JPS60206804A - 共役ジエン系重合体環化物の製法 - Google Patents

共役ジエン系重合体環化物の製法

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JPS60206804A
JPS60206804A JP6294384A JP6294384A JPS60206804A JP S60206804 A JPS60206804 A JP S60206804A JP 6294384 A JP6294384 A JP 6294384A JP 6294384 A JP6294384 A JP 6294384A JP S60206804 A JPS60206804 A JP S60206804A
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JP
Japan
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conjugated diene
polymer
diene polymer
cyclization
solvent
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JP6294384A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiko Sakakibara
満彦 榊原
Masaru Ikeyama
池山 勝
Takashi Aoki
隆 青木
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JSR Corp
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、共役ジエン系重合体環化物の製法に閏1−1
特にネガ型感光性組成物の素材として好適な共役ジエン
系重合体環化物の製法に関する。
従来、ネガ型感光性組成物、例えばネガ型ホトレジスト
としては、ポリケイ皮酸ビニル系樹脂を素材としたもの
と、ポリイソプレンあるいは天然ゴムの環化物を素材と
したものが市販されている。ところで近年、ホトレジス
トの性能向上、特に@像度の向上をめる要求が高まって
いる。しかし、従来のネガ型ホトレジストの性能はこの
ような要求に応えるには不十分であった。一方、ポジ型
ホトレジストは解像度が相対的に優れている □ものと
して近年種々研究されているが、感度が低いうえに、こ
れを従来のネガ型ホトレジストに代 ゛えて新たに採用
するとなると製造工程変更のための設備を新設する必要
があり、巨額の設備投資は □避は難い。そのため、ネ
ガ型の高解像度ホトレジストの開発が強(望まれている
本発明者らは、特定の共役ジエン系重合体の環化物が、
解像度が高くかつ残膜率にも優れるネガ型感光性組成物
、特にネガ型ホトレジストを製造する素材として適し、
前記要求に応え得ることを見出し本発明に到達した。
すなわち、本発明の目的は、高解像度、高残膜率のネガ
型感光性組成物を与えることのできる共°役ジエン系重
合体環化物の製法を提供することである。
本発明により1分岐共役ジエン系重合体を少なくとも1
0%以」−含有する、溶媒に可溶な共役ジェン系重合体
を環化触媒の存在下で環化することからなる共役ジエン
系重合体環化物の製法が提供される。
本発明の製法により得られる共役ジエン基型6体環化物
(以下単に1環化物」という)は、有機溶剤可溶の光架
橋剤および場合によってはさらに光増感剤を組み合わせ
ることにより、高解像度、高残膜率のネガ型感光性組成
物を得ることができる。
本発明に用いられる共役ジエン系重合体は、少なくとも
1種以上の共役ジエンを含む単量体系を重合してなる単
独重合体または共重合体であり、重合体鎖に下式で表さ
れる共役ジエン単位を有するものである。
1t5− L −IX6 〔式中R□、R21R3,R4,R5およびR6は水素
原子、アルキル基、例えばメチル基、エチル基、プロピ
ル基等の低級アルキル基またはアリール基、例えばフェ
ニル基、→−フチル基等である。〕これらの単位の具体
例としては、シス−1,4−ブタジェン単位、トランス
−I、4−ブタジェン単位、シス−1,4−イソプレン
単位、トランス−1,4−イソプレン単位、シス−1,
4−ペンタジェン単位、トランス−1,4−ペンタジェ
ン単位、1.4−2−フェニルブタジェン単位、1,2
−ブタジェン単位、 2,3−ジメチルブタジェン単位
3.4−イソプレン単位、 1,2−ペンタジェン単位
、 3.4−2−フェニルブタジェン単位、 2,3−
ジフェニルブタジェン単位を挙げることができる。また
これらの共役ジエン単位と共重合体を横吹することので
きる単量体単位としては、スチレン単位、α−メチルス
チレン単位、バラメチルスチレン単位等のビニル芳香族
化合物単位、エチレ□ン単位、プロピレン単位、イソブ
チレン単位等のオレフィン化合物単位を例示することが
できる。
上記共役ジエン系重合体の代表的なものとしては、例え
ば、イソプレン重合体、イソプレン−スチレン共重合体
、インプレン−バラメチルスチレン共重合体、ブタジェ
ン重合体、スチレン−ブタジェン共重合体、ブタジェン
−バラメチルスチレン共重合体、ペンタジェン重合体、
2,3−ジメチルブタジェン重合体、2.3−ジフェニ
ルブタジェン重合体、ブタジェン−イソプレン共重合体
であり、好ましぐはイソプレン重合体、ブタジェン重合
体、イソプレン−パラメチルスチレン共重合体、ブタジ
ェン−バラメチルスチレン共重合体、ブタジェン−イソ
プレン共重合体を挙げることができる。
本発明の製法に用いられる共役ジエン系重合体に含まれ
る分岐共役ジエン系重合体(以下、単に「分岐重合体」
という)は、前記共役ジエン系重合体であって、さらに
分子中に枝分れ構造を有するものである。
この分岐重合体の製造方法としては、例えば(1)共役
ジエンを含む単量体のリビングアニオン重合により生成
するリビング重合体を3官能以上の化合物(以下「カッ
プリング剤」という)を用いてカップリングする方法、
(2)共役ジエンを含( む単量体を3官能以上のアニオン重合開始剤キルなくと
も10モル%以上含むアニオン重合開始剤によってリビ
ングアニオン重合する方法などを挙げることができる。
 。
1−記(1)の方法によると、カップリング剤として用
いられる化合物の残基を核として重合体鎖が放射状に分
岐した所謂星型重合体が得られ、しかも適宜の官能基数
のカップリング剤を選択することにより任意の分岐数と
することができる。上記星型重合体は放射状に伸びる各
分岐鎖がほぼ同程度の長さであり、本発明に甲いる共役
ジエン系重合体として特に好ましい重合体である。
この(1)の方法では、まず一般に、ヘキサン、ヘプタ
ン、ベンゼン、トルエン、キシレン、等の炭化水素溶媒
中において、1官能または2官能のアニオン重合開始剤
を用いて共役ジエンまたは共役ジエンと他の重合性単量
体、例えばビニル芳香族化合物、オレフィン化合物がリ
ビングアニオン重合に供される。アニオン重合開始剤と
しては、例えば各種有機リチウム化合物、例えばn−ブ
チルリチウム、 5ee−ブチルリチウム、tert−
ブチルリチウム、エチルリチウム、アミルリチウム等の
アルキルリチウム;フェニルリチウム等のアリールリチ
ウム;アルキルリチウムのジビニルベンゼンやジイソプ
ロペニルベンゼン等の付加物;ナフタレンナトリウム等
のリチウム以外の有機アルカリ金属化合物を挙げること
ができる。次いで、生成するリビング重合体をカップリ
ングするが、カップリング剤は、前記のように3官能以
上の化合物であり、ハロゲン化炭化水素1例えば四塩化
炭素、ヘキサクロロエタン;ケイ素化合物、例えば四塩
化ケイ素、トリクロロメチルシラン;スズ化合物1例え
ば四塩化スズ、三塩化アルキルスズ;エポキシ化合物、
例えば、N、N、 N’、N’−テトラグリシジルアミ
ノキシレン、エポキシ化大豆油;エステル化合物、例え
ばアジピン酸ジエステル誘導体、フタル酸エステル誘導
体;炭酸エステル化合物、例えば炭酸エチレングリコー
ル;アミド化合物、例えばアクリルアミドのオリゴマー
;ニトリル化合物、例えばテトラシアノエタン;ケトン
化合物、例えばビニルメチルケトン等のビニルケトンの
オリゴマーを例示することができる。
アニオン重合開始剤およびカップリング剤についてはそ
の他多数の化合物が後述のように知られている。
上記(1)の方法の具体例は、例えば特公昭49−38
957号公報に記載されている。すなわち、該公報の開
示には、オルガノモノリチウムからなるアニオン重合開
始剤の存在下で共役ジエンまたは共役ジエンとビニル置
換芳香族化合物、例えば、スチレン、 l−もしくは2
−ビニルナフタレンまたはそれらのアルキル、シクロア
ルキル、アリール、アルカリルもしくはアラルキル置換
誘導体との混合物をリビングアニオン重合させ、得られ
たリチウム末端リビング重合体とカップリング剤とを反
応させる方法が含まれている。そして該公報には、使用
されるアニオン重合開始剤の具体例として、メチルリチ
ウム、n−ブチルリチウム、n−デシルリチウム、フェ
ニルリチウム、ナフチルリチウム、P−1リルリチウム
、シクロヘキシルリチウム、エイコシルリチウムが挙げ
られ、カップリング剤として、ポリエポキシド、ポリイ
ソシアネート、ポリイミン、ポリアルデヒド、ポリケト
ン、ポリアンハイドライド、ポリエステル、ポリハライ
ド等が例示され、カップリング剤はエポキシ基とアルデ
ヒド基との組合せのように2挿具」−の官能基を含み得
ること、並びにこれらカップリング剤の具体例、重合お
よび反応の好ましい条件等が詳しく開示されている。
なお(1)の方法を行う際には、例えば特開昭57−8
7407号公報に記載のようにジエン部分のミクロ構造
を、エーテル類、例えばジエチルエーテル、ジブチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、ジフェニルエーテル等の
線状エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の環
状エーテル;第3級アミン化、例えばトリブチルアミン
、テトラメチルエチレンジアミン、ピリジン等を重合系
に添加することにより制御することができる。
また前記、特開昭57−87407号公報には、前記特
公昭48−313957号公報記載の方法を改良したス
チレン−ブタジェン共重合体の製造方法が開示されてい
る。該公報の方法によると、炭化水素溶媒中、エーテル
化合物または第3級アミン化合物の存在下で1.3−ブ
タジェンとスチレンを有機リチウム化合物を用いて重合
を行った後、一般式R1Sn ZyまたはRa Zb 
Sn (CH2)n Sn Rab 〔式中Rはアルキル基、アルケニル基、シクロアルキル
基または芳香族炭化水素基、2はハロゲン原子、XはO
〜2の整数、aはO〜2の整数、nは1〜10の整数、
yは2〜4の整数、bは1〜3の整数である〕 で表わされるハロゲン化スズ化合物からなるカップリン
グ剤でカップリングを行うに際し、カフプリングを行な
う直前に共役ジエンを添加して重合が行われる。この方
法において、前記のハロゲン化スズ化合物におけるハロ
ゲン原子の数が3以上の場合に分岐スチレン−ブタジェ
ン共重合体を含有するスチレン−ブタジェン共重合体が
得られる。そして該公報には、ハロゲン化スズ化合物の
窄 具体例として、メチルトリクロロスズ、ジメチルジクロ
ロスズ、テトラクロロスズ、ジクロロスズ、メチルトリ
クロロスズ、ジエチルジクロロスズ、テトラフルオロス
ズ1.ブチルトリクロロスズ、ジブチルジクロロスズ、
オクチルトリクロロスズ、ジオクチルジクロロスズ、メ
チルトリブロムスズ、ジメチルジブロムスズ、オクチル
トリブロムスズ、テトラブロムスズ、テトラヨードスズ
、シクロヘキシルトリクロロスズ、フェニルトリクロロ
スズ、l、2−ビス(トリクロロスタニル)エタン、1
.2−ビス(メチルジクロロスタニル)エタン、1.4
−ビス(トリクロロスタニル)ブタン、1.4−ビス(
メチルジクロロスタニル)ブタンが挙げられ、その他、
好ましい反応条件等が詳しく述べられている。また、上
記(1)の方法の具体例としては、これら以外に特公昭
54−8171f1号公報、同53−35112号公報
等に記載された方法を挙げることができる。
また、上記(2)の方法としては、例えば特開昭ノ 59−1507号公報に記載の多官能のアニオン重合開
始剤を用いる方法を挙げることができる。該公報に記載
のアニオン重合開始剤は、一般式 。
k中、 Me :アルカリ金属、好ましくはリチウムn :2な
いし6の整数 Ro:アルキル基、水素原子またはアミ煤x :層下の
構造から誘導される2価または多価有機基 芳香族基 ] 、 で表わされる化合物であり、このうちn≧3のものを使
用することにより分岐重合体を含有する共役ジエン系重
合体を製造することができる。前記公報によると、この
アニオン重合開始剤は、重合反応において、共役ジエン
および場合によってはその他の重合性単量体とを同時に
、または順次供給される0重合は、原則的には溶媒中で
行われるが、塊状重合として行うこともできる。生成し
た活性な一〇−Meを含有する重合体は、該活性な結合
を官能基に変える各種の試薬で処理されるが、このよう
なキャツピング剤としては、酸化エチレン、酸化プロピ
レン、酸化スチレン、硫化エチレン、酸素、C02、ク
ロルギ酸エチル、ハロゲン化アリル、無水コハク酸およ
び無水マイレン厳、ホスゲン、塩化チオニル、トルエン
−2,4−ジイソシアネートなどが例示されている。そ
の他、好ましい溶媒、好ましい重合条件等が詳細に記載
されている。上記(2)の方法の具体例としては、この
方法以外に特公昭51−44987号公報、同52−3
95号公報等に記載された方法を挙げることができる。
さて、本発明の製法の出発原料は、上述の分岐重合体を
少なくとも10%以上、好ましくは30%以上含有する
溶媒に可溶な共役ジエン系重合体である。使用する重合
体中の分岐重合体の量が10%未満であると、得られる
環化物をネガ型感光性組成物の素材として使用しても高
解像度、高残膜率を得ることができない。
なお、共役ジエン系重合体中の分岐重合体の割合は、前
記(1)または(2)の方法などによって共役ジエン系
重合体を製造するときの条件によって適宜調整すること
ができるが、分岐を有さない共役ジエン系重合体と混合
することによっても調整することもできる。
また出発原料の共役ジエン系重合体のポリスチレン換算
数平均分子量(以下rMnJという)は、好ましぐはt
xtoa〜25X105.特に好ましくは5X104〜
15X10S、最も好ましくは7×104〜IOX 1
05であり、ポリスチレン換算重量平均分子量/ポリス
チレン換算数平均分子量(以下rMW /Mn Jとい
う)で示される分子量分布は、好ましぐは1〜4.5、
特に好ましくは1.1〜2.5である。
本発明における共役ジエン系重合体の環化反応は公知の
方法、すなわち、共役ジエン系重合体を不活性溶媒中で
環化触媒と接触させる方法により行うことができる。環
化触媒としては、例えばフリーデルクラフッ触媒、スル
ホン酸類が知られている。 1 前記フリーデルクラフツ触媒は、M Yn (Mは金属
元素、Yはハロゲンであり、nは金属元素Mの原子価を
示す)で表わされる化合物またはこれらの錯体であり、
Mとしては例えば、ホウ素、アルミニウム、チタン、バ
ナジウム、タングステン、鉄、亜鉛、アンチモン、すす
、ヒ素等を、Yとしてはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等
を挙げることができる。さらに具体的には、ヨフッ化ホ
ウ素、五塩化ホウ素およびこれらとエーテルとの錯体、
塩化アルミニウム、臭化アルミニウムおよびこれらとニ
トロ化炭化水素との錯体、四塩化チタン、四臭化チタン
、四塩化スズ、五塩化ノ(チタン、五塩化アンチモン、
六塩化タングステン、塩化鉄およびこれらの混合物等を
例示することができ、特に四塩化スズ、三フッ化ホウ素
、四塩化チタン、塩化アルミニウムが好適である。また
フリーデルクラフッ触媒は、例えばベンジルクロライド
、p−メチルベンジルクロライド、ベンジルブロマイド
、t−ブチルクロライド等のアリールアルキルハライド
またはアルキルハライドと併用することができる。
前記スルホン酸類としては、例えば特公昭57−448
82号公報および特開昭55−142333号公報に記
載された一般式 %式%() 1式中、Rは水素、アルキル基iたはCFn H3−4
802であり、Xはハロゲン原子であり、nは1.2ま
たは3である) で表されるフッ素含有置換スルホン酸化合物を挙げるこ
とができる。上記CI)式で表わされる化合物の具体例
としては、フルオロメタンスルホン酸、ジフルオロメタ
ンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸またはこ
れらの酸の無水物、メチルエステル、エチルエステル若
くは酸クロリド等がある。これらのうち、トリフルオロ
メタンスルホン酸、またはこの酸の無水物、メチルエス
テル、エチルエステル若くは酸クロリドが好ましく、特
にトリフルオロメタンスルホン酸が好適である。
さらに、他のスルホン酸類としては、本件特許出願人が
「共役ジエン系重合体環化物の製造方法」と題して行っ
た特許出願(特願昭58−179339号)により開示
した一般式 。
X SO3R・rH) (式中、Xはハロゲン原子、Rは水素原子、アルキル基
または X SO2である) で表されるハロゲン含有スルホン酸化合物または該化合
物とルイス酸との混合物を挙げることかできる。上記(
II)式で表される化合物としては、列えばフルオロ硫
酸、クロロ硫酸およびこれらの稜の無水物等を挙げるこ
とができ、特にフルオロ硫酸またはこの無水物が好まし
い、さらにルイス酸としては、前述のフリーデルクラフ
ッ触媒等が用いられ、好ましくは五フッ化アンチモン、
五フッ化ヒ素、五フッ化二オノ、三フッ化ホウ素等のフ
ッ素含有ルイス酸を挙げることができる。これらのうち
、五フッ化アンチモン、五フッ化ヒ素が特に好ましい。
ル°イス酸を併用することによってハロゲン含有スルホ
ン酸の使用量を低減させることができる。
前記環化触媒以外の他の環化触媒として、有機アルミニ
ウムハライドと有機ハロゲン化物あるいは活性な水素原
子を有する化合物とからなる触媒、硫酸等を用いること
もできる。
本発明の製法を実施するには、共役ジエン系重合体を、
先ず不活性溶媒に溶解し、次いで環化触媒と接触させて
環化させるが、溶媒としては、不活性炭化水素、例えば
ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、ベンゼン、トルエン、
キシレン等力、また不活性ハロゲン化炭化水素、例えば
二塩化メチレン、久ロルベンゼン等が好適に使用される
。なお、環化触媒または環化反応中に生成するカチオン
と反応するような活性化合物は溶媒として使用すること
はできない。
゛ 共役ジエン系重合体溶液の濃度については、環化反
応が分子内反応であるため、できるだけ希薄溶液で反応
させることが望ましく、あまり高濃度で反応させるとゲ
ル化が起る傾向がある。しかし、この共役ジエン系重合
体溶液の濃度範囲は。
使用する共役ジエン系重合体の種類や環化反応条件など
により異なるので、−概に特定することができない0例
えばポリイソプレンの場合は、比較的ゲル化しにくく、
濃度が10重量%程度でもゲル化は起らず、濃度が15
重量%程度でも目的とする環化物を得ることができる。
一般には、 0.5〜lO重量%程度の共役ジエン系重
合体濃度で環化反応を行う。
なお、分子量の小さい共役ジエン系重合体を原料とする
場合は高濃度でもゲル化することなく環化物を得ること
ができる。また、■媒中では環化反応が円滑に進行し、
ゲルが生成しにくいので共役ジエン系重合体の濃度を高
く保つことが可能であり、従って環化物を効率よく製造
することができる。
環化触媒として前記フリーデルクラフッ触媒を使用する
場合、その使用量は共役ジエン系重合体の構成単位(繰
返し単位)1モルあたり、通常は172〜1/3000
モル程度であり、好ましくは1110〜1/1000モ
ルである。また、フリーデルクラフッ触媒にアリールア
ルキルノーライドまたはアルキJしI\ライドを組合せ
て使用する場合の使用量は、通常はフリーデルクラフッ
触媒の使用量1モルに対し5モル以下程度である。
環化触媒として前記CI)式で表わされる化合物または
(II )式で表わされる化合物を使用する場合、その
使用量は、共役ジエン系重合体の構成単位(繰返し単位
)1モルあたりl/10〜1/6000モル程度で十分
であり、通常1120〜115000モJし程度である
。また、前記(II)式の化合物にルイス酸を組合せて
使用する場合のルイス酸の使用量tヨ、(旧式で表わさ
れる化合物あ使用量lモンレに対し、通常は3モル以下
であり、好ましくは1モル以下である。
共役ジエン系重合体の環化反応は、通常、常圧下40℃
〜溶媒沸点、好ましくは60〜120℃の温度範囲で行
うが、勿論、加圧下に行ってもよい。通常、常圧下60
〜120℃の温度で行なう。
環化反応終了後、塩酸、硫酸等の酸水溶液、水酸化ナト
リウム等のアルカリ性水溶液または水等で反応系を洗浄
し触媒残査を除去することにより、環化物の溶液を得る
ことができ、必要に応じて環化物を固体として回収する
こともできる。
このようにして得られる環化物を感光性組成物として使
用する場合の環化物のMnは、好ましくは3 X 1G
4〜3X105.特に好ましくは5 X 104〜2 
X 105である。
本発明の製法によって得られる環化物のガラス転移温度
(Tg)は環化物が持つ環構造、環化率により変化する
。環構造は環化に供する共役ジエン系重合体のミクロ構
造を制御することにより種々°の型のものが得られる。
例えば、1.4−ポリブタジエンのような1.4−結合
からは多核体の環構造が得られ、3.4−ポリイソプレ
ンのような3.4−結合からははしご状の多環構造が得
られ、1.2−ポリブタジェンのような1.2−結合か
らは単環構造が得られる。Tgは、一般的には環化され
る共役ジエン系重合体中の3.4−結合が増大すると高
くなり、また環化率の増大とともに高まる。
ホトマスクと感光性組成物が直接接触する露光方式の場
合には、両者の接着を防止するために、環化物のTgは
室温以上であることが望ましい。
一方、プロキシミティーあるいはステッパー露光方式の
場合には、感光性組成物がホトマスクと直接接触しない
のでTgに特に制約はない:また、1.2−結合もしく
は3,4−結合に富む共役ジエン系重合体からは耐熱性
の高い環化物が得られ、一方1.ト結合に富む共役ジエ
ン系重合体からは解像度のより高い感光性組成物を製造
することができる環化物が得られる。したがって、目的
に応じて出発原料の共役ジエン系重合体のミクロ構造を
適宜選択することができる。本発明の製法により製造さ
れる環化物の環化率は、20%以上であることが好まし
く、特に30〜90%であることが好ましい。環化率が
20%未満では感光性組成物に適用した際の解像度およ
び残膜率の向上幅が小さくなり、環化率30〜80%の
とき、解像度および残膜率が特に優れた感光性組成物を
製造することができる。上記環化率は、環化触媒の使用
量、環化反応の反応温度および反応時間等の環化反応条
件によって制御することができる。
なお本明細書において、環化物の環化率は、次式により
められる値である。
素の全水素に対する割金型 × 100 C零NMRにて測定) 環化物にはゲル化を防止するためゲル化防止剤を添加す
ることができ、このゲル化防止剤としては5フエノール
系、スルフィド系、ホスファイト系、アミン系等の老化
防止剤が有効である。
さらに 本発明によって得られた環化物は、光架橋剤ま
たは必要に応じてさらに光増感剤、保存安定剤等を加え
ることなどによって前記のように解像度および残膜率に
優れたネガ型感光性組成物とすることができる。光架橋
剤、光増感剤、保存安定剤等は、通常この種の感光性組
成物に一般に用いられているものが使用できる。
本発明により得られた環化物を感光性組成物と1−で用
いるに好適な実施態様を次に示す、まず環化物100重
量部に対し光架橋剤を0.5〜5重量部、光増感剤を0
〜5重量部添加し、適当な溶剤、例えばベンゼン、トル
エン、キシレン等に溶解し、必要によりこれに保存安定
剤を添加して感光性組成物溶液を調製する。
光架橋剤としては、アジド系感光性物質、例えば、4,
4°−ジアジドスチルベン、p−フェニレンビスアジド
、4,4°−ジアジドベンゾフェノン、4.4°−ジア
ジドジフェニルメタン、4,4゛−ジアジドカルコン、
2.6−ビス−(4°−アジドベンザル)シクロヘキサ
ノン、2.B−ビス−(4′−アジドベンザル)−4−
メチルシクロヘキサノン、4.4°−ジアジドジフェニ
ル、4,4°−ジムシト−3,3°−ジメチルジフェニ
ル、2.7−ジアジドカルコン等を用いることができる
。しかし光架橋剤は特に限定するものではなく1本発明
で得られる環化物と組み合わせて効果のある光架橋剤は
すべて用いることができる。
光増感剤としては、例えばベンゾフェノン、アントラキ
ノン、1,2−ナフトキノン、1.4−ナフトキノン、
 2−メチルアントラキノン、ベンズアントロン、ビオ
ラントロン、θ−アントラアルデヒド、ベンジル、p、
p’−テトラメチルジアミノベンゾフェノン、クロラニ
ル等のカルボニル化合物、アントラセン、クリセン等の
芳香族炭化水素、ニトロベンゼン、p−ジニトロベンゼ
ン、1−二トロナフタレン、p−ニトロジフェニル、2
−ニトロナフタレン、p−ニトロジフェニル、2−ニト
ロフルオレン、5−ニトロアセナフテン等のニトロ化合
物、ニトロアニリン、2−クロロ−′4−ニトロアニリ
ン、2,8−ジクロロ−4−二トロアニリ′ン、5−ニ
トロー2−7ミノトルエン、テトラシアノエチレン等の
窒素化合物、ジフェニルジスルフィド等のイオウ化合物
が挙げられる。
保存安定剤としては、通常、前記環化物のゲル化防止剤
と同様にフェノニル系、スルフィド系。
ホスファイト系、アミン系等の老化防止剤が有効である
。感光性組成物溶液の固形分濃度は5〜30重量%の範
囲が適当である。
調整した感光性組成物溶液は、シリコンウェハーや金属
被覆した基板上にスピンナーなとで塗布し、レジスト膜
を形成させる。このレジスト膜上に所定ツバターンを持
つホトマスクを重ね、超高圧水銀灯、アーク灯等の光源
を用いて露光したのち、溶剤で現像し、リンスすること
によってネガ型レジストパターンを形成させる。さらに
100〜200℃で熱処理し、適当なエツチング液また
はプラズマ等でエツチングすると、半導体、集積回路等
を製作するための精度のよい基板の像側加工が〒きる。
上述のように本発明により製造される環化物を用いて製
造されるネガ型感光性組成物は、従来のネガ型感光性組
成物に比較して、解像度および残膜率が優れたものであ
る。
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが
、本発明はこれら実施例に限定されるものではない、な
お、実施例において以下の特性値は次のように測定した
、 Mn、Mw :ウォーターズ社製244ゲルパーミエー
シ黛ンクロマトグラフを用い、プ レッシャーケミカル社の標準ポリス チレンを用いて作成した検量線から 算出した。溶媒:テトラヒドロフラ ン、カラム:東洋曹達■製GNH−3゜GMH−13,
08000H8 分岐重合体含量:共役ジエン系重合体をゲルパーミェー
ションフロマーグラフィー に供し、得られたバイモーダル型の 分子量分布から次式により計算す る。
シス−1,4結合金有量:赤外吸収スペクトルにより測
定し、検量線より算出した。
共役ジエン系重合体中の分岐重合体の割合(%)環化率
:先に示した式によりめる。水素(プロトン)数は、試
料を15 W/マ%四塩化炭素溶液に調製して100 
MHz NMR装置装置1電未電子製使用した。
解像度:解像可能な最小線幅であり、小さい程よい。
残膜率二次式によりめられ、大きい程よい。
実施例1〜5、比較例1 59、のガラス製オートクレーブに窒素雰囲気下でキシ
レン2500g、イソプレン500gを仕込み、温度を
50℃に調節した。これに、n−BuLiの1.5Mn
−へキサン溶液を表1に示す所定量添加して重含を行っ
た。1.5時間後にイソプレンの転化率100%を確認
し、表1に示す所定量のアジピン酸ジエチルを添加して
30分間反応させた。得られた重合体中に含まれる分岐
重合体含有率を測定した0次に得られた重合体溶液(重
合体50gを含有)を3文のセパラブルフラスコにとり
、キシレンで約7重量%濃度に希釈した。この重合体溶
液を80℃に調節した後にトリフルオロメタンスルホン
fi0.4m■o1を添加し反応させた6反応に際して
は、反応時間を変えることにより、環化率を変化させた
。また、比較例1として、アジピン酸ジエチルを添加し
ないで重合体の分岐化を行わなかった以外は実施例と同
様にして環化物を製造した。
得られた環化物を水洗して触媒残査を除去した後、光架
橋剤として2.B−ビス−(4°−アジドベンザル)シ
クロヘキサノンを環化物100重量部あたり2重量部添
加し、キシレンにより粘度を35CPSに調整し、孔径
lIL■のフィルターでろ過して感光性組成物溶液を得
た。
得られた溶液をスピンナーを用いてシリコン酸化膜が形
成されたシリコンウェーハ上に膜厚lpmとなるように
塗布した後、80〜90℃で15分間乾燥した。これに
、200Wの超高圧水銀灯を用いて解像度テストチャー
トクロムマスクを通して露光し、画像を焼きつけた。こ
れをn−へブタンを用いて浸漬現像を1分間行い、次い
で酢酸ブチルを用いてリンスを1分間行い加熱乾燥した
。各実施例および比較例の結果を表1に示す。
実施例6〜8 力・ンプリング剤およびその使用量を表2に示すように
変えた以外は実施例3と同様にして分岐重合体を製造し
、同様にして得られた環化物を感光性組成物として実施
例1と同様に評価した。結果も表2に示す。
実施例9 実施例1において、次のように操作を変更した以外は実
施例1と同様にして分岐重合体を含有する重合体を製造
した。すなわち重合反応系に実施例1と同量のn−Bu
Liとエチレングリコールジメチルエーテルをエチレン
グリコールジメチルエーテル/n−BuLiのモル比が
5の割合になるように仕込み、5℃でイソプレンを重合
させた。3時間後にイソプレンの転゛化率が100%に
なったことを確認した後にアジピン酸ジエチルをアジピ
ン酸ジエチル/ n −BuLiのモル比が20になる
ように添加し、30分間反応させた。得られたイソプレ
ン重合体に含有される3、4−結合および1.2−結合
はそれぞれ54%および9%であり、Mnは17X 1
04、Mw/Mnは1.8であった。また分岐重合体含
有率は47%であった。
次いでこのイソプレン重合体を実施例1と同様にして環
化し、得られた環化物を感光性組成物として実施例1と
同様に評価したところ、解像度が1.47cmであり、
残膜率が98%であった。また形成されたレジストパタ
ーンを200”Cで30分間加熱したが、レジストパタ
ーンの変形を起さず、シャープなパターンエツジが保た
れていた。
なお、環化物のMnは11X104であり、環化率は7
3%であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、分岐共役ジエン系重合体を少なくとも10%以−ヒ
    含有する、溶媒に可溶な共役ジエン系重合体を環化触媒
    の存在下で環化することを特徴とする共役ジエン系重合
    体環化物の製法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005513172A (ja) * 2001-07-16 2005-05-12 ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン 環状ビニル単位を持つジエンエラストマー及びその製造方法

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JP2005513172A (ja) * 2001-07-16 2005-05-12 ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン 環状ビニル単位を持つジエンエラストマー及びその製造方法

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