JPS6022463B2 - リ−ドスイツチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はリードスイッチ、特に複数本のりードの一部を
対向させて構成した接点部を管体の内部に封入したりー
ドスィッチに関する。

従来のリードスイッチは、例えば第１図に示すように、
Ｎｉ５２％残鉄の材料（以下封入用合金と呼ぶ）よりな
る２本のりード１，２の相互対向部にて構成された接点
部をガラス管３の内部に封入しただけの構造になってい
るため、平常時の接点状態が不安定である。

それ故に外部にコイル４を組合わせてリードリレーとし
た場合にも動作が不確実で信頼性に劣る。そこでガラス
管３の外部にさらにバイアス用永久磁石５を配置し、こ
の永久磁石５の磁力により接点部を平常時閉成状態に付
勢し、コイル４に給電されて逆方向の磁界が印加された
ときにのみ関離させることで正確な動作を行わせること
が試みられている。しかしその場合、永久磁石５の特性
や取付け位置によって動作点が変動してしまう上に、組
立てが面倒であり、かつリードスイッチの外部の構造が
複雑になるとともに、全体の寸法が大きくなってしまう
という問題もある。ところで最近、冷間加工により薄板
、榛「線材にでき、又、ダイス加工、打抜き、曲げ「深
紋り、切削加工も可能で、しかも磁気特性の良好な永久
磁石が開発されている。

そのような永久磁石は、例えば、Ｃｕ−Ｎｉ−Ｆｅを主
成分としたものや、Ｆｅ−Ｃｒ−Ｃｏ系のものであり、
以下このような永久磁石を合金磁石と呼ぶ。その合金磁
石は第２図に示したような特性をもっている。即ち「残
留磁束密度１３．０〜１４．帆○、保磁力５００〜６０
のｅ、エネルギー積４．０〜５．加けＱお、機械特性と
して引張強度、時効後６５〜〜？歌Ｇ／榊、伸び率１０
〜１５％、硬さ２００〜２３０（ＨＶ）との特性である
。本発明の目的はかかる合金磁石の利点を有効に利用す
るようにリードスイッチに組込み、それにより種々の面
で優れたりードスィッチを提供することにある。以下図
面を参照しながら実施例を用いて説明する。

第３図は本発明によるリードスイッチの一実施例を示し
、ガラス管３の内周面に上記合金磁石で作ったパイプ６
を密着隊合させ、その磁力によりリード１，２の接点部
を閉じる方向に付勢している。

今、リード１，２の接点部に逆向きの磁界が印加される
と、接点部は開く。これによれば上記合金磁石で作った
部分はリード１，２には荷重としてもまた抵抗体として
も何ら作用しないという利点がある。なおパイプ１２に
はスリット状の割れがあってもよい。第４図は、上記合
金磁石より作ったパイプ６を内周面に密着隊合させたガ
ラス管３の外周に、温度上昇により飽和磁束密度の低下
する感温磁性材料よりなるリング７を俵合させてある。

これにおいては、温度が低くてリング７の飽和磁束密度
が高いと、両リードー，２の磁束はリング７に漏洩して
、接点部を流れる磁束が少ないためその接点部は開離し
ており、一方、温度上昇によりリング７の飽和磁束密度
が低下すると「 リング？に漏洩する磁束は減少して接
点部に多くの磁束が流れるためその接点部が閉成する。
即ち、温度上昇により接点部の閉成する温度スイッチを
きわめて簡単な構造で提供できる。ここでリング７を熱
伝導の良好な合金を利用して作ると〜高速応答型の温度
スイッチが実現できる。第５図は上記合金磁石にて作っ
たパイプ６を内周面に密着隊合させたガラス管３の外周
に、永久磁石８と感温磁性体９とを配置して構成した温
度スイッチを示している。

ここで永久磁石８の看磁方向はリードし ｇの肴滋方向
とは逆になっている。これによると、温度上昇により接
点部が開離する。第６図はｉｊ−ドスィッチのガラス管
３の外周にリング状の２つの永久磁石亀蔓，官２を鉄合
させるとともに、その両永久磁石量亀９ １２間にリン
グ状の感温磁性体官３を配して温度スイッチを機成して
いる。これによると、温度上昇により接点部が閉成する
。以上実施例を用いて説明したように、本発明によるリ
ードスイッチにおいては、接点部を封入した管体の内面
に圧延可能な合金磁石よりなるパイプを取付け、その合
金磁石の磁力によって接点部を或る状態に付勢した構成
になっているので、これを用いてリードリレーや温度ス
イッチを得る場合に、外部にバイアス用永久磁石を設け
なくとも正確な動作を行わせることができる。

さらにパイプを管体の内面に取付けた単純な構造である
ため、組立てが簡単で、かつリードスイッチの外部の構
造も単純化できるとともに、全体の寸法も小さくでき、
しかも組立時に動作点が変動してしまうおそれも少なく
抑えることができる。また従釆の常開接点を有する一般
的なりードスィッチと本発明によるリードスイッチとを
用意しておけば、それらに共通の永久磁石や感温磁性体
を付加することにより常関型温度スイッチと常閉型温度
スイッチとを任意に得ることができるため、組立て現場
における部品点数を削減できる。

【図面の簡単な説明】

第亀図は従来のリードスイッチを用いた常閉型リードリ
レーの一例を示す構成図、第２図は本発明に用いる合金
磁石の特性図、第３図は本発明によるリードスイッチの
−実施例を示した構成図、第４図は本発明によるリード
スイッチを用いて構成した温度スイッチの断面図、第５
図は同じく温度スイッチの他例の断面図、第６図は同じ
く温度スイッチのさらに他例の断面図である。 亀，２……封入用合金製リード、３……ガラス管、亀・
・・…コイル、６・・・…・０。 合金磁石製パイプ、７州…感温磁性材料製リング〜 ９
亨 竃３……感温磁性体。第３図 第４図 第２図 第５図 第６図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 複数本のリードの一部を互いに対向させて２つの状
   態間で切換り可能に構成した接点部を管体の内部に封入
   せしめたリードスイツチにおいて、圧延可能な合金磁石
   よりなるパイプを上記管体の内面に取付け、該合金磁石
   の磁力によつて上記接点部を一方の状態に付勢したこと
   を特徴とするリードスイツチ。 ２ 上記合金磁石はＦｅ−Ｃｒ−Ｃｏを主成分としたも
   のであることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   リードスイツチ。 ３ 上記合金磁石はＣｕ−Ｎｉ−Ｆｅ系の永久磁石材料
   で作られたものであることを特徴とする特許請求の範囲
   第１項記載のリードスイツチ。