JPS6020213B2

JPS6020213B2 - 関節式軌道分岐装置における架線構造

Info

Publication number: JPS6020213B2
Application number: JP15787178A
Authority: JP
Inventors: 亨斉間
Original assignee: Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1978-12-20
Filing date: 1978-12-20
Publication date: 1985-05-21
Also published as: JPS5583620A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は常電導磁気浮上車又はモノレールの軌道におい
て、多数の短軌道を関節構造的に連続してそれらの横移
動に伴う折線状の屈曲により分岐線形軌道を構成する関
節式軌道分岐装置に於ける架線構造に関する。

常電導磁気浮上車又はモノレールなどの跨座式軌道を用
いる車両に対しては、関節式軌道分岐装置と称して多数
の剛性の短軌道を関節的にじゆずつなぎにして折線状に
屈曲することにより要求される分岐線形軌道を構成でき
るものがある。

更にはその関節式軌道分岐装置の改良として関節可榛式
軌道分Ｘ皮装置と称して、例えば常電導磁気浮上車の場
合は案内用電磁石と対向する左右案内軌条を、モノレー
ルの場合は案内、安定車輪の転動する左右側面車論踏面
を剛性の短軌道とは別部材にて構成し、その部分だけを
強制的に弾性轡曲変形させる事により分岐軌道全体的に
は折線状でありながら左右案内用軌条又は左右側面車輪
踏面だけは滑らかな曲線線形を保持する事ができて、全
体が轡曲変形する分岐装置と全く同じ効果が得られる理
想的なものが開発されている。ここで、上述した構成の
関節式軌道分岐装置及びその改良の関節可榛式軌道分岐
装置における架線構造について述べると、従来では車両
側の集電器に集電させる電車線を各短軌道に固定して設
け、各短軌道間の電車線の接続は相互にラップさせ、集
電器がその上を問題なく通過出来る様に構成されている
。

しかし短軌道と同様に電車線が折線状になって居る為に
集電器が折線の位置でジャンプする可能性があった。こ
こでモノレール車両の場合は多少の電流寸断が生じても
支障をきたす様な電気機器が少ないので大きな問題とは
ならなかったが、電流寸断は無い事が好ましい事は明ら
かである。一方常電導磁気浮上車の場合は、浮上用及び
案内用電磁石で車体を浮上案内保持する為にその電磁石
への電流の寸断が許されず、電流寸断は車体の落下を意
味するので、上記分岐装置でも電車線を滑らかに轡曲さ
せることができる架線構造がどうしても必要となる。本
発明は上記事情に鑑みなされたもので、その目的とする
処は、関節式軌道分岐装置及び関節可操式軌道分岐装置
が多数の短軌道を関節的に連結してそれらの横移動によ
り折線状に屈曲して所望の分岐線形軌道を構成するもの
に対し、常時滑らかな電車線を構成出来る架線構造を提
供する事にある。

ここで本発明の構成を説明する前に常電導磁気浮上車の
構成を第１図の基本断面により説明すると、１は車体で
、２，３は浮上用電磁石、４，５は案内用電磁石で、こ
れら電磁石２，３，４，５はそれぞれ後述する軌道の浮
上用軌条９，７及び案内用軌条８，９と対向して、一定
の間隙をもって浮上案内保持する様に図示してないギャ
ップセンサーにより電磁石と軌条の間隙を測定し又、必
要に応じて加速度センサーを用いて各電磁石の動きを測
定してやはり図示していない制御器により電磁石電流を
制御されるようになっている。

各電磁石２，３，４，５は台車台枠１川こ取付けられ、
１７，１８の空気ばねを介して車体１の荷重を受けてい
る。台車台枠１０の内側下面にはシングルサイドリニヤ
インダクションモータ（以下ＳＬＩＭと略称する）１次
１５が取付けられ、軌道の左右の軌条６，７，８，９を
結ぶ梁１９の上に取付けたＳＬＩＭ２次板１６と対向し
て車両走行に必要な推力を得る様になっている。また、
台車台枠１０の前後端左右寄りにはソリツドタィャ１１
，１２が取付けられ、軌道の左右軌条寄り側に設けたソ
リッドタイャ走行踏面１３，１４と対向して浮上用電磁
石が消磁したりフヱィルしたりした時に車体荷重を支持
出来る様に構成されている。上記軌道の梁１９は短ピッ
チで配して左右の軌条を支持すべく桁２０の上に固定さ
れている。その桁２０は一定間隙毎に設けたピア２８の
上に支承２７を介して取付けられている。ここでその桁
２０の側面に碍子を介して電車線２１，２２，２３が配
され、台車台枠１０の下方に設けた集電器２４，２５，
２６が摺接して集電を行う様になっている。ここで以下
第２図ないし第５図により本発明の一実施例を説明する
。まず、第２図は本発明の架線構造を適用するのに対象
となる関節（可榛）式軌道分岐装置の概略を示す説明図
で、２９の一般単線軌道と３０，３１，３２に示す分岐
側軌道を選択的に結ぶ多数の短軌道３３ａ，３３ｂ・・
・３３ｄがそれぞれ関節ピン３４ａ，３４ｂ・・・３４
ｄにより関節的に連結されて一列に配され、それらがレ
ール３５ａ，３５ｂ・・・３５ｄ上に沿って横移動する
ことにより折線状に屈曲して分岐線形軌道を構成するよ
うになっている。なお左右案内用軌条だけは弾性変形し
て滑らかな連続線形を保持出来る様に構成されている。
この分岐軌道は第２図では３方向分岐で示したが一般に
は２方向分岐として構成するのが普通である。ここで第
３図は上記第２図の短軌道３３ｂ，３３ｃ，３３ｄだけ
を例にとり本発明の架設構造を示す説明図で、各短軌道
３３ｂ，３３ｃ，３３ｄの中間から両端方へ偏位した位
置にピン３６ａ，３６ｂ，３６ｃ，３６ｄが設けられて
いる。

これらピン３６ａと３６ｂ及び３６ｃと３６ｄは上記関
節ピン３４ｃ，３４ｄの間隔の略半分の距離に配し、そ
のピン３６ａと３６ｂに渡り座３７ａの両端部が、ピン
３６ｃと３６ｄに渡り座３７ｂの両端部が回動可能に支
承されて、その渡り座３７ａと３７ｂとが短軌道３３ｂ
と３３ｃ及び３３ｃと３３ｄ間に跨がるようにして設け
られている。この場合３６ａ及び３６ｃのピンに対して
渡り座３７ａ，３７ｂの取付孔は最孔で構成されて各短
軌道が折線状に変位しても無理が生じない様に構成され
ている。そうした渡り座３７ａ，３７ｂの両側に電車線
取付用の碍子３８ｂ，３８ｃ，３８ｄ及び３８ｇ，３８
ｈが設けられ、各短軌道３３ｂ，３３ｃ，３３ｄの中間
部両側にも碍子３８ａ，３８ｂ及び３８ｅ，３８ｆが設
けられている。それら碍子３８ａ，３８ｂ，３８ｃ，３
８ｄ，３８ｅ，３８ｆ，３８ｇ，３８Ｍこ支持されて電
車線４０が左右側にそれぞれ取付けられている。なお、
その電車線４０１ま短軌道より梢々短かく分割されてい
て、それら分割線４０ａ，４０ｂの中間附近を上記渡り
座３７ａ，３７ｂに２個づつ間隔を存して設けた碍子３
８ｃ，３８ｄ及び３８ｇ，３８ｈで保持し、分割線４０
ａ，４０ｂの両端を短軌道に互に隣接して設けた２個づ
つの碍子３８ａ，３８ｂ及び３８ｅ，３８ｆに保持させ
た滑り案内金具３９ａ，３９ｂに摺鼓して支持させるこ
とにより、各分割線４０ａ，４０ｂが接酸可能に薮続し
て配されている。ここで第４図は上記関節（可榛）式軌
道分岐装暦の関節部及びそこに取付けた架線構造の側面
を示す説明図で、隣り合う短軌道３３ｂ，３３ｃとの間
にその両者に跨がる渡り座３７ａがピン３６ａ，３６ｂ
によりはまり込まれており、ここでその両短軌道３３ｂ
，３３ｃの関節部は台車４３の上に乗り車輪でし−ル３
５ｂの上を移動可能に構成される。

また、８ａで示す案内用軌条は弾性的に警曲する構造に
て設けられている。また第４図に示す面側には第１図に
示す如く上下２本の電車線４０を配するべく碍子が各々
上下２段に位置してそれぞれ配されている。次に第５図
により滑り案内金具３９ａの構造を説明するとその滑り
案内金具３９は断面略Ｃ字形状をなす導電性のもので、
その中に電車線４０の分割線４０ａの端部と導電性架台
４２が挿入され、分割線４０ａの表面と滑り案内金具３
９ａの表面がほぼ同一面を構成して、その金具３９ａ内
途中で分割線４０ａが切れ次の分割線が若干の間隙をも
って接続しても集電器がその上を自由に指動して連続し
て集軍できる様に配慮されている。

又架台４２が滑り案内金具３９ａ中で自由に長手方向に
移動出来る様に低摩擦係数の摺動板４１ａ，４１ｂが取
付けられて居り、分割線４０ａが規定の位置を保持しな
がら滑り案内金具３９ａの中を長手方向にスムーズに移
動可能な様に構成されている。而して本発明の関節（可
榛）式軌道分岐装置における架橋構造の機能を説明する
と、渡り座３７ａ，３７ｂを支持するピン３６ａ，３６
ｂ，３６ｃ，３６ｄ・・・は関節ピン３４ａ，３４ｂ・
・・３４ｄの間隙のほぼ半分となる様に配置されている
事から、これらのピン３６ａ・・・３６ｄ・・・が各短
軌道の折線状の屈曲による分岐線形に沿う円弧線上に全
て配列するようになり、これにて渡り座３７ａ，３７ｂ
の両側に更にピン３６ａ，３６ｂ・・・３６ｄ・・・の
間隙のほぼ半分のピッチで配する碍子３８ｃ，３８ｄ及
び３８ｇ，３８ｈと短軌道３３ｂ．３３ｃ・・・の谷中
間附近に配する碍子３８ａ，３８ｂ，及び３８ｅ，３８
ｆに支持させた適当な長さの滑り案内金具３９ａ，３９
ｂとが短いピッチで且つ上記分岐線形に沿う円弧線と略
同じ曲率をもつ円弧線上に配置される事になる。

これにて電車線４０はかなりの剛性は有しているが分岐
線形の曲率程度には極めて容易に轡曲する事が出来るの
で、上記碍子３８ｃ，３８ｄ，３８ｇ，３８ｈ及び滑り
案内金具３９ａ，３９ｂにそって滑らかな轡曲形状を自
由にとる事が可能となる。また、左右の電車線４０，４
０‘ま各短軌道の桁をはさんで右と左に配されている為
に分岐動作した時に外軌側と内軌側とでは電車線４０，
４０がそれぞれ伸縮を行なわないとこの変形は許されな
い事になるが、この場合電車線４０がそれぞれ複数に分
割されていて、その分割線４０ａ，４０ｂ・・・が滑り
案内金具３９ａ，３９ｂの中で端部を薮雛可能に接続し
ていて相互に引き抜く又は押し込む様にする事により上
記変位が可能となって内・外軌側それぞれ必要とする長
さ寸法となる。本発明は以上詳述した如く関節（可操）
式軌道分岐装置において、各短軌道間に渡り座を配し、
その各短軌道と渡り座とに碍子を適正間隙を存して配し
て、これらに電車線を支持させるようにしたから、各短
軌道が折線状に変位していても電車線は滑らかな曲線線
形を保持する事ができ、特に常電導磁気浮上車の如く集
電器の離線が浮上案内保持を困難にすると云った不都合
を生じるものの場合に非常に効果があり、極めて簡単な
構造で大きな利点を得る事が可能となるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は常電導磁気浮上車の概略的基本断面図、第２図
は関節（可榛）式軌道分岐装置の概略的平面図、第３図
は本発明の関節（可携）式軌道分岐装置における架線構
造の一実施例を示す概略的平面図、第４図は第３図の要
部分の側面図、第５図は滑り案内金具と電車線との組合
せの構造断面図である。１・・・車体、２，２・・・浮上用電磁石、４，５・・
・案内用電磁石、６，７・・・浮上用軌条、８，９・・
・案内用軌条、１０・・・台車台枠、１５・・・ＳＬＩ
ＭＩ次、１６・・・ＳＬＩＭ２次板、１９・・・梁、２
０・・・桁、２１，２２，２３…電車線、２４，２５，
２６…集電器、２７…支承、２８・・・ピァ、２９…単
線側軌道、３０，３１，３２・・・分岐側軌道、３３ａ
，３３ｂ．・・３３ｄ・・・短軌道、３４ａ，３４ｂ・
・・３４ｄ・・・関節ピン、３５ａ，３５ｂ・・・３５
ｄ・・・レール、３６ａ，３６ｂ…３６ｄ…ピン、３７
ａ，３７ｂ・・・渡り座、３８ａ，３８ｂ・・・３８ｇ
・・・碍子、３９ａ，３９ｂ・・・滑り案内金具、４０
・・・電車線、４０ａ，４０ｂ・・・分割線、４１ａ，
４１ｂ・・・低摩擦係数摺動板、４２…架台、４３…台
車、４４…車輪。第１図第２図第３図第４図第５図

Claims

【特許請求の範囲】１多数の短軌道を関節的に連結してそれらの横移動に
伴う折線状の屈曲により分岐線形軌道を構成する関節式
軌道分岐装置において、各短軌道間に各々跨がつて配す
る渡り座を設け、その各渡り座と短軌道との側部にそれ
ぞれ碍子をこれらが互に該短軌道より短いピツチで且つ
上記分岐線形軌道に沿う円弧線上に配するように設け、
それら碍子に上記円弧線上に沿つて弾性変形するよう電
車線を支持させて設けたことを特徴とする関節式軌道分
岐装置における架線構造。２電車線を複数に分割し且つその各分割線相互端部を
碍子に設けた導電性の滑り案内金具に摺嵌して接離可能
に接続したことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載
の関節式軌道分岐装置における架線構造。