JPS6020357B2 - りん酸苦土肥料の製造方法 - Google Patents
りん酸苦土肥料の製造方法Info
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- JPS6020357B2 JPS6020357B2 JP54122398A JP12239879A JPS6020357B2 JP S6020357 B2 JPS6020357 B2 JP S6020357B2 JP 54122398 A JP54122398 A JP 54122398A JP 12239879 A JP12239879 A JP 12239879A JP S6020357 B2 JPS6020357 B2 JP S6020357B2
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- meo
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明はりん酸苦土肥料の装造方法に関する。
更に詳しくは高苦土成分を含有した粒状のりん酸苦土肥
料を効率よく製造する方法に関するものである。我が国
の耕地は雨量が多いために、土壌中の塩基の洗脱が烈し
く土壌は酸性化し、殊に苦土成分の欠乏が著しい。
料を効率よく製造する方法に関するものである。我が国
の耕地は雨量が多いために、土壌中の塩基の洗脱が烈し
く土壌は酸性化し、殊に苦土成分の欠乏が著しい。
そのためにりん酸苦土肥料は効果的に苦土成分を補給す
る肥料として多用されている。しかしながら、土壌中の
りん醸成分が蓄積傾向にある畑土壌においては養分バラ
ンスの関係から、より苦±成分の高いりん酸苦土肥料が
強く要請されている。
る肥料として多用されている。しかしながら、土壌中の
りん醸成分が蓄積傾向にある畑土壌においては養分バラ
ンスの関係から、より苦±成分の高いりん酸苦土肥料が
強く要請されている。
一方、近年土作りの重要性が再認議されるに至り、苦土
と共に徴量成分を多含する蛇紋岩、かんらん岩等の苦土
含有鉱石を有効に利用したりん酸苦±肥料が切望されて
いる。
と共に徴量成分を多含する蛇紋岩、かんらん岩等の苦土
含有鉱石を有効に利用したりん酸苦±肥料が切望されて
いる。
そこで、本発明者らは苦土含有鉱石を利用して高苦±成
分のりん酸苦±肥料を安価に製造することを目的として
、低廉な苦土含有鉱石もしくはりん鉱石と、りん酸もし
くはりん酸と硫酸との泥酸とを分解反応せしめるスラリ
一方式でりん酸苦土肥料を製造する研究に着手した。
分のりん酸苦±肥料を安価に製造することを目的として
、低廉な苦土含有鉱石もしくはりん鉱石と、りん酸もし
くはりん酸と硫酸との泥酸とを分解反応せしめるスラリ
一方式でりん酸苦土肥料を製造する研究に着手した。
一般にスラリ一方式でりん酸苦土肥料を製造する場合、
鉱石に対する酸の割合(酢酸量)が多ければ鉱石の分解
性は向上するが、造粒品の乾燥工程で粒同志の融着がお
こり、固結する問題がある。
鉱石に対する酸の割合(酢酸量)が多ければ鉱石の分解
性は向上するが、造粒品の乾燥工程で粒同志の融着がお
こり、固結する問題がある。
一方配酸量が少ない場合は鉱石の分解性も低く、乾燥工
程では逆に紬粒化し、いずれの方法でも、高昔士成分の
粒状りん酸苦土肥料の生産性は極めて低い。そこで本発
明者らはこのような現象を回避するために鋭意研究を重
ねた結果、まず第1に分解スラリー中の液組成を特定範
囲に調整し、次いで該スラリ−を乾燥粉末に混合し造粒
する際にある特定量の固体状アルカリ士類金属化合物(
(以下アルカリ士類金属化合物という)を添加すれば造
粒性が非常に高まることを見し、出し本発明を完成した
ものである。即ち、本発明は苦±含有鉱石粉末単独もし
くは苦±含有鉱石とりん鉱石との混合粉末をりん酸もし
くはりん酸と硫酸との混酸で分解スラリー中の液組成の
Me○/P205モル比(但し、Meはアルカリ士類金
属を示す。
程では逆に紬粒化し、いずれの方法でも、高昔士成分の
粒状りん酸苦土肥料の生産性は極めて低い。そこで本発
明者らはこのような現象を回避するために鋭意研究を重
ねた結果、まず第1に分解スラリー中の液組成を特定範
囲に調整し、次いで該スラリ−を乾燥粉末に混合し造粒
する際にある特定量の固体状アルカリ士類金属化合物(
(以下アルカリ士類金属化合物という)を添加すれば造
粒性が非常に高まることを見し、出し本発明を完成した
ものである。即ち、本発明は苦±含有鉱石粉末単独もし
くは苦±含有鉱石とりん鉱石との混合粉末をりん酸もし
くはりん酸と硫酸との混酸で分解スラリー中の液組成の
Me○/P205モル比(但し、Meはアルカリ士類金
属を示す。
)が0.7〜1.1またはMe○/P2Q十S04モル
比が0.7〜1.1であり、且つMe0/P2Qモル比
が3.5以下になる様に分解し、次いでアルカリ士類金
属化合物をMe○/P205モル比またはMe○/P2
05十S04モル比(但し、Me0は液組成に由来する
Me0と該アルカリ士類金属化合物に由来するMe0と
の合量である)が1.3〜1.7になる様に添加して造
粒することからなるりん酸苦土肥料の装造方法に関する
。本発明で使用する苦±含有鉱石としては、蛇紋岩、か
んらん岩、ドロマィト等を例示することができる。また
、アルカリ士類金属化合物としては、アルカリ土類金属
の酸化物、水酸化物、炭酸塩ケイ酸塩の1種またはそれ
以上を用いることができる。
比が0.7〜1.1であり、且つMe0/P2Qモル比
が3.5以下になる様に分解し、次いでアルカリ士類金
属化合物をMe○/P205モル比またはMe○/P2
05十S04モル比(但し、Me0は液組成に由来する
Me0と該アルカリ士類金属化合物に由来するMe0と
の合量である)が1.3〜1.7になる様に添加して造
粒することからなるりん酸苦土肥料の装造方法に関する
。本発明で使用する苦±含有鉱石としては、蛇紋岩、か
んらん岩、ドロマィト等を例示することができる。また
、アルカリ士類金属化合物としては、アルカリ土類金属
の酸化物、水酸化物、炭酸塩ケイ酸塩の1種またはそれ
以上を用いることができる。
本発明を、製造工程の概略を示した第1図にもとづいて
説明する。本発明の実施にあたっては、まず第1に反応
糟1において、昔士含有鉱石粉末単独もしくは苦土含有
鉱石とりん鉱石との混合粉末aを適宜の配酸率のりん酸
もしくはりん酸と硫酸の濠酸bによって分解スラリー中
の液組成のMe0/P2Qモル比が0.7〜1.1また
はMe○/P205十S04モル比が0.7〜1.1で
あり、且つMe0/P205モル比が3.5以下になる
ように分解反応を行わせる。
説明する。本発明の実施にあたっては、まず第1に反応
糟1において、昔士含有鉱石粉末単独もしくは苦土含有
鉱石とりん鉱石との混合粉末aを適宜の配酸率のりん酸
もしくはりん酸と硫酸の濠酸bによって分解スラリー中
の液組成のMe0/P2Qモル比が0.7〜1.1また
はMe○/P205十S04モル比が0.7〜1.1で
あり、且つMe0/P205モル比が3.5以下になる
ように分解反応を行わせる。
本発明で云う分解スラリー中の液組成とは、スラリー中
に溶解している成分組成のことである。
に溶解している成分組成のことである。
鉱石と酸との分解反応はバッチ式で行ってもよいし、連
続的に行ってもよいが、反応糟から出る時点で少なくと
も上記分解スラリー中の液組成の範囲内にあることが必
要である。尚、分解に際し、酸をあらかじめ任意の方法
で加熱することは鉱石を分解する上で望ましいことであ
る。スラリー中の水分量に関しては原料、製造条件の相
違により特定できないが、概ね30〜5の重量%にある
ことが好ましく、この範囲を逸脱すると共に鉱石の分解
性は低下する。上記の如く調整したスラリ−は次いで上
記モル比が各々1.3〜1.7になる様にアルカリ士類
金属化合物cを添加しながら製品成分の乾燥粉末dと共
に混合造粒機2へ供艶貧すればよい。アルカリ士類金属
化合物の添加は混合造粒機に搬入されるスラリーに直接
添加してもよいし、乾燥粉末dと混合した後添加しても
よい。
続的に行ってもよいが、反応糟から出る時点で少なくと
も上記分解スラリー中の液組成の範囲内にあることが必
要である。尚、分解に際し、酸をあらかじめ任意の方法
で加熱することは鉱石を分解する上で望ましいことであ
る。スラリー中の水分量に関しては原料、製造条件の相
違により特定できないが、概ね30〜5の重量%にある
ことが好ましく、この範囲を逸脱すると共に鉱石の分解
性は低下する。上記の如く調整したスラリ−は次いで上
記モル比が各々1.3〜1.7になる様にアルカリ士類
金属化合物cを添加しながら製品成分の乾燥粉末dと共
に混合造粒機2へ供艶貧すればよい。アルカリ士類金属
化合物の添加は混合造粒機に搬入されるスラリーに直接
添加してもよいし、乾燥粉末dと混合した後添加しても
よい。
乾燥粉末dの添加量に関しては特に限定されないが、本
発明者らの経験から大略スラリーに対して5〜13倍が
望ましい。混合造粒機2から搬出された造粒物は回転乾
燥機3を用いて乾燥される。
発明者らの経験から大略スラリーに対して5〜13倍が
望ましい。混合造粒機2から搬出された造粒物は回転乾
燥機3を用いて乾燥される。
次いでこの乾燥品は選別機4により、一定粒度の製品e
、通常1.5〜〜3.2肌の大きさのものが節別され、
筋下のものはそのまま、節上のものは紛砕機5で粉砕し
て乾燥粉末dとして混合造粒機2へ循環される。上記の
如く、本発明者らは第一に配酸量を大きくすることによ
り、鉱石の分解率を高めてスラリーを調整し、次いで該
当スラリーに上記範囲でアルカリ士類金属化合物を添加
することにより著しく造粒性を高めたもので、高苦土成
分の粒状りん酸苦土肥料の生産性を大幅に向上させるこ
とができたものである。
、通常1.5〜〜3.2肌の大きさのものが節別され、
筋下のものはそのまま、節上のものは紛砕機5で粉砕し
て乾燥粉末dとして混合造粒機2へ循環される。上記の
如く、本発明者らは第一に配酸量を大きくすることによ
り、鉱石の分解率を高めてスラリーを調整し、次いで該
当スラリーに上記範囲でアルカリ士類金属化合物を添加
することにより著しく造粒性を高めたもので、高苦土成
分の粒状りん酸苦土肥料の生産性を大幅に向上させるこ
とができたものである。
今、本発明の効果を原料に蛇紋岩、湿式りん酸及び水酸
化マグネシウムを用いて具体的に説明すれば次の如くで
ある。
化マグネシウムを用いて具体的に説明すれば次の如くで
ある。
具体例 1
反応槽にあらかじめ90qoに加熱した湿式りん酸(P
2429.0重量%)と蛇紋岩粉末(Mg036.の重
量%)とを添加し、分解スラリー中の液組成のMe0/
P2Qモル比が第1表に示す値になるようなスラリ−を
製造した。
2429.0重量%)と蛇紋岩粉末(Mg036.の重
量%)とを添加し、分解スラリー中の液組成のMe0/
P2Qモル比が第1表に示す値になるようなスラリ−を
製造した。
次いで該スラリーを二鞠プランジャー(20仇岬×24
0山脇×160仇蚊)を用いて、あらかじめ作成してお
いた乾燥粉末(1風全通、C−P205;32%、C−
MgOil.5%)で混合造粒する際に、Me○/P2
05モル比(但し、Me0は液組成に由釆するMeOと
固体状水酸化マグネシウムに由来するMe○との合量)
が第1表の値になるように水酸化マグネシウム(Mg0
60.0重量%)を添加した。尚上記乾燥粉末の添加量
はスラリ−に対して重量比で5/1〜13/1の範囲で
変動させた。混合造粒後、直ちに回転乾燥機(600凧
◇×500仇舷)で乾燥した後、選別機を用いて製品(
1.5柵で〜3.2肌ぐ)は取り出し、オーバーサイズ
は粉砕し、アンダーサイズと混合して再び二輪、プラン
ジャーへ返送しながら、連続製造試験を4時間行った。
この試験に於いて4時間の運転で製品サイズが最大に含
有されるときの粒度分布と4時間の運転で得た製品収量
とを測定した。その結果を第1表に示す。
0山脇×160仇蚊)を用いて、あらかじめ作成してお
いた乾燥粉末(1風全通、C−P205;32%、C−
MgOil.5%)で混合造粒する際に、Me○/P2
05モル比(但し、Me0は液組成に由釆するMeOと
固体状水酸化マグネシウムに由来するMe○との合量)
が第1表の値になるように水酸化マグネシウム(Mg0
60.0重量%)を添加した。尚上記乾燥粉末の添加量
はスラリ−に対して重量比で5/1〜13/1の範囲で
変動させた。混合造粒後、直ちに回転乾燥機(600凧
◇×500仇舷)で乾燥した後、選別機を用いて製品(
1.5柵で〜3.2肌ぐ)は取り出し、オーバーサイズ
は粉砕し、アンダーサイズと混合して再び二輪、プラン
ジャーへ返送しながら、連続製造試験を4時間行った。
この試験に於いて4時間の運転で製品サイズが最大に含
有されるときの粒度分布と4時間の運転で得た製品収量
とを測定した。その結果を第1表に示す。
第1表
※スラリ−100重量部に対する水酸化マグネシウムの
重量割合尚、原料の添加割合を第2表に示す。
重量割合尚、原料の添加割合を第2表に示す。
第2表
更に本発明の効果を原料に蛇紋岩とりん鉱石との鷹合紛
末、湿式りん酸と硫酸との混酸及び水酸化カルシウムを
用いた場合について具体的に示せば次の如くである。
末、湿式りん酸と硫酸との混酸及び水酸化カルシウムを
用いた場合について具体的に示せば次の如くである。
具体例 2
具体例1と同じ装置を使用し、原料に蛇紋岩(Mg03
6.0重量%):りん鉱石(P20531.6重量%、
Ca046.の重量%)=65:35(重量比)に混合
した混合紛末、湿式りん酸(P20529.の重量%)
、濃硫酸(S0496.項重量%)及び水酸化カルシウ
ム(Ca070.の重量%)を使用した。
6.0重量%):りん鉱石(P20531.6重量%、
Ca046.の重量%)=65:35(重量比)に混合
した混合紛末、湿式りん酸(P20529.の重量%)
、濃硫酸(S0496.項重量%)及び水酸化カルシウ
ム(Ca070.の重量%)を使用した。
尚スラリー中の*固形分濃度は50〜55重量%になる
よう水を添加して調整した。具体例1と同機の方法で4
時間連続製造試験を行い、4時間の運転で製品サイズ(
1.5肋◇〜3.2肋J)が最大に含有されるときの粒
度分布と4時間の運転で得た製品収量とを測定した。そ
の結果を第3表に示す。第3表 ※スラリー100重量部に対する水酸化カルシウムの重
量割合尚、原料の添加割合を第4表に示す。
よう水を添加して調整した。具体例1と同機の方法で4
時間連続製造試験を行い、4時間の運転で製品サイズ(
1.5肋◇〜3.2肋J)が最大に含有されるときの粒
度分布と4時間の運転で得た製品収量とを測定した。そ
の結果を第3表に示す。第3表 ※スラリー100重量部に対する水酸化カルシウムの重
量割合尚、原料の添加割合を第4表に示す。
第4表
第1表及び第3表から明らかな様に分解スラリー中の液
組成のMe○ノP205モル比またはMe○/P2Q+
S04モル比が0.7〜1.1の範囲であって、造粒時
に該モル比(但し、Me0は液纏成に由来するMe○と
該アルカリ士類金属化合物に由釆するMe○との合量)
が1.3〜1.7になる様にアルカリ士類金属化合物を
添加すれば造粒物中の製品サイズの量が多含されるよう
になり必然的に乾燥粉末の循環量も少なくすることがで
き、大幅に生産性が向上する。
組成のMe○ノP205モル比またはMe○/P2Q+
S04モル比が0.7〜1.1の範囲であって、造粒時
に該モル比(但し、Me0は液纏成に由来するMe○と
該アルカリ士類金属化合物に由釆するMe○との合量)
が1.3〜1.7になる様にアルカリ士類金属化合物を
添加すれば造粒物中の製品サイズの量が多含されるよう
になり必然的に乾燥粉末の循環量も少なくすることがで
き、大幅に生産性が向上する。
分解スラリー中の液組成のMe0/P2Qモル比または
Me○/P205十S04モル比が0、7を下廻わると
、造粒時に前記モル比が1.3〜1.7になる様にアル
カリ士類金属化合物を添加しても造粒性は悪い。
Me○/P205十S04モル比が0、7を下廻わると
、造粒時に前記モル比が1.3〜1.7になる様にアル
カリ士類金属化合物を添加しても造粒性は悪い。
この原因については定かでないが、酸が多いために造粒
時に反応が不均一に、しかも急激に起こるためと考えら
れる。一方分解スラリー中の液組成のMe○/P24モ
ル比またはMe○/P205十S04モル比が1.1を
越えた場合、同様に造粒時に前記モル比が1.3〜1.
7になる様にアルカリ士類金属化合物を添加しても造粒
物は乾燥中に紛状化しやすい。尚、分解スラリー中の液
組成のMe○/P2Qモル比またはMe○/P205十
S04モル比が0.7〜1.1の範囲内にあっても、造
粒時にアルカリ士類金属化合物を前記モル比が1.3〜
1.7の範囲を逸脱して添加すると得られる製品の収率
が低下する。
時に反応が不均一に、しかも急激に起こるためと考えら
れる。一方分解スラリー中の液組成のMe○/P24モ
ル比またはMe○/P205十S04モル比が1.1を
越えた場合、同様に造粒時に前記モル比が1.3〜1.
7になる様にアルカリ士類金属化合物を添加しても造粒
物は乾燥中に紛状化しやすい。尚、分解スラリー中の液
組成のMe○/P2Qモル比またはMe○/P205十
S04モル比が0.7〜1.1の範囲内にあっても、造
粒時にアルカリ士類金属化合物を前記モル比が1.3〜
1.7の範囲を逸脱して添加すると得られる製品の収率
が低下する。
即ち、アルカリ士類金属化合物を添加しても前記モル比
が1.3を下廻った場合、製品の粒度以上の大きさのも
のが多くなる。一方、アルカリ士類金属化合物を添加し
て前記モル比が1.7を越えた場合、逆に製品の粒度以
下の大きさのものが多くなる傾向にあり、いづれにして
も生産効率は、悪くなる。本発明は上記の如く分解スラ
リー中の液組成を一定範囲に持ちきたし、造粒時にアル
カリ土類金属化合物を添加して、アルカリ士類金属の酸
に対する割合を高めることにより高苦士含有のりん酸肥
料を効率よく製造するものであるが造粒時にその他の肥
料塩や成分調整剤を添加することは何ら支障がない。以
下に本発明の効果を実施例を掲げて更に説明する。
が1.3を下廻った場合、製品の粒度以上の大きさのも
のが多くなる。一方、アルカリ士類金属化合物を添加し
て前記モル比が1.7を越えた場合、逆に製品の粒度以
下の大きさのものが多くなる傾向にあり、いづれにして
も生産効率は、悪くなる。本発明は上記の如く分解スラ
リー中の液組成を一定範囲に持ちきたし、造粒時にアル
カリ土類金属化合物を添加して、アルカリ士類金属の酸
に対する割合を高めることにより高苦士含有のりん酸肥
料を効率よく製造するものであるが造粒時にその他の肥
料塩や成分調整剤を添加することは何ら支障がない。以
下に本発明の効果を実施例を掲げて更に説明する。
実施例 1
具体例1と同じ装置を使用し、次の実験を行った。
蛇紋岩(Mg0=36.の重量%)33k9を湿式りん
酸(P205=29.の重量%)120k9と濃硫酸(
S04=96.の重量%)12k9との鶴酸で反応させ
て液組成Me○/P205十SQモル比0.71、Me
○/P2Qモル比=1.37の分解スラリー(分析値;
W−P20517.4%、W−S0411%、W−Mg
00.67%)を得た。
酸(P205=29.の重量%)120k9と濃硫酸(
S04=96.の重量%)12k9との鶴酸で反応させ
て液組成Me○/P205十SQモル比0.71、Me
○/P2Qモル比=1.37の分解スラリー(分析値;
W−P20517.4%、W−S0411%、W−Mg
00.67%)を得た。
次いで該スラリ−をあらかじめ作成しておいた乾燥粉末
(1肋全通、C−P20532重量%、C−Mg01の
重量%)10部に対して1部の割合で二軸プランジャー
に添加すると共に、上記Me○/P24十S04モル比
(但し、Me0は液組成に由釆するMe○と該アルカリ
士類金属化合物に由来するMe○との合量)が1.65
になる様に該スラリー10従部‘こ対して水酸化マグネ
シウム(Mg060.0重量%)9部を同時添加した。
二軸プランジャーで混合造粒した後、直ちに回転乾燥機
で乾燥し、選別機を用いて製品(1.5肋◇〜3.2肋
J)は取り出し、オーバーサイズは粉砕し、アンダーサ
イズと混合して再び二軸プランジャーへ返送しながら連
続製造試験を4時間行った。その結果、造粒性は良く、
4時間の運転で115k9の製品を得た。
(1肋全通、C−P20532重量%、C−Mg01の
重量%)10部に対して1部の割合で二軸プランジャー
に添加すると共に、上記Me○/P24十S04モル比
(但し、Me0は液組成に由釆するMe○と該アルカリ
士類金属化合物に由来するMe○との合量)が1.65
になる様に該スラリー10従部‘こ対して水酸化マグネ
シウム(Mg060.0重量%)9部を同時添加した。
二軸プランジャーで混合造粒した後、直ちに回転乾燥機
で乾燥し、選別機を用いて製品(1.5肋◇〜3.2肋
J)は取り出し、オーバーサイズは粉砕し、アンダーサ
イズと混合して再び二軸プランジャーへ返送しながら連
続製造試験を4時間行った。その結果、造粒性は良く、
4時間の運転で115k9の製品を得た。
比較として造粒時に水酸化マグネシウムを使用しない場
合は造粒性が悪く、且つ乾燥機内で粒が融着し、製品収
量は4時間で31k9であった。実施例 2 具体例1と同じ装置を使用し、次の実験を行った。
合は造粒性が悪く、且つ乾燥機内で粒が融着し、製品収
量は4時間で31k9であった。実施例 2 具体例1と同じ装置を使用し、次の実験を行った。
かんらん岩(Mg044.2重量%)20kgとりん鉱
石(P2Q=31.亀重量%、Ca○こ46.血重量%
)10k9との混合粉末を緑式りん酸(P205=28
7%)122k9で反応させて液組成Meo/P205
モル比=0.96の分解スラリー(分折値;W−P2Q
I9.3%、W−Mg04.4%、W−Ca01.2%
)を得た。
石(P2Q=31.亀重量%、Ca○こ46.血重量%
)10k9との混合粉末を緑式りん酸(P205=28
7%)122k9で反応させて液組成Meo/P205
モル比=0.96の分解スラリー(分折値;W−P2Q
I9.3%、W−Mg04.4%、W−Ca01.2%
)を得た。
次いで該スラリーをあらかじめ作成しておいた乾燥粉末
(1側全通、C−P2Q28.5重量%、C−Mg01
1.の重量%)8部に対して1部の割合で二軸プランジ
ャーに添加すると共に上記MeO/P205モル比(但
し、Me0は液絹成に由来するMe○と該アルカリ士類
金属化合物に由釆するMeOとの合量)が1.50にな
る様に該スラリー100部に対して水酸化カルシウム(
Ca070.の重量%)4部を同時添加した。二軸プラ
ンジャーで混合造粒した後、直ちに回転乾燥機で乾燥し
、選別機を用いて製品(1.5肋0〜32豚?)は取り
出し、オーバーサイズは粉砕し、アンダーサイズと混合
して再び2輪プランジャーへ返送しながら連続製造試験
を行った。その結果、造粒性は良く、4時間の運転で1
25k9の製品を得た。比較として造粒時に水酸化カル
シウムを使用しない場合は造粒性が悪く、乾燥機内で粒
が雛着し、製品収量は4時間で59k9であった。また
水酸化カルシウムに代えて、炭酸カルゥムを使用し同機
の試験を行った時の製品収量は123k9であった。
(1側全通、C−P2Q28.5重量%、C−Mg01
1.の重量%)8部に対して1部の割合で二軸プランジ
ャーに添加すると共に上記MeO/P205モル比(但
し、Me0は液絹成に由来するMe○と該アルカリ士類
金属化合物に由釆するMeOとの合量)が1.50にな
る様に該スラリー100部に対して水酸化カルシウム(
Ca070.の重量%)4部を同時添加した。二軸プラ
ンジャーで混合造粒した後、直ちに回転乾燥機で乾燥し
、選別機を用いて製品(1.5肋0〜32豚?)は取り
出し、オーバーサイズは粉砕し、アンダーサイズと混合
して再び2輪プランジャーへ返送しながら連続製造試験
を行った。その結果、造粒性は良く、4時間の運転で1
25k9の製品を得た。比較として造粒時に水酸化カル
シウムを使用しない場合は造粒性が悪く、乾燥機内で粒
が雛着し、製品収量は4時間で59k9であった。また
水酸化カルシウムに代えて、炭酸カルゥムを使用し同機
の試験を行った時の製品収量は123k9であった。
第1図は本発明の製造工程の一例を示すフロチヤートで
ある。 1・・・・・・反応糟、2・・・・・・混合造粒機、3
・・・・・・回転乾燥機、4・・・・・・選別機、5・
・・・・・粉砕機。
ある。 1・・・・・・反応糟、2・・・・・・混合造粒機、3
・・・・・・回転乾燥機、4・・・・・・選別機、5・
・・・・・粉砕機。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 苦土含有鉱石紛末単独もしくは苦土含有鉱石とりん
鉱石との混合紛末をりん酸もしくはりん酸と硫酸との混
酸で、分解スラリー中の液組成のMeO/P_2O_5
モル比(但し、Meはアルカリ土類金属を示す。 )が0.7〜1.1またはMeO/P_2O_5+SO
_4モル比が0.7〜1.1であり、且つMeO/P_
2O_5モル比が3.5以下になる様に分解し、次いで
固体状アルカリ土類金属化合物をMeO/P_2O_5
モル比またはMeO/P_2O_5+SO_4モル比(
但し、MeOは液組成に由来するMeOと該固体状アル
カリ土類金属化合物に由来するMeOとの合量である)
が1.3〜1.7になる様に添加して造粒することから
なるりん酸苦土肥料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54122398A JPS6020357B2 (ja) | 1979-09-21 | 1979-09-21 | りん酸苦土肥料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54122398A JPS6020357B2 (ja) | 1979-09-21 | 1979-09-21 | りん酸苦土肥料の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5645880A JPS5645880A (en) | 1981-04-25 |
JPS6020357B2 true JPS6020357B2 (ja) | 1985-05-21 |
Family
ID=14834799
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP54122398A Expired JPS6020357B2 (ja) | 1979-09-21 | 1979-09-21 | りん酸苦土肥料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6020357B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0417359U (ja) * | 1990-05-30 | 1992-02-13 | ||
JPH0673519A (ja) * | 1992-02-26 | 1994-03-15 | Takayama Kinzoku Kogyo Kk | ワークの自動溶融メッキ方法と溶融メッキ装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102557834A (zh) * | 2012-03-01 | 2012-07-11 | 瓮福(集团)有限责任公司 | 利用磷矿尾矿生产复合肥填充料的方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5216365A (en) * | 1975-07-18 | 1977-02-07 | Onoda Chem Ind Co Ltd | Process for producing quick and slack effective phosphate fertilizers |
-
1979
- 1979-09-21 JP JP54122398A patent/JPS6020357B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0417359U (ja) * | 1990-05-30 | 1992-02-13 | ||
JPH0673519A (ja) * | 1992-02-26 | 1994-03-15 | Takayama Kinzoku Kogyo Kk | ワークの自動溶融メッキ方法と溶融メッキ装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5645880A (en) | 1981-04-25 |
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