JPS594628B2 - 協調除霜手段を備えた多圧縮機式ヒ−トポンプ装置およびその作動方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ヒートポンプの制御に関し、特に、多圧縮機
式または複圧縮機式ヒートポンプ装置の除霜操作を協調
的に調整するだめの制御装置に関する。

ここで、複圧縮機式ヒートポンプとは、２台の圧縮機を
備えたヒートポンプのことであり、多圧縮圧機式ヒート
ポンプとは、２台以上の圧縮機を備えたヒートポンプの
ことをいう。

複圧縮機ヒートポンプの使用は、冷却および加熱作動の
ための所要エネルキー人力を制御するのに２つの圧縮機
を独立して段階的に作動されることができるという点で
有利である。

ここで使用される「ヒートポンプ」という用語は、空調
すべき区域へ必要に応じて加熱または冷却を施すことの
できる可逆冷凍装置を意味する。

大抵の小型ヒートポンプにおいては圧縮機は１台だけし
か使用されておらず、そのような単一圧縮機式ヒートポ
ンプの制御は、比較的簡単で殆んど問題はない。

しかし、大型ヒートポンプ装置においては多くの場合、
２つの圧縮機が使用され、各圧縮機は、それぞれの関連
する閉ループ流体回路を通して冷媒を循環させるように
構成されている。

２台の圧縮機を使用するヒートポンプ装置の場合、ヒー
トポツプが冷却作動モードになされた場合冷却負荷が増
大するにつれて２台の圧縮機が順次に作動されるように
それらの圧縮機の作動を段階的に実施させるのが普通で
ある。

しかしながら空調すべき区域へ加熱を施す場合は、系に
課せられる加熱要求量に関係な（，２台の圧縮機が併行
して作動される。

加熱作動モードの場合両方の圧縮機を作動させるのは、
主として、除霜サイクルを行なっているとき圧縮機に偶
発的な過度の負荷がかかるのを防止するためである。

周知のように例えば除霜サイクル中のように屋外熱交換
器が停止されているときに１台の圧縮機だけを始動させ
ると、ヒートポンプ装置を苛酷な条件下で無理に作動さ
せ、装置を損傷させるおそれがある。

さりとて、除霜操作に随伴する上述のような問題を回避
するために２台の圧縮機を常時作動させることは、急激
にではないにしても、エネルギーの無駄な消費をもたら
し、最終的には装置の故障を生じさせるような別の問題
を起すことになる。

「２段圧縮機式加熱法」と題する本出願人の米国特許願
第７３９３９８号には、加熱作動モードにおいて複圧縮
機系統の作動を段階的に実施させるだめのヒートポンプ
制御装置が開示されている。

それには、サーモスタットによって感知される加熱負荷
を充足させるために１台または２台の圧縮機を作動させ
るようにした、除霜用系統を含む電気回路が開示されて
いる。

除霜操作が必要とされるときは２台の屋外熱交換器が同
時に除霜される。

除霜が必要かどうかは、各系内の冷媒温度を平均するこ
とによって確認される。

除霜が必要とされる場合、１台の圧縮機だけしか作動さ
れていないときは、他方の圧縮機も付勢させ、２台とも
冷却モードで作動させる。

本発明の制御装置は、別個の屋外熱交換器を独立して除
霜させることと、複圧縮機式ヒートポンプ系を段階的に
作動させることに関する。

本発明の電気制御回路は、第１圧縮機が除霜サイクル中
であるときは第２圧縮機を付勢し、第１圧縮機が屋外熱
交換器を除霜するために冷却作動モードで作動されてい
るにも拘らず、空調区域へ加熱が施されるようにする。

更に、各除霜系統内に個別のリレー接点を設け、２台の
圧縮機のどちらかが除霜サイクルで作動されているとき
は、他方の圧縮機は除霜サイクルを始めることができな
いように構成する。

従って、加熱作動モードにおいては、どちらか一方の圧
縮機は、他方の圧縮機の作動モードに関係なく、常に空
調すべき区域へ熱を供給している。

本発明の目的は、予圧縮機式ヒートポンプ装置のだめの
制御装置を提供することである。

本発明の他の目的は、加熱作動モードにおいて各ヒート
ポンプを独立して段階的に作動させることができるよう
に構成した制御装置を提供することである。

本発明の他の目的は、どの時点においても１台の圧縮機
だけしか除霜作動モードに置かれないように各圧縮機の
作動を制御するようにした予圧縮機式ヒートポンプ装置
を提供することである。

本発明の更に他の目的は、多数の圧縮機を使用するヒー
トポンプ装置の消費エネルギーを減少させることである
。

本発明の更に他の目的は、第１圧縮機が除霜作動モード
にあるときは負荷条件に関係なく第２圧縮機が作動され
て空調すべき区域へ加熱を施すようにした複圧縮機式ヒ
ートポンプ装置を提供することである。

本発明の他の目的は、屋外周囲温度が所定レベル以下に
低下したときは加熱要求を受けだ最初から複ヒートポン
プの２台の圧縮機を同時に作動させることである。

本発明の更に他の目的は、予圧縮機式ヒートポンプ装置
を制御するだめの信頼性の高い、経済的゛な、耐久性の
ある制御装置を提供することである。

略述すれば、本発明のヒートポンプ装置は、第１および
第２圧縮機と、空調すべき区域へ加熱（暖房）および冷
却（冷房）を施す第１および第２屋内熱交換器と、それ
ぞれ対応する圧縮機および屋内熱交換器に接続され、冷
媒流のだめの閉流れ回路を形成する第１および第２屋外
熱交換器と、それぞれ対応する屋外熱交換器から堆積し
た氷を除去するだめの第１および第２除霜手段と、前記
各圧縮機をそれぞれの所定温度レベルにおいテモ作動さ
せるだめのサーモスタットと、第１除霜手段を作動させ
て第１圧縮機に連結した第１屋外熱交換器のための除霜
操作を開始させ、かつ、前記サーモスタットを超越して
（無効にして）、空調区域の温度の高低に関係な（、第
２圧縮機を始動させる働きをする第１除霜制御回路と、
第２除霜手段を作動させて第２圧縮機に連結した第２屋
外熱交換器のだめの除霜サイクルを開始させる第２除霜
制御回路を有する。

第２除霜制御回路が除霜サイクル中であるときは第１除
霜制御回路における除霜サイクルの開始を防止するため
の１組の常閉第１除霜リレー接点を第１除霜制御回路に
接続し、第１除霜制御回路が除霜サイクル中であるとき
は第２除霜制御回路における除霜サイクルの開始を防止
するだめの１組の常閉第２除霜リレー接点を第２除霜制
御回路に接続する。

装置が除霜作動モードで作動されているとき関連する逆
転弁および屋外熱交換器用ファンを不作動にするリレー
接点を設ける。

屋外サーモスタットを加熱リレーに接続し、屋外の周囲
温度が所定のレベル以下である場合、屋内の温度が所定
のレベルになったときすべての圧縮機が同時に作動され
るようにする。

更に、屋内の温度レベルが更に低下したとき作動される
補助加熱器を設けることもできる。

以下に説明する実施例は、特に、複圧縮機式ヒートポン
プ系統に使用するのに適した制御装置であるが、以下の
説明は、それぞれに関連する複数の別個の戸外熱交換器
について独立した除霜サイクルを使用するようにしたあ
らゆる形式の予圧縮機式ヒートポンプにあてはまること
を理解されたい。

個々のヒートポンプのサイズ、負荷要件、最終用途等は
ここに述べる本発明の範囲を何ら限定するものではない
。

添付図面を参照すると、第１図に見られるように、第１
圧縮機１９は、第１逆転升２１を介して°第１屋内熱交
換器１７および第１屋外熱交換器１３に接続されている
。

一方、第２圧縮機２０は第２逆転升２３を介して第２屋
内熱交換器１６および第２屋外熱交換器１４に接続され
ている。

各圧縮機に組合わされた屋内熱交換器と屋外熱交換器を
連絡する流体回路にそれぞれ膨張弁２８，２９が設けら
れている。

冷却（冷房）作動モードにおいては、逆転弁はガス状の
熱い冷媒（冷媒蒸気）を屋外熱交換器へ送給し、該交換
器内でガス状冷媒は液体に凝縮される。

屋外熱交換器からの凝縮された液体冷媒の流れは、膨張
弁を通して絞られ、減圧される。

次いで、冷媒は、屋内熱交換器内においてその外面を被
って流れる空気から熱を吸収することによって相変換さ
れ蒸気になる。

かくして、ガス状の冷媒が圧縮機へ戻され、サイクルを
完了する。

一方、加熱（暖房）作動モードにおいては、圧縮された
ガス状冷媒は、まず屋内熱交換器へ搬送され、該交換器
内で気体から液体に凝縮されて空調すべき区域内へ凝縮
熱を放出する。

屋内熱交換器から液体冷媒は、膨張弁を通って屋外熱交
換器へ至り、そこで屋外空気から熱を吸収して蒸発した
後、ガスとして圧縮機へ戻される。

系内の各ヒートポンプ流体回路は、同様に作動する。

第２図を参照すると、第１図の圧縮機の作動を制御する
だめの電気制御回路が示されている。

この電気回路へは、導線Ｌ１．Ｌ２を通して線間電圧が
供給される。

２つの圧縮機モータＩＣＭ。２ＣＭは、リレー接点ＩＣ
Ｒ−１，２ＣＲ−１を介して線間電圧に接続されている
。

モータＩＣＭ２ＣＭは、通常は３相モータで、３本のワ
イアに接続されるが、図を簡略にするために１本の接続
だけで示しである。

リレー接点Ｉ ＣＲ−１は１、′圧縮機モータＩＣＭ、
常時閉の第１除霜用リレー接点ＩＤＦＲ−１、常時開の
第１除霜用リレー接点１ＤＦＲ−２、および常閉第２除
霜用リレー接点２ＤＦＲ−１に接続する。

リレー接点ＩＤＦＲ−１は、第１屋外熱交換器用フアン
モータＩＨＦＭおよび常開逆転弁リレー接点ＲＶＲ−２
に接続し、接点ＲＶＲ−２は、第１逆転−１ＲＶに接続
する。

接点ＩＤＦＲ−２は、常開除霜タイマー接点’ｆＤＴ−
１および常閉除霜タイマー接点ＩＤＴ−２に接続する。

常閉接点２ＤＦＲ−１は、接点ＩＤＴ−１および第１除
霜タイマーＩＤＴに接続する。

常閉リレー接点ＩＤＴ−２は、第１除霜サーモスタツ）
ＩＤＦＴに接続し、後者を第１除霜リレーＩ ＤＦＲに
接続する。

リレー接点２ＣＲ−１および第１除霜リレーＩＤＦＲ−
３は、いずれも第２圧縮機モータ２ＣＭ常閉第２除霜リ
レー接点２ＤＦＲ−２、常開第２除霜リレー接点２ＤＦ
Ｒ−３、および常閉第１除霜リレー接点ＩＤＦＲ−４に
接続する。

接点２ＤＦＲ−２は第２屋外熱交換器用ファンモータ２
ＨＦＭおよび常開逆転弁リレー接点ＲＶＲ−３に接続す
る。

接点ＲＶＲ−３は、第２逆転升２ＲＶに接続する。

第２除霜リレー接点２ＤＦＲ−３は常開第２除霜タイマ
ー接点２ＤＴ−１および常閉第２除霜タイマー接点２Ｄ
Ｔ−２に接続する。

接点ＩＤＦＲ−４は、常開接点２ＤＴ−１および第２除
霜タイマー２ＤＴに接続する。

常閉接点２ＤＴ−２は、第２除霜サーモスタツト２ＤＦ
Ｔに接続し、後者は第２除霜リレー２ＤＦＲに接続する
。

変圧器Ｔ−１は、回路の電源部から回路の制御部へ制御
電流を供給する。

回路の制御部内には、４つのスイッチ５Ｗ−１〜５Ｗ−
４を有するサーモスタットを設ける。

サーモスタットスイッチ５Ｗ−１は、常開逆転弁リレー
接点ＲＶＲ−１、常開加熱リレー接点ＨＲ−１、および
第１圧縮機リレーＩＣＲに接続する。

常開サーモスタットスイッチ５Ｗ−２は、常開加熱リレ
ー接点ＨＲ−１常閉加熱リレー接点ＨＲ−３、および第
２圧縮機リレー２ＣＲに接続する。

常開サーモスタットスイッチ５Ｗ−４は、常閉加熱リレ
ー接点ＨＲ−３および常開加熱リレー接点ＨＲ−２に接
続し、接点ＨＲ−２は、補助熱源ＨＲ（通常は、電気抵
抗加熱器）に接続する。

常開サーモスタットスイッチ５Ｗ−３は、逆転弁リレー
ＩＲＶＲおよび調節自在の屋外サーモスタツ）ＡＤＴに
接続する。

サーモスタットＡＯＴは、加熱リレーＨＲに接続する。

接点ＲＶＲ−１は、変圧器Ｔ−１、常開サーモスタット
スイッチ５Ｗ−Ｌ第１圧縮機リレーＩＣＲ１および常開
加熱リレー接点ＨＲ−１に接続されている。

作動において、冷却要求を感知すると第１サーモスタッ
トスイッチ５Ｗ−１が閉成され、第１圧縮機リレーＩＣ
Ｒが付勢されて第１圧縮機モータを作動される。

更に追加の冷却要求が感知されると、スイッチ５Ｗ−２
が閉成され、リレー２ＣＲが付勢され、第２圧縮機モー
タ２ＣＭを作動させる。

冷却作動中は除霜は必要なく、従って、回路の他の部分
は使用されない。

加熱作動モードにおいては、加熱要求が感知されると、
スイッチ５Ｗ−３が閉成され、逆転弁リレーＩＲＶＲを
付勢し、逆転弁リレー接点ＲＶＲ−１を閉成する。

それによって第１圧縮機リレーＩＣＲを付勢し、第１圧
縮機モータＩＣＭを作動させる。

逆転弁リレーＩＲＶＲによってＲＶＲ−２も付勢され、
それによって第１逆転升ＩＲＶが作動されて第１圧縮機
系統が加熱作動モードで作動する。

この作動中、第１除霜タイマー１ＤＴが常閉第２除霜リ
レー接点２ＤＦＲ−１を介して付勢される。

所定の時間が経過すると、第１除霜タイマーＩＤＴは、
接点ＩＤＴ−１を閉成し、接点ＩＤＴ−２を所定の除霜
時間の間、例えば１０分間閉成状態に保持する。

第１除霜用サーモスタツト１ＤＦＴは、冷媒温度を確認
するか、あるいは屋外熱交換器コイルの外側面の氷の堆
積を検出する何らかの手段を利用することによって除霜
の必要性を感知すると、閉成し、従って、タイマー接点
ＩＤＴ−１およびＩＤＴ−２の両方が閉成されている間
は第１除霜リレーＩＤＦＲが付勢されている。

第１除霜リレーが付勢されると、常閉第１除霜リレー接
点ＩＤＦＲ−１が開放されて第１屋外熱交換器用フアン
モータＩＨＦＭの作動を停止させ、第１逆転升１Ｒｖを
脱勢させ、その結果、系は冷却作動モードで作動され、
屋外熱交換器コイルに熱を供給する。

一方、常開第１除霜リレー接点ＩＤＦＲ−２は閉成され
、その結果、除霜サーモスタツ）ＩＤＦＴが無着氷状態
を感知して開放するまで、第１除霜リレーＩＤＦＲを付
勢する電流を継続的に供給する。

サーモスタットが無着氷状態を感知して開放すると、第
１除霜リレーＩＤＦＲが脱勢され、常開第１除霜リレー
接点ＩＤＦＲ−２が開放し、それによって、除霜タイマ
ーＩＤＴが除霜サーモスタットの閉成を確認するために
次の順序作動を開始するまで除霜操作を停止する。

常閉第２除霜リレー接点２ＤＦＲ−１は、第２除霜リレ
ー２ＤＦＲ即ち第２圧縮機回路内の除霜リレーが付勢さ
れ第２圧縮機回路が除霜サイクルにあることが示されて
いる場合は、第１除霜タイマーＩＤＴが作動されること
がないように設けられたものである。

もちろん、遅延時間が終了すると除霜タイマーＩＤＴが
接点ＩＤＴ−２を開放して第１除霜リレー１ＤＦＲを脱
勢させ、除霜が終了する。

第２圧縮機回路の作動も、第１圧縮機回路の作動と同様
である。

追加の加熱要求が感知されるとスイッチ５Ｗ−４が閉成
し、常閉加熱リレー接点ＨＲ−３を介して第２圧縮機リ
レー２ＣＲを付勢する。

その結果、リレー接点２ＣＲ−１が閉成され、第２圧縮
機モータ２ＣＭを付勢する。

第２圧縮機モータは、また、第１除霜リレー接点ＩＤＦ
Ｒ−３を介して付勢される場合も′ある。

即ち、第１圧縮機が除霜作動モードで作動しているとき
は、第１除霜リレーＩＤＦＲが接点ＩＤＦＲ−３を閉成
する働きをし、その結果、第２圧縮機モータ２ＣＭが作
動され、第１圧縮機モータが除霜の目的で冷却作動モー
ドで作動しているのにも拘らず第２圧縮機から屋内熱交
換器コイルに熱が供給される。

接点２ＣＲ−１またはＩＤＦＲ−３のどちらかが付勢さ
れると１．常閉接点２ＤＦＲ−２を介して第２屋外熱交
換器用ファンモータ２ＨＦＭが付勢される。

第２逆転弁２ＲＶは、常閉接点２ＤＦＲ−２および閉成
された逆転弁リレー接点ＲＶ’Ｒ−３を通して付勢され
る。

第２除霜タイマー２ＤＴは、常閉第１除霜リレー接点Ｉ
ＤＦ’Ｒ−４を介して付勢され、所定の時間経過後、常
開第２除霜タイマー接点２ＤＴ−１が所定時間の開閉成
される。

その間接点２ＤＴ−２は開成状態に保たれている。

接点２ＤＴ−１は、第２除霜タイマー２ＤＴが始動され
た後約１０秒間閉成しておりその間に第２除霜サーモス
タツ）２ＤＦＴが閉成された場合は、第２除霜リレー２
ＤＦＲが付勢され、その結果、接点２ＤＦＲ−２が開放
され、それによって第２逆転升２ＲＶおよび第２屋外熱
交換器用ファンヒータ２ＨＦＭを脱勢させる。

一方接点２ＤＦＲ−３が閉成され、それによって接点２
ＤＴ−２および除霜サーモスタツ）２ＤＦＴを通る回路
を閉成し、第２除霜リレー２ＤＦＲを継続的に付勢する
。

第２除霜サーモスクツ） ２ ＤＦＴは、除霜の必要性
がなくなったことを感知すると開放し、それによって第
２除霜リレー２ＤＦＲの作動を停止させる。

接点２ＤＴ−２は、例えば１０分程度の所定時間経過後
には開放し、いずれにしても除霜を終了させる。

接点ＩＩ７’Ｆ’Ｒ−４は、第１圧縮機が除霜作動モー
ドにあるときには開放し、それによって第２除霜タイマ
ー２ＤＴへの電流を遮断し、除霜サイクルを開始しない
ようにする。

即ち、接点ＩＤＦＲ−４は、第１圧縮機回路の接点２Ｄ
ＦＲ−１と同じ機能を果す。

調節自在の屋外サーモスタツ）ＡＯＴは、屋外周囲温度
が所定レベル以下になったとき系の作動を変更すること
ができるようにするために設けたものである。

屋外サーモスタットＡＯＴが閉成され、スイッチ５Ｗ−
３が閉成されると加熱リレーＨＲが付勢される。

その結果、接点ＨＲ−１゜ＨＲ−２が閉成され、接点Ｈ
Ｒ−３が開放される。

閉成された接点ＨＲ−１は、第１圧縮機リレー１ＣＲと
第２圧縮機リレー２ＣＲを同時に付勢させる。

従って、加熱要求があったとき最初から２つの圧縮機が
同時に作動され、空調すべき区域へ熱を供給する。

屋内の温度が更に低下すると、スイッチ５Ｗ−４が閉成
され、補助加熱器ＳＨ（通常は、電気抵抗加熱器）が付
勢される。

接点ＨＲ−３は開放されており、従って、補助加熱器の
作動は、第１および第２圧縮機の作動とは独立して行わ
れる。

加熱リレーＨＲの正味作用は、屋外の周囲温度に応じて
２つの圧縮機間の段階的作動から２つの圧縮機と補助加
熱器との間の段階的作動ヘヒートポンプ系の作動を切換
える。

以上説明した電気制御回路は、加熱作動モードにおいて
、加熱負荷を第１圧縮機によって充足することができる
場合は第１圧縮機だけを作動させ加熱負荷が増大したと
きには第２圧縮機を作動させるように２つの圧縮機モー
タを段階的に作動させるこζを可能にする。

更に、第１圧縮機モータ制御回路には、第１圧縮機モー
タが除霜モードで作動されているとき空調すべき区域へ
引続き熱を供給するように第２圧縮機モータを付勢する
だめの手段を設けである。

また、第１圧縮機回路および第２圧縮機回路の各々に個
別の除霜リレー接点を設け、第１除霜リレーが付勢され
たとき第２除霜接点を不作動にし、第２除霜リレーが付
勢されたときは第１除霜リレーを不作動にし、それによ
って、どの時点においても２つの屋外熱交換器が同時に
除霜されることがないように構成しである。

以上、本発明を特定の実施例に関連して説明したが、本
発明の精神および範囲内においているいろな変更および
改変が可能であることを理解されたい。

【図面の簡単な説明】

第１図は２つの圧縮機と、２つの屋内熱交換器と、２つ
の屋外熱交換器を装備したヒートポンプ装置の概略図、
第２図は第１図のヒートポンプ系統に使用される２つの
圧縮機の作動を制御するだめの電気回路図である。 図中、１３，１４は第１および第２屋外熱交換器、１７
．１６は第１および第２屋内熱交換器、１９．２０は第
１および第２圧縮機、２１．２３は第１および第２逆転
弁、ＩＣＭ、２ＣＭは第１および第２圧縮機モータ、Ｉ
ＣＲ−１，２ＣＲ−１は゛リレー接点、ＩＤＦＲ−１は
常閉第１除霜リレー接点、２ＤＦＲ−１は常閉第２除霜
リレー接点、ＩＨＦＭ、２ＨＦＭは第１および第２屋外
熱交換器用フアン、ＩＲＶ、２ＲＶは第１および第２逆
転弁、ＩＤＴ、２ＤＴは第１および第２除霜タイマー、
ＩＤＦＴ、２ＤＦＴは第１および第２除霜サーモスタツ
ト、ＩＤＦＲ，２ＤＦＲは第１および第２除霜リレー、
ＩＤＦＲ−３は常開第１除霜リレー接点、２ＤＦＲ−２
は常閉第２除霜リレー接点、ＩＤＦＲ−４は常閉第１除
霜リレー接点、５Ｗ−１，５Ｗ−２，５Ｗ−３，５Ｗ−
４はサーモスタットスイッチ、ＨＲ−１は常開加熱リレ
ー接点、ＳＨは補助加熱器、ＡＯＴは屋外サーモスタッ
ト、ＨＲは加熱リレー。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 第１および第２圧縮機１９．２０と、それぞれ第１
   および第２圧縮機に接続され、空調すべき区域へ加熱お
   よび冷却を施す第１および第２屋内熱交換器１７．１６
   と、それぞれ第１および第２圧縮機に接続された第１お
   よび第２屋外熱交換器１３．１４と、該第１および第２
   屋外熱交換器からそれぞれ氷を除去するように構成した
   第１および第２除霜手段ＩＤＦＲ，２ＤＦＲと、前記第
   １および第２圧縮機をそれぞれの所定の温度レベルにお
   いて作動させるだめのサーモスタットを有する、冷媒使
   用によるヒートポンプ装置において、前記第１圧縮機の
   作動中付勢されると、前記第１除霜手段を作動させて、
   第１圧縮機に接続され、た前記第１屋外熱交換器のだめ
   の除霜サイクルを開始させ、前記空調区域内の温度とは
   独立して第２圧縮機を始動させる第１除霜制御回路と、
   付勢されると、前記第２除霜手段を作動させて、第２圧
   縮機に接続された前記第２屋外熱交換器のだめの除霜サ
   イクルを開始させる第２除霜制御回路と、第２除霜制御
   回路が除霜サイクル中であるときは、第１除霜制御回路
   の除霜サイクルの開始を防止するために第１除霜制御回
   路に接続した第１接点手段２ＤＥＲ−１と、第１除霜制
   御回路が除霜サイクル中であるときは、第２除霜制御回
   路の除霜サイクルの開始を防止するために第２除霜制御
   回路に接続した第２接点手段ＩＤＦＲ−４を設けたこと
   を特徴とするヒートポンプ装置。 ２ 前記第１除霜制御回路は、それが付勢されたとき付
   勢される第１除霜リレーＩＤＦＲを含み、前記第１接点
   手段ＩＤＦＲ−４は、前記第２除霜制御回路と直列関係
   をなす１組の常閉第１除霜リレー接点であり、該接点は
   、第１除霜制御回路において除霜サイクルが開始される
   と開放し、それによって第２除霜制御回路の除霜サイク
   ルの開始を防止するように構成したことを特徴とする特
   許請求の範囲第１項記載のヒートポンプ装置。 ３ 前記第１除霜制御回路による除霜サイクルが開始さ
   れたとき、第２圧縮機が付勢されるように、第２圧縮機
   に１組の常開第１除霜リレー接点ＩＤＦＲ−３を接続し
   たことを特徴とする特許請求の範囲第２項記載のヒート
   ポンプ装置。 ４ 前記第２除霜制御回路は、それが付勢されたとき付
   勢される第２除霜リレー２ＤＦＲを含み、前記第２接点
   手段２ＤＦＲ−１は、前記第１除霜制御回路と直列関係
   をなす１組の常閉第２除霜リレー接点であり、該接点は
   、第２除霜制御回路において除霜サイクルが開始される
   と開放し、それによって第１除霜制御回路の除霜サイク
   ルの開始を防止するように構成したことを特徴とする特
   許請求の範囲第１項記載のヒートポンプ装置。 ５ 第１および第２圧縮機１９．２０と、それぞれ第１
   および第２圧縮機に接続され、空調すべき区域へ加熱お
   よび冷却を施す第１および第２屋内熱交換器１７．１６
   と、それぞれ第１および第２圧縮機に接続された第１お
   よび第２屋外熱交換器１３．１４と、該第１および第２
   屋外熱交換器からそれぞれ氷を除去するように構成した
   第１および第２除霜手段’ＩＤＦＲ，２ＤＦＲと、前記
   第１および第２圧縮機をそれぞれの所定の温度レベルに
   おいて作動させるだめのサーモスタットを有する、冷媒
   使用によるヒートポンプ装置において、前記第１圧縮機
   の作動中付勢されると、前記第１除霜手段を作動させて
   、第１圧縮機に接続された前記第１屋外熱交換器のだめ
   の除霜サイクルを開始させ、前記空調区域内の温度とは
   独立して第２圧縮機を始動させる第１除霜制御回路と、
   付勢されると、前記第２除霜手段を作動させて、第２圧
   縮機に接続された前記第２屋外熱交換器のだめの除霜サ
   イクルを開始させる第２除霜制御回路と、第２除霜制御
   回路が除霜サイクル中であるときは、第１除霜制御回路
   の除霜サイクルの開始を防止するために第１除霜制御回
   路に接続した第１接点手段２ＤＦＲ−１と、第１除霜制
   御回路が除霜サイクル中であるときは、第２除霜制御回
   路の除霜サイクルの開始を防止するために第２除霜制御
   回路に接続した第２接点手段ＩＤＦＲ−４と、屋外温度
   感知手段ＡＯＴと、屋外温度が所定レベル以下に低下し
   たとき前記第１および第２圧縮機が同時に作動されるよ
   うに該屋外温度感知手段によって付勢されるリレーＨＲ
   を介して制御される接点ＨＲ−１を含む回路手段と、該
   回路手段に接続されたものであって、屋外温度が所定レ
   ベルより低くなったとき所定の温度において前記サーモ
   スタットによって付勢されるように構成した補助加熱器
   ＳＨとを設けたことを特徴とするヒートポンプ装置。 ６ 第１および第２圧縮機１９．２０と、それぞれ第１
   および第２圧縮機に接続され、空調すべき区域へ加熱お
   よび冷却を施す第１および第２屋内熱交換器１７．１６
   と、それぞれ第１および第２圧縮機に接続された第１お
   よび第２屋外熱交換器１３．１４と、該第１および第２
   屋外熱交換器からそれぞれ氷を除去するように構成した
   第１および第２除霜手段ＩＤＦＲ，２ＤＦＲと、前記第
   １および第２圧縮機をそれぞれの所定の温度レベルにお
   いて作動させるだめのサーモスタットを有する、冷媒使
   用によるヒートポンプ装置において、前記第１圧縮機の
   作動中付勢されると、前記第１除霜手段を作動させて、
   第１圧縮機に接続された前記第１屋外熱交換器のだめの
   除霜サイクルを開始させ、前記空調区域内の温度とは独
   立して第２圧縮機を始動させる第１除霜制御回路と、付
   勢されると、前記第２除霜手段を作動させて、第２圧縮
   機に接続された前記第２屋外熱交換器のだめの除霜サイ
   クルを開始させる第２除霜制御回路と、第２除霜制御回
   路が除霜サイクル中であるときは、第１除霜制御回路の
   除霜サイクルの開始を防止するために第１除霜制御回路
   に接続した第１接点手段２ＤＦＲ−１と、第１除霜制御
   回路が除霜サイクル中であるときは、第２除霜制御回路
   の除霜サイクルの開始を防止するだめに第２除霜制御回
   路に接続した第２接点手段ＩＤＦＲ−４と、屋外温度感
   知手段ＡＯＴと、屋外温度が所定レベル以下に低下した
   とき前記第１および第２圧縮機が同時に作動されるよう
   に該屋外温度感知手段によって付勢されるリレーＨＲを
   介して制御される接点Ｉ（Ｒ−１を含む回路手段と、該
   回路手段に接続されたものであって、屋外温度が所定レ
   ベルより低くなったとき所定の温度において前記サーモ
   スタットによって付勢されるように構成した補助加熱器
   ＳＨと、前記各熱交換器の通る冷媒の流れを変換させる
   だめの第１および第２逆転升２１，２３と、前記第１お
   よび第２屋外熱交換器の外面の周りに空気を循環させる
   だめの、それぞれ別個のモータＩＨＦＴＭ、２ＨＦＭに
   よって駆動される第１および第２フアンとを設け、前記
   第１除霜制御回路によって除霜サイクルが開始されると
   、第１フアンが脱勢されて第１逆転升妙墳動的に冷却作
   動モードに切換えられ、前記第２除霜制御回路によって
   除霜サイクルが開始されると、第２フアンが脱勢されて
   第２逆転升が自動的に冷却作動モードに切換えられるよ
   うに構成したことを特徴とするヒートポンプ装置。 ７ 複数の圧縮機１９．２０と、該それぞれの圧縮機に
   接続された複数の屋外熱交換器１３．１４および複数の
   屋内熱交換器１６．１７と、該それぞれ対応する屋外熱
   交換器のだめの複数の除霜手・段と、それぞれ対応する
   熱交換器に組合わされた複数のファンと、前記各圧縮機
   に接続され、系内の冷媒の流れ方向を切換えるだめの複
   数の逆転弁２１．２３と、各圧縮機の作動をそれぞれ所
   定の温度レベルにおいて開始させるだめのサーモスタッ
   トを有する多圧縮機型ヒートポンプ系統を作動させる方
   法において、 適正な作動モードおよび作動させるべき圧縮機の台数を
   系の作動要求の関数として選定する段階と、対応する所
   定の負荷条件のもとにおいては第１屋内熱交換器と第１
   屋外熱交換器の間で熱を移送させるように第１圧縮機を
   付勢する段階と、第１屋外熱交換器のための第１除霜手
   段ＩＤＦＲが付勢されたときは第２屋外熱交換器から第
   ２屋内熱交換器へ熱を移送するように第２圧縮機を付勢
   する段階と、対応する所定の負荷条件のもとにおいては
   第１および第２屋外熱交換器と第１および第２屋内熱交
   換器との間で熱を移送させるように第１および第２圧縮
   機の両方を付勢する段階と、第１圧縮機に連関された第
   １除霜手段ＩＤＦＲが付勢されたときは第２圧縮機に連
   関された第２除霜手段２ＤＦＲを脱勢する段階と、第２
   除霜手段が付勢されたときは第１除霜手段を脱勢する段
   階を含むことを特徴とするヒートポンプ作動方法。 ８ 前記第１屋外熱交換器が除霜されるときは第１逆転
   弁を冷却作動モードに切換える段階と、第２屋外熱交換
   器が除霜されるときは第２逆転升を冷却作動モードに切
   換える段階を含むことを特徴とする特許請求の範囲第７
   項記載のヒートポンプ作動方法。 ９ 前記各屋外熱交換器に霜の堆積が存在するかどうか
   を確認するために各屋外熱交換器を別個に、調時された
   時間間隔を置いて検査する段階と、該検査段階によって
   霜の堆積が検出されたとき除霜操作を開始させる段階を
   含むことを特徴とする特許請求の範囲第７項記載のヒー
   トポンプ作動方法。