JPS6241759B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は一般家庭において使用するスプレー装
置付アイロンに関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来、この種のスプレー装置付アイロンにおい
ては第１図に示すように、タンク１の底部に、シ
リンダー２を取付けこのシリンダー２にポンプ３
を嵌入し、このポンプ３に一体に設けた送水口４
とスプレーノズル５とを連結する導水管６を設
け、シリンダー２の内部に吸い込んだ水の逆流を
防止する鋼球７を配置する構成であつた。

そして、スプレーを噴霧する操作はボタン８に
よりポンプ３を上下動させタンク１の内部の水を
シリンダー２の内部へ吸い上げ導水管６を通して
通路５へ送りそこで噴霧させるのが一般的であつ
た。

しかしこの構成の場合、タンク１全体の組立作
業において、スプレー装置の部品（シリンダー
２、ポンプ３、導水管６、スプレーノズル５）の
配置が分散している為作業性が悪くなるので通常
ポンプ装置を別に組立て、完成部品としてタンク
１の内部へ取付けなれけばならない。またこの時
タンク１とポンプ装置のシールや配置用の装置を
設ける必要が生じ部品点数も多く高価なものとな
らざるを得ない。

発明の目的 本発明はこのような従来の問題を解消し、低価
格でアイロン掛け効果の高いスプレー装置付アイ
ロンを提供しようとするものである。

発明の構成 本発明のスプレー装置付アイロンは、ヒーター
を有するベースと、このベース上に配置されたタ
ンクと、このタンクの一部に設けたポンプシリン
ダーと、このポンプシリンダーに嵌入するピスト
ンと、前記ポンプシリンダー内の水をスプレーノ
ズルに供給する導水管を備え、上記導水管はその
一端をポンプシリンダーの底部に連設した下方開
口の導水部に接続するとともに、この導水部の下
方開口を閉塞する栓体を導水管と一体に形成し、
かつこの栓体を下方より支持してタンクに固定板
を取付けたことにより、低価格でスプレー性能と
操作性を同時に向上させるものである。

実施例の説明 以下、添付図面に基づいて本発明の一実施例に
ついて説明する。第２図〜第４図において９はヒ
ーター１０を有するベース、１１はベース９上に
取付けられ２部品により構成されるタンク、１２
はタンク１１に一体に成型されたポンプシリンダ
ー、１３はこのポンプシリンダー１２に挿入さ
れ、環状のパツキング１４を有するピストン、１
５はピストン１３を上方に付勢するバネ、１６は
ポンプシリンダー１２内に吸い揚げられ導びかれ
た水をためる逆流防止用の鋼球、１７はポンプシ
リンダー１２の下部に設けた揚水管でその開口は
タンク１１の底部に伸びている。１８はポンプシ
リンダー１２内の水をスプレーノズル１９に送る
導水管、２０はポンプシリンダー１２の底部に連
設した下方開口の導水部で、導水管１８の一端を
接続している。２１はこの導水部２０の下方開口
を閉塞する栓で、上記導水管１８と一体に設けら
れており、この導水管１８を導水部２０に接続す
ることによつて同時に栓２１が導水部２０の下方
開口を閉塞する。２２はこの栓２１を導水部２０
の下方開口を閉じた状態で下方より支持する固定
板で、タンク１１に取付けられている。そして前
記したピストン１３の上端にはアイロンの把手２
３より飛び出してボタン部２４を形成している。
２５はタンク１１の底部に設けた水滴下ノズル、
２６はノズル２５を開閉する操作桿で、操作桿２
６の上方に設けたスチームボタン２７により上下
動操作される。２８はタンク１１の前部に形成し
た注水口、２９は水滴下ノズルの下方に設けた気
化室である。

上記構成において動作を説明すると、ピストン
１３をボタン２４によつて押り下げ、すぐボタン
２４を離すと、タンク１１内の水は揚水管１７を
通つてポンプシリンダー１２内に吸い揚げられた
められる。再度ボタン２４を押し下げるとポンプ
シリンダー１２内の水は導水部２０を通り、導水
管１８を通つてスプレーノズル１９に送られ噴霧
される。

このボタン２４の上下動時にはポンプシリンダ
ー１２内に加えられた圧力は導水部２０の付近で
は栓２１にも加わり栓２１を押し出そうとする。
しかし固定板２２の働きにより栓２１が抜ける事
はない。しかも固定板２２の前部はアイロンを動
かした時に注水口２８からタンク１１内の水が飛
び出る事を防止する役目も果たしている。第３図
に示すように固定板２２は特にネジ等で固定する
必要はなく嵌合孔３０の周縁部に切欠き３１を設
けタンク１１の一部１１′に圧入する事によつて
固定することができる。

発明の効果 上記実施例からあきらかなように、本発明のス
プレー装置付アイロンは、導水管をポンプシリン
ダーに連設した下方開放の導水部と接続したこと
により、ポンプシリンダーの長さを変えることな
くその摺動ストロークが大きくなり、１シヨツト
操作で噴霧できるスプレーの量も多くなつて性能
と操作性を同時に向上させることができる。しか
も、導水部の下方開口は導水管と一体に設けた栓
体により、導水管を取付けることによつて同時に
開口も閉塞するので、格別部品点数を増加させる
こともなく導水部を画成することができ、タンク
に取付けた固定部材によりその固定を一層確実な
ものとなる等の効果も奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のスプレー装置付アイロンの一部
欠截側面図、第２図は本発明の一実施例によるス
プレー装置付アイロンの一部欠截側面図、第３図
は同固定板の取り付け状態を示す斜視図、第４図
は同導水管と栓を一体化した例を示す断面図であ
る。 ９……ベース、１０……ヒーター、１１……タ
ンク、１２……ポンプシリンダー、１３，１４…
…ピストン、１８……導水管、２０……導水部、
２１……栓、２２……固定部材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ヒーターを有するベースと、このベース上に
   配置されたタンクと、このタンクの一部に設けた
   ポンプシリンダーと、このポンプシリンダーに嵌
   入するピストンと、前記ポンプシリンダー内の水
   をスプレーノズルに供給する導水管を備え、上記
   導水管はその一端をポンプシリンダーの底部に連
   設した下方開口の導水部に接続するとともに、こ
   の導水部の下方開口を閉塞する栓体を導水管と一
   体に形成し、かつこの栓体を下方より支持してタ
   ンクに固定板を取付けてなるスプレー装置付アイ
   ロン。