JPS60212187A - ハサミ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、主として理美容に際して用いるハサミに関
し、特に耐摩耗性を著るしく向上したハサミを提供する
ものである。

従来、理美容のハサミには、耐摩耗性・耐蝕性・美観な
との見地から、一般にステンレス鋼が広く用いられてい
るが、ハサミの刃先形状は極めて鋭利であるために髪の
毛を切断した場合、刃先の摩耗が進行し、次第に切れ味
が落ちてしまう欠点があった。そのため通常は、その刃
先を再研磨して再使用されている。

ところが、その研磨は、刃先が複雑な形状をしているた
めに、素人には困難であり、専門的な職人に依頼して行
なわねばならない不便があフた。

この発明は、この点に着目してなされたもので特に刃先
の摩耗を阻止し、切れ味を長期間安定に保つために、動
刃および静刃に超硬質のチタン化合物の被膜をイオンブ
レーティング法によって形成し、然る後に刃先部分のみ
を長手方向に沿って一様にダイヤモンド砥石にて研磨す
ることを特徴とするものである。

以下に、この発明の構成について、図面を用いて詳細に
説明する。

第一図において、動刃（１）と静刃（２）とは軸（３）
によって回動自在に連結されている。動刃と静刃は、各
々最先端（４）および融点（５）が一致するよう同一長
さになっている。髪の毛の切断は、動刃（１）と静刃（
２）のそれぞれの刃先（６）および（７）の間に挟接し
て旬断作用で行なわれる。

さて、動刃と静刃はパフ研磨なとの艶出し加工を行ない
、然る後、その表面に付着しているゴミなどを除去する
ために、トリクレン洗浄や超音波洗浄を行ない、更に、
真空炉中において、窒化チタン（ＴｉＮ）などのチタン
化合物を蒸発し、プラズマ中でイオン化し、Ｎ　などの
反応ガスを導入することによって、イオンボンバード作
用により該動刃および静刃の全表面に０．５〜２ミクロ
ンの超硬質の簿膜（８）を均一に形成する。

この被膜は、動刃および静刃の刃先の刃線部分（６）お
よび（７）にも形成されるため、刃先部分の断面は、第
２図（ａ＞に示すように丸味を帯びている。

従って、この状態のままでは、〜・新作用が著るしく悪
く、適切な切れ味が得られない欠点があった。

そこで、刃先の部分（６）および（７）を刃線に沿って
先端部（４）から融点部分（５）に向けて、ダイヤモン
ド砥石の、たとえば６００番から６０００番で研磨し先
端のみを鋭利な形状にするこの研磨した状態を第２図（
ｂ）に示している。

この研磨は、砥石の粒度が大きいものほど、表面粒度が
大きく得られて効果的である。

また、刃先の研磨は、動刃と静刃のそれぞれについて、
両面から行なって良いが、動刃の外側のみを研磨した場
合が最も切れ味が良く、また長時間の使用に際して切れ
味が持続することが確かめられている。

このように形成されたハサミにおいて、その効果を説明
する。イオンブレーティング法によって形成された窒化
チタン（ＴｉＮ）の被膜は、極めて硬質であるために、
優れた耐摩耗性を発揮し、長時間激しく使用しても刃面
および融点部分が摩耗することがないのでとつまでも切
れ味を最良の状態に保つことができる。

また、窒化チタンは美しい黄金色を帯びており従来のメ
ッキのようにハゲたり傷ついたりすることがないので、
高級感を出すことができる。

さらに、イオンブレーティングは低温処理であるために
、すでに行なわれた刃物の焼き入れ等の熱処理に悪い影
響を与えることがない上に、イオンブレーティングを行
った後に刃先の刃線に沿って先端のみを研磨し、丸味を
鋭角に形成したので優れた切れ味を出すことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はハサミの刃部のみを取り出して示す説明用斜視
図、第２図は、（ａ）および（ｂ）、刃先の断面形状を
示す断面図である。 １・・・・・・動刃　６・・・・・・融点２・・・・・
・静刃　６．７・・刃先 ３・・・・・・車面　８・・・・・・薄膜４・・・・・
・最先端 （侃）　（す

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 動刃および静刃の表面に窒化チタンなどのチタン化合物
   の超硬被膜をイオンブレーティングにより形成し、然る
   後にその刃先部分のみを長手方向に沿って一様にダイヤ
   モンド砥石にて研磨したことを特徴とする動刃と静刃か
   ら構成されたハサミ