JPS602031Y2 - 電動式鉄道車両用ワイパ装置 - Google Patents

電動式鉄道車両用ワイパ装置

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JPS602031Y2
JPS602031Y2 JP18676580U JP18676580U JPS602031Y2 JP S602031 Y2 JPS602031 Y2 JP S602031Y2 JP 18676580 U JP18676580 U JP 18676580U JP 18676580 U JP18676580 U JP 18676580U JP S602031 Y2 JPS602031 Y2 JP S602031Y2
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JP
Japan
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wiper
shaft
fixed
clutch pawl
crank arm
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Application number
JP18676580U
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JPS57109055U (ja
Inventor
陸奥男 工藤
Original Assignee
株式会社工進精工所
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、電車、機関車等の鉄道車両の運転席に設け
られ、電気モータを動力として駆動されて窓ガラスを拭
くワイパ装置に関する。
従来、鉄道車両の運転席には圧縮空気により駆動される
空気式ワイパ装置が装着されていたが、空気式ワイパ装
置は車両の床下にある圧縮空気源から運転席の窓の直下
まで圧縮空気を導く配管を設けなければならず、又複雑
な切換弁を連結する必要があるなど取付作業上、コスト
上不利な面が多い。
このため、鉄道車両にも自動車に使用されているような
電動モータを駆動源とする電動式ワイパ装置を使用する
ことができれば有利である。
ところが、鉄道車両用ワイパ装置には、駆動源が故障し
た場合に於いても手動によりワイパブレードを動かせる
ことが要求されるのに、電動式ワイパ装置は、高速回転
する電動モータとワイパブレードの回転軸との間に減速
比が大きくて逆転不能な減速機が設けられているため、
従来は、このような要求を満すものがなかった。
本考案の電動式鉄道車両用ワイパ装置は、ワイパブレー
ドを装着するワイパ腕の主軸に、手動により断接自在な
りラッチ機構を付設し、駆動源の故障時には該クラッチ
機構の係合を断ち、ワイパ腕を手動により動かすことが
できるようにして上述の要求を満したものである。
以下、実施例を示す図面により本考案を更に詳しく説明
する。
第1〜2図は本考案のワイパ装置の全体構成を示してい
る。
車体の窓下の壁面1に固定された基台2の上面には電動
モータ3が固定されている。
4は減速機で、電動モータ3の出力軸に固定されたウオ
ームによりウオーム車を回転させ、該ウオーム車の軸と
一致する減速機の出力軸5を低速で回転させる。
減速機の出力軸5には第一クランク腕6の一端が固着さ
れており、該第−クランク腕6の他端にはロッド7の一
端が枢着されている。
更にロッド7の他端は第二クランク腕8の一端に枢着さ
れている。
該第二クランク腕8の他端はワイパ腕(図示省略)の主
軸9に固着されている。
このように構成されるため、電動モータ3を駆動して減
速機の出力軸5を回転させると、第二クランク腕8が矢
印a(第1図)の範囲で揺動し、鉄腕8に主軸9を介し
て連結されたワイパ腕が矢印aの範囲で揺動し、鉄腕に
装着されたワイパブレードが運転席の窓ガラスの外面に
付着した水滴を拭う。
本考案の電動式鉄道車両用ワイパ装置の特徴は、上述の
ように構成され作用するワイパ装置に於いて、第二クラ
ンク腕8とワイパ腕とを連結する主軸9に、通常時は上
記両腕を連結状態に保つが、電動モータ3やクラッチ機
構等の駆動機構の故障時には、前記両腕の連結を解除し
、手動操作によりワイパ腕のみを駆動することのできる
クラッチ機構を付設したことである。
次に、第3図以下の図面により、このクラッチ機構につ
いて説明する。
第3図は主軸9に付設したクラッチ機構を示す断面図、
第4図は第3図の中央部を側方から見た図である。
第二クランク腕8の端部に固着した円筒10は、基台2
に、車体の壁面1と平行に設けられた折立て壁2aを回
動自在に貫通している。
11は折立て壁2aの円孔12の内側に固着した短円筒
、13,13aは該短円筒11と上記円筒10との間に
装着した抵摩擦材、14はストップリングである。
回動自在な円筒10の上端部(上下は図面(第1図を除
く)による)には、第5図に示すようなりラッチ爪15
が固着されている。
該クラッチ爪15は、上面に直径方向の凸部16を有し
、中央に円孔17を穿設したもので、該円孔17の中心
を円筒10の中心と一致させ、該円筒10の上端に固着
する。
クラッチ爪15の中心の円孔17内に上部を挿入した軸
18の下部には、ストッパリング19により下降を阻止
されるばね座20を嵌合し、該ばね座20の上面とクラ
ッチ爪15の下面との間に圧縮ばね21を挿入している
軸18の上端部は、第6図に示すようなりラッチ爪受2
2に結合されている。
該クラッチ爪受22は、下面に上記クラッチ爪15の凸
部16が嵌合する凹部23を有し、中央に縦に穿設した
孔25の対向する内側面に、溝24,24を形成してい
る。
なお、図示の例では、軸18とクラッチ爪受22とをピ
ン26で結合している。
更にクラッチ爪受22の孔25には、上方から、一端に
ワイパ腕を取付けるワイパ軸27の他端が挿入されてい
る。
該ワイパ軸27は、第1図に示すように、車体の壁面1
に穿設した円孔28に内嵌したスリーブ29を回動のみ
自在として貫通しており、クラッチ爪受22の孔25へ
挿入した端部には、第6図に示すように、両側面に上記
孔25の側面の124.24と係合する突条3G、30
を対向する側面に形成している。
このため、クラッチ爪受22は、ワイパ軸27に対し、
該軸27の長さ方向にのみ摺動自在となる。
この軸27と孔25との係合は、両者が軸27の長さ方
向にのみ摺動し、互いに回動しないものであれば足り、
他に軸27、孔25の断面形を円形以外(例えば四角形
)としても良いことは勿論である。
なお、図中31は、ワイパ軸27が長さ方向に移動しな
いようにするための止めピンで、該軸27の外周面に凹
設した溝32に遊合している。
次に上述のように構成される本考案の電動式鉄道車両用
ワイパ装置の作用について、既に触れた第1〜6図に7
〜8図を加えて説明する。
正常時、即ち電動モータ3によりワイパ装置を駆動する
場合は、第3〜4図に示すように、クラッチ爪15の凸
部16とクラッチ爪受22の凹部23とを噛合させた状
態で運転する。
これにより、第二クランク腕8の揺動運動が円筒10、
クラッチ爪15、クラッチ爪受22を介してワイパ軸2
7に伝わり、該ワイパ軸27の窓外側端に固着したワイ
パ腕が駆動される。
クラッチ爪受22は圧縮ばね21によりクラッチ爪15
に向けて弾圧されているため、両者の係合が不用意に外
れることはない。
次に、電動モータ3による駆動機構の故障時に、ワイパ
腕を手動により駆動する場合は、軸18の下端(運転室
内にある端部)に固着したハンドル33を持って該軸1
8を上方(運転室外方向)に向けて、圧縮ばね21の弾
力に抗して押す。
これにより、該軸18の上端に固着したクラッチ爪受2
2が、上方に移動し、第7〜8図に示すように該爪受2
2の凹部23とクラッチ爪15の凸部16との係合が外
れる。
そこで、この状態のままハンドル33を揺動させれば、
第二クランク腕8が動かなくても軸18、クラッチ爪受
22を介してワイパ軸27を動かすことができる。
圧縮ばね21の弾力は弱いもので足りるから、ハンドル
33を押す力はそれ程強くする必要はなく、手動による
ワイパ駆動も容易に行なえる。
本考案の電動式鉄道車両用ワイパ装置は、以上のように
構成され作用するので、従来使用されていた空気式のワ
イパ装置に比べて安価かつ取付は容易という電動式ワイ
パの利点に加えて、故障時に手動で動かせるという要求
を満したワイパ装置として実用上の効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
図面は総て本考案の実施例を示しており、第1図は全体
構造を示す正面図、第2図は同平面図、第3図はクラッ
チ機構の断面図、第4図は第3図の中央部を側方から見
た図、第5図はクラッチ爪の斜視図、第6図はクラッチ
爪受とクラッチ爪とを示す斜視図、第7〜8図は手動操
作時に於けるクラッチ機構の状態を示す第3〜4図同様
の図である。 3・・・・・・電動モータ、4・・・・・・減速機、5
・・・・・・出力軸、6・・・・・・第一クランク腕、
7・・・・・田ツド、8・・・・・・第二クランク腕、
9・・・・・・主軸、10・・・・・・円筒、15・・
・・・・クラッチ爪、16・・・・・・凸部、17・・
・・・・円孔、18・・・・・・軸、20・・・・・・
ばね座、21・・・・・・圧縮ばね、22・・・・・・
クラッチ爪受、23・・・・・・凹部、25・・・・・
・孔、27・・・・・・ワイパ軸。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 電動モータ3に接続した減速機4の出力軸に第一クラン
    ク腕6の一端を固定し、第一クランク腕6の他端と第二
    クランク腕8の一端とをロッド7で連結し、第二クラン
    ク腕8の他端に一端を固着した主軸9の他端にワイパ腕
    の基端を固着して成る電動式鉄道車両用ワイパ装置に於
    いて、上記主軸9を、第二クランク腕8に固着した円筒
    10と、該円筒10の上端に固着され中心部に円孔17
    を穿設したクラッチ爪15と、該円孔17に回転及び長
    さ方向の移動自在に挿通した軸18と、該軸18の上端
    に固着され上記クラッチ爪15と係脱するクラッチ爪受
    22と、該クラッチ爪受22の孔25に一端を長さ方向
    の摺動のみ自在として挿入され他端にワイパ腕の基端を
    固着するワイパ軸27と、クラッチ爪受22をクラッチ
    爪15に弾圧するばね21とから構成したことを特徴と
    する電動式鉄道車両用ワイパ装置。
JP18676580U 1980-12-26 1980-12-26 電動式鉄道車両用ワイパ装置 Expired JPS602031Y2 (ja)

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JPS57109055U JPS57109055U (ja) 1982-07-06
JPS602031Y2 true JPS602031Y2 (ja) 1985-01-21

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