある合成樹脂製容器の製造方法である。また、本発明は
、シランカップリング剤がビニルシラン化合物、アルキ
ルジシロキサンおよびアルキルシクロシロキサンよりな
る群から選ばれ少なくとも1種のシラン化合物である合
成樹脂製容器の製造方法である。さらに、本発明は、キ
ャリアーガスが炭酸ガス、酸素、アルゴン、窒素。
−酸化窒素、空気、−酸化炭素およびアンモニアより群
から選ばれた少なくとも1種のものである合成樹脂製容
器の製造方法である。また、本発明は、キャリアーガス
が炭酸ガスまたは酸素である合成樹脂製容器の製造方法
である。本発明は、また合成樹脂製容器本体が透明合成
樹脂製である合成樹脂製容器の製造方法である。さらに
、本発明は、合成樹脂がスチレンの単独重合体または共
重合体、メチルメタクリレートの単独重合体または共重
合体、ポリエステルおよびポリカーボネートよりなる群
から選ばれた少なくとも1種の重合体である合成樹脂製
容器の製造方法である。
これらの開目的は、少なくとも1箇所に密閉可能な開口
部を有する合成樹脂製容器本体の内表面および外表面の
少なくとも一方の表面に、含窒素有機化合物をガス状で
供給しかつプラズマ気相生長法により反応させて透明被
膜を形成させることを特徴とする合成樹脂製容器の製造
方法により達成される。
また、本発明は、反応が0.05〜2Torrの減圧下
に行なわれてなる合成樹脂製容器の製造方法である。さ
らに、本発明は、反応温度が一20〜150℃である合
成樹脂製容器の製造方法である。また、本発明は、含窒
素有機化合物が含窒素シラン化合物、不飽和脂肪族ニト
リル、好ましくはアクリロニトリルおよび含窒素芳香族
化合物よりなる群から選ばれた少なくとも1種のもので
ある合成樹脂製容器の製造方法である。本発明は、含窒
素芳香族化合物がピリジンである合成樹脂製容器の製造
方法である。また、本発明は、合成樹脂製容器本体が透
明合成樹脂製である合成樹脂製容器の製造方法である。
さらに、本発明は合成樹脂がスチレンの単独重合体また
は共重合体、メチルメタクリレートの単独重合体または
共重合体、ポリエステルおよびポリカーボネートよりな
る群から選ばれた少なくとも1種の重合体である合成樹
脂製容器の製造方法である。
■8発明の具体的構成 つぎに、図面を参照しながら、本発明の詳細な説明する
。すなわち、第1図に示すように、本発明による合成樹
脂製容器1は、少なくとも1箇所に密閉可能な開口部3
を有する合成樹脂製の容器本体2よりなるものである。
しかして、この合成樹脂製の容器本体2の内表面および
外表面の少なくとも一方の表面には、シランカップリン
グ剤または含窒素有機化合物を反応させて透明被膜が形
成されている。例えば、第2(A)図に示すように容器
本体2の外表面全面にシランカップリング剤または含窒
素有機化合物を反応させて得られた透明被膜2aが形成
されている。また第2(B)図に示すように容器本体2
の内表面全面にシランカップリング剤または含窒素有機
化合物を反応させて得られた透明被膜2bが形成されて
いる。さらに、第2(C)図に示すように容器本体2の
外表面に前記被膜2aが、またその内表面に前記透明液
1!2bが形成されている。なお、第2(A)〜2(C
)図において透明被膜2a 、2bは誇張されて画かれ
ている。
本発明で使用される容器本体を構成する合成樹脂として
は、スチレンの単独重合体または共重合体、メチルメタ
クリレート単独重合体または共重合体、ポリエステル、
ポリカーボネート等がある。
スチレン重合体としては、ポリスチレンの他にスチレン
と他の共重合体との共重合体があり、該共重合体とてし
ては、ブタジェン、メチルメタクリレート、無水マレイ
ン酸等がある。
被膜形成に使用される単量体としては、シランカップリ
ング剤、含窒素有機化合物等がある。シランカップリン
グ剤としては種々のものがあるが、例えば一般式Iを有
するビニルシラン化合物Cト12 =CH8i (R)
3 (1)(ただし、式中、Rは塩素、臭素等のハロゲ
ン原子、OCH3,OC2H5、OC3H7,O−is
0031−17等(7) 7 )Lt mlキシ基、−
0C2ト(40CH3等のアルコキシアルコキシ基、C
H3、C2+−15、C3t−h 、iso C3H7
等のアルキル基である。)やアルキルジシロキサン、″
アルキルシクロシロキサン、エポキシ基を有するシラン
化合物等がある。−例を挙げると、例えばビニルトリク
ロシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラ
ン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシ
ラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン
、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトル
メトキシシラン、γ−グリドキシプロピルトリメトキシ
シラン、γ−グリドキシプロピルメチルジェトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−
クロロプロピル1−リメトキシシラン、ヘキリメヂルジ
シロキサン、テトラメチルシクロシロキサン、γ−メル
カプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプ
ロピルトリメトキシシラン また、含窒素有機化合物としては、ヘキサメチルシラザ
ン、1,1.3.3−テトラメチルジシラザン、N−β
(アミノエチル)γーアミノプロピルトリメトキシシラ
ン、N−β(アミノエチル)γーアミノプロピルメチル
ジメトキシシラン、γーアミノプロピルトリエトキシシ
ラン、N−フェニル−γーアミノプロピルトリメトキシ
シラン等の含窒素シラン化合物、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリル等の不飽和ニトリル類、好ましくはア
クリロニトリル、ピリジン、シアノピリジン類、ピコリ
ン類等の含窒素芳香族化合物、好ましくはピリジン等が
ある。
管状部材の表面に透明被膜形成させるには、プラズマ気
相生長法( P lazma C; emical V
 aporD epos i t ion法、以下「プ
ラズマCVD法」という)を用い、例えばつぎのような
方法で行なう。
すなわち、第3図に示すようにガス導入口11およびガ
ス排気口12と備えた反応器13に、回転軸14に支承
された誘電基盤支持台15を設け、かつ該誘電基盤支持
台15には容器本体保持具18を取付け、該容器本体保
持具18にプラズマCVD処理すべき容器本体2を保持
させる、なお該誘電基盤支持台15にはアース16を接
続する。
一方、誘電基盤支持台15の対面には電源(図示せず)
に接続された高周波電極17が設けられている。しかし
て、真空ポンプ等の減圧装置19により排気口12から
反応器13内の雰囲気ガスを排気して所定の減圧度に保
ちつつ前記単量体をライン21よりガス導入口11を経
てまた必要によりライン22より炭酸ガスまたはライン
21より酸素または窒素ガスを反応器13内に供給しな
がら減圧容器本体2を回転軸4より回転させ、かつ高周
波電極よりプラズマを発生させてプラズマCV Dを行
う。
また、別の方法としては、第4図に示ずように、誘電基
盤支持台15を回転式とせず固定式にする方法がある。
なお、同図において第3図と同一の符号は同一部材を表
わす。
さらに、別の方法としては、第5図に示すように誘電基
盤支持台15aとしてメツシュ電極を用いかつ固定式と
し、また高周波電極17を反応器13外に設ける方法が
ある。なお、同図において第3図と同一の符号は同一部
材を表わす。
前記単量体としてシランカップリング剤を使用する場合
には、通常キャリアーガスが併用され、該シランカップ
リング剤はガス状で反応器に供給される。シランカップ
リング剤とキャリアーガスとのガス組成比は、シランカ
ップリング剤1モル当りキャリアーガスト104モル、
好ましくは、10〜102モルである。すなわち、キャ
リアーガスが1モル未満ではガスバリアー性の高い透明
被覆膜が得られ難く、一方104モルを越えると、透明
性の高い被覆膜形成が事実1難しいからである。このよ
うなキャリアーガスとしては、例えば炭酸ガス、酸素,
アルゴン、窒素,−酸化窒素。
−酸化炭素.アンモニア等があり、好ましくは炭酸ガス
である。
一方、単量体として含窒素有機化合物を使用する場合に
は、通常キャリアーガスは不要である。
プラズマCVD反応時の圧力は0.05〜2Torr 
、好ましくは0. 1 〜1. OTorr テある。
また、基盤の温度は反応開始時には−20〜60℃、好
ましくは20〜50℃であるが、反応中は一20〜15
0℃、好ましくは30へ・80℃である。高周波電力m
は0 、01〜I W/cm2 、好ましくはO’、 
04〜0.5W/cm2 Fある。
このような反応条件下に形成される透明被膜の膜厚は5
00人〜5.0μm以下好ましくは600八〜4.0μ
mである。
■、具体的作用 以上のごとき構成を有する合成樹脂製容器は、つぎのよ
うにして使用される。すなわち第1図に示すような合成
樹脂製容器1の容器本体2にアミノ酸含有輸液、炭酸飲
料等の内容物を必要により充填したのち、減圧または加
圧下に栓部材4により密封して使用される。
つぎに実施例を挙げη本発明をさらに詳細に説明する。
実施例 1〜6 第1図に示すように、一端に開口部を有する肉厚1.O
mm、内径14mmの容器本体2をポリスチレンで作っ
た。この容器本体2を第3図に示ずように反応器13に
入れ、電極面積74CI112、電極間隔4.5cmで
排気量を一定に保持しながらビニルメトキシシランおよ
び炭酸ガスの混合ガスを供給し、箔1表に示す条件下に
プラズマCVD法により反応を行なったところ、第2(
A)図に示すような透明被膜2aが形成された。該容器
本体2に、ブチルゴム製栓部材4を110mm1−1o
に減圧したアミノ酸配合輸液充填容器に密栓した。この
減圧容器について酸素透過係数を測定したところ、第1
表のとおりであった。
実施例 7〜8 実施例1と同様の方法において、電極面積を2Q1cm
2、電極間隔を5.0cmにした以外は同様の方法を行
なって透明被膜を形成させて、減圧容器を作成した。こ
の減圧容器について酸素透過係数を測定したところ、第
1表のとおりであった。
実施例 9〜15 実施例1と同様の方法において、第1表に示す条件下で
プラズマCVD法により被膜を形成させ、減圧容器をf
i:製した。この減圧容器について酸素透過係数を測定
したところ、第1表のとおりであった。
実施例 16 実施例1と同様の方法において記載した容器本体を用い
て電極面積を500II12電極間隔を4.5cn+に
し、水冷式反応器を使用した以外は、同様な方法を行な
って透明被膜を形成させ、ついで減圧容器を作成した。
この減圧容器について酸素透過係数を測定したところ、
第1表のとおりであった。
実施例 17〜18 実施例1と同様の方法において、第1表に示す条件下で
プラズマCVD法により被膜を形成させ、ついで減圧容
器について、酸素透過係数を測定したところ第1図のと
おりであった。
比較例1 実施例1と同様な方法において、プラズマCVD被膜を
形成しないものについて減圧容器を作成した。この減圧
容器について酸素透過係数を測定したところ第1表のと
おりであった。
実施例 19〜21 第1図に示すように、一端に開口部を有する肉厚1.0
11111、内径14Imの減圧容器本体2をポリスチ
レン(重量平均分子量100.000)で作った。この
容器本体2を第3図に示すように反応器に入れ、電極面
積740II12、電極間隔4.5cmで排気量を一定
に保持しながら第2表に示す含窒素有機化合物をガス状
で供給し、第2表に示す条件下にプラズマCVD法によ
り反応を行なったところ、第2(A)図に示すような透
明被膜2aが形成された。該容器本体2に、ブチルゴム
製栓部材4を150mmHgに減圧した前記管状容器2
の開口端に密栓して減圧容器を得た。この減圧容器につ
いて酸素透過係数を測定したところ、第2表のとおりで
あった。
比較例 2 実施例19と同様の方法において、プラズマCVD被膜
を形成しないものについて減圧容器を作成した。この減
圧容器について酸素透過係数を測定したところ第2表の
とおりであった。
V3発明の具体的効果 以上述べたように、本発明は、少なくとも1個所に密閉
可能な開口部を有する合成樹脂製容器本体において、該
容器本体の内表面または該表面の少なくとも一方の表面
にシランカップリング剤および含窒素有機化合物より成
る群から選ばれた少なくとも一種の単量体を反応させて
被膜を形成してなることを特徴とする合成樹脂製容器で
あり、また、本発明は少なくとも一個所に密閉可能な開
口部を有する合成樹脂製容器本体において、該容器本体
の内表面および外表面の少なくとも一方の表面に、シラ
ンカップリング剤およびキャリヤーガスよりなる混合ガ
スを供給しかつプラズマ気相生長法により反応させて透
明被膜を形成させることを特徴とする合成樹脂製容器の
製造方法であり、さらに本発明は少なくとも一個所に密
閉可能な開口部を有する合成樹脂製容器本体において、
該容器本体の内表面および外表面の少なくとも一方の表
面に、含窒素有機化合物をガス状で供給しかつプラズマ
気相生長法により反応させて透明被膜を形成させること
λ特徴とする合成樹脂製容器の製造方法であるから、本
発明に係る合成樹脂製容器のガス透過係数、特に酸素透
過係数が低く、このため合成樹脂製容器外からの容器内
へのガス透過ならびに容器内から容器外からのガス透過
は減少プる。
したがって、該合成樹脂製容器をアミノ酸等の酸化され
やすい薬剤を充填した減圧容器として使用した場合、該
容器外から容器内へのガス、特に酸素の透過は少なくな
り、このため長期間にわたって容器内の減圧度は保たれ
、かつ薬剤の変質もなくなる。また、炭酸飲料等を充填
した加圧容器として使用した場合、該容器内から容器外
へのガス、特に炭酸ガスの透過は少なくなり、このため
長期間にわたって容器内の加圧度は保たれる。しかも、
本発明による容器は合成樹脂製であるので、運搬時、貯
蔵時あるいは使用時に衝撃を受けても破損の心配は全く
ない。
またプラズマCVD法によって形成される透明被膜は、
その膜厚が500八〜5μmであるので材料費は安価で
あり、かつ短時間で形成できるので製造コス]〜も低い
、さらに透明合成樹脂としてスチレンの単独重合体また
は共重合体、メチルメタクリレートの単独重合体、ポリ
エステルまたはポリカーボネートが使用されるため、前
記単量体のプラズマCVD法による被膜形成が容易であ
り、かつ破損の心配がなく、軽量でしかも安価である。
また、本発明はプラズマCVD法を用いて被膜を形成さ
せているため、被膜が形成される樹脂面を粗面化すると
同時に被膜が形成されるので、剥離しにくり、均一かつ
薄い被膜を容易に形成でるものである。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明方法により製造された合成樹脂製容器の
一例を示す断面図、第2(A)〜2〈C)図は第1図に
示す合成樹脂製容器の部分拡大断面図、第3〜5図はプ
ラズマCVD装置の一例を示す概略WIT面図である。 1・・・合成樹脂製容器、2・・・容器本体、2a、2
b・・・透明被膜、 3・・・間口部、4・・・栓部材
。 特許出願人 テ ル 七 株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)少なくとも一個所に密閉可能な開口部を有する合
    成樹脂製容器本体において、該容器本体の内表面または
    外表面の少なくとも一方の表面にシランカップリング剤
    および含窒素有機化合物より成る群から選ばれた少なく
    とも一種の単量体を反応させて被膜を形成してなること
    を特徴とする合成樹脂製容器。 (2)前記合成樹脂製容器本体が、透明合成樹脂製であ
    る特許請求の範囲第1項に記載の合成樹脂製容器。 (3)前記被膜が透明被膜である特許請求の範囲第1項
    または第2項に記載の合成樹脂製容器。 (4)該被膜は膜厚が500八〜5μmである特許請求
    の範囲第1項ないし第3項に記載の合成樹脂製容器。 (5)前記合成樹脂がスチレンの単独重合体または共重
    合体、メチルメタクリレートの単独重合体または共重合
    体、ポリエステルおよびポリカーボネートよりなる群か
    ら選ばれた少なくとも1種の重合体である特許請求の範
    囲第1項ないし第4項のいずれか一つ記載の合成樹脂製
    容器。 (6)単量体がシランカップリング剤である特許請求の
    範囲第1項に記載の合成樹脂製容器。 (7)シランカップリング剤がビニルシラン化合物であ
    る特許請求の範囲第6項に記載の合成樹脂製容器。 (8)シランカップリング剤がアルキルジシロキサンま
    たはアルキルシクロシロキサンである特許請求の範囲第
    6項に記載の合成樹脂製容器。 (9)単量体が含窒素有機化合物である特許請求の範囲
    第1項に記載の合成樹脂製容器。 (10)含窒素有機化合物が含窒素シラン化合物。 不飽和脂肪族ニトリルおよび含窒素芳香族化合物よりな
    る群からな選ばれた少なくとも1種の化合物である特許
    請求の範囲第9項に記載の合成樹脂製容器。 (11)少なくとも一個所に密閉可能な開口部を有する
    合成樹脂製容器本体の内表面および外表面の少なくとも
    一方の表面に、シランカップリング剤およびキャリアー
    ガスよりなる混合ガスを供給しかつプラズマ気相生長法
    により反応させて透明被膜を形成さぼることを特徴とす
    る合成樹脂製容器の製造方法。 く12)反応は0.05〜2丁Or rの減圧下に行な
    われてなる特許請求の範囲第11項に記載の合成樹脂製
    容器の製造方法。 (13)シランカップリング剤1モルに対するキャリア
    ーガスの量が104モル以下である特許請求の範囲第1
    1項または第12項に記載の合成樹脂製容器の製造方法
    。 (14)反応温度は一20〜150℃である特許請求の
    範囲第11項ないし第13項のいずれか一つに記載の合
    成樹脂製容器の製造方法。 (15)シランカップリング剤がビニルシラン化合物、
    アルキルジシロキサンおよびアルキルシクロシロキサン
    よりなる群からな選ばれた少なくとも1種のシラン化合
    物である特許請求の範囲第11項に記載の合成樹脂製容
    器の製造方法。 (16)キャリアーガスが炭酸ガス、酸素、アルゴン、
    窒素、−酸化窒素、空気、−酸化炭素およびアンモニア
    よりなる群から選ばれた少なくとも1種のものである特
    許請求の範囲第11項に記載の合成樹脂製容器の製造方
    法。 (17)キャリアーガスが炭酸ガスまたは酸素である特
    許請求の範囲第16項に記載の合成樹脂製容器の製造方
    法。 (18)合成樹脂製容器本体が透明合成樹脂製である特
    許請求の範囲第11項に記載の合成樹脂製容器の製造方
    法。 (19)合成樹脂がスチレンの単独重合体または共重合
    体、メチルメタクリレートの単独重合体または共重合体
    、ポリエステルおよびポリカーボネートよりなる群から
    選ばれた少なくとも一種の重合体である特許請求の範囲
    第11項ないし第18項のいずれか一つに記載の合成樹
    脂製容器の製造方法。 (20)少なくとも1箇所に密閉可能な開口部を有する
    合成樹脂容器本体の内表面および外表面の少なくとも一
    方の表面に、含窒素有機化合物をガス状で供給しかつプ
    ラズマ気相生長法により反応させて透明被膜を形成させ
    ることを特徴とする合成樹脂製容器の製造方法。 (21)反応は0.05〜2Torrの減圧下に行なわ
    れてなる特許請求の範囲第20項に記載の合成樹脂製容
    器の製造方法。 (22)反応温度は一20〜150’Cである特許請求
    の範囲第20項または第21項に記載の合成樹脂製容器
    の製造方法。 (23〉含窒素有機化合物が含窒素シラン化合物。 不飽和脂肪族ニトリルおよび含窒素芳香族化合物よりな
    る群からな選ばれた少なくとも1種のものである特許請
    求の範囲第20項ないし第22項のいずれか一つに記載
    の合成樹脂製容器の製造方法。 (24)含窒素芳香族化合物がピリジンである特許請求
    の範囲第23項に記載の合成樹脂製容器の製造方法。 (25)合成樹脂製容器本体が透明合成樹脂製である第
    20項に記載の合成樹脂製容器の製造方法。 (26)合成樹脂がスチレンの単独重合体または共重合
    体、メチルメタクリレートの単独重合体または共重合体
    、ポリエステルおよびポリカーボネートよりなる群から
    な選ばれた少なくとも1種の重合体である特許請求の範
    囲第201iないし第25項のいずれか一つに記載の合
    成樹脂製容器の製造方法。
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