JPS60217896A - 新抗生物質6270物質及びその製造法 - Google Patents
新抗生物質6270物質及びその製造法Info
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- JPS60217896A JPS60217896A JP59072912A JP7291284A JPS60217896A JP S60217896 A JPS60217896 A JP S60217896A JP 59072912 A JP59072912 A JP 59072912A JP 7291284 A JP7291284 A JP 7291284A JP S60217896 A JPS60217896 A JP S60217896A
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- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
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- C12N1/205—Bacterial isolates
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12R—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES C12C - C12Q, RELATING TO MICROORGANISMS
- C12R2001/00—Microorganisms ; Processes using microorganisms
- C12R2001/01—Bacteria or Actinomycetales ; using bacteria or Actinomycetales
- C12R2001/04—Actinomyces
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- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は新抗生物質6270物質及びその製造法に関す
るものである。
るものである。
本発明者らは、新規な抗生物質の探索を目的として多数
の微生物を土壌より分離し、その産生ずる抗生物質を分
離探索した。その結果北海道網走布にて採取した土壌よ
り単離したノカルディオプシス属に属する微生物を適宜
の培地で培養すると、ダラム陽性菌に高い抗菌力を示す
抗生物質が培地中に蓄積されることを見出した。そこで
この抗生物質を単離し、その理化学的性質及び生物学的
性質を検討したところ、新規な抗生物質であることを認
め、これを抗生物質6270物質と命名した。
の微生物を土壌より分離し、その産生ずる抗生物質を分
離探索した。その結果北海道網走布にて採取した土壌よ
り単離したノカルディオプシス属に属する微生物を適宜
の培地で培養すると、ダラム陽性菌に高い抗菌力を示す
抗生物質が培地中に蓄積されることを見出した。そこで
この抗生物質を単離し、その理化学的性質及び生物学的
性質を検討したところ、新規な抗生物質であることを認
め、これを抗生物質6270物質と命名した。
本発明はこの知見に基づくもので抗生物質6270物質
及び抗生物質6270物質を生産する能力を有するノカ
ルディオプシス属菌を培養し、その培養物から抗生物質
6270物質を採取することを特徴とする抗生物質62
70物質の製造法である。
及び抗生物質6270物質を生産する能力を有するノカ
ルディオプシス属菌を培養し、その培養物から抗生物質
6270物質を採取することを特徴とする抗生物質62
70物質の製造法である。
抗生物質6270物質の製造に用いられる微生物として
は、抗生物質6270物質の産生能を有する限りすべて
のノカルディオプシス属に属する微生物を用いることが
できるが、例えば本発明者らが新たに分離したノカルデ
ィオプシストエスピ−6270号株(受託番号:微工研
菌寄第7569号)が好ましい。
は、抗生物質6270物質の産生能を有する限りすべて
のノカルディオプシス属に属する微生物を用いることが
できるが、例えば本発明者らが新たに分離したノカルデ
ィオプシストエスピ−6270号株(受託番号:微工研
菌寄第7569号)が好ましい。
本発明を実施するにあたっては、抗生物質6270物質
生産菌を公知の放線菌の培養法により行なうことができ
るが、工業的には通気撹拌培養することが好適である。
生産菌を公知の放線菌の培養法により行なうことができ
るが、工業的には通気撹拌培養することが好適である。
生産培地として′は、放線菌の培養に用いられる通常の
原料が使用され、すなわち各種の戻素源、窒素源及び有
機又は無機塩類並びに場合により消泡剤などを適宜に組
合せて用いることができる。一般には炭素源としてはグ
ルコース、澱粉、グリセリン、デキストリン、シュクロ
ース、動植物油等、窒素源としては大豆粉、コーンスチ
ープリカー、小麦はい芽、アンモニア等を使用すること
ができる。その他必要に応じ、炭酸カルシウム、塩化ナ
トリウム、塩化カリウム、リン酸塩等の無機塩を添加し
、また菌の発育を助けて抗生物質6270物質の生産を
促進する作用を有す、る有機又は無機塩を適宜に添加す
ることもできる。
原料が使用され、すなわち各種の戻素源、窒素源及び有
機又は無機塩類並びに場合により消泡剤などを適宜に組
合せて用いることができる。一般には炭素源としてはグ
ルコース、澱粉、グリセリン、デキストリン、シュクロ
ース、動植物油等、窒素源としては大豆粉、コーンスチ
ープリカー、小麦はい芽、アンモニア等を使用すること
ができる。その他必要に応じ、炭酸カルシウム、塩化ナ
トリウム、塩化カリウム、リン酸塩等の無機塩を添加し
、また菌の発育を助けて抗生物質6270物質の生産を
促進する作用を有す、る有機又は無機塩を適宜に添加す
ることもできる。
培養温度は一般に25〜35℃の範囲であるが30℃付
近が好ましい。培養時間は種々の条件により異なるが通
常は72〜148時間にて抗生物質6270物質の産生
蓄積量は最大となる。
近が好ましい。培養時間は種々の条件により異なるが通
常は72〜148時間にて抗生物質6270物質の産生
蓄積量は最大となる。
培養物から抗生物質6270物質を単離、精製するため
には、本物質の理化学的性質を利用し、公知の手段1例
えば不純物との溶解度の差を利用する手段、イオン、交
換樹脂又は各種吸着剤に対する吸着力の差を利用する手
段、水と混和しない有機溶媒による抽出手段、あるいは
沈殿、不純物の除去、透析、乾燥、再結晶などの手段を
適宜選択し組合わせて行うことができる。
には、本物質の理化学的性質を利用し、公知の手段1例
えば不純物との溶解度の差を利用する手段、イオン、交
換樹脂又は各種吸着剤に対する吸着力の差を利用する手
段、水と混和しない有機溶媒による抽出手段、あるいは
沈殿、不純物の除去、透析、乾燥、再結晶などの手段を
適宜選択し組合わせて行うことができる。
培養物中に生産された抗生物質6270物質は、例えば
次のようにして採取することが好ましい。
次のようにして採取することが好ましい。
培養液、に濾過助剤、例えば珪藻土、ラジオライト70
0等を加えて培養液を濾過し、濾液及び菌体を夫々適当
な溶媒、例えば酢酸エチル、アセトン等で抽出する。次
いで、菌体抽出液と濾液抽出液を合わせ、この抽出液か
ら溶媒を留去すると抗生物質6270物質の粗結晶から
抗生物質6270物質を単離するためには1例えばクロ
マトグラフィーに付す。溶出液を減圧濃縮したのち、残
渣を適当な溶媒例えば、酢酸エチルにとかし、希塩酸溶
液で処理し、溶媒層を濃縮すると抗生物質6270物質
が遊離酸として結晶する。
0等を加えて培養液を濾過し、濾液及び菌体を夫々適当
な溶媒、例えば酢酸エチル、アセトン等で抽出する。次
いで、菌体抽出液と濾液抽出液を合わせ、この抽出液か
ら溶媒を留去すると抗生物質6270物質の粗結晶から
抗生物質6270物質を単離するためには1例えばクロ
マトグラフィーに付す。溶出液を減圧濃縮したのち、残
渣を適当な溶媒例えば、酢酸エチルにとかし、希塩酸溶
液で処理し、溶媒層を濃縮すると抗生物質6270物質
が遊離酸として結晶する。
ナトリウム塩−とじて得るためには前記希塩酸溶液で処
理した溶媒層を次に希炭酸ナトリウム溶液で処理し、溶
媒層を濃縮すると抗生物質6270物質がナトリウム塩
として得られる。ここに得た遊離酸型及びナトリウム塩
型の抗生物質6270物質は適当な溶媒例えばn−ヘキ
サン−酢酸エチル等で再結晶することにより純粋な結晶
として得ることが出来る。こうして得られた遊離酸型の
抗生物質6270物質の性状は次のとおりである。
理した溶媒層を次に希炭酸ナトリウム溶液で処理し、溶
媒層を濃縮すると抗生物質6270物質がナトリウム塩
として得られる。ここに得た遊離酸型及びナトリウム塩
型の抗生物質6270物質は適当な溶媒例えばn−ヘキ
サン−酢酸エチル等で再結晶することにより純粋な結晶
として得ることが出来る。こうして得られた遊離酸型の
抗生物質6270物質の性状は次のとおりである。
(1)無色針状結晶、酸性物質
(2)融点 115〜118℃
(3)元素分析値(実測値 %)
C62,72%、H9,49%。
0 27.78%
(4)比旋光度 [α]、=−11.5° (C1,0
,メタノール) (5)紫外線吸収スペクトル:メタノール溶液中で測定
すると、210nm以上に吸収極大を示さない。
,メタノール) (5)紫外線吸収スペクトル:メタノール溶液中で測定
すると、210nm以上に吸収極大を示さない。
(6)赤外線吸収スペクトル(臭化カリウム錠で測定)
における特性吸収(c m−’ ) :3470.29
80,2945,2890,1735.1460,13
80,1315,1165゜1102.1075,98
7,980 吸収スペクトルを第1図に示す。
における特性吸収(c m−’ ) :3470.29
80,2945,2890,1735.1460,13
80,1315,1165゜1102.1075,98
7,980 吸収スペクトルを第1図に示す。
(7)溶解性:
メタノール、エタノール、酢酸エチル、クロロホルム、
エーテル、アセトン、ベンゼン等に可溶、水に不溶。
エーテル、アセトン、ベンゼン等に可溶、水に不溶。
(8)呈色反応:
バニリン−硫酸反応、ドラーゲンドルフ反応陽性。
ニンヒドリン反応に陰性。工2気体で着色。
(9)薄層クロマトグラフィー(メルク社製キー(10
) 1H−NMRスペクトル: TMSを内部標準とし
て1重クロロホルム中100MHzで測定した結果を第
2図に示す。δppm3.39(3H)、3.49 (
6H)に3個のメトキシル基の存在を示す。
) 1H−NMRスペクトル: TMSを内部標準とし
て1重クロロホルム中100MHzで測定した結果を第
2図に示す。δppm3.39(3H)、3.49 (
6H)に3個のメトキシル基の存在を示す。
(11)’ ” C−NMRスペクトル:TMSを内部
標準として、重クロロホルム中25 M Hzで測定し
た結果を第3図に示す。
標準として、重クロロホルム中25 M Hzで測定し
た結果を第3図に示す。
(12)抗菌スペクトルを第1表に示す。
第1表
表中の記号aは栄養寒天培地、bはグ
リセリン栄養寒天培地、Cはばれいしょ−ショ糖寒天培
地を示す。
地を示す。
以上の理化学的及び生物学的性質から、本物質はポリエ
ーテル群と総称される抗生物質に属する。
ーテル群と総称される抗生物質に属する。
本物質は1H−NMRスペクトルから分子中に3個のメ
トキシル基を有することが推定されるが、ポリエーテル
群抗生物質のうち分子中に3個のメトキシル基を有する
既知の抗生物質としてはC20−12(特開昭58−5
3919号)、A−204B(ハンドブック オブ マ
イクロバイオロジイ 410+ Vol、3y CRC
Press)、T 42082(特開昭51−7973
0号)、T−40517(特開昭50’−10581号
)、38295 (特開昭51.−125793号)、
No、6016 (特開昭54−84 j76号)、X
−14868G(特開昭56−1.20696号)、C
P−47433(特開昭57−154108号)、47
434 (特開昭57−154187号)、LL−C2
3024β(特開昭58−78598号)があげられる
。
トキシル基を有することが推定されるが、ポリエーテル
群抗生物質のうち分子中に3個のメトキシル基を有する
既知の抗生物質としてはC20−12(特開昭58−5
3919号)、A−204B(ハンドブック オブ マ
イクロバイオロジイ 410+ Vol、3y CRC
Press)、T 42082(特開昭51−7973
0号)、T−40517(特開昭50’−10581号
)、38295 (特開昭51.−125793号)、
No、6016 (特開昭54−84 j76号)、X
−14868G(特開昭56−1.20696号)、C
P−47433(特開昭57−154108号)、47
434 (特開昭57−154187号)、LL−C2
3024β(特開昭58−78598号)があげられる
。
しかし6270物質は融点、比旋光度、元素分析値又は
赤外線吸収スペクトルなどの性質が前記既知物質と異な
り、新規な抗生物質である。
赤外線吸収スペクトルなどの性質が前記既知物質と異な
り、新規な抗生物質である。
抗生物質6270物質は特にダラム陽性菌に対して強力
な抗菌作用を有することから、抗菌剤として有用である
6更に、低濃度にて抗コクシジウム作用、殺ダニ作用及
び抗ウィルス作用を有し、そのほか牛、豚等の家畜の下
痢及び治療剤並びに飼料効率改善剤及び発育促進剤とし
て有用である。
な抗菌作用を有することから、抗菌剤として有用である
6更に、低濃度にて抗コクシジウム作用、殺ダニ作用及
び抗ウィルス作用を有し、そのほか牛、豚等の家畜の下
痢及び治療剤並びに飼料効率改善剤及び発育促進剤とし
て有用である。
実施例1
グルコース6.0%、大豆粉2.0%、トルライースト
1.0%及び炭酸カルシウム0.5%の組成を有する培
地(pH6,0)IQにノカルディオプシス ニス ピ
ー 6270号株(受託番号:微工研菌寄第7569号
)を接種し、30℃で48時間培養する。この培養液を
前記と同じ組成の培地100Qに接種し、30℃で96
時間、200Q容タンク中で通気撹拌培養する。通気量
は1000/分、ベラ回転数は25Orpmとする。
1.0%及び炭酸カルシウム0.5%の組成を有する培
地(pH6,0)IQにノカルディオプシス ニス ピ
ー 6270号株(受託番号:微工研菌寄第7569号
)を接種し、30℃で48時間培養する。この培養液を
前記と同じ組成の培地100Qに接種し、30℃で96
時間、200Q容タンク中で通気撹拌培養する。通気量
は1000/分、ベラ回転数は25Orpmとする。
この培養液に濾過助剤(商品名ニラジオライト700)
を加えて濾過し、濾液と菌体とに分離する。
を加えて濾過し、濾液と菌体とに分離する。
次いで濾液は酢酸エチル40Qで抽出し、菌体はアセト
ン30Qで抽出する。菌体のアセトン抽出液は減圧濃縮
してアセトンを除去したのち、酢酸エチル20flで抽
出する。この抽出液と濾液がらの抽出液を合併し、これ
を減圧濃縮し残液をシリカゲル(商品名:ワコーゲルC
C−200)750をクロロホルムで充填したカラムに
吸着させ。
ン30Qで抽出する。菌体のアセトン抽出液は減圧濃縮
してアセトンを除去したのち、酢酸エチル20flで抽
出する。この抽出液と濾液がらの抽出液を合併し、これ
を減圧濃縮し残液をシリカゲル(商品名:ワコーゲルC
C−200)750をクロロホルムで充填したカラムに
吸着させ。
クロロホルム−メタノール(100:1)の混液を流す
。活性区分を減圧下に濃縮乾固するとオイル状の残渣が
得られる。次に、これを可及的少量のアセトンに溶解し
、アセトンで充填したセファデックスLH−20のカラ
ムに吸着させ、アセトンで展開溶出を行ない、得られた
活性フラクションを濃縮すると抗生物質6270物質の
粗結晶が得られる。これ菩酢酸エチルに溶解し、希塩酸
と共に振とうしたのち、酢酸エチル層を減圧下に濃縮す
る。生成した結晶をn−ヘキサン−酢酸エチルより再結
晶すると抗生物質6270物質の遊離酸23.4gが無
色針状結晶として得られる。こうして得られた抗生物質
6270物質遊離酸は前記の理化学的性質及び生物学的
性質を示す。
。活性区分を減圧下に濃縮乾固するとオイル状の残渣が
得られる。次に、これを可及的少量のアセトンに溶解し
、アセトンで充填したセファデックスLH−20のカラ
ムに吸着させ、アセトンで展開溶出を行ない、得られた
活性フラクションを濃縮すると抗生物質6270物質の
粗結晶が得られる。これ菩酢酸エチルに溶解し、希塩酸
と共に振とうしたのち、酢酸エチル層を減圧下に濃縮す
る。生成した結晶をn−ヘキサン−酢酸エチルより再結
晶すると抗生物質6270物質の遊離酸23.4gが無
色針状結晶として得られる。こうして得られた抗生物質
6270物質遊離酸は前記の理化学的性質及び生物学的
性質を示す。
試験例1 抗コクシジウム作用
供試薬剤及び飼料:
抗生物質6270物質は供試濃度となるようにオリエン
タル社製の幼雛用完全配合飼料に均等に混和し、オーシ
ストの接種2日前から試験終了日(感染8日後)まで投
薬を続けた。給餌は自由給餌とした。
タル社製の幼雛用完全配合飼料に均等に混和し、オーシ
ストの接種2日前から試験終了日(感染8日後)まで投
薬を続けた。給餌は自由給餌とした。
なお、比較薬剤は抗コクシジウム剤して知られているモ
ネンシンを用いた。
ネンシンを用いた。
供試ひな:
供試ひなは産卵鶏種シェーバースタークロスの雄ひなで
、コクシジウムの感染を完全に防止して飼育した7日令
(感染時9日令)のものを一群5羽ずつ使用した。
、コクシジウムの感染を完全に防止して飼育した7日令
(感染時9日令)のものを一群5羽ずつ使用した。
接種オーシスト及び接種量:
農林水産省家畜衛生試験場で分離同定されたアイメリア
テネラの感受性株を用いた。その接種量はひな1羽当
り成熟オーシスト3X10’個でそれぞれ金属ゾンデで
経口的にそのう内に接種した。
テネラの感受性株を用いた。その接種量はひな1羽当
り成熟オーシスト3X10’個でそれぞれ金属ゾンデで
経口的にそのう内に接種した。
効果の判定: 効果の判定は、ひなの相対増体率、生存
率、オーシスト値及び腸管の病変値より抗コクシジウム
指数(A、C,1,)を計算し、指数値による判定を行
った。
率、オーシスト値及び腸管の病変値より抗コクシジウム
指数(A、C,1,)を計算し、指数値による判定を行
った。
抗コクシジウム指数(A、C,1,)= (相対増体率
+生存率)−(オーシスト値+病変値)120以下は抗
コクシジウム剤として 不適当。
+生存率)−(オーシスト値+病変値)120以下は抗
コクシジウム剤として 不適当。
160以下は抗コクシジウム剤として
効力少い。
160〜180は抗コクシジウム剤と
して中程度有効。
180以上は抗コクシジウム剤として
極めて有効。
a)体重測定
体重は試験終了時に各群毎の増俸量(実験終了時体重−
感染時体重)をめ、無感染無投薬対照群を100として
相対増体率をめた。
感染時体重)をめ、無感染無投薬対照群を100として
相対増体率をめた。
b)オーシスト値
感染後8日目に腸管ホモジネートにより盲腸内オーシス
トを数え、またオーシスト値は下記の如く定めた。
トを数え、またオーシスト値は下記の如く定めた。
腸管内オーシスト数 オーシスト値
0.0〜0.lX10’ 0
0、 1−1. 0XIO″ 1
2、0〜5.0X10’ 10
6、0〜10.0XIO’ 20
>11.0X10’ 40
C)腸管病変度
ひなは試験終了時(感染後8日目)に殺して、腸管を肉
眼的に精査し、病変度を判定した。なお、病変度は次の
如く定めた。
眼的に精査し、病変度を判定した。なお、病変度は次の
如く定めた。
(−)0:盲腸は全く正常。出血斑があれば十とする。
(+)1:盲腸の形は正常。内容物はやや流動性を帯び
色も黄色がかる。盲腸は部分的に軽度の腫張があり、白
っぽくなる。
色も黄色がかる。盲腸は部分的に軽度の腫張があり、白
っぽくなる。
(++)2:盲腸の形はほぼ正常。粘膜の腫張は全面に
みられる。内容に出血はなく、粘液は黄色みをおび退色
し′ている。粘膜内には小数の白色点壊死巣や出血斑が
見られる。
みられる。内容に出血はなく、粘液は黄色みをおび退色
し′ている。粘膜内には小数の白色点壊死巣や出血斑が
見られる。
(+++)3:盲腸の萎縮、変形は明瞭で直腸よりもや
や長い程度となる。正常な内容物は全くなく、凝血又は
灰白色チーズ状の変性物が充満していることが多い。盲
腸壁の肥厚は顕著でもろくなり、点状出血斑がまだのこ
っていることもある。
や長い程度となる。正常な内容物は全くなく、凝血又は
灰白色チーズ状の変性物が充満していることが多い。盲
腸壁の肥厚は顕著でもろくなり、点状出血斑がまだのこ
っていることもある。
病変は盲腸基部にまで達するが盲腸にまで達しない。
(+++++ 4 :盲腸の萎縮、変形は顕著。一般に
ソーセージ状を呈し、その長さは直腸と同じかまたは短
かくなっている。病変は直腸の1/3〜1/4位の所に
まで達する。
ソーセージ状を呈し、その長さは直腸と同じかまたは短
かくなっている。病変は直腸の1/3〜1/4位の所に
まで達する。
第1〜3群はオーシスト接種2日前から所定の濃度の抗
生物質6270物質を含有する飼料で飼育し、第4群は
比較薬剤の抗生物質モネンシンを含有する飼料で飼育し
、第5群はオーシスト接種、供試薬剤を含まない基礎飼
料で飼育した感染無投薬対照区、第6群は無感染、無投
薬対照区である。
生物質6270物質を含有する飼料で飼育し、第4群は
比較薬剤の抗生物質モネンシンを含有する飼料で飼育し
、第5群はオーシスト接種、供試薬剤を含まない基礎飼
料で飼育した感染無投薬対照区、第6群は無感染、無投
薬対照区である。
この試験結果から抗生物質6270物質は抗コクシジウ
ム作用を有することがわかる。
ム作用を有することがわかる。
試験例2 豚の飼料効率試験
供試豚: ランドレース種
基礎飼料:
a)試験開始〜4週間
穀類(とうもろこし、小麦、大麦)60%、大豆油粕1
5%、動物質性飼料(脱脂粉乳、魚粉)15%、その他
(酵素、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、食塩など
)10% b)4〜12週間 穀類(とうもろこし、マイロ、小麦)78%、大豆油粕
13%、魚粉5%、その他(炭酸カルシウム、リン酸カ
ルシウム、食塩など)4%方法: 平均35日令の子豚15頭を平均体重がほぼ等しくなる
よう1群5頭ずつ3群にわけ、基礎飼料に抗生物質62
70物質を0.12.5.25ppmの割合で添加し、
12週間給餌し、体重及び飼料摂取量を測定した。
5%、動物質性飼料(脱脂粉乳、魚粉)15%、その他
(酵素、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、食塩など
)10% b)4〜12週間 穀類(とうもろこし、マイロ、小麦)78%、大豆油粕
13%、魚粉5%、その他(炭酸カルシウム、リン酸カ
ルシウム、食塩など)4%方法: 平均35日令の子豚15頭を平均体重がほぼ等しくなる
よう1群5頭ずつ3群にわけ、基礎飼料に抗生物質62
70物質を0.12.5.25ppmの割合で添加し、
12週間給餌し、体重及び飼料摂取量を測定した。
また試験開始から4週間の期間中に下痢をおこした豚の
延日数を調べた。その結果を第3表に示す。
延日数を調べた。その結果を第3表に示す。
本抗生物質6270物質添加飼料の給与により、飼料の
要求率は5〜8%改善され、増俸量は5〜11%の向上
がみとめられた。また豚の下痢の発生が著しく減少する
ことも観察された。
要求率は5〜8%改善され、増俸量は5〜11%の向上
がみとめられた。また豚の下痢の発生が著しく減少する
ことも観察された。
試験例3 反すう動物の飼料効率試験
試験中:ホルスタイン種
濃厚飼料:穀類(とうもろこし、マイロ、大麦)71.
5%、そうこう類(コーングルテンフィード、ふすま、
米ぬか油かす)11.5%、植物性抽かす類(大豆油か
す、あまに抽かす)5.5%、その他(アルファルファ
ミール、糖蜜、リン酸カルシウム、食塩)11.5% 方法: 8ケ月令の種去勢雄牛15頭を平均体重がほぼ等しくな
るよう1群5頭ずつ3群に分け、基礎濃厚飼料に抗生物
質6270物質をO17,5,15ppmの割合で添加
し240日間給与した。なお、粗飼料として稲わらを1
頭あたり1kg給餌した。その結果を第4表に示す。
5%、そうこう類(コーングルテンフィード、ふすま、
米ぬか油かす)11.5%、植物性抽かす類(大豆油か
す、あまに抽かす)5.5%、その他(アルファルファ
ミール、糖蜜、リン酸カルシウム、食塩)11.5% 方法: 8ケ月令の種去勢雄牛15頭を平均体重がほぼ等しくな
るよう1群5頭ずつ3群に分け、基礎濃厚飼料に抗生物
質6270物質をO17,5,15ppmの割合で添加
し240日間給与した。なお、粗飼料として稲わらを1
頭あたり1kg給餌した。その結果を第4表に示す。
本抗生物質6270物質添加飼料の給与により、濃厚飼
料の要求率は7〜10%改善され、増体量は9〜11%
の向上がみとめられた。
料の要求率は7〜10%改善され、増体量は9〜11%
の向上がみとめられた。
第1図は臭化カリウム錠で測定した抗生物質6270物
質の赤外線吸収スペクトル、第2図はTMSを内部標準
とし、重クロロホルム中で測定した抗生物質6270物
質の18−NMRスペクトル、第3図はTMSを内部標
準とし、重クロロホルム中で測定した抗生物質6270
物質の13cmNMRスペクトルを示す。 出願人 科研製薬株式会社 手続補正書(1順 昭和59年12月11日 特許庁長官 志賀 学 殿 ■、事件の表示 昭和59年 特許願第72912号 2、発明の名称 新抗生物質6270物質及びその製造法3、補正をする
者 事件との関係 特許出願人 住所 東京都文京区本駒込2丁目28番8号4、補正の
対象 (1)明細書の「発明の詳細な説明」の欄5、補正の内
容 (1)明細書簡4頁下6行と下5行との間に下記の文を
加入する。 「本発明に用いられるノカルジオプシス ニス・ピー6
270号株は、分岐する真正の菌糸を有し空中にのびる
気菌糸は分断して長い胞子の連鎖となる。 全細胞の加水分解物からはメソジアミノピメリン酸と、
糖成分としてガラクトースとリボースが検出されるがア
ラビノースとマジュロースは検出されない。またミコー
ル酸も検出されない。メナキノン組成はMK−9(He
)および(H8)が主で、微量成分としてMK9(84
)が検出された。基生菌糸の巾は0.5μm内外であり
、以上の性質から6270号株は放線菌類中ノカルジシ
ス属に属する一菌株であると認められる。 ルジオプシス ニス・ピー6270号株は下記の菌学的
性質を有する6 ■、形態学的性質 基生菌糸はよく発達し分岐し、菌糸の巾はほぼ0.4μ
mである。数種の培地例えばシュークロース・硝酸塩寒
天培地(ディフコ・ツアペックソリ−ジョンアガー)、
スターチ寒天培地(ISP−4,ディフコ・無機塩スタ
ーチアガー)オートミール寒天培地(ISP−8)やグ
ルコース・アスパラギン寒天培地などでは良好に気菌糸
を着生する。気菌糸は直線状または曲線状で全体として
くもの巣状である。成熟すると気菌糸は巾0.4μm〜
0.6μmとなる。 培養後10日1には適当な寒天培地上では気菌糸は分断
して10個以上の長い胞子の連鎖となる。 胞子の連鎖はらせん状とはならない。胞子の表面は平滑
で、形状は円筒形である。大きさはほぼ0.4x 1.
2μmである。胞子のう、菌核、束菌糸などは観察され
ない。 ■、培養上の諸性質 実験の方法はイー・ビー・シャーリングらの報告(イン
ターナショナル・ジャーナル・オブ・システマチック・
バグテリオロジー16巻、313〜340頁、1966
年)に準じ、その他付加的に公知の培地及び実験方法を
併用した。色調の決定シ;はキャノンランプを光源とす
る標準光源下で標準色票としてカラー・ハーモニー・マ
ニュアル第4版を用い、一致する色票があれば初めに一
般名を示し、次いで括弧内に色票コードを併記した。 繰返し同色が現われた場合は色票コードのみを示した。 以下特記しないかぎり、28℃、3週目の生育の状態で
あり、寒天平板培養であり、a欄には生育、b欄には気
菌糸の状態、C欄には溶性色素及びd欄にはその他の性
質を記載した。 (1)シュクロース・硝酸塩培地(ディフコ・ツアペッ
ク ンリーションアガー) a:良好、ニアグレー(2h a) b:白色、粉状 C:作らない (2)グルコース・アスパラギン培地 a:良好、ライトアムバー(3ic)〜ベージュ(3g
e) b:ニアグレ−(3ha) C:作らない (3)グリセロール・アスパラギン培地a:不良、2b
a b=僅かに着生する C:aらない (4)スターチ寒天培地 a:旺盛、3jc〜シエル(3ca) b:粉状、白色 C:作らない d:スターチの加水分解は陰性 (5)チロシン寒天培地 a:不良、3ge b=作らない C:作らない (6)栄養寒天培地(ディフコ・バクト・ヌートリエン
ト アガー) a:不良、ライトホイート(2e a)b:作らない C:作らない (7)イースト・麦芽エキス培地 a:旺盛−1トn+仲にバーブ/”l −−tb:白色 C:作らない (8)オートミール培地 a:良好、シェル(2ca) b:2ha C:作らない ■、生理学的性質 (1)生育温度範囲(スターチ寒天培地斜面、温度勾配
装置=6.5℃〜38℃(5℃以下および39.5℃以
上では生育しない)適温:27℃〜38°C (2)グルコース・ペプトン・ゼラチン培地穿刺培養の
液化:陽性 (3)スターチの加水分解:陰性 (4)脱脂乳の凝固・ペプトン化:凝固せずペプトン化
する(37℃) (5)メラニンの生成 ISP・チロシン寒天培地:陰性 ISP・トリプトン・−イーストエキス液体培地:陰性 ISP・ペプトン・イースト鉄寒天培地:陰性 (6)耐塩性:4%では生育しない (7)キサンチン、ヒボキサンチン、アデニンの溶解性
:陰性 ■、炭素源の利用能(プリドハム、ゴドリーブ基礎培地
) 利用陽性:D−グルコース、L−アラビノース、D−キ
シロース、サリシン 利用疑陽性:D−フラクトース、シュクロース利用陰性
:イノシトール、L−ラムノース、ラフィノース、D−
マニトール
質の赤外線吸収スペクトル、第2図はTMSを内部標準
とし、重クロロホルム中で測定した抗生物質6270物
質の18−NMRスペクトル、第3図はTMSを内部標
準とし、重クロロホルム中で測定した抗生物質6270
物質の13cmNMRスペクトルを示す。 出願人 科研製薬株式会社 手続補正書(1順 昭和59年12月11日 特許庁長官 志賀 学 殿 ■、事件の表示 昭和59年 特許願第72912号 2、発明の名称 新抗生物質6270物質及びその製造法3、補正をする
者 事件との関係 特許出願人 住所 東京都文京区本駒込2丁目28番8号4、補正の
対象 (1)明細書の「発明の詳細な説明」の欄5、補正の内
容 (1)明細書簡4頁下6行と下5行との間に下記の文を
加入する。 「本発明に用いられるノカルジオプシス ニス・ピー6
270号株は、分岐する真正の菌糸を有し空中にのびる
気菌糸は分断して長い胞子の連鎖となる。 全細胞の加水分解物からはメソジアミノピメリン酸と、
糖成分としてガラクトースとリボースが検出されるがア
ラビノースとマジュロースは検出されない。またミコー
ル酸も検出されない。メナキノン組成はMK−9(He
)および(H8)が主で、微量成分としてMK9(84
)が検出された。基生菌糸の巾は0.5μm内外であり
、以上の性質から6270号株は放線菌類中ノカルジシ
ス属に属する一菌株であると認められる。 ルジオプシス ニス・ピー6270号株は下記の菌学的
性質を有する6 ■、形態学的性質 基生菌糸はよく発達し分岐し、菌糸の巾はほぼ0.4μ
mである。数種の培地例えばシュークロース・硝酸塩寒
天培地(ディフコ・ツアペックソリ−ジョンアガー)、
スターチ寒天培地(ISP−4,ディフコ・無機塩スタ
ーチアガー)オートミール寒天培地(ISP−8)やグ
ルコース・アスパラギン寒天培地などでは良好に気菌糸
を着生する。気菌糸は直線状または曲線状で全体として
くもの巣状である。成熟すると気菌糸は巾0.4μm〜
0.6μmとなる。 培養後10日1には適当な寒天培地上では気菌糸は分断
して10個以上の長い胞子の連鎖となる。 胞子の連鎖はらせん状とはならない。胞子の表面は平滑
で、形状は円筒形である。大きさはほぼ0.4x 1.
2μmである。胞子のう、菌核、束菌糸などは観察され
ない。 ■、培養上の諸性質 実験の方法はイー・ビー・シャーリングらの報告(イン
ターナショナル・ジャーナル・オブ・システマチック・
バグテリオロジー16巻、313〜340頁、1966
年)に準じ、その他付加的に公知の培地及び実験方法を
併用した。色調の決定シ;はキャノンランプを光源とす
る標準光源下で標準色票としてカラー・ハーモニー・マ
ニュアル第4版を用い、一致する色票があれば初めに一
般名を示し、次いで括弧内に色票コードを併記した。 繰返し同色が現われた場合は色票コードのみを示した。 以下特記しないかぎり、28℃、3週目の生育の状態で
あり、寒天平板培養であり、a欄には生育、b欄には気
菌糸の状態、C欄には溶性色素及びd欄にはその他の性
質を記載した。 (1)シュクロース・硝酸塩培地(ディフコ・ツアペッ
ク ンリーションアガー) a:良好、ニアグレー(2h a) b:白色、粉状 C:作らない (2)グルコース・アスパラギン培地 a:良好、ライトアムバー(3ic)〜ベージュ(3g
e) b:ニアグレ−(3ha) C:作らない (3)グリセロール・アスパラギン培地a:不良、2b
a b=僅かに着生する C:aらない (4)スターチ寒天培地 a:旺盛、3jc〜シエル(3ca) b:粉状、白色 C:作らない d:スターチの加水分解は陰性 (5)チロシン寒天培地 a:不良、3ge b=作らない C:作らない (6)栄養寒天培地(ディフコ・バクト・ヌートリエン
ト アガー) a:不良、ライトホイート(2e a)b:作らない C:作らない (7)イースト・麦芽エキス培地 a:旺盛−1トn+仲にバーブ/”l −−tb:白色 C:作らない (8)オートミール培地 a:良好、シェル(2ca) b:2ha C:作らない ■、生理学的性質 (1)生育温度範囲(スターチ寒天培地斜面、温度勾配
装置=6.5℃〜38℃(5℃以下および39.5℃以
上では生育しない)適温:27℃〜38°C (2)グルコース・ペプトン・ゼラチン培地穿刺培養の
液化:陽性 (3)スターチの加水分解:陰性 (4)脱脂乳の凝固・ペプトン化:凝固せずペプトン化
する(37℃) (5)メラニンの生成 ISP・チロシン寒天培地:陰性 ISP・トリプトン・−イーストエキス液体培地:陰性 ISP・ペプトン・イースト鉄寒天培地:陰性 (6)耐塩性:4%では生育しない (7)キサンチン、ヒボキサンチン、アデニンの溶解性
:陰性 ■、炭素源の利用能(プリドハム、ゴドリーブ基礎培地
) 利用陽性:D−グルコース、L−アラビノース、D−キ
シロース、サリシン 利用疑陽性:D−フラクトース、シュクロース利用陰性
:イノシトール、L−ラムノース、ラフィノース、D−
マニトール
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1)下記の理化学的性質を有することを特徴とする新抗
生物質6270物質及びその塩。 (1)無色針状結晶、酸性物質。 (2)融点 115〜118℃ (3)元素分析値(実測値 %) C62,72%、8 9.49%。 0 27.78% (4)比旋光度 〔α)”=−11,5° (C1,0
,’メタノール) (5)紫外線吸収スペクトル:メタノール溶液中で測定
すると、210nm以上に吸収極大を示さない。 (6)赤外線吸収スペクトル(臭化カリウム錠で測定)
における特性吸収(cm−’):3470.2980,
2945,2890,1735.1460,1380,
1315,1165゜1102、 1075. 987
. 980(7)溶解性: メタノール、エタノール、酢酸エチル、クロロホルム、
エーテル、アセトン、ベンゼン等に可溶、水に不溶。 (8)呈色反応: バニリン−硫酸反応、ドラーゲンドルフ反応陽性。 ニンヒドリン反応に陰性。■2気体で着色。 (9)薄層クロマトグラフィー(メルク社製キーゼルゲ
ルGF2s<使用): (10) 1H−NMRスペクトル: TMSを内部標
準として重クロロホルム中100MHzで測定した結果
、δppm 3.39 (3H)、3.49 (6H)
に3個のメトキシル基の存在がみとめられる。 2)抗生物質6270物質を生産する能力を有するノカ
ルディオプシス(Nocardiopsis)属菌を培
養し、その培養物から抗生物質6270物質を採取する
ことを特徴とする抗生物質6270物質の製造法。
Priority Applications (14)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59072912A JPS60217896A (ja) | 1984-04-13 | 1984-04-13 | 新抗生物質6270物質及びその製造法 |
AT85103255T ATE56722T1 (de) | 1984-04-13 | 1985-03-20 | Antibiotika 6270, deren verfahren zur herstellung und deren benutzung als anticoccidiosis-mittel und als futter-additiv. |
EP85103255A EP0158179B1 (en) | 1984-04-13 | 1985-03-20 | Antibiotic 6270, process for its production, and its use as an anticoccidiosis agent and a feed additive |
DE8585103255T DE3579725D1 (de) | 1984-04-13 | 1985-03-20 | Antibiotika 6270, deren verfahren zur herstellung und deren benutzung als anticoccidiosis-mittel und als futter-additiv. |
ZA852408A ZA852408B (en) | 1984-04-13 | 1985-03-29 | Antibiotic 6270,process for its production,and its use as an inticoccidiosis agent and a feed additive |
KR1019850002175A KR900005858B1 (ko) | 1984-04-13 | 1985-04-01 | 신규의 항생물질 6270의 제조법 |
CN85101157A CN1007267B (zh) | 1984-04-13 | 1985-04-01 | 抗生素6270的制备方法 |
ES542079A ES8608044A1 (es) | 1984-04-13 | 1985-04-09 | Un antibiotico |
RO118349A RO91600B1 (ro) | 1984-04-13 | 1985-04-10 | Procedeu de obtinere a unui antibiotic din clasa polieterilor |
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HU851330A HU196626B (en) | 1984-04-13 | 1985-04-11 | Process for producing new antibiotic 6720 and pharmaceutic comprising same |
SU853892105A SU1409132A3 (ru) | 1984-04-13 | 1985-04-12 | Способ получени антибиотика 6270 |
CA000478990A CA1240278A (en) | 1984-04-13 | 1985-04-12 | Antibiotic 6270, process for its production and its use as an anticoccidiosis agent and a feed additive |
AU41217/85A AU580992B2 (en) | 1984-04-13 | 1985-04-12 | Antibiotic 6270, process for its production, and its use as an anticoccidiosis agent and a feed additive |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59072912A JPS60217896A (ja) | 1984-04-13 | 1984-04-13 | 新抗生物質6270物質及びその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60217896A true JPS60217896A (ja) | 1985-10-31 |
JPH0153876B2 JPH0153876B2 (ja) | 1989-11-15 |
Family
ID=13503029
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59072912A Granted JPS60217896A (ja) | 1984-04-13 | 1984-04-13 | 新抗生物質6270物質及びその製造法 |
Country Status (13)
Country | Link |
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EP (1) | EP0158179B1 (ja) |
JP (1) | JPS60217896A (ja) |
KR (1) | KR900005858B1 (ja) |
CN (1) | CN1007267B (ja) |
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CA (1) | CA1240278A (ja) |
DE (1) | DE3579725D1 (ja) |
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RO (1) | RO91600B1 (ja) |
SU (1) | SU1409132A3 (ja) |
ZA (1) | ZA852408B (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5017561A (en) * | 1987-05-30 | 1991-05-21 | Kaken Pharmaceutical Co., Ltd. | Antibotic 6270B and its use as an anticoccidiosis agent and a feed additive |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5886087A (ja) * | 1981-11-17 | 1983-05-23 | Meiji Seika Kaisha Ltd | 新抗生物質sf−2132およびその製造法 |
JPS6041489A (ja) * | 1983-08-12 | 1985-03-05 | Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd | 新規生理活性物質k―252 |
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1984
- 1984-04-13 JP JP59072912A patent/JPS60217896A/ja active Granted
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1985
- 1985-03-20 EP EP85103255A patent/EP0158179B1/en not_active Expired - Lifetime
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- 1985-03-20 AT AT85103255T patent/ATE56722T1/de not_active IP Right Cessation
- 1985-03-29 ZA ZA852408A patent/ZA852408B/xx unknown
- 1985-04-01 KR KR1019850002175A patent/KR900005858B1/ko not_active IP Right Cessation
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- 1985-04-09 ES ES542079A patent/ES8608044A1/es not_active Expired
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- 1985-04-12 AU AU41217/85A patent/AU580992B2/en not_active Ceased
- 1985-04-12 CA CA000478990A patent/CA1240278A/en not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
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