JPS60215744A - 高温高圧用耐水素低合金鋼 - Google Patents
高温高圧用耐水素低合金鋼Info
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- JPS60215744A JPS60215744A JP7155684A JP7155684A JPS60215744A JP S60215744 A JPS60215744 A JP S60215744A JP 7155684 A JP7155684 A JP 7155684A JP 7155684 A JP7155684 A JP 7155684A JP S60215744 A JPS60215744 A JP S60215744A
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- Japan
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- rem
- steel
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、高温高圧下で用いられる化学機器類の構成材
料の鋼材に関するものであり、特に高温高圧、水素に対
して優れた抵抗性を有する化学プラント機器構成材料に
適した高温高圧用耐水素低合金鋼にかかわるものである
。
料の鋼材に関するものであり、特に高温高圧、水素に対
して優れた抵抗性を有する化学プラント機器構成材料に
適した高温高圧用耐水素低合金鋼にかかわるものである
。
従来技術および問題点
近年化学工業の発展はめざましく、石油化学精製、重質
油分解プロセスなど高温高圧水素雰囲気で使用される機
器は広範囲にわたり、そのプロセスも高温高圧化、並び
に大型化の傾向があり、使用条件は苛酷なものになって
いる。したがってその構成材料の選択に際しては耐水素
性を十分考慮する必要がある。
油分解プロセスなど高温高圧水素雰囲気で使用される機
器は広範囲にわたり、そのプロセスも高温高圧化、並び
に大型化の傾向があり、使用条件は苛酷なものになって
いる。したがってその構成材料の選択に際しては耐水素
性を十分考慮する必要がある。
特に溶接部の耐水素性は母材と比較して劣っておシ十分
な対策が必要である。このような現状から高温高圧水素
雰囲気中で脆化が生じ難く、耐水素性の高い低合金鋼の
開発が昨今特に要望されて来ている。
な対策が必要である。このような現状から高温高圧水素
雰囲気中で脆化が生じ難く、耐水素性の高い低合金鋼の
開発が昨今特に要望されて来ている。
そこで従来かかる要望に応えるべく既に幾つかの提案が
なされており、例えば特公昭50−7528号公報、特
公昭57−10947号公報等に記載の技術が知られて
いる。すなわちこれらの技術はいずれも鋼中に炭化物生
成元素を添加し、Cの固定を計るものである。水素脆化
は鋼中Cが外部の水素雰囲気から侵入拡散して来る水素
と反応してメタンガスを生成し、このメタンガスの圧力
が極めて高いために割れが発生することに起因するもの
と考えられ、したがってCを炭化物として固定すればか
かるメタン反応によるガス生成反応は抑制できるものと
言える。
なされており、例えば特公昭50−7528号公報、特
公昭57−10947号公報等に記載の技術が知られて
いる。すなわちこれらの技術はいずれも鋼中に炭化物生
成元素を添加し、Cの固定を計るものである。水素脆化
は鋼中Cが外部の水素雰囲気から侵入拡散して来る水素
と反応してメタンガスを生成し、このメタンガスの圧力
が極めて高いために割れが発生することに起因するもの
と考えられ、したがってCを炭化物として固定すればか
かるメタン反応によるガス生成反応は抑制できるものと
言える。
しかしながらこの手段は次のごとき問題点がある。すな
わちCを固定するためにはW、 Ti、 Zr、Nbの
ような強炭化物生成元素を多量に添加する必要がある。
わちCを固定するためにはW、 Ti、 Zr、Nbの
ような強炭化物生成元素を多量に添加する必要がある。
また、鋼中Cが外部の水素雰囲気から拡散して来る水素
と反応してメタンガスを生成する反応を少なくするには
鋼中Cを少なくすることも考えられるが、強度が低下す
るという欠点がある。
と反応してメタンガスを生成する反応を少なくするには
鋼中Cを少なくすることも考えられるが、強度が低下す
るという欠点がある。
そこで本発明者らの一部は先に低炭化、または炭化物生
成手段のほかに耐水素性を鋼に付与する新規な手段につ
いて検討した結果、そもそもメタン生成反応は固溶Cお
よび炭化物Cと水素との反応であるのでメタン生成反応
が活発化するのはCの活量が犬なる時であJ、Cの活量
を増大させる元素の量を減らすか、あるいはCの活量を
減少させる元素を添加すれば良いという結論に達し、か
かる元素の一つとしてStを減少させるという新規な提
案を特願昭57−115858号により行なっている。
成手段のほかに耐水素性を鋼に付与する新規な手段につ
いて検討した結果、そもそもメタン生成反応は固溶Cお
よび炭化物Cと水素との反応であるのでメタン生成反応
が活発化するのはCの活量が犬なる時であJ、Cの活量
を増大させる元素の量を減らすか、あるいはCの活量を
減少させる元素を添加すれば良いという結論に達し、か
かる元素の一つとしてStを減少させるという新規な提
案を特願昭57−115858号により行なっている。
ところでその後もCの活量を減少させる元素について、
すなわち耐水素性付与効果の犬なる元素について検討を
行なった結果、特K Cr −Mo系低合金鋼において
Sl量を下げることな(REMおよびCaがかかる目的
に最もかなった顕著な効果を示すという全く新規な知見
を得るに至ったものである。又Vを適当含有せしめるこ
とによって、高温高圧用材料において一不可欠の性質の
一つである高温強度を増大させ、さらに水素処理後の脆
化度を10〜20%抑制できるという効果を併せて得ら
れることが確認された。
すなわち耐水素性付与効果の犬なる元素について検討を
行なった結果、特K Cr −Mo系低合金鋼において
Sl量を下げることな(REMおよびCaがかかる目的
に最もかなった顕著な効果を示すという全く新規な知見
を得るに至ったものである。又Vを適当含有せしめるこ
とによって、高温高圧用材料において一不可欠の性質の
一つである高温強度を増大させ、さらに水素処理後の脆
化度を10〜20%抑制できるという効果を併せて得ら
れることが確認された。
すなわち、本発明者らは耐水素性および、高温強度特性
の実験を行なうために第1表に示す成分範囲の各種試験
試作鋼を溶製し、これから寸法12I+II+lφ×6
5簡の試作片を切シ出し熱サイクル再現装置により溶接
熱影響部を再現した試料を用いて高温高圧水素中で促進
試験を行なった。第1表に試験条件および結果を併記し
た。
の実験を行なうために第1表に示す成分範囲の各種試験
試作鋼を溶製し、これから寸法12I+II+lφ×6
5簡の試作片を切シ出し熱サイクル再現装置により溶接
熱影響部を再現した試料を用いて高温高圧水素中で促進
試験を行なった。第1表に試験条件および結果を併記し
た。
また促進試験の結果からその脆化度(イ)とREM。
Caの関係を示したのが第5図である。
この場合REMおよびCa同時添加鋼は図中のREMチ
あるいはCa%の大きい方を標示した。なお脆化にφ0
は水素処理前の絞シ値φは水素処理後の絞シ値である
。しかしてこの式の意味するところは脆化度が大きいほ
ど水素に対する抵抗性が小さいことを示している。
あるいはCa%の大きい方を標示した。なお脆化にφ0
は水素処理前の絞シ値φは水素処理後の絞シ値である
。しかしてこの式の意味するところは脆化度が大きいほ
ど水素に対する抵抗性が小さいことを示している。
実験から明らかなようKCr −Mo系の低合金鋼にお
いては、Cの活量増大元素であるSi量を減らすことな
く、Cの活量抑制元素であるREM、Ca を単独また
は複合添加することによりCの活量が減少し、これによ
ってメタン生成反応が抑制される結果、高温高圧水素雰
囲気中での鋼材の水素脆化が防止でき、さらKVを添加
することによって高温強度の増大および水素脆化の抑制
効果が得られるという従来全く例を見なかった知見を得
た。本発明は斯る知見に基づいてなされたものである。
いては、Cの活量増大元素であるSi量を減らすことな
く、Cの活量抑制元素であるREM、Ca を単独また
は複合添加することによりCの活量が減少し、これによ
ってメタン生成反応が抑制される結果、高温高圧水素雰
囲気中での鋼材の水素脆化が防止でき、さらKVを添加
することによって高温強度の増大および水素脆化の抑制
効果が得られるという従来全く例を見なかった知見を得
た。本発明は斯る知見に基づいてなされたものである。
発明の構成
すなわち、本発明の要旨は、重量%でC0,05〜02
5%、 Si O,015〜0.70%、 RIIn
0.2〜1.5%、 Cr 0.5〜35%、 Mo
0.8〜1.5%、 V O,05〜0.40%とRE
MO901〜0.10%、 Ca O,001〜0.0
10%の一方または両方を含有し、かつStとREMと
の関係が第1図A BCDEで囲まれた範囲、StとC
aとの関係が第2図17) AB CDE テ囲まレタ
範囲、まfc、、 St、 REMおよびCa三者の関
係が第8図のABCDEFGFIIJで囲まれた範囲を
おのおの満足し、さらに第4図のABCDEで囲まれた
範囲の5olAIとNとを含有し、残部Feおよび不可
避的不純物からなることを特徴とする高温高圧用耐水素
低合金鋼にある。
5%、 Si O,015〜0.70%、 RIIn
0.2〜1.5%、 Cr 0.5〜35%、 Mo
0.8〜1.5%、 V O,05〜0.40%とRE
MO901〜0.10%、 Ca O,001〜0.0
10%の一方または両方を含有し、かつStとREMと
の関係が第1図A BCDEで囲まれた範囲、StとC
aとの関係が第2図17) AB CDE テ囲まレタ
範囲、まfc、、 St、 REMおよびCa三者の関
係が第8図のABCDEFGFIIJで囲まれた範囲を
おのおの満足し、さらに第4図のABCDEで囲まれた
範囲の5olAIとNとを含有し、残部Feおよび不可
避的不純物からなることを特徴とする高温高圧用耐水素
低合金鋼にある。
ただし第1図においてSi俤、REM%は、A(0,0
15,0,01)、B’(0,to、o、01)、C(
0,70゜0.08)、D(0,70,0,10)、E
(0,015,0,10)。
15,0,01)、B’(0,to、o、01)、C(
0,70゜0.08)、D(0,70,0,10)、E
(0,015,0,10)。
第2図においてSi量、 Caチは
A(0,015,0,001)、 B(0,10,0,
001)、 C(0,70゜0.007)、D(0,7
0’、0.010)、’E(0,015,’O,Q10
)。
001)、 C(0,70゜0.007)、D(0,7
0’、0.010)、’E(0,015,’O,Q10
)。
第8図においてSiチ、REMチ、 Ca%はA(0,
015,0,01,0,001)、 B(0,015,
0,01,0,010)。
015,0,01,0,001)、 B(0,015,
0,01,0,010)。
C(0,015,0,10,0,010)、D(0,0
15,0,10,0,001)。
15,0,10,0,001)。
E(0,70,0,10,0,001)、 F(0,7
0,0,10,0,010)。
0,0,10,0,010)。
G(0,70,0,OL 0.010)、H(0,70
,0,01,0,007)。
,0,01,0,007)。
I(0,70,0,08,0,001)、J(0,10
,0,01,0,001)。
,0,01,0,001)。
第4図において、5olA1%、N%は、A(0,01
4,0,007)、B(0,010,0,005)、C
(0,010゜0.0025)、D(0,07,0,0
025)、E(0,07,0,007)である。
4,0,007)、B(0,010,0,005)、C
(0,010゜0.0025)、D(0,07,0,0
025)、E(0,07,0,007)である。
以下本発明の詳細な説明する0
まずCは焼き入れ性と強度を高めるために少なくとも0
.05%以上必要とし、また多量になると靭性、溶接性
を害することと耐水素性に対する悪影響を考慮してその
上限を0.25%とした。
.05%以上必要とし、また多量になると靭性、溶接性
を害することと耐水素性に対する悪影響を考慮してその
上限を0.25%とした。
次KSiは脱酸剤として少なくとも0.015%必要で
あり、また引張り強さを増大させる効果があるが多量に
含有すると靭性を害するのでその上限を0.70%に限
定した。
あり、また引張り強さを増大させる効果があるが多量に
含有すると靭性を害するのでその上限を0.70%に限
定した。
またMnは脱酸元素として使われているが、焼き入れ性
を増し強度および靭性を高める元素である。
を増し強度および靭性を高める元素である。
しかし、0.2%未満ではその効果が十分でなく’1.
51を超えると耐水素性を減するのでその範囲は0.2
〜15%が効果的である。
51を超えると耐水素性を減するのでその範囲は0.2
〜15%が効果的である。
次K Crは高温強度を高め、かつ耐水素性を向上させ
るのに必要である。高温強度を高めあるいは耐水素性を
改善するには0.5チ以上必要であるが。
るのに必要である。高温強度を高めあるいは耐水素性を
改善するには0.5チ以上必要であるが。
3.5%を超える多量の添加は高温高圧水素中での靭性
低下をきたすのでその範囲を0.5〜3.5チとした0 さらlcMoは高温強度を高め、かつ耐水素性を向上さ
せるためKO,8%以上必要である。しかし1.5%を
超える添加は靭性を低下させるためその範囲を0.8〜
1.5%とした。
低下をきたすのでその範囲を0.5〜3.5チとした0 さらlcMoは高温強度を高め、かつ耐水素性を向上さ
せるためKO,8%以上必要である。しかし1.5%を
超える添加は靭性を低下させるためその範囲を0.8〜
1.5%とした。
またVは高温強度を増大させ水素脆化を抑制させるため
には少なくとも0.05 %以上必要であるが040%
を超えると焼き入れ性、または熱間加工性あるいは靭性
を害するのでその範囲を0.05〜0.40チとした。
には少なくとも0.05 %以上必要であるが040%
を超えると焼き入れ性、または熱間加工性あるいは靭性
を害するのでその範囲を0.05〜0.40チとした。
さらに本発明においては、Cの活量を減少させるため、
すなわち耐水素性付与効果を大ならしめるため、REM
およびCaの一方または両方を添加するものである。
すなわち耐水素性付与効果を大ならしめるため、REM
およびCaの一方または両方を添加するものである。
REMは原子番号57〜71の希土類元素の1種または
2種以上であるが、Cの活量を抑制するには0.01未
満では効果がな(,0,10チを超えると応力除去 焼
鈍後の靭性が低下するのでその範囲を0.01〜0.1
0%とした。
2種以上であるが、Cの活量を抑制するには0.01未
満では効果がな(,0,10チを超えると応力除去 焼
鈍後の靭性が低下するのでその範囲を0.01〜0.1
0%とした。
またCaはREM同様KCの活量を抑制する効果がある
が、o、ooi%未満では効果がなく、o、oiosを
超んると応力除去焼鈍後の靭性が低下すると同時KCr
−Mo系低合金鋼に固溶させること力!困難となるた
めその範囲をo、ooi〜0.010%とした。
が、o、ooi%未満では効果がなく、o、oiosを
超んると応力除去焼鈍後の靭性が低下すると同時KCr
−Mo系低合金鋼に固溶させること力!困難となるた
めその範囲をo、ooi〜0.010%とした。
そしてさらに本発明においては、REMおよびCaの一
方また両方を含有するKあたシCの活量を減少させるた
め、すなわち耐水素性付与効果を大々らしめるためSS
との関連においてREMおよびCaの含有量を規定した
ところに重要な骨子力;ある。
方また両方を含有するKあたシCの活量を減少させるた
め、すなわち耐水素性付与効果を大々らしめるためSS
との関連においてREMおよびCaの含有量を規定した
ところに重要な骨子力;ある。
すなわち、REMまたはCaのいずれか一方を含有する
場合には、SiとREMあるいはStとCaの関係が第
1図あるいは第2図のおのおのA、 B、 C。
場合には、SiとREMあるいはStとCaの関係が第
1図あるいは第2図のおのおのA、 B、 C。
−++ 、−b 竹TXEI 也y出 口 1 −Y
r−’V DTi!u bよびCaの両方を含有する場
合には、Si、REMおよびCa三者の関係が第8図の
A、 B、 C,D、 E、 F、 G。
r−’V DTi!u bよびCaの両方を含有する場
合には、Si、REMおよびCa三者の関係が第8図の
A、 B、 C,D、 E、 F、 G。
H,I、 Jで囲まれた範囲を満足しなければならない
。ただし第1図においてA、 B、 C,D、 Eの各
座標点はSiチ、REM%がA(0,015,0,01
)、 B(0,10゜0.01)、 C(0,70,0
,03)、 DCo、70.0.10)、 E(0,0
15゜0、10 ) 、であり、第2図1(おいてA、
B、 C,D、 Eの各座標点はSi%、 Ca%が
A(0,015,0,001)。
。ただし第1図においてA、 B、 C,D、 Eの各
座標点はSiチ、REM%がA(0,015,0,01
)、 B(0,10゜0.01)、 C(0,70,0
,03)、 DCo、70.0.10)、 E(0,0
15゜0、10 ) 、であり、第2図1(おいてA、
B、 C,D、 Eの各座標点はSi%、 Ca%が
A(0,015,0,001)。
B(0,10,0,001)、 C(0,70,0,0
07)、 D(0,70゜0.010)、E(0,01
5,0,010)、であり、第8図においてA、 B、
C,D、 E、 F、 G、 H,I、 Jの各座標
点はSiチ。
07)、 D(0,70゜0.010)、E(0,01
5,0,010)、であり、第8図においてA、 B、
C,D、 E、 F、 G、 H,I、 Jの各座標
点はSiチ。
REM%、 Ca%がA(0,015,o、01.0.
001)、 B(0,015゜0.01,0.010)
、 C(0,015,0,10,0,010)、 D(
0,015゜0.10.0.001)、 E(0,70
,0,10,0,001)、 F(0,70゜0.10
.0.010)、 G (0,70,0,01,0,0
10)、 H(0,70゜0.01.0.007 )、
I(0,70,0,08,0,001)s J(0,
10゜0.01,0、ooi)、であるO 4ず、StとREMとの関係については、Cの活量を減
少させるため、すなわち耐水素性付与効果を犬ならしめ
るためには、第1図のごとき関係が必要であることが分
った。同図中線ABはREMの下限0.01チを、線E
DはREMの上限010%をおのおの示し、また線AE
ViSiの下限o、o15%を、線CDはSiの上限0
.70% をおのおの示すものである。一方斜線BCは
Cの活量を増大させる。すなわち耐水素性付与効果を小
とするStの含有量に対してREM VcよるCの活量
を減少させる、すなわち耐水素性付与効果を大ならしめ
るに必要な含有量の平衡関係を示すものである。
001)、 B(0,015゜0.01,0.010)
、 C(0,015,0,10,0,010)、 D(
0,015゜0.10.0.001)、 E(0,70
,0,10,0,001)、 F(0,70゜0.10
.0.010)、 G (0,70,0,01,0,0
10)、 H(0,70゜0.01.0.007 )、
I(0,70,0,08,0,001)s J(0,
10゜0.01,0、ooi)、であるO 4ず、StとREMとの関係については、Cの活量を減
少させるため、すなわち耐水素性付与効果を犬ならしめ
るためには、第1図のごとき関係が必要であることが分
った。同図中線ABはREMの下限0.01チを、線E
DはREMの上限010%をおのおの示し、また線AE
ViSiの下限o、o15%を、線CDはSiの上限0
.70% をおのおの示すものである。一方斜線BCは
Cの活量を増大させる。すなわち耐水素性付与効果を小
とするStの含有量に対してREM VcよるCの活量
を減少させる、すなわち耐水素性付与効果を大ならしめ
るに必要な含有量の平衡関係を示すものである。
次KSiとCaとの関係については、Cの活量を減少さ
せるため、すなわち耐水素性付与効果を大ならしめるた
めには、第2図のごとき関係が必要であることが分った
。同図中線ABはC&の下限o、ooiチを、線EDけ
Caの上限0.010%をおのおの示し、また線AEは
Siの下限0.015%を、線CDは阻の上限0.70
%をおのおの示すものである。一方斜線BCはCの活
量を増大させる、すなわち耐水素性付与効果を小とする
Stの含有量に対してCaKよるCの活量を減少させる
、すなわち耐水素性付与効果を犬ならしめるに必要な含
有量の平衡関係を示すものである。
せるため、すなわち耐水素性付与効果を大ならしめるた
めには、第2図のごとき関係が必要であることが分った
。同図中線ABはC&の下限o、ooiチを、線EDけ
Caの上限0.010%をおのおの示し、また線AEは
Siの下限0.015%を、線CDは阻の上限0.70
%をおのおの示すものである。一方斜線BCはCの活
量を増大させる、すなわち耐水素性付与効果を小とする
Stの含有量に対してCaKよるCの活量を減少させる
、すなわち耐水素性付与効果を犬ならしめるに必要な含
有量の平衡関係を示すものである。
さらK REMおよびCaの両方を複合添加した場合に
ついては、Stとの関係が第8図のABCDEFGHI
J の範囲内にあることが必要である。同図中平面AB
GHJはREM 17)下限0.01%を、平面CDE
FViREMの上限0.10%をおのおの示し、また平
面ADEIJitCaの下限0.001 %を、平面B
CFGはCaの上限0.010%をおのおの示し、さら
に平面ABCDViSiの下限0.015%を、平面E
FGHIはStの上限0.70%をおのおの示すもので
ある。一方乎面HIJはCの活量を増大させる、すなわ
ち耐水素性付与効果を小とするSiの含有量に対してR
EM、CaVcよるCの活量を減少させる、すなわち耐
水素性付与効果を犬ならしめるに必要な含有量の平衡関
係を示すものである。
ついては、Stとの関係が第8図のABCDEFGHI
J の範囲内にあることが必要である。同図中平面AB
GHJはREM 17)下限0.01%を、平面CDE
FViREMの上限0.10%をおのおの示し、また平
面ADEIJitCaの下限0.001 %を、平面B
CFGはCaの上限0.010%をおのおの示し、さら
に平面ABCDViSiの下限0.015%を、平面E
FGHIはStの上限0.70%をおのおの示すもので
ある。一方乎面HIJはCの活量を増大させる、すなわ
ち耐水素性付与効果を小とするSiの含有量に対してR
EM、CaVcよるCの活量を減少させる、すなわち耐
水素性付与効果を犬ならしめるに必要な含有量の平衡関
係を示すものである。
また、本発明においては、前記のごと(SiとREM、
Caの一方または両方との関係の規定に加えて、5ol
AlとNとの関係を第4図のA、 B、 C,D、 E
で囲まれた範囲に規定することによって前記成分系の鋼
におけるγ粒の粒度を制御し、これによって耐水素性お
よび靭性を向上せしめることを計ったものである。すな
わち、第4図の関係は高温高圧用耐水素低合金鋼として
C0,05〜0,25%、SiO,015〜070%、
Mn 0.2〜1.5%、 Cr O,5〜3.5%
、MoQ、8〜1、5%、 V O,05〜0.40%
、それK REMo、01〜0.10%。
Caの一方または両方との関係の規定に加えて、5ol
AlとNとの関係を第4図のA、 B、 C,D、 E
で囲まれた範囲に規定することによって前記成分系の鋼
におけるγ粒の粒度を制御し、これによって耐水素性お
よび靭性を向上せしめることを計ったものである。すな
わち、第4図の関係は高温高圧用耐水素低合金鋼として
C0,05〜0,25%、SiO,015〜070%、
Mn 0.2〜1.5%、 Cr O,5〜3.5%
、MoQ、8〜1、5%、 V O,05〜0.40%
、それK REMo、01〜0.10%。
CaO8001〜0.010%の一方または両方を含有
させた鋼に種々の5olAlおよびNを変化せしめて検
討した結果得られたものであって、同図中線ABは5o
IA1の下限0.01%を、線DEは5olAlの上限
0.07チを示すものである。So IAIが0.01
% 未満ではγ粒が粗大化するため焼きもどし脆化を起
こしやすく、また脆化度が犬きくなシ、さらに靭性が低
下する。また0、07%を超えるとγ粒は混粒となり靭
性が低下する。
させた鋼に種々の5olAlおよびNを変化せしめて検
討した結果得られたものであって、同図中線ABは5o
IA1の下限0.01%を、線DEは5olAlの上限
0.07チを示すものである。So IAIが0.01
% 未満ではγ粒が粗大化するため焼きもどし脆化を起
こしやすく、また脆化度が犬きくなシ、さらに靭性が低
下する。また0、07%を超えるとγ粒は混粒となり靭
性が低下する。
また、線AEはNの下限0.0025俤を、線CDはN
の上限0.007%を示すものであるONが、0.00
25%未満ではγ粒が粗大化するため焼きもどし脆化を
起こしやすく、また脆化度が大きくなシ、さらに靭性が
低下する0また0、 007%を超えるとγ粒は微細化
し、靭性、焼き入れ性および強要が低下する。
の上限0.007%を示すものであるONが、0.00
25%未満ではγ粒が粗大化するため焼きもどし脆化を
起こしやすく、また脆化度が大きくなシ、さらに靭性が
低下する0また0、 007%を超えるとγ粒は微細化
し、靭性、焼き入れ性および強要が低下する。
さらに線BCは、 5olAlとNの量が化学量論的に
1:1の関係を示すものであるo 5olAlとNとの
関係はこの線より上側においては1粒が微細化し、靭性
、焼き入れ性および強度が低下する。
1:1の関係を示すものであるo 5olAlとNとの
関係はこの線より上側においては1粒が微細化し、靭性
、焼き入れ性および強度が低下する。
次に本発明の効果を実施例についてさらに詳細に述べる
。
。
実施例
第2表に供試材の化学成分を示した。At、 2.8゜
7、8.9.18.14.15は本発明に係る鋼、44
.5.6゜10、11.12.16.17.18は比較
鋼である。供試材の耐水素性を比較するため溶接熱影響
部を再現した試料を用いて高温高圧水素雰囲気中K10
0および800時間加熱した後の引張シ特性を第2表に
合わせて示した。その結果本発明鋼は、この高温高圧水
素処理色おいて水素脆化せず、比較鋼に比べて著しく高
い特性を示すが、比較鋼は高温高圧水素処理によって引
張シ強さが低下し、かつ絞シが著しく低下していること
が分る。
7、8.9.18.14.15は本発明に係る鋼、44
.5.6゜10、11.12.16.17.18は比較
鋼である。供試材の耐水素性を比較するため溶接熱影響
部を再現した試料を用いて高温高圧水素雰囲気中K10
0および800時間加熱した後の引張シ特性を第2表に
合わせて示した。その結果本発明鋼は、この高温高圧水
素処理色おいて水素脆化せず、比較鋼に比べて著しく高
い特性を示すが、比較鋼は高温高圧水素処理によって引
張シ強さが低下し、かつ絞シが著しく低下していること
が分る。
発明の効果
以上のとおり本発明のCr −Mo 系低合金鋼は高温
高圧下水素雰囲気中おいて水素脆化が有利に防止でき、
かつ強度低下の々い優れた性質を有し、その工業的価値
は極めて大きいものである。
高圧下水素雰囲気中おいて水素脆化が有利に防止でき、
かつ強度低下の々い優れた性質を有し、その工業的価値
は極めて大きいものである。
第1図は本発明におけるStとREMとの関係の適正範
囲を示す図、第2図は本発明におけるSiとCaとの関
係の適正範囲を示す図、第8図は本発明におけるStと
REMとCaとの関係の適正範囲を示す図、第4図は本
発明における一8olAlとNとの関係の適正範囲を示
す図、第5図はREMおよびCaと脆化度との関係を示
す図である。 出 願 人 新日本製鐵株式会社 第を図 館21閾 第3図 艮 第4図
囲を示す図、第2図は本発明におけるSiとCaとの関
係の適正範囲を示す図、第8図は本発明におけるStと
REMとCaとの関係の適正範囲を示す図、第4図は本
発明における一8olAlとNとの関係の適正範囲を示
す図、第5図はREMおよびCaと脆化度との関係を示
す図である。 出 願 人 新日本製鐵株式会社 第を図 館21閾 第3図 艮 第4図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 重量%で CO,05〜025%。 Si O,015〜0.70%。 Mn O,2〜1.5%。 Cr 0.5〜3.5 % 。 Mo 0.3 〜1.5%。 V O,05〜0.40%と REMo、01〜0.10%、 Ca O,001〜0
.010%の一方または両方を含有し、かつSiとRE
Mとの関係が第1図のABCDEで囲まれた範囲、Si
とCaとの関係が第2図のABCDEで囲まれた範囲、
またSi、REMおよびCa三者の関係が第3図のAB
CDEFGHIJで囲まれた範囲をおのおの満足し、さ
らに第4図のABCDEで囲まれた範囲の5olA1と
Nとを含有し、残部Feおよび不可避的不純物からなる
ことを特徴とする高温高圧用耐水素低合金鋼0 ただし第1図においてSin、REM%は、A(0,0
,15,o、01 )、 B (0,10,0,01)
、 C(0,70゜0.08)、D(0,70,0,1
0)、E(0,015,0,10)。 第2図においてSin、 Ca%は、 A(0,015,0,001)、B(0,10,0,0
01)、C(0,70゜0.007)、 D(0,70
,0,010)、 E(0,015,0,010)。 第3図において、Sin、REM%、Ca%は、A(0
,015,0,01,0,001)、B(0,015,
0,01゜0.010)、C(0,0,15,0,10
,0,010)、D(0,015゜0.10.0.00
1)、 E(0,70,0,10,0,001)、F(
0,70゜0.10.0.010)、G(0,7’0.
0.01.0.010)、 H(0,70゜0.01.
0.007 )、 I (0,70,0,03,0,0
01)、J(0,10゜0.01,0.001)。 第4図において5olA1%、Nチは、ACo、014
.0.007)、 B(0,010,0,005)、C
(0,010゜0.0025)、 D (0,07,0
,0025)、 E(0,07,0,007)。 である。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7155684A JPS60215744A (ja) | 1984-04-10 | 1984-04-10 | 高温高圧用耐水素低合金鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7155684A JPS60215744A (ja) | 1984-04-10 | 1984-04-10 | 高温高圧用耐水素低合金鋼 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60215744A true JPS60215744A (ja) | 1985-10-29 |
Family
ID=13464115
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7155684A Pending JPS60215744A (ja) | 1984-04-10 | 1984-04-10 | 高温高圧用耐水素低合金鋼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60215744A (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51114318A (en) * | 1975-04-01 | 1976-10-08 | Nippon Steel Corp | Steel for pipe having improved step-crack nasistance |
JPS54131522A (en) * | 1978-04-03 | 1979-10-12 | Nippon Steel Corp | Steel highly resistant against hydrogen induced blister and cracking |
JPS55113861A (en) * | 1979-02-21 | 1980-09-02 | Nippon Steel Corp | Steel plate with superior hydrogen induced cracking resistance |
JPS5658948A (en) * | 1979-10-15 | 1981-05-22 | Nippon Steel Corp | Structural steel with enhanced z-direction crack resistance |
JPS5773162A (en) * | 1980-10-27 | 1982-05-07 | Kawasaki Steel Corp | Steel products with superior hydrogen induced cracking resistance |
JPS58199847A (ja) * | 1982-05-15 | 1983-11-21 | Nippon Steel Corp | 耐デイスボンデング特性の優れた圧力容器用鋼 |
-
1984
- 1984-04-10 JP JP7155684A patent/JPS60215744A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51114318A (en) * | 1975-04-01 | 1976-10-08 | Nippon Steel Corp | Steel for pipe having improved step-crack nasistance |
JPS54131522A (en) * | 1978-04-03 | 1979-10-12 | Nippon Steel Corp | Steel highly resistant against hydrogen induced blister and cracking |
JPS55113861A (en) * | 1979-02-21 | 1980-09-02 | Nippon Steel Corp | Steel plate with superior hydrogen induced cracking resistance |
JPS5658948A (en) * | 1979-10-15 | 1981-05-22 | Nippon Steel Corp | Structural steel with enhanced z-direction crack resistance |
JPS5773162A (en) * | 1980-10-27 | 1982-05-07 | Kawasaki Steel Corp | Steel products with superior hydrogen induced cracking resistance |
JPS58199847A (ja) * | 1982-05-15 | 1983-11-21 | Nippon Steel Corp | 耐デイスボンデング特性の優れた圧力容器用鋼 |
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