JPS60198210A - タイヤ成形用金型およびその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、タイヤ成形用金型およびその製造方法１％に
少なくとも成形すべきタイヤの踏面を含む外形に対応す
る内周面を有するプロファイル・リング、および上記内
周面に当接する接合面を有しかつ上記成形すべきタイヤ
の凹部を成形するためのリブおよび／ｉたはラグからな
るネット・リングをそなえ、該ネット・リングが上記プ
ロファイル・リングに載置されて構成すると共に、上記
プロファイル・リングの内周面に埋設されかつ当該内周
面の一部を構成する通気部材をそなえ、該通気部材の周
辺部にガス抜き通路となる通気間隙が形成されているタ
イヤ成形用金型およびその製造方法に関するものである
。

一般に、タイヤ成形用金型は、第１図に図示されている
如く、金型の内面には成形すべきタイヤの外形に対応す
るデザイン即ちタイヤの踏面に対応する踏面部１および
タイヤの凹部に対応する骨部２がもうけられて構成され
ておシ、該踏面部ｌおよび骨部２によ多形成されるデザ
インおよび寸法精度によって、タイヤの操安性、走行性
、接地性、騒音防止等の特性が左右されることは周知の
通シである。

従来、上記タイヤ成形用金型は、プラスタモールド法、
砂型鋳造法、セラミック鋳造法、金型鋳造法、その他の
精密鋳造法、エングレーピング法。

放電加工法等の製造方法によって、上記踏面部１と骨部
２とを一体に成形するか、または予め踏面部ｌを構成す
る内周面に骨部２を溶接することなどによって製造され
ている。従って、前述したタイヤの緒特性の向上を図る
ためのデザイン更新が行なわれるたびに、金型全体を新
調する必要があった。更に、膨大な工数をかけて手直し
仕上げを行なう必要があるなど金型製造のコストが上昇
するばかシでなく、製造期間も大幅に必要である等の欠
点があった。また、タイヤ成形時に、ガス抜き孔にゴム
が入シ込み、タイヤの表面に非所望な小突起が生じたシ
、或は当該ガス抜き孔内に目詰シが生じてその後の排気
機能が阻害されたシして。

不良タイヤ発生の原因となるなどの欠点があった。

本発明は、上記の如き欠点を解決することを目的とし、
少なくとも成形すべきタイヤの踏面を含む外形に対応す
る内周面を有するプロファイル舎リング、および上記内
周面に当接する接合面を有しかつ上記成形すべきタイヤ
の凹部を成形するためのリプおよび／またはラグからな
るネット・リングをそなえ、該ネット・リングが上記プ
ロファイルｅリングに載置されて構成すると共に、上記
プロファイル・リングの内周面における上記ネット・リ
ングで一部が露出する形で覆われる位置に埋設されかつ
当該内周面の一部を構成する通気部材をそなえ、該通気
部材の周辺部にガス抜き通路となる通気間隙を出来るだ
け目立たないように形成することＫよって、精度が高く
かつ製造コストの低廉化、製造期間の短縮化を可能なら
しめると共に、非所望な小突起の発生やガス抜き通路の
目詰シを防止することのできるタイヤ成形用金型および
その製造方法を提供することを目的としている。以下図
面を参照しつつ説明する。

第２図は本発明のタイヤ成形用金型の一実施例を示すも
のであって、第２図■は金型面の展開平面図、第２図（
６）は第２図（４）図示矢印Ａ−Ａにおける断面図、第
２図（Ｑは第２図囚図示矢印Ｂ−Ｈにおける断面である
。第３図（４）ないしくＱはプロファイル・リングの製
作工程を説明するための説明図。

第４図はネット・リングの説明図を示している。

図中の符号３はプロファイル・リング、３′はプロファ
イル・リング素材、３−１は通気部材、３−１’は通気
部素材、３−２は通気部材嵌合溝（以下。

単に嵌合溝と呼ぶ）ｓ　３−３はプロファイル・リング
内周面（以下、プロファイル面と呼ぶ）。

３−４はプロファイル・リング外周面、４はネット・リ
ング、４−１はネット・リング接合面、５はホールダ、
５−１はホールダ内周面、６はリブ。

７はラグ、８はショルダ骨部（本発明で言うところのラ
グに相当するものであるが、前記ラグ７と区別するため
に実施例中ではショルダ骨部と呼ぶ）。

９は通気間隙、１０および１１は通気溝、１２はボール
ド貫通孔、１３は通気孔、１４はネット・リング固定用
ポール）、１５は通気部材固定用ボールド、１６はプロ
ファイル・リング固定用ボールド、１７は連結部材を表
わしている。

第２図（４）ないし０に図示されている本発明の一実施
例は、プロファイル・リング３．ネット・リング４およ
びホールダ５によって構成されたタイヤ成形用金型であ
って、上記ネット・リング４をボールド１４（テーノぞ
・ピンやストレート・ピンでも嵐い）によってプロファ
イル・リング３に固定した上で、ボールド１６によって
ホールダ５に固定されたものである。そして、上記プロ
ファイル・リング３のプロファイル面３−３が成形すべ
きタイヤの踏面に対応し、ネット・リング４のリブ６．
２グア、およびショルダ骨部８は、成形すべきタイヤの
凹部に対応するものである。

上記プロファイル・リング３の製造方法については、詳
しく後述するが、上記プロファイル面３−３には通気部
材３−１が埋設された上で当該プロファイル面３−３が
形成されている。即ち。

上記プロファイル面３−３に予め形成された嵌合溝３−
２内に上記通気部材３−１が、該通気部材３−１と上記
嵌合溝３−２との間に、第２図（Ｑ図示矢印方法α（０
，００５ないし０．０５閣程度）の通気間隙９が存在す
るように設置されている。また。

上記通気部材３−１の底面には通気溝１０が形成されて
いる。そして、上記通気間隙９と通気溝１０とが、タイ
ヤ成形時におけるガス流通経路の一部となる。また１、
プロファイル・リング３の外周面３−４には、第２図０
に図示されている如く。

ボールド貫通孔１２を介して上記通気溝１０と通気間隙
９とに連通ずる通気溝１１が形成されておシ、更に、ホ
ールダ５には上記通気溝１１に連通ずる通気孔１３（第
２図ω）図示）が形成されている。従って、タイヤ成形
時に発生するガスは、上記通気間隙９に流入し、第２図
０図示矢印すの如く１通気溝１０．ボールド貫通孔１２
．通気溝１１、更に上記通気孔１３を介して外部に排出
される。なお、上記通気間隙９は微小間隙であるため、
タイヤ成形時にタイヤ部材が上記通気間隙９に流入する
ことはなく、従って、タイヤ製品に非所望な小突起が生
じることはない。また９本発明においては第２図（４）
に図示されている如く、上記通気間隙９はリブ６、ラグ
７、およびショルダ骨部８に近接した位置にもうけられ
ている。このこ３−３のコーナ部分に封入され易いこと
から、ガスの排出を効率的に行なうようにするためであ
る。

次に９本発明のタイヤ成形用金型の製造方法について説
明する。

先づ、プロファイル・リング３の製作過程を第３図に関
連して説明する。なお、第３図囚ないしく０は、夫々の
製作過程における断面図を示すものであるが、プロファ
イル・リング３は、後述する第４図図示ネット・リング
４と同様にそれらリングの製作初期段階においてはリン
グ形状をなしているものと考えて良い。

プロファイル・リング３を製作するに当って。

先づ第３図（４）に図示されている如く、プロファイル
面３−３に対する加工代を有すると共に、所定の位置に
嵌合溝３−２が形成されたプロファイル・リング素材３
′を例えば錠剤加工によって製作する。なお、該プロフ
ァイル・リング素材３′の外周面３−４は、前述したホ
ールダ５の内周面５−１（第２図■図示）に対応する形
状を有しかつホーに連通する通気溝１１が形成されてい
る。次に。

第２図０を参照して説明した如く９通気部素材３−１′
と上記嵌合溝３−２との間隙が０．０５ないし０．０５
ｍｍ程度となるように９通気部素材３−１′を上記嵌合
溝３−２内に設置する。なお９通気部素材３−１′はプ
ロファイル・リング素材３′と同様にプロファイル面３
−３に対する加工代を有すると共に底面に通気溝１０が
形成されている。そして、ボールド１５によって上記通
気部素材３−１′をプロファイル・リング素材３′に固
定する。次いけられている前述した加工代を研削して、
プロファイル面３−３を仕上げることによってゾロ７ア
イル・リング３が製作される。

なお、上記プロファイル・リング３の製作工程の説明に
おいて、プロファイル・リング素材３′および通気部素
材３−１′は、プロファイル面３−３を形成するための
加工代をそなえているように説明したが、ト記シーファ
イル・リング素材３′および通気部素材３−１′に、予
め上記プロファイル面３−３を形成しておくようにして
も良い。

次に、第４図に関連してネット・リング４を説明する。

ネット・リング４の製造方法については。

本願出願人らによって既に提案されている「タイヤ成形
用金型およびその製造方法（特願昭５８−９５３０２号
）」において詳細に説明されている製造方法と同様であ
るので詳細な説明は省略するが、当該ネット・リング４
は、主として鉄やアルミニウムからなシ、第４図に図示
されている如く。

ロスト・ワックス法やセラミック・モールド法やプラス
タ・モールド法等の精密鋳造、または放電加工によって
、リプ６．６．６とラグフ、７．・・曲とショルダ骨部
８，８．・・曲とを網目状に形成されたものである。そ
して、ネット・リング４の接合面４−１は、上記プロフ
ァイル・リング３のプロファイル面３−３に密着するよ
うに精密に仕上げられている。なお、第４図に図示され
ている連結部材ｌフは、ショルダ骨部８とリブ６、およ
びショルダ骨部８相互間を連結するものであって。

ネット・リング４をプロファイル・リング３に対して位
置決めを行なったのち除去されるものである。

更に、第２図に図示されている如く、上記ネット・リン
グ４をプロファイル・リング３のプロファイル面３−３
上の所定の位置に載置しボールド１４．１４．・・・・
・・によって固定した上で、プロファイル・リング３を
ボールド１６，１６．・・・・・・によってホールダ５
に固定することによシ１本発明のタイヤ成形用金型が事
実上完成される。なお、上記ネット・リング４を固定す
る際、前述した通気部素材固定用ボールド１５を上記ボ
ールド１４に取替えて固定するようにしても良い。そし
て９本発明のタイヤ成形用金型においては、前述したよ
うに１通気部材３−１と嵌合溝３−２との対向間隙によ
って形成されている通気間隙９１通気溝１０ボ一ルド貫
通孔１２９通気溝１１および通気孔１３が連通されてお
シ、タイヤ成形時におけるガス排出の通気経路が形成さ
れている。また、上記通気間隙９は微小間隙であるため
、タイヤ成形時にゴム部材が上記通気間隙９に流入する
こともなく、従って、タイヤ製品に非所望な小突起が形
成されることを防止することができる。なお、上記通気
間隙９は９通気部材３−１と嵌合溝３−２との対向間隙
（０，００５ないし０．０５■）によって形成されてい
ると説明したが、上記通気部材３−１の外周面の面粗度
が２０ないし８０ミクロン程度になるように仕上げて、
上記嵌合溝３−２に嵌合せしめるようにしても、同様な
通気効果をもたせることができる。

なお、第２図に図示されている本発明の一実施例は、ネ
ット・リング４．プロファイル・すｙグ３およびホール
ダ５によって構成されているものであるが１本発明はこ
れに限られるものでなく。

上記プロファイル・リング３とホールダ５とを一体に構
成したものでも良い。

また、第２図図示実施例においては、ネット・リング４
．プロファイル・リング３およびホールダ５が夫々リン
グ状に一体に構成されているが。

本発明はこれに限られるものでは麦＜１層状に構成され
た上記ネット・リング４．プロファイル・リング３およ
びホールダ５を放射方向に複数個に分割して、いわゆる
割モールド方式のタイヤ成形用金型にしても良い。そし
て９本発明においては。

「ネット・リング」、［プロファイル・リング」の如く
「リング」という名称を用いているが、上記「リング」
とは、上記の如く９分割された弧状体を連接してリング
状に構成されるもの、およびリング状に製作されて弧状
体に分割され、再びリング状に組合わせ得るものなどを
含むことは言うまでもない。

また、前述したプロファイル・リング３の製作工程の説
明においては触れなかったが、プロファイル・リング素
材３′に嵌合溝３−２．３−２．・・・・・・を形成す
る際、少なくとも将来リプ６やラグ７に接する位置に形
成される嵌合溝３−２（第３図■図示実施例に赴いては
、上部から３個の嵌合溝３−２）の切込み方向を同一方
向即ち第３図囚に図示されているように、上記嵌合溝３
−２の深さ方向が平行になるように加工することが望ま
しい。

その理由は下記の通シである。前述した割モールド方式
のタイヤ成形用金型においては、ネット・リング４をプ
ロファイル・リング３から取外すことが可能でおる。従
って、上記嵌合溝３−２の溝方向を同一方向にし、かつ
上記ネット・リング４に通気部材３−１を固定しておけ
ば、ネット・リング４を取外す際に、上記通気部材３−
１を当該ネット・リング４と共に取外すことができる。

このことは１通気間隙９の通気性を確保するため必要に
応じて上記通気部材３−１を取外して清掃する場合があ
り、この場合に、前述した、ように上記通気部材３−１
がネット・リング４と共に取外すことができることは非
常に便利である。また、嵌合溝３−２の穿溝方向が同一
方向であることは。

加工が容易になるという利点もある。

また、前述した第２図図示実施例においては。

上記通気部材３−１はリング状即ち円周方向に装着され
ているが９本発明はこれに限られるものではなぐ、上記
通気部材３−１を上記円周方向に交差する方向、或は上
記円周方向および該円周方向に交差する方向に装着せし
めるようにしても良い。

また、上記通気部材３−１を嵌合溝３−２に装着するに
当って、リング状に形成された通気部材３−１を適当に
切断して装着するか、または直線状に形成された通気部
材３−１を１本のまま或は複数個に分割して上記嵌合溝
３−２に倣わせるようにして装着しても良い。

以上説明した如く９本発明によれば、高精度であシかつ
製造コストの低廉化、製造期間の短縮化を可能ならしめ
ると共に、成形後のタイヤ製品に非所望な小突起が形成
されることやガス抜き通路の目詰り発生を防止すること
を可能ならしめるタイヤ成形用金型およびその製造方法
を提供することができる。

なお、たとえ上記通気間隙によって小突起が形成される
ことがあっても、当該小突起はタイヤ踏面に対してほぼ
垂直方向であるため、事実上差支えない。

【図面の簡単な説明】

第１図はタイヤ成形用金型の従来例を説明するための側
断面図、第２図（４）ないしりは本発明のタイヤ成形用
金型の一実施例説明図、第３図囚ないしくＱはプロファ
イル・リングの製作工程を説明するための説明図、第４
図はネット・リングの説明図を示す。 図中、３はプロファイル・リング、３′はプロファイル
・リング素材、３−１は通気部材、３−１’は通気部素
材、３−２は嵌合溝、３−３はプロファイル面、４はネ
ット・リング、４−１はネット・リング接合面、５はホ
ールダ、６はリプ、７はラグ、８はショルダ骨部、９は
通気間隙、１０および１１は通気溝、１２はボールド貫
通孔、１３は通気孔を表わしている。 代理人弁理士　森　１）　寛（外３名）＋１　膓 才２国（Ｆ５） ｆ′４　層

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）　タイヤ成形用金型において、少なくとも成形す
   べきタイヤの踏面を含む外形に対応する内周面を有する
   プロファイル・リング、および上記内周面に当接する接
   合面を有しかつ上記成形すべきタイヤの凹部を成形する
   ためのリプおよび／またはラグからなるネット・リング
   をそなえ、該ネット・リングが上記プロファイル働リン
   グの内周面上に載置されて構成されると共に、上記プロ
   ファイル・リングは、上記ネット・リングが載置される
   位置に対応して該プロファイル・リングの内周面に埋設
   されかつ当該内周面の一部を構成する通　。 気部材をそなえ、該通気部材の周辺部に通気間隙が形成
   され、かつ当該通気部材の周辺部における少なくとも一
   部が上記載置されるネット会リングの接合面によって覆
   われ、当該ネット・リングの接合面によって覆われてい
   ない上記周辺部における上記通気間隙が上記プロファイ
   ル・リングの背面に向うガス抜き通路の一部を構成する
   ことを特徴とするタイヤ成形用金型。
2. （２）少なくとも成形すべきタイヤの踏面を含む外形に
   対応する内周面を有するプロファイル・リング、および
   上記内周面に当接する接合面を有しかつ上記成形すべき
   タイヤの凹部を成形するためのリプおよび／またはラグ
   からなるネット・リングをそなえ、該ネット・リングが
   上記プロファイル・リングの内周面上に載置されて構成
   され、かつ上記プロファイル春リングの内周面にガス抜
   き通路を形成する通気間隙が形成されているタイヤ成形
   用金型の製造方法において、上記成形すべきタイヤの踏
   面に対応する内周面を有するプロファイル・リングを製
   作する工程と、当該プロファイル・リングの内周面に当
   接する接合面を有しかつ上記成形すべきタイヤの凹部を
   成形するためのリプおよび／″＆たはラグからなるネッ
   ト・リングを製作する工程とをそなえ、上記プロファイ
   ル拳リング製作工程においては、上記プロファイル・リ
   ング内周面を有しかつ上記ネット・リングが載置される
   位置に対応して通気部材を装着するための通気部材嵌合
   溝を有するプロファイル・リング素材を製作したのち、
   上記通気部材を上記通気部材嵌合溝に、当該通気部材と
   通気部材嵌合溝との接合部に通気間隙が形成されるよう
   に装着した形態でプロファイル・リングを製作し、当該
   プロファイル・リング製作工程によって製作されたプロ
   ファイル・リングの内周面上に、上記ネット・リング製
   作工程によって製作されたネット・リングが上記接合部
   の少なくとも一部を覆うように載置されるようにして製
   造することを特徴とするタイヤ成形用金型の製造方法。