JPS6022260Y2 - 空気調和装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はヒートポンプ式空気調和装置の除霜制御装置
に関するものである。

一般に、各々独立した冷凍サイクルで構成された空気調
和装置の除霜制御方式は第１図に示される構成であった
。

すなわち、第１図において、暖房時、圧縮機１，２より
吐出される高温・高圧ガスは四方切換弁３，４を通って
、水側熱光換器５へ導かれ、ここで配管６で接続された
ファンコイルユニット７の循環温水と熱光換する。

すなわち、ファンコイルユニット７で室内を暖房するこ
とにより温水温度が低下し、この低下された温水を数度
上昇させることにより、高温・高圧ガスは冷却されて凝
縮し低温・高温の液体冷媒となる。

低温・高温の液体冷媒は絞り装置８，９により減圧され
、空気側熱光換器１Ｇ、１１にて外気から吸熱して蒸発
し、再び四方切換弁３，４を経由して圧縮機１，２にも
どる。

また、一方、冷房時は四方切換弁３，４の切換えによっ
て冷媒が逆循環し、周知のヒートポンプサイクルを形成
している。

１２．１３は空気側熱光換器１１，１０に強制通風する
ための送風機、１４は冷温水の熱媒体ヲ室内に設けられ
たファンコイルユニット７等の放熱器に循環するための
ポンプであり、熱媒体循環回路６に設けられている。

１５は２段設定のサーモスタットであり、水側熱光換器
の入口側５ａに固定され、温水温度によってＮｏ、 １
側回路１６と冷、２側回路１７の発停を制御する。

１８．１９はディアイサーであり、暖房運転中、空気側
熱光換器１０，１１に着霜が生じると、これに伴にその
熱光換器における蒸発温度が低下することを利用して、
外気温度と空気側熱光換器１０，１１のコイル温度（蒸
発温度）を検出し、これらの差温か所定温度に達すると
、四方切換弁３，４を切換えて一時、冷媒サイクルを逆
にして冷房運転を行ない空気側熱光換器１０，１１の除
霜運転を行なつＯ 今、暖房運転中動、１回路１６と陽、２回路１７とがそ
れぞれ独自に放熱器７からの負荷の増減で運転・停止を
行ない、たとえばサーモスタット１５の１段目（低温）
設定値１５ａが入口温水温度５１℃で停止し、４８℃で
運転し、２段目（高温）設定値１５ｂが入口温水温度５
３℃で停止し、５０°Ｃで運転する場合、第２図に示す
ようにＮＯ，１回路１６と陽、２回路１７運転を行ない
、負荷の増減で水温が５１℃に達するとＮｏ、１１６が
停止し、水温が４８℃に下降すると再び運転するような
パターンを繰返しているときにＮｏ、 ２回路１７の空
気側熱光換器１１に着霜してコイル温度が低下し、ディ
アイサー１９が作動してデフロスト運転を開始した場合
、陥。

２回路１７が冷房運転を行なうため、水側熱光換器５内
を循環する温水温度は徐々に低下する。

このためデフロストがひんばんに開始されると温水温度
の低下が著しくなり、室内のファンコイルユニット７よ
り吹出される吹出温度も低くなり充分な室内の暖房がで
きないという問題が生じた。

また、このときル、１回路１６が運転開始するまでには
温水温度が４８℃まで低下しなければならなかった。

この考案は上記実情に着目してなされたもので、デフロ
スト運転中は片方の回路のサーモスタット設定値を強制
的に高温側に切換えて片方のユニットの運転開始時期を
早め、温水温度の低下を防止することを目的とするもの
である。

その具体例として第２図に示すようにＮｏ、 １回路１
６が５１℃を越えて停止した後に勤、２回路１７がデフ
ロスト運転を開始した場合、温水温度が徐々に低下でゆ
くのが、いまデフロスト開始とともに叱、１回路１６の
サーモスタット１５ａの設定値が運転温度で４５℃→５
１℃のように高温側に切換わるため、温水温度が５１℃
になるとＮｏ、 １が運転を開始し、温水温度の低下を
防ぐことができるものである。

以下この考案の一実施例として示した第３図に基づいて
説明する。

即ち、第３図において、通常の冷房運転時に２段目サー
モスタット１５ｂは鬼２回路１７中の（ファン１３、圧
縮機２、四方弁４に接続され、１段目サーモスタット１
５ａはＮｏ。

１回路１６中のファン１２、圧縮機１、四方弁３が四方
弁３，４の両端にはリレー２０．２１が接続される。

リレー２０，２１の接点２０ａ、２１ａはそれぞれファ
ン１２．１３に直列に接続される。

また、接点２１ｂは陥、１回路１６と出、２回路１７を
接続する。

このとき、ディアイサー１９が作動すると四方弁４が開
放されて冷房運転に切換わりファン１３も停止してＮｏ
、 ２回路１７もデフロスト運転を行なう。

同時に、２段目サーモスタット１５ｂはリレー２１の接
点２１ｂを通じてＮｏ、 １回路１６に接続され、デフ
ロスト運転中は高温側で運転を行ないＮｏ、 １回路１
６の開始温度を早める。

以上のように、この考案はヒートポンプ式空気調和機で
複数台の独立回路を組込んでサーモスタットで容量制御
を行なう場合、デフロスト運転中の温水温度の低下を防
止するために残りの回路はサーモスタットの高温設定値
で運転させるようにしたため、温水温度の低下を防止す
ることができる効果を奏し得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示すヒートポンプサイク
ル図、第２図はこの考案の動作説明図、第３図はこの考
案の一実施例を示す電気回路図を示す。 図中、１，２は圧縮機、３，４は四方切換弁、５は水側
熱光換器、１０，１１は空気側熱光換器、１５はサーモ
スタット、１８．１９はディアイサー、２０．２１はリ
レーである。 なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 圧縮器と、四方切換弁と、空気側熱光換器と、絞り装置
   と、熱媒体が循環する水側熱光換器とからなるヒートポ
   ンプサイクルが複数回路独立して備えられている空気調
   和装置において、夫々上記空気側熱光換器に対応され、
   暖房サイクル時に着霜が生じたことを検知してデフロス
   ト運転を行なわせるためのディアイサー、その各段は上
   記水側熱光換器に対応され、夫々に所要温度の設定値が
   付与されている複数段のステップサーモ、および、デフ
   ロスト運転時に上記複数回路のヒートポンプサイクルを
   接続させる手段が設けられ、暖房サイクル時に、対応す
   るステップサーモの設定値が高くされているいずれかの
   ヒートポンプサイクルがデフロスト運転に入ったとき、
   上記設定値が高くされているステップサーモを上記以外
   のヒートポンプサイクルに対応させるようにしたことを
   特徴とする空気調和装置。