JPS6020390Y2 - スチ−ムアイロン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はスチームアイロンに関するもので、気化室、ス
チーム通路、スチーム孔等に付着する水垢を、気化室内
における急激な多量の蒸気発生による蒸気圧にて外部へ
洗い流すべくアイロン本体の気化室内に強制的に水を送
り込むための機能を有したポンプ装置を備えたものであ
り、ポンプ装置をアイロン本体に容易に固定させ、操作
しやすくできるようにすることを目的とする。

従来、タンクより滴下した水を気化室で瞬間に蒸気化し
、直接スチーム孔より噴出するタイプのスチームアイロ
ンにおいては長期間使用しているうちに気化室及びスチ
ーム通路等に水垢が付着し、アイロン掛は中においてス
チームと一緒に水垢がスチーム孔より排出され、繊維を
汚すことがあった。

又累積した水垢はスチーム通路、スチーム孔等の詰りの
原因ともなり、アイロン掛は効率を低下させる等の悪い
影響を及ぼしていた。

従来のタンク着脱式スチームアイロンにおいては前述し
たように付属のポンプ装置により強制的に水垢を洗い流
す方法が考えられているが、本考案はそのポンプ装置を
アイロン本体に容易に取り付は固定できるように改良し
たものである。

以下本考案を実施の一例を示す図面に基づいて説明する
。

図において１はヒーターを埋設し、気化室３、スチーム
通路４、スチーム孔５を有したベース、６はアイロン本
体７の前端部上に着脱在に設けられるタンクで、底部に
滴下ノズルを設けている。

８は前記滴下ノズルと気化室３を連結するためにシリコ
ンゴム等で加工された筒状部材で、これは気化室３上を
覆うベース上蓋９の開口部９ａに固定される。

１０はポンプ装置で、これはシリンダー１１とこのシリ
ンダー１１内に上方より嵌入するピストン１２及び該ピ
ストン１２の下端に取り付けられるパツキン１３更にシ
リンダー１１に外嵌する帯状弾性体１４で構成されてい
る。

前記弾性体１４は平面形状略Ｕ字形で両端にアイロン本
体７の把手１５と係合する彎曲部１４ａを有し、上端に
複数の内方折り曲げ部１４ｂを、下端に複数の１状突部
１４ｃを有するものであり、この弾性体１４は前記シリ
ンダー１１に両端彎曲部１４ａを第７図矢印方向に開い
て外嵌される。

尚前記シリンダー１１には前記弾性体１４の内方折り曲
げ部１４ｂ及び１状突部１４ｃに対応する位置即ち上端
及び上端よりやや下側の外周位置に前記内方折り曲げ部
１４ｂと係合可能な凹部１１ａ及び複数個所において前
記工状突部１４ｃと係合可能な切欠き部１１ｂを有する
突条部１１ｃが形成されている。

従って弾性体１４はシリンダー１１の上端部に内方折り
曲げ部１４ｂが前記凹部１１ａに係合腰上突部１４ｃが
前記切欠き部１１ｂに係合した状態で外嵌し取り付けら
れる。

又前記シリンダー１１の下端中心にはシリンダー１１内
と連通ずるパイプ１６が一体的に形成されて、該パイプ
１６の下端は、前記筒状部材８と嵌合するように構成さ
れている。

以上の如＜ 構成されたスチームアイロンにおいて、水
垢掃除を行なう場合はアイロンが高温度になる迄通電し
た後アイロン本体７からタンク６を取り外し、ポンプ装
置１０のシリンダー１１の下端パイプ１６を他の容器に
貯められた水中に浸し、ピストン１２を引上げることに
より水をシリンダー１０内に吸込み、前記シリンダー１
１のパイプ下端部を前記筒状部材８に上方より差し込み
、シリンダー１１にセットした弾性体１４の彎曲部１４
ａを把手１５の前側部に第５図矢印方向に押して嵌合さ
せてポンプ装置１０をアイロン本体７に固定する。

その後第２図で示すようにピストン１２を指で押し下げ
ることによりシリンダー１１内の水は気化室３内に入り
、瞬時に多量の水を気化させ、その蒸発力により水垢を
洗い流すも。

のである。

又弾性体１４は把手１５の前側部を抱持するようにセッ
トされるため、前後左右に倒れることなく、アイロン本
体７を持ったまま片手で操作ができる。

又ピストン１２を引き上げすぎても内方折り曲げ部１４
ｂにパツキン１３が当たってストッパーの役目を果たし
、ピストン１２の抜けを防止することもできる。

本考案スチームアイロンは以上述べたように実施し得る
ものであり、ポンプ装置のシリンダーに外嵌係合する弾
性体によってアイロン本体に対してポンプ装置を容易に
位置決めでき、使い勝手を大幅に改善するきことができ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施の一例を示すもので、第１図はアイ
ロンにタンクを取り付けた状態の側面図、第２図はアイ
ロンにポンプ装置を取り付けた状態の側面図、第３図は
ポンプ装置取付状態におけるアイロンの要部切欠側面図
、第４図はポンプ装置の拡大断面図、第５図は第２図の
要部拡大斜視図、第６図はアイロン把手部分の斜視図、
第７図はポンプ装置の分解斜視図である。 １・・・・・・ベース、２・・・・・・ヒータ、３・・
・・・・気化室、６・・・・・・タンク、７・・・・・
・アイロン本体、８・・・・・・筒状部材、９・・・・
・・ベース上蓋、１０・・・・・・ポンプ装置、１１・
・・・・・シリンダー １１ａ・・・・・・凹部、１１
ｂ・・・・・・切欠き部、ｌｌｃ・・・・・・突条部、
１２・・・・・ピストン、１３・・・・・・パツキン、
１４・・・・・・弾性体、１４ａ・・・・・・彎曲部、
１４ｂ・・・・・・内方折り曲げ部、１４ｃ・・・・・
・工状突部、１５・・・・・・把手、１６・・・・・・
パイプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. タンクをアイロン本体より取り外した状態において下端
   がアイロン本体側の気化室に連通ずるようにアイロン本
   体に取り付けられるポンプ装置を備えたスチームアイロ
   ンであって、前記ポンプ装置は下端が前記気化室と連通
   可能なシリンダーとこのシリンダー内に上方より嵌入す
   るピストンとで構成され、このポンプ装置はシリンダー
   に外嵌する平面形状略Ｕ字形の弾性体をシリンダーに係
   合させて設け、該弾性体の両端をアイロン本体側の把手
   に係合離脱可能に構成したことを特徴とするスチームア
   イロン。