JPS6147880B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はコークス炉室内へ挿入されるコークス
炉ドアの範囲内におけるコークス炉室の炉底清掃
装置に関する。

コークス炉ドアのシール面や炉室は一定の時間
の間隔で付着した残留物の清掃をしないと作業位
置でのコークス炉ドアの良好なシールが得られな
い。さらにコークス炉ドアの走入の際抵抗が生じ
ないように炉底の清掃をする必要がある。従来、
炉底の清掃はおもに作業員により行なわれ、これ
は手間のかかる厄介な仕事であつた。

本発明の課題は、炉室の端部の範囲における炉
底の自動的なかつ確実な清掃作業を可能にする装
置を提供することにある。この課題は本発明によ
ると次のように解決される。即ち、炉底清掃装置
は、炉室の縦軸線に対して直角にかつ水平に延び
るかき取り縁を有する清掃工具と、下方端部に清
掃工具を支持する支持部材が形成されていて、支
持フレームとフレームとに回動可能に支承されて
いるリンク機構と、支持フレームに昇降可能に支
持されている工具保持フレームとからなり、工具
保持フレームは工具保持フレームに取り付けられ
たストツパを介してリンク機構に係合しており、
リンク機構内には、炉底方向への圧着力を清掃工
具に及ぼすばね部材が設けられていることによ
る。

本発明によると、清掃工具は、工具保持フレー
ムに取り付けられたストツパにより昇降せしめら
れるが、しかし清掃工具の昇降のために別個の駆
動部材（液力シリンダ等）を設けることも可能で
ある。

本発明の１実施例では炉底のための清掃工具の
両側に、炉室壁の下側範囲のための清掃工具が関
節的に配置されていて、これら清掃工具はそれぞ
れ作業位置においてほぼ鉛直なかき取り縁を有し
ておりかつばね部材に作用せしめられている。さ
らに炉室壁のための清掃工具が持ち上げ位置にお
いて、炉室内への確実な挿入を可能にする円すい
形状を保つている。

炉底または炉室壁のための本発明の清掃工具は
炉室フレーム清掃装置により持ち上げ位置で炉室
内へ走入される、炉室内で降下されかつ炉室フレ
ームの清掃終了後に降下位置で炉室から走出され
る。この場合、清掃工具のかき取り縁は炉底およ
び炉室壁に沿つて摺動して、これらかき取り縁に
作用するばね部材の影響下で付着した残留物をは
がす。これらばね部材はしかも、炉壁や別の定置
の構造部分または清掃工具自体を破損することな
く、清掃工具が凹凸面をのり越えて摺動しうるこ
とを可能とする。

次に図示した実施例により本発明の構成を具体
的に説明する。本発明の清掃装置はリンク機構１
１を有しており、このリンク機構１１は炉室フレ
ーム清掃装置の支持フレーム１３に個所１２のと
ころでまたフレーム１５には個所１４のところで
回動可能に支承されている。フレーム１５は支持
フレーム１３と結合されておりかつ熱絶縁板１６
を有している。リンク機構１１の下方端部は清掃
工具１８の支持部材１７を形成している。清掃工
具１８は水平方向に延びる下方のかき取り縁１９
を有している。このかき取り縁１９は作業位置
（第１図に実線で示されている）において炉底２
０に接触している。清掃工具１８は一点鎖線で示
したように、上方へ旋回可能であつて、この場合
上方運動はフレーム１５に固定されたストツパ２
１によつて制限されている。リンク機構１１内に
はばね部材２２が設けられており、このばね部材
２２は炉底方向への圧着力を清掃工具１８に及ぼ
すものである。

特に第３図からわかるように、清掃工具１８の
両側には炉室壁２５の下側範囲を清掃するための
かき取り縁２４を有する清掃工具２３が関節的に
配置されている。この清掃工具２３にはそれぞれ
ばね部材２６が作用する。旋回可能な支持部材１
７と結合している清掃工具２３の取り付け形式は
この場合、清掃工具２３のかき取り縁２４がその
作業位置では炉室壁２５に対して平行に位置し、
その上方へ旋回した位置では炉室内への確実な挿
を保証する円すい形状を保つように構成されてい
る。

本発明の清掃装置の作動は、支持フレーム１３
に昇降可能に支承されている工具保持フレーム２
７によつて行なわれる。炉室内へ清掃装置を走入
する際、工具保持フレーム２７はその下降位置に
位置する。この位置では工具保持フレーム２７に
固定されたストツパ２８が下方の実線で示した位
置を保つている。この場合、リンク機構１１の自
重により清掃工具１８，２３を有する支持部材は
上方の一点鎖線で示した位置に押圧されている。
走入後に工具保持フレームは上昇し、これにより
図示されていない炉室フレーム用の清掃工具がそ
の上方の作業位置に達する。同時に一点鎖線で示
した位置に達したストツパ２８によりリンク機構
１１は上方運動するので、清掃工具１８，２３は
それらの作業位置に下降する。炉室フレーム用の
清掃工具がその作業を終了すると、ただちに清掃
装置全体は炉室から走出される。この場合、降下
した清掃工具は炉底または炉室壁上に摺動して炉
底または炉室壁に付着した残留物をはがす、これ
ら残留物は戻り走行した清掃工具により炉室から
運搬される。炉室から清掃工具を走出した後で工
具保持フレームは再び降下し、これにより清掃工
具１８，２３は上方へ旋回する。この場合リンク
機構によつてリミツトスイツチ２９も作動する、
このリミツトスイツチは、清掃工具１８，２３を
降下した際に炉室フレーム清掃装置の旋回と炉室
内への走入が妨またげられるような炉室フレーム
清掃装置の鎖止に用いられる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の１実施例を示すもので、第１図
は本発明の炉底清掃装置の側面図、第２図は第１
図の矢印Ａの方向からの図、第３図は第１図の
―線に沿つて切断して示した切断面である。 １１…リンク機構、１２…個所、１３…支持フ
レーム、１４…個所、１５…フレーム、１６…熱
絶縁板、１７…支持部材、１８…清掃工具、１９
…かき取り縁、２０…炉底、２１…ストツパ、２
２…ばね部材、２３…清掃工具、２４…かき取り
縁、２５…炉室壁、２６…ばね部材、２７…工具
保持フレーム、２８…ストツパ、２９…リミツト
スイツチ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ コークス炉室内へ挿入されるコークス炉ドア
   の範囲におけるコークス炉室の炉底清掃装置にお
   いて、炉底清掃装置は、炉室の縦軸線に対して直
   角にかつ水平に延びるかき取り縁１９を有する清
   掃工具１８と、下方端部に清掃工具１８を支持す
   る支持部材１７が形成されていて、支持フレーム
   １３とフレーム１５とに回動可能に支承されてい
   るリンク機構１１と、支持フレーム１３に昇降可
   能に支持されている工具保持フレーム２７とから
   なり、工具保持フレーム２７は工具保持フレーム
   ２７に取り付けられたストツパ２８を介してリン
   ク機構１１に係合しており、リンク機構１１内に
   は、炉底２０方向への圧着力を清掃工具１８に及
   ぼすばね部材２２が設けられていることを特徴と
   するコークス炉室の炉底清掃装置。 ２ 前記清掃工具１８の昇降のために別個の駆動
   部材（液力シリンダ等）が設けられている特許請
   求の範囲第１項記載のコークス炉室の炉底清掃装
   置。 ３ 炉底２０のための前記清掃工具１８の両側
   に、炉室壁２５の下側範囲のための清掃工具２３
   が関節的に配置されていて、これら清掃工具２３
   はそれぞれ作業位置においてほぼ鉛直なかき取り
   縁２４を有しておりかつばね部材２６に作用せし
   められている特許請求の範囲第１項記載のコーク
   ス炉室の炉底清掃装置。 ４ 前記炉室壁２５のための前記清掃工具２３は
   持ち上げ位置において、炉室内への確実な挿入を
   可能にする円すい形状を保つている特許請求の範
   囲第３項記載のコークス炉室の炉底清掃装置。