JPS6020920Y2 - 複合部品 - Google Patents
複合部品Info
- Publication number
- JPS6020920Y2 JPS6020920Y2 JP14321080U JP14321080U JPS6020920Y2 JP S6020920 Y2 JPS6020920 Y2 JP S6020920Y2 JP 14321080 U JP14321080 U JP 14321080U JP 14321080 U JP14321080 U JP 14321080U JP S6020920 Y2 JPS6020920 Y2 JP S6020920Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thick film
- upper electrode
- powder
- silver
- organic binder
- Prior art date
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- Expired
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- Thermistors And Varistors (AREA)
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は酸化亜鉛焼結体粉体を主成分とする厚膜バリス
タと誘電体磁器焼結体粉体を主成分とする厚膜コンデン
サを電気絶縁性基板の上に電気的に並列になるように配
置した複合部品に関するものであり、その目的はこの複
合部品の信頼性、特に耐湿度特性の改善にある。
タと誘電体磁器焼結体粉体を主成分とする厚膜コンデン
サを電気絶縁性基板の上に電気的に並列になるように配
置した複合部品に関するものであり、その目的はこの複
合部品の信頼性、特に耐湿度特性の改善にある。
従来から酸化亜鉛焼結体の粉体とガラスフリットからな
る厚膜バリスタが開発され、微小、厚膜化部品として実
用に供されてきている。
る厚膜バリスタが開発され、微小、厚膜化部品として実
用に供されてきている。
特に、直流マイクロモータに数多く用いられ、マイクロ
モータの整流子間に接続され、電気高周波雑音を低減し
てきた。
モータの整流子間に接続され、電気高周波雑音を低減し
てきた。
しかしながら、マイクロモータの周辺機器の高精度化に
伴ない、従来の厚膜バリスタでは雑音レベルが十分低く
ならないという問題が出てきた。
伴ない、従来の厚膜バリスタでは雑音レベルが十分低く
ならないという問題が出てきた。
これは従来の厚膜バリスタの静電容量がIMHzの値で
150〜300pF(ピコファラド・1O−12F)と
低く、高周波雑音を吸収するには十分でなかったためで
ある。
150〜300pF(ピコファラド・1O−12F)と
低く、高周波雑音を吸収するには十分でなかったためで
ある。
種々の実験から高周波雑音を吸収するのに必要な静電容
量はIMHzで1ooOpF’以上であることがわかっ
た。
量はIMHzで1ooOpF’以上であることがわかっ
た。
そこで、直流マイクロモータで発生する火花電圧などの
異常高電圧は厚膜バリスタで吸収させ、高周波雑音は1
ooopF’以上の静電容量をもつ厚膜コンデンサで吸
収させる方法が提案された。
異常高電圧は厚膜バリスタで吸収させ、高周波雑音は1
ooopF’以上の静電容量をもつ厚膜コンデンサで吸
収させる方法が提案された。
その構成を第1図に示しており、aは断面図で、bは平
面図である。
面図である。
図において、1はアルミナなどからなる電気絶縁性基板
で、その上に銀ペーストをスクリーン印刷で塗布し、9
00℃で焼付は下部電極2を形成した。
で、その上に銀ペーストをスクリーン印刷で塗布し、9
00℃で焼付は下部電極2を形成した。
その下部電極2の上に酸化亜鉛焼結体粉末と800℃〜
900℃で溶融する結合剤としてのガラスフリットを有
機バインダーと混練して作ったバリスタペーストをスク
リーン印刷で塗布し、900°Cで焼付は厚膜バリスタ
3を形成した。
900℃で溶融する結合剤としてのガラスフリットを有
機バインダーと混練して作ったバリスタペーストをスク
リーン印刷で塗布し、900°Cで焼付は厚膜バリスタ
3を形成した。
次に、厚膜バリスタ3と並列に、チタン酸バリウムを主
体とする誘電体磁器焼結体の粉末と結合剤のガラスを有
機バインダーと混練して作った誘電体ペーストをスクリ
ーン印刷で塗布し、900℃で焼付は厚膜コンデンサ4
を形成した。
体とする誘電体磁器焼結体の粉末と結合剤のガラスを有
機バインダーと混練して作った誘電体ペーストをスクリ
ーン印刷で塗布し、900℃で焼付は厚膜コンデンサ4
を形成した。
その上に銀ペーストをスクリーン印刷で塗布し、900
’C!で焼付は上部電極5を形成した。
’C!で焼付は上部電極5を形成した。
このようにして得たバリスタとコンデンサの複合部品は
マイクロモータの電気雑音吸収という点で大変効果があ
った。
マイクロモータの電気雑音吸収という点で大変効果があ
った。
しかしながら、この従来の複合部品は耐湿度特性という
信頼性の点で問題があった。
信頼性の点で問題があった。
これは厚膜コンデンサ部がきわめて多孔性を有するため
、湿気、水分が入りやすく、長時間の電圧印加で絶縁抵
抗が低下してくるからである。
、湿気、水分が入りやすく、長時間の電圧印加で絶縁抵
抗が低下してくるからである。
耐湿度特性を向上させる簡単な方法として誘電体ペース
中のガラス量を増加させることが考えられるが、そうす
ると誘電率が大巾に低下し、1ooopF’以上の静電
容量が得られない。
中のガラス量を増加させることが考えられるが、そうす
ると誘電率が大巾に低下し、1ooopF’以上の静電
容量が得られない。
そこで、本考案は厚膜コンデンサ部を露出させず、上部
電極と厚膜バリスタで完全に密封し、湿気に触れない構
造にし、耐湿度特性を向上させようとしたものである。
電極と厚膜バリスタで完全に密封し、湿気に触れない構
造にし、耐湿度特性を向上させようとしたものである。
以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。
第2図aは本考案の複合部品の断面図であり、bは平面
図である。
図である。
第2図において、6はアルミナなどの電気絶縁性で耐熱
性を有する基板、7と11は電極、8と9は厚膜バリス
タで、酸化亜鉛焼結体粉体とガラスからなる。
性を有する基板、7と11は電極、8と9は厚膜バリス
タで、酸化亜鉛焼結体粉体とガラスからなる。
10は厚膜コンデンサで、誘電性磁器焼結体の粉体と微
量のガラスからなる。
量のガラスからなる。
本考案において使用したバリスタペーストは、平均粒径
6ミクロンの酸化亜鉛焼結体粉体と平均粒径5ミクロン
のホウケイ酸亜鉛ガラス(13−3i−Zn−Q系)を
重量比でそれぞれ60%、40%を秤量−有機バインダ
ーを加えて混練し、作成した。
6ミクロンの酸化亜鉛焼結体粉体と平均粒径5ミクロン
のホウケイ酸亜鉛ガラス(13−3i−Zn−Q系)を
重量比でそれぞれ60%、40%を秤量−有機バインダ
ーを加えて混練し、作成した。
一方、誘電体ペーストは誘電率の大きいチタン酸バリウ
ム(BaTiO3)を主成分とする誘電性磁器焼結体の
粉体に微量のガラスを添加し、有機バインダーを加えて
混練し、作成した。
ム(BaTiO3)を主成分とする誘電性磁器焼結体の
粉体に微量のガラスを添加し、有機バインダーを加えて
混練し、作成した。
また、市販品としてデュポン社の誘電体ペーストNo、
5217. No。
5217. No。
8289などを使った。
これらの誘電率はそれぞれ1750、1200である。
電極材料は上部電極11が厚膜コンデンサの耐湿カバー
の役割を果すので2種類検討した。
の役割を果すので2種類検討した。
一つは銀粉に酸化ビスマス(Bt20a)を加え、有機
バインダーと混練し、銀ペーストを作った。
バインダーと混練し、銀ペーストを作った。
銀粉に対する酸化ビスマスの重量比が2%未満になると
銀電極の基板6及び厚膜コンデンサ10との固着が悪く
なり、30%を超えると産児ビスマスの厚膜コンデンサ
10への拡散が多くなり、静電容量を低下させた。
銀電極の基板6及び厚膜コンデンサ10との固着が悪く
なり、30%を超えると産児ビスマスの厚膜コンデンサ
10への拡散が多くなり、静電容量を低下させた。
そこで、銀粉に対する酸化ビスマスの最適量は2〜3唾
量%である。
量%である。
もう一つの銀ペーストは銀粉にホウケイ酸ビスマスガラ
ス(B−3i−Bi−Q系)を加え、有機バインダーと
混練し、銀ペーストを作った。
ス(B−3i−Bi−Q系)を加え、有機バインダーと
混練し、銀ペーストを作った。
この場合の銀粉に対するホウケイ酸ビスマスガラスの重
量比の最適値は酸化ビスマスの時と同じ理由で5〜30
重量%となった。
量比の最適値は酸化ビスマスの時と同じ理由で5〜30
重量%となった。
次に、本実施例の複合部品、の製造法について述べる。
銀ペーストをまずアルミナ基板6の上にスクリーン印刷
法により塗布し、乾燥後、最高温度900℃でm分間保
持するトンネル炉中を通し、空気中で焼付は下部電極7
を形成した。
法により塗布し、乾燥後、最高温度900℃でm分間保
持するトンネル炉中を通し、空気中で焼付は下部電極7
を形成した。
次に、バリスタペーストをスクリーン印刷で塗布し、同
じトンネル炉で900℃で焼付け、厚膜バリスタ8,9
を作った。
じトンネル炉で900℃で焼付け、厚膜バリスタ8,9
を作った。
バリスタ8と9は図のように分離している。
その間に誘電体ペーストをスクリーン印刷で塗布し、同
じトンネル炉で900℃で焼付けし、厚膜コンデンサ1
0を形成した。
じトンネル炉で900℃で焼付けし、厚膜コンデンサ1
0を形成した。
次に、図に示すように上部電極銀を厚膜コンデンサ10
が外部に露出しないようにスクリーン印刷で塗布し、ト
ンネル炉で900℃で焼付け、上部電極11を形成した
。
が外部に露出しないようにスクリーン印刷で塗布し、ト
ンネル炉で900℃で焼付け、上部電極11を形成した
。
このようにして得た厚膜バリスタと厚膜コンデンサの複
合部品は、静電容量はIMH2で1ooopF’以上あ
り、雑音吸収に問題なく、耐湿特性も第3図に示すよう
に従来例に比較して大巾に向上した。
合部品は、静電容量はIMH2で1ooopF’以上あ
り、雑音吸収に問題なく、耐湿特性も第3図に示すよう
に従来例に比較して大巾に向上した。
第3図でイは本実施例の特性、口は従来例の特性である
。
。
この試験に用いた複合部品のバリスタ電圧V1o(この
複合部品に10m Aの電流を流した時の端子間電圧)
が15Vで、静電容量がIMHzで約1000pFであ
る。
複合部品に10m Aの電流を流した時の端子間電圧)
が15Vで、静電容量がIMHzで約1000pFであ
る。
この複合部品にDCOoIWを印加し、60℃、90〜
95%RHの湿度槽へ入れて試験した。
95%RHの湿度槽へ入れて試験した。
このような複合部品は小形化が可能であり、音響機器に
おけるマイクロモータへの適用や、今後マイコン応用機
器に対するノイズ防止などの多方面にわたり、使用に供
することができるものであり、その産業的価値はきわめ
て大きい。
おけるマイクロモータへの適用や、今後マイコン応用機
器に対するノイズ防止などの多方面にわたり、使用に供
することができるものであり、その産業的価値はきわめ
て大きい。
第1図a、 bは従来例の複合部品の構成を示す断面図
と平面図、第2図a、 bは本考案に係る複合部品の一
実施例を示す断面図と平面図、第3図は従来例と本考案
実施例の複合部品の耐湿試験の結果を示す図である。 6・・・・・・電気絶縁性基板、7・・・・・・下部電
極、8゜9・・・・・・厚膜バリスタ、10・・曲厚膜
コンデンサ、11・・・・・・上部電極。
と平面図、第2図a、 bは本考案に係る複合部品の一
実施例を示す断面図と平面図、第3図は従来例と本考案
実施例の複合部品の耐湿試験の結果を示す図である。 6・・・・・・電気絶縁性基板、7・・・・・・下部電
極、8゜9・・・・・・厚膜バリスタ、10・・曲厚膜
コンデンサ、11・・・・・・上部電極。
Claims (3)
- (1)電気絶縁性基板の上に電極を介して、酸化亜鉛焼
結体粉体を主成分とする厚膜バリスタと誘電体磁器焼結
体粉体を主成分とする厚膜コンデンサを電気的に並列に
なるように配置し、上部電極が厚膜コンデンサを完全に
カバーしたことを特徴とする複合部品。 - (2)上部電極として銀粉に2.〜3唾量%の酸化ビス
マス(Bi203)を加え、有機バインダーと混練した
銀ペーストを用いた実用新案登録請求の範囲第(1)項
記載の複合部品。 - (3)上部電極として、銀粉に5〜3唾量%のホウケイ
酸ビスマスガラス(B −3i−Bi−Q系) ヲ加え
、有機バインダーと混練した銀ペーストを用いた実用新
案登録請求の範囲第1項記載の複合部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14321080U JPS6020920Y2 (ja) | 1980-10-06 | 1980-10-06 | 複合部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14321080U JPS6020920Y2 (ja) | 1980-10-06 | 1980-10-06 | 複合部品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5766530U JPS5766530U (ja) | 1982-04-21 |
JPS6020920Y2 true JPS6020920Y2 (ja) | 1985-06-22 |
Family
ID=29502967
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14321080U Expired JPS6020920Y2 (ja) | 1980-10-06 | 1980-10-06 | 複合部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6020920Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10033346B2 (en) * | 2015-04-20 | 2018-07-24 | Avx Corporation | Wire-bond transmission line RC circuit |
-
1980
- 1980-10-06 JP JP14321080U patent/JPS6020920Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5766530U (ja) | 1982-04-21 |
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