JPS6021634B2 - コ−クス炉における炉蓋又は炉枠の掃除装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はコークス炉付属機械の掃除機の掃除用スクレー
パに付着したタール分などを除去する装置に関する。

従来のコークス炉付属機械における掃除装置においては
、コークス炉蓋に付着したタール分などを掃除用スクレ
ーバにより除去すると、掃除用スクレーパにその付着し
たタール分などが付着し、そのままの状態でコークス炉
蓋の掃除を続行していると、掃除効果が落ち、又、掃除
装置自体の故陣の原因となっていた。

しかしながら、この掃除用スクレーパに付着したタール
分をとり除く手段としては具体的に何ら考慮されておら
ず、専ら人力によって行われていた。本発明は前述の事
情に鑑みなされたもので、コークス炉付属機械の掃除用
スクレーパに付着したタール分などを機械的に除去する
装置を提供することにある。

以下、本発明の一実施例について説明する。

１は掃除機構で、コークス炉蓋に付着したタール分など
を除去する装置である。

この掃除機構１は回転軸の周面に軸心を中心とする螺旋
羽根状のスクレーパ２を設け、このスクレーパ２が炉蓋
側面に添懐可能となっている。３は螺旋羽根状に沿うみ
ぞ部であり、この部分に掃除機構１で除去したタール分
などが付着堆積する。４は除去用スクレーパで、みぞ部
３に堆積したタール分などを除去する装置である。

５はスライダーで、除去用スクレーパと一体的に設けら
れており、掃除機構１のスクレーパ２に沿って摺動する
ようになっている。

スライダー５の両端にはカキ板６がとりつけられ、後述
の移動用レール７にタール分等が付着することを防止す
る役目を有する。さらにスライダー５の内部にはガイド
ローフー８が装置されている。

移動用レール７はスクレーパ２に沿って設けられており
、スライダー５をガイドローラー８の案内によって摺動
するものである。

９は取付台で移動用レール７を支持し、取付けるもので
ある。

この取付台９には復帰装置１０が移動用レール７と同芯
上に取り付けられている。この復帰装置１０の内部には
圧縮バネ１ １が内臓されており、掃除機構１の掃除用
スクレーバ２から除去用スクレーパ４がはずれた際、掃
除用スクレーパ２と除去用スクレーパ４がもとの状態の
ようにかみ込ませる復帰作用が行われるようになってい
る。１２は除去用スクレーバ４の内部に設けられた電気
的発熱体で除去用スクレーパ４を加熱することができ、
掃除機構１のスクレーバ２に付着したタール分が固化し
た場合、この固化したタール分などを融解させるもので
ある。

１３は電気的発熱体に接続するケーブルである。

次に本発明の作用について述べる。

まず掃除機構１の回転により、コークス炉蓋面に付着し
たタール分などを除去していく。

すると螺旋羽根状のスクレーパ２に沿うみぞ部３にター
ル分などが付着堆積していく。このみぞ部３にタール分
などが堆積したスクレーバ２を第２図に示した矢印の方
向に移動させ、除去用スクレーパ４とスクレーパ２とが
係合するように位置させる。又は除去用スクレーパ４を
第１図、第２図の示した矢印と反対の方向へ移動させ、
除去用スクレーパ４とスクレーパ２とが係合するように
する。その場合、掃除機構１は回転状態を保持させなが
ら、除去用スクレーパ４と係合させるように操作すれば
２つのスクレーパのかみ込みの心配はなくなる。この状
態において掃除機構１を正常回転していくと、それにつ
れて、螺旋羽根状スクレーバ２に沿って除去用スクレー
パ４が移動するように除去用スクレーパ４と一体にもう
けられているスライダー５がガイドローラ８に案内され
て、移動用レール７上をスライドする。これと同時にス
クレーパ２に付着したタール分などが除去用スクレーパ
４によりかき落とされる。

スライダー５が移動し、除去用スクレーバ４は掃除機構
１のスクレーバ２より離れた状態となるが、次にスクレ
ーバ２を逆回転させてる際に、復婦装置１０の作用によ
り力を受けて再びスクレーパ２はスクレーパ４にかみ合
うようになる。

復帰作用は逆回転から正常回転に移る際も同機になされ
る。このようにみぞ部３に堆積したタール分等の除去作
業は掃除機構１のスクレーパ２の正常回転および逆回転
を連続的に行うことによりなされる。ここでみぞ部３に
堆積したタール分などが固化した場合には除去用スクレ
ーパ４内部の電気発熱０体１２を加熱することにより、
そぞ部３内の夕−ル分などを融解して除去することが必
要である。

なお、掃除機構のスクレーバがラジアルカッター方式す
なわち歯形形状の掃除用カッターである場合には、歯形
スクレーバ間のみぞ部に堆積する夕タール分の除去菱瞳
として掃除門歯形スクレーパとかみ込むような除去用歯
形スクレーパを別に設け適宜かみ合わせることにより、
歯形カッターのみぞ部に堆積したタール分などの除去を
行うことができる。０ 又、掃除機構のスクレーバが板
状カッター方式である場合には、板状スクレーパの形状
を凹部形状とし、その凹部に鞍合するように凸部形状の
除去装置を設置し板状スクレーパの回転により板状スク
レーパのみぞ部に付着するタール分などを除タ去するこ
ともできる。

ところで、掃除機構のスクレーパが回転式螺線状スクレ
ーパである場合にはこの掃除用スクレーパに付着するタ
ール分などを除去する除去用スクレーパとして、掃除用
スクレーパの周囲に筋合す０るように除去用スクレーパ
を設け、掃除用スクレーパに当綾しない方の側に緩衝用
スプリングを除去用スクレーパと連結し、スクレーパに
かかる負荷に対応できるようにし、さらにその外部に円
筒状回転式支持枠を設けることによって除去用スクタレ
ーバを構成し、回転式欄線状スクレーパの回転によるの
ではなく、除去用スクレーパの回転によってみぞ部に堆
積したタール分等を除去することも可能である。

さらにこの掃除用スクレーバに付着するタール分などを
除去する除去用スクレーパを、移動レールをエンドレス
タイプとすることにより、往復敷することなく、除去用
スクレーパをもとの位置にもどすこともできる。さらに
掃除機構のスクレーバの加熱方法として、掃除用スクレ
ーパが板状スクレ−パである場合は特に、掃除用スクレ
ーパを加熱する発熱体をスクレーパ外部に設置し、掃除
用スクレーパの移・勤又は発熱体の移動により発熱体と
掃除用スクレーパとが接触することで、掃除用スクレー
パを加熱することができる。

以上より、本発明によると、掃除用スクレーパに付着す
るタール分などが、除去装置により効果的に除去される
ため、掃除機自体の掃除効率の低下、過負荷の発生、及
び機器の破損などを防止することができ、除去装置その
ものは別に駆動源が必要なく、掃除機構の回転を利用し
て除去するもので、機構の簡略化、コストの削減が図れ
るなどの効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す部分断面図、第２図は
その平面図である。 １・・・・・・掃除機構、２・・・・・・スクレーパ、
３・・・・・・みぞ部、４・・・・・・除去用スクレー
パ、５・・・・・・スラィダ−、６・・・・・・カキ板
、７・・・・・・移動用レール、８・・・・・・ガイド
ローフー、９・・・・・・取付台、１０・・・・・・復
帰装置、１１・・・・・・圧縮バネ、１２・・・・・・
電気発熱体、１３…ケーブル。 溝ｌ図 精２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 回転軸の周面に軸心を中心とする螺旋羽根状のカツ
   ターを有する回転スクレーパと、該回転軸の中心軸に平
   行に設けられたスライダー移動用レールと、該レールに
   沿い摺動自在のスライダーと、該スライダーと一体的に
   設けられ、螺旋羽根状のスクレーパの溝部に沿い、なら
   い移動可能な掻き板とよりなることを特徴とするコーク
   ス炉における炉蓋又は炉枠の掃除装置。 ２ 螺旋羽根状スクレーパの溝部に沿い、ならい移動可
   能な掻き板の内部に加熱機構を内蔵していることを特徴
   とする上記特許請求の範囲第１項記載のコークス炉にお
   ける炉蓋又は炉枠の掃除装置。