JP2605970Y2 - 建設機械の運転室の手動開閉式上部前窓ワイパー作動装置 - Google Patents

建設機械の運転室の手動開閉式上部前窓ワイパー作動装置

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JP2605970Y2
JP2605970Y2 JP1991060764U JP6076491U JP2605970Y2 JP 2605970 Y2 JP2605970 Y2 JP 2605970Y2 JP 1991060764 U JP1991060764 U JP 1991060764U JP 6076491 U JP6076491 U JP 6076491U JP 2605970 Y2 JP2605970 Y2 JP 2605970Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は建設機械、殊に油圧式掘
削機、クレーン車等の如く上部前窓が手動で開閉できる
ようになっている運転室のワイパー作動装置であって、
特に、上部前窓開放時にワイパーの空作動を防止するワ
イパー作動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】(1)油庄式掘削機、クレーン車等を使
用して作業する場合、運転者は足元の作業機の動きを見
るために上部前窓を開閉できるような構造としている。
従来のワイパーは駆動モータユニットと共に上部前窓に
取設されており、従ってワイパー装置を保持した状態で
上部前窓の開閉が行われていた。そのために開閉の都度
電源ハーネスコネクタを脱着しなければならず、また重
量物である上部前窓の押し上げ力を要するのに更にワイ
パー装置の重量が付加されることから一層重いものとな
っていた。 (2)また、本願の従来技術である特開平1−2973
40号公報には、ワイパー装置を前窓から取外して支柱
l03に取付けたものが記載されている。そして、ワイ
パー2を作動するのに際し、運転室l00の床部に設け
た動力ユニツト8からコントロールケーブル7を介して
ワイパー2を揺動させている。このワイパー作動を停止
して支柱103にしまい込むときは、手動式操作レバー
23を下方に回動し、コントロールケーブル7、ロッド
15及びリンク14を下方に引下げ、これによりワイパ
ー2はS1からP位置に移動し、しまい込むことができ
るようになっている。この従来技術のものにおいては、
ワイパーを作動する際にコントロールケーブル7を使用
しているので、経時変化により、ケーブル7が撓んで正
確なワイパーの払拭角が得られないという問題がある。
また、ケーブル7の撓みにより、しまい込み位置がずれ
るという問題がある。また、この従来技術のものは構造
が複雑で、保守、点検が困難であるという問題がある。
更に、またコスト高となるという問題がある。 (3)また、従来技術である特開昭63−41269号
公報に記載のワイパー回路は、ワイパースイッチ1とウ
インドウスイッチ5を備え、ウインドウスイッチ5が
OFF(ウィンドウ閉状態)のときはワイパーリレー4
は励磁されず、ワイパー回路が形成されてワイパー作動
し、またウインドウスイッチ5がON作動(ウィンドウ
開状態)のときはワイパーリレー4は励磁されるので、
ワイパー回路が形成されずワイパー作動不可能となって
いる。この構成によれば、ウィンドウが完全に閉まって
いない状態で、ウィンドウスイッチ5がOFFとなって
いるときに誤ってワイパースイッチをON操作するとヴ
イパーが作動する。即ち、詳細を後述する本願考案の如
くウィンドウが完全に閉まっている状態を検知する構成
とはなってないので、運転者がウィンドウを開く途中
で、スイッチから手を離してウィンドウを半開き(又は
完全に閉まっていない)状態に保持するとウィンドウス
イッチはOFFとなっているので、この時に誤ってワイ
パースイッチをON操作するとワイパーが作動し破損す
る問題がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】(1)上記に述べた従
来技術は、前窓を開放時にハーネスを取外してから前窓
を持ち上げて開放しなければならないという問題があ
る。 (2)特開平1−297340号公報に記載の技術は、
ワイパーを作動するのに際してコントロールケーブルを
使用しているので、経時変化によってコントロールケー
ブルが撓み、正確な払拭角が得られないとか、所定のし
まい込み位置が得られない等の問題がある。 (3)特開昭63−41269号公報に記載の技術は、
ウィンドウが半開き(又は完全に閉まっていない)で完
全に閉まったことを検知する検知手段が取付いていない
ので、ワイパースイッチを誤って運転者がON操作する
とワイパーが作動し、空作動してワイパ−を破損すると
か、運転室フレームを傷つけるという問題がある。
【0004】本考案は、かかる不具合を解消する目的で
なされたもので、ワイパー作動時、ワイパーの払拭角が
常に所定の範囲を払拭し、しかもワイパーの前柱への停
止位置が常に一定にするワイパー作動装置を提供すると
共に、上部前窓開放時に、誤ってワイパースイッチをO
N操作してもワイパー作動しないようにした建設機械の
運転室の手動開閉式上部前窓ワイパー作動装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】(I)上記目的を達成す
るために、本願の第1の考案は、建設機械の運転室1の
フレーム2内に取設された駆動モータユニット17と、
該駆動モータユニット17の出力軸に連結されているク
ランク17bと、該クランク17bにその下端部が連結
され、該クランク17bの揺動回転運動を往復運動に変
換する剛体リンク18と、該剛体リンク18の上端に一
端を連結したレバー19と、該レバー19の他端と連結
し、かつ、運転室1のフレーム2の前柱6に揺動自在に
支持される支軸20と、該支軸20の外側端部に装着し
たワイパ一14と、運転室1の上部前窓5を閉止状態で
ロックする前窓閉止ロック装置10と、運転室1の上部
前窓5開放状態でロックする前窓開放ロック装置12
とを備える建設機械の運転室1の上部前窓5のワイパー
作動装置であって、前記前窓閉止ロック装置10のロッ
ク状態を検知する前窓閉止ロック検知手段11を備え
前窓閉止ロックを検知した場合に、ワイパー電源回路を
通電させてワイパー作動を可能としたことを特徴とする
ものである。 (II)また、本願の第2の考案は、建設機械の運転室1
のフレーム2内に取設された駆動モータユニット17
と、該駆動モータユニット17の出力軸に連結されてい
るクランク17bと、該クランク17bにその下端部が
連結され、該クランク17bの揺動回転運動を往復運動
に変換する剛体リンク18と、該剛体リンク18の上端
に一端を連結したレバー19と、該レバー19の他端と
連結し、かつ、運転室1のフレーム2の前柱6に揺動自
在に支持される支軸20と、該支軸20の外側端部に装
着したワイパ一14と、運転室1の上部前窓5を閉止状
態でロックする前窓閉止ロック装置10と、運転室1の
上部前窓5開放状態でロックする前窓開放ロック装置
12とを備える建設機械の運転室1の上部前窓5のワイ
パー作動装置であって、前記前窓開放ロック装置12の
ロック状態を検知する前窓開放ロック検知手段13を備
、前窓開放ロックを検知した場合に、ワイパー電源回
路を遮断させてワイパー作動を不可能としたことを特徴
とするものである。 (III)更に、本願の第3の考案は、建設機械の運転室
1のフレーム2内に取設された駆動モータユニット17
と、該駆動モータユニット17の出力軸に連結されてい
るクランク17bと、該クランク17bにその下端部が
連結され、該クランク17bの揺動回転運動を往復運動
に変換する剛体リンク18と、該剛体リンク18の上端
に一端を連結したレバー19と、該レバー19の他端と
連結し、かつ、運転室1のフレーム2の前柱6に揺動自
在に支持される支軸20と、該支軸20の外側端部に装
着したワイパ一14と、運転室1の上部前窓5を閉止状
態でロックする前窓閉止ロック装置10と、運転室1の
上部前窓5開放状態でロックする前窓開放ロック装置
12とを備える建設機械の運転室1の上部前窓5のワイ
パー作動装置であって、前記前窓閉止ロック装置10の
ロック状態を検知する前窓閉止ロック検知手段11と、
前記前窓開放ロック装置12のロック状態を検知する前
開放ロック検知手段13とを備え、前窓開放ロック
置12の解除を検知し、かつ、前窓閉止ロック装置10
のロックを検知した場合にワイパー電源回路を通電さ
せてワイパー作動を可能としたことを特徴とするもので
ある。 (IV)また、本願の第4の考案は、上記考案において、
前記前窓閉止ロック検知手段11及び/もしくは前記前
窓開放ロック検知手段13はリミットスイッチであるこ
とを特徴とするものである。
【0006】
【作用効果】(a)本願の上記考案の構成によれば、駆
動モータユニット17及びクランク17bの揺動回転運
動を剛体リンク18を介してワイパー14に揺動運動と
して伝達する。このため、ワイパー14を長時間使用し
ても往復運動伝達部材である剛体リンク18に撓みや変
形がないので、ワイパー14の払拭角に誤差が生じな
従って正確に上部前窓5のガラス面3を払拭するこ
とが出来る。また、ワイパースイッチのOFF操作によ
って駆動モータユニット17及びクランク17bは所定
の角度だけ揺動回転し、その後その揺動回転は停止する
が、この所定の角度の揺動回転により、常にワイパー1
4は前柱6の所定位置に停止することができる。 (b)本願の上記考案の構成によれば、ワイパー14の
レバー19を揺動させる機構の部材として剛体リンク1
8を用いたことによりワイパー14の払拭角範囲及びパ
ーキング位置等の経時変化がなく、かつ、ケーブル式に
比して耐久性がある。また故障も少ない。 (c)本願の上記考案の構成によれば、運転室1の前柱
6に設置することが必要である部品がきわめて少いの
で、強度がゆるされる限り前柱6の幅を狭くすることが
できる。このため上部前窓5のガラス面3を広くするこ
とができるので視界性が向上する。 (d)本願の上記考案の構成によれば、ワイパー作動装
置は部品点数も少く、安価である。また構造が比較的シ
ンプルなので、保守、点検も楽である。 (e)本願の上記考案の構成によれば、運転室1の上部
前窓5を閉止状態でロックする前窓閉止ロック装置l0
及び運転室lの上部前窓5開放状態でロックする前窓
開放ロック装置12を備えると共に、前窓閉止ロック装
置10のロック状態を検知する前窓閉止ロック検知手段
11を設けたので、前窓閉止ロックを検知した場合だけ
のみ、ワイパー電源回路を通電させてワイパー14を作
動し、それ以外はワイパー14が作動しない。例えば、
運転者が上部前窓5を半開きにした場合であってもワイ
パー電源回路が通電しないので、ワイパーは作動しな
い。これによってワイパー14が破損したり、運転室の
フレームを傷つけることがない。 (f)本願の上記考案の構成によれば、運転室1の上部
前窓5を閉止状態でロックする前窓閉止ロック装置10
及び運転室1の上部前窓5開放状態でロックする前窓
開放ロック装置12を備えると共に、前窓開放ロック装
置12のロック状態を検知する前窓開放ロック検知手段
l3を設けたので、前窓開放ロックを検知した場合には
ワイパー電源を遮断させてワイパー作動を不可能とする
ことができる。ところで、この前窓開放ロック検知手段
13を用いる場合に、上部前窓5を半開きにして(この
とき前窓開放ロック検知手段13は閉となっている)、
運転者が間違ってワイパースイッチをONにし、ワイパ
ーが作動することが起きるが、建設機械の運転室はスペ
ースが狭く(一人の運転者しか座席につけない)、運転
者が自ら上部前窓5を全開あるいは半開きするときには
両手で持ち上げるので、このようなときにワイパースイ
ッチ16を運転者がONとするようなことは出来ない。
従って、この前窓開放ロック検知手段13を設けること
によりワイパー電源回路を遮断するだけの機能により十
分ワイパーの空作動を防止することが可能である。 (g)本願の上記考案の構成によれば、前窓閉止ロック
装置10のロック状態を検知する前窓閉止ロック検知手
段11と前窓開放ロック装置l2のロック状態を検知
する前窓開放ロック検知手段13とを備えているので完
全にワイパーが空作動することが起こらない。なぜなら
ば、前窓閉止ロック検知手段1lと前窓開放ロック検知
手段13とのダブルチェック機能が働くからである。ま
た万が一検知手段のどちらかが故障した場合であって
もワイパーの空作動を防ぐことができる。 (h)本願の上記考案の構成によれば、前窓閉止ロック
検知手段l1及び、もしくは、前窓開放ロック検知手段
13はリミットスイッチにすると作動(開閉)が適確で
あるし構造も簡単である。
【0007】
【実施例】先ず、本考案のワイパー作動装置の運転室ま
わりを図6、図7によって説明する。図6、図7に示す
運転室1は函形構造の運転室フレーム2を備えている。
この運転室フレーム2は、左右に前柱6、6、後柱6
b、天井フレーム8、及び図示しない車体フレーム上に
載置される四角状の底桁6cから構成されている。図7
に示すように、運転室1の前には手動で開閉可能な上
部前窓5と固定された下部前窓5cとが設けられてい
る。この運転室1には図6に示す後面の固定窓5dや図
示しない乗降ドア、側面の固定窓が設けられている。上
部前窓5にはガラス面3が設けられており、このガラス
面3を払拭するワイパー14はワイパーアーム14a、
ブレード14bからなっている。駆動モータユニット1
7は駆動モータ17a、減速機17cより構成されてい
る。駆動モータ17aの出力軸は減速機17cと連結
し、所定の揺動回転に減速される。この減速機l7cは
クランク17bと連結し、減速機17cとクランク17
は共に揺動回転する。この揺動回転するクランク1
7bは剛体リンク18の一端と連結している。また
体リンク18の他端はレバー19と連結している。この
レバー19は運転室1の運転者から見て右前柱6の内側
から外側に貫通している支軸20と連結している。この
支軸20の外側端部にワイパー14が装着されている。
このように、駆動モータ17aの揺動回転運動は、減速
機17cを介してクランク17bに減速揺動回転運動と
して伝わる。クランク17bの減速揺動回転運動は、剛
体リンク18により往復運動に変えられ、レバー19に
この往復運動が伝達される。これにより、レバ一19は
揺動し支軸20の外側端部に装着されるワイパー14
を揺動させる。尚、駆動モータ17aが当初から所定の
減速揺動回転運動を得られるものである場合は、減速機
17cは設けなくてもよいことは言うまでもない。図2
(A)、(B)、図4(A)、(B)、図5(A)、
(B)に示すワイパースイッチ16のON操作により駆
動モータ17aが揺動回転運動を行い、図6、図7に示
すワイパー14が運転室1の上部前窓5のガラス面3に
沿って払拭する。このワイパー14は所定の範囲を払拭
する第1揺動角θ1を設定している。また、図2
(A)、(B)、図4(A)、(B)、図5(A)、
(B)に示すワイパースイッチ16のOFF操作により
駆動モータ17aの出力軸を所定の角度だけ揺動回転
し、その後揺動回転を停止してワイパー14を前記ガラ
ス面3から離脱させて運転室1の右前柱6まで自動的に
揺動して帰納する第2揺動角θ2を設定している。
【0008】次に、本願考案のワイパー作動装置におけ
る上部前窓閉止ロック装置、上部前窓閉止ロック検知手
段、上部前窓開放ロック装置、上部前窓開放ロック検知
手段及びワイパー電源回路等について図l、図2
(A)、(B)、図3、図4(A)、(B)、図5
(A)、(B)により説明する。先ず、図1において、
上部前窓5の左右上端部には前窓閉止ロック装置10が
設けられている。また運転室1の右前柱6の上端部に
は、上部前窓5の上縁と対峙してロック及び解除を検知
するリミットスイッチ11が設けられているリミット
スイッチ11は上部前窓閉止時には上部前窓上端部
ばね11aに抗して押圧されることにより作動し、上部
前窓閉止解除時には上部前窓5から離脱して前記押圧
解除される。尚、図1及び図6ではリミットスイッチ1
1を運転室1の右前柱6の上端部に設置し、上部前窓上
端部でリミットスイッチ11を押圧した実施例を記載し
ているが、これ以外にいろいろな態様が考えられること
は言うまでもない。また、天井フレーム8のガイド溝9
の後端部には前窓開放ロック装置12と、ロック及び解
除を検知するリミットスイッチ13が設けられている
【0009】次に、上部前窓5の閉止、開放のロック装
置10、12のロック及び解除を検知する各リミットス
イッチl1、13を介設したワイパー作動回路の実施例
を図2(A)、(B)、図4(A)、(B)、図5
(A)、(B)によって説明する。図2(A)、(B)
は第1実施例を示し、ワイパー電源回路S1はワイパー
14の駆動モータ17a、バッテリl5及びワイパース
イッチ16の閉回路からなり、該電源回路S1には前窓
閉止ロック装置10のロック及び解除を検知するリミッ
トスイッチ11が介設され、図2(A)の如く上部前窓
5の前窓閉止ロック装置10が解除され、上部前窓5が
図示影線から実線の開放状態になるとリミットスイッ
チ11この解除を検知してOFF作動して電源回路
S1は通電されず、従ってワイパースイッチ16をON
操作してもワイパー14は作動しない。次いで図2
(B)の如く上部前窓5が影線の開放状態から実線の閉
止状態に移動して前窓閉止ロック装置10がロックされ
るとリミットスイッチ1lこのロックを検知してO
N作動して電源回路S1が通電され、ワイパースイッ
チ16をON操作するとワイパー14は作動可能とな
る。尚、リミットスイッチ11は、ばね11aにより開
(OFF)方向に常時付勢されており、上部前窓5が前
窓閉止ロック装置10によってロックされると該リミッ
トスイッチ11は、閉(ON)となる。
【0010】図4(A)、(B)は第2実施例を示し、
ワイパー電源回路S2はワイパーl4の駆動モータ17
a、バッテリ15及びワイパースイッチ16の閉回路か
らなっている。該電源回路S2には前窓開放ロック装置
12のロック状態及び解除を検知するリミットスイッチ
13が介設されていて、図4(A)の如く上部前窓5が
影線から実線の開放による格納と共にロックされると、
電源回路S2に介設されているリミットスイッチ13
がOFF作動し電源回路S2は通電されない。従っ
ワイパースイッチ16をON操作してもワイパー1
4は作動しない。次いで図4(B)の如く前窓開放ロ
ック装置12が解除され上部前窓5が影線から実線の
閉止状態にすると、リミットスイッチ13がON作動し
電源回路S2が通電される。従ってワイパースイ
ッチl6をON操作するとワイパー14は作動可能とな
る。尚、リミットスイッチ13は、ばね13aにより閉
(ON)方向に常時付勢されており、上部前窓5が前窓
開放ロック装置12によってばね13aの付勢力に打ち
勝つことにより該リミットスイッチ13は開(OFF)
となる。
【0011】図5(A)、(B)は第3実施例を示し、
ワイパー電源回路S3は、ワイパー14の駆動モータ1
7a、バッテリ15及びワイパースイッチ16の閉回か
らなっている。該電源回路S3には前窓開放ロック装置
12のロック及び解除を検知するリミットスイッチ13
と、前窓閉止ロック装置10のロック状態及び解除を検
知するリミットスイッチ11を介設している。図5
(A)の如く上部前窓6が図示影線から実線の開放状態
になつてロックされると、リミットスイッチ13がOF
F作動して電源回路S3は通電されない。従って、ワ
イパースイッチ16をON操作してもワイパー14は作
動しない。次いで、図5(B)の如く上部前窓5が図示
影線から実線の閉止状態になると、リミットスイッチ1
ON作動し、リミットスイッチ11ON作動す
る。これにより、電源回路S3が通電される。このワ
イパー電源回路S3によれば、上部前窓5が半開き(完
全に閉まっていない状態)のときには、リミットスイッ
チ13はON作動するが、リミットスイッチ11OF
F状態にあるので、運転者が誤ってワイパースイッチ1
6をON操作してもワイパー14は作動しない。また、
リミットスイッチ11及びリミットスイッチ13のいず
れかが、故障しているときでもワイパー電源回路S3は
通電されないダブルチェック機能を果たす。尚、本図の
リミットスイッチ11及びリミットスイッチ13は、図
2(A)、(B)及び図4(A)、(B)と同様のもの
が装着されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る前窓閉止ロック装置の説明図であ
【図2】本考案に係る第1実施例におけるワイパー作動
回路を示し、(A)は上部前窓開放時の作動回路図、
(B)は上部前窓閉止時の作動回路図である。
【図3】本考案に係る前窓開放ロック装置の説明図であ
【図4】本考案に係る第2実施例におけるワイパー作動
回路を示し、(A)は上部前窓開放ロック時の作動回路
図、(B)は上部前窓開放ロック解除時の作動回路図で
ある。
【図5】本考案に係る第3実施例を示すワイパー作動回
路を示し、(A)はリミットスイッチ11、13を備え
上部前窓開放時の作動回路図、(B)は上部前窓閉止
時の作動回路図である。
【図6】本考案のワイパー作動装置を取設した手動で開
閉可能な上部前窓を有する運転室の側面図である。
【図7】同正面図である。
【符号の説明】
1…運転室、2…運転室フレーム、3…ガラス面、4…
窓枠、5‥・上部前窓、6…前柱、7…ローラ、8…天
井フレーム、9…ガイド溝、10・・・前窓閉止ロック装
置、11、13…リミットスイッチ、12…前窓開放ロ
ック装置、14…ワイパー、15‥・バッテリ、16…
ワイパースイッチ、S1 、S2、S3…ワイパー電源
回路、17…駆動モータユニット、17a…駆動モー
タ、17b…クランク、17c…減速機、18…剛体リ
ンク、19…レバー、20…支軸。

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械の運転室(1)のフレーム(2)内に
    取設された駆動モータユニット(17)と、該駆動モータユ
    ニット(17)の出力軸に連結されているクランク(17b)
    と、該クランク(17b)にその下端部が連結され、該クラ
    ンク(17b)の揺動回転運動を往復運動に変換する剛体リ
    ンク(18)と、該剛体リンク(18)の上端に一端を連結した
    レバー(19)と、該レバー(19)の他端と連結し、かつ、運
    転室(1)のフレーム(2)の前柱(6)に揺動自在に支持され
    る支軸(20)と、該支軸(20)の外側端部に装着したワイパ
    一(14)と、運転室(1)の上部前窓(5)を閉止状態でロック
    する前窓閉止ロック装置(10)と、運転室(1)の上部前窓
    (5)開放状態でロックする前窓開放ロック装置(l2)と
    を備える建設機械の運転室(1)の上部前窓(5)のワイパー
    作動装置であって、前記前窓閉止ロック装置(10)のロッ
    ク状態を検知する前窓閉止ロック検知手段(11)を備え
    前窓閉止ロックを検知した場合に、ワイパー電源回路を
    通電させてワイパー作動を可能としたことを特徴とする
    建設機械の運転室の手動開閉式上部前窓ワイパー作動装
    置。
  2. 【請求項2】 建設機械の運転室(1)のフレーム(2)内に
    取設された駆動モータユニット(17)と、該駆動モータユ
    ニット(17)の出力軸に連結されているクランク(17b)
    と、該クランク(17b)にその下端部が連結され、該クラ
    ンク(17b)の揺動回転運動を往復運動に変換する剛体リ
    ンク(18)と、該剛体リンク(18)の上端に一端を連結した
    レバー(19)と、該レバー(19)の他端と連結し、かつ、運
    転室(1)のフレーム(2)の前柱(6)に揺動自在に支持され
    る支軸(20)と、該支軸(20)の外側端部に装着したワイパ
    一(14)と、運転室(1)の上部前窓(5)を閉止状態でロック
    する前窓閉止ロック装置(10)と、運転室(1)の上部前窓
    (5)開放状態でロックする前窓開放ロック装置(l2)と
    を備える建設機械の運転室(1)の上部前窓(5)のワイパー
    作動装置であって、前記前窓開放ロック装置(12)のロッ
    ク状態を検知する前窓開放ロック検知手段(13)を備え
    前窓開放ロックを検知した場合に、ワイパー電源回路を
    遮断させてワイパー作動を不可能としたことを特徴とす
    る建設機械の運転室の手動開閉式上部前窓ワイパー作動
    装置。
  3. 【請求項3】 建設機械の運転室(1)のフレーム(2)内に
    取設された駆動モータユニット(17)と、該駆動モータユ
    ニット(17)の出力軸に連結されているクランク(17b)
    と、該クランク(17b)にその下端部が連結され、該クラ
    ンク(17b)の揺動回転運動を往復運動に変換する剛体リ
    ンク(18)と、該剛体リンク(18)の上端に一端を連結した
    レバー(19)と、該レバー(19)の他端と連結し、かつ、運
    転室(1)のフレーム(2)の前柱(6)に揺動自在に支持され
    る支軸(20)と、該支軸(20)の外側端部に装着したワイパ
    一(14)と、運転室(1)の上部前窓(5)を閉止状態でロック
    する前窓閉止ロック装置(10)と、運転室(1)の上部前窓
    (5)開放状態でロックする前窓開放ロック装置(l2)と
    を備える建設機械の運転室(1)の上部前窓(5)のワイパー
    作動装置であって、前記前窓閉止ロック装置(l0)のロッ
    ク状態を検知する前窓閉止ロック検知手段(11)と、前記
    前窓開放ロック装置(l2)のロック状態を検知する前
    放ロック検知手段(13)とを備え、前窓開放ロック装置(1
    2)の解除を検知し、かつ、前窓閉止ロック装置(10)のロ
    ックを検知した場合にワイパー電源回路を通電させて
    ワイパー作動を可能としたことを特徴とする建設機械の
    運転室の手動開閉式上部前窓ワイパー作動装置。
  4. 【請求項4】 前記前窓閉止ロック検知手段(11)及び/
    もしくは前記前窓開放ロック検知手段(l3)はリミットス
    イッチであることを特徴とする請求項1乃至3のうちの
    いずれかに記載の建設機械の運転室の手動開閉式上部前
    窓ワイパー作動装置。
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