JPS60197784A - 水膨潤性組成物および止水性成形物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は・土木、建築その他各種分野における止木材な
どに適し、高性能で、安価で、安定した気密防水効果を
与える水膨潤性組成物および該組成物を基材とする圧水
性成形物に関する。

従来より、シールド工法等におけるセグメント防水工事
、ヒエーム管接続部、各抽圧水性パツキンなどの止木材
としてゴムや熱可塑性樹脂製品が多く使用されてきたが
、これらは止水性の点で必ずしも十分でなく、この解決
のために基材としてゴム類と高吸水性樹脂とからなる吸
水性組成物を用いる方法が提案されている。

この方法は、圧水材部に水が侵入した場合に、止水材中
の高吸水性樹脂が吸水して膨潤し、その膨潤し、膨潤に
よって空隙を埋めてそれ以上の水の侵入を阻止し、これ
によって止水効果を得んとするものであって、その方法
自体は非＊に俊れたものである。

しかし、かかる吸水性組成物を基材とする止木材は、た
とえばセグメント防水工事等に使用する場合には、あら
かじめたとえばテープ状に成形された止木材（止水テー
プ）をセグメントに接着剤等を用いて接着することが必
要であり、そのため現場施工が非常に煩雑となるのみな
らず、その接着作業はセグメント数が多くなればなる程
極めて膨大な作業員になるという問題があった。

このようなことから、本発明者らは水ａｍ性にすぐれ、
しかも止水材等として使用する場合に接着剤等を何ら用
いることなく止水施工を可能ならしめる水ＪＩＩｓｌｌ
性組成物を開発すべく検討の結果、本発明に至った。

すなわち本発明は、スチレン系エラストマー、高吸水性
極脂および粘着付与剤を含有してなる水膨潤性組成物を
提供するものである。

本発明において用いられるスチレン系エラストマーとし
ては、スチレン・ブタジェン・スチレンブロック共重合
体（ＳＢＳ　）、ｙ、チレンーイソブレンφスチレンブ
ロック共亜合体（ＳＩＳ）、スチレン・エチレン−ブチ
レン・スチレンブロック共重合体（ＳＥＢＳ）などのス
チレンを必須成分とするブロック共重合体が例示され、
特にＳＢＳ、ＳＩＳが好ましく使用される。

かかるスチレン系エラストマーは加熱によって容易に流
動性を示し、冷えるとゴム状態になるというエラストマ
ーに特有の性質を有することはもちろん、他のエラスト
マーに比べて残留ひずみが小さく、また加硫しなくとも
加硫ゴムと類似した物性を示し、機械的強度、長期安定
性などにすぐれた特徴を有するため、かかるエラストマ
ーを含有する本発明組成物を止水材等として用いる場合
に非常にすぐれた効果が得られる。

腋だ、本発明に用いられる高吸水性樹脂としては、水に
不溶で、自重のｌθ〜１０００重量倍程度の水を吸収し
得る樹脂であれば特に制限することなく使用され、たと
えばデンプン−アクリル酸ソーダ（もしくはアクリルア
ミド）グラフト共重合体、ポリアクリル酸ソーダ三次元
架橋物、ポリビニルアルコールの三次元架橋物、ビニル
エステル／エチレン系不飽和カルボン酸もしくはその誘
導体共重合体のケン化物などが挙げられ、特にビニルエ
ステル／エチレン系不飽和カルボン酸もしくはその誘導
体共重合体のケン化物が好ましく、とりわけ酢酸ビニル
と（メタ）クリル酸エステルとの共重合体をケン化して
得られる高吸水性樹脂が′ゲル強度、腐敗性および耐候
性などの点で好ましい。

粘着付ＡＬ、では通常用いられるものが使用され、たと
えばロジン、石油樹脂、ボリブデン、エチレン／酢酸ヒ
ニル共重合体、塩素化パラフィン、塩素化ポリエチレン
、ワックスなどが挙げられる。

本発明の水膨潤性組成物において、上記８成分の含有割
合は特に制限されないが、膨潤度、止水性、価格などの
点から、通常スチレン系エラストマー１００重量部あた
り高吸水性樹脂５〜１００重鳳部、装置付与列ｌＯ〜２
００重置部の範囲であ゛るっ 本発明の水膨潤性組成物は、上記８成分を必須成分とし
て含有するものであるが、その他必要に応じて可塑剤、
軟化剤、水膨潤性ウレタン、カーボンブラック、無機充
填剤、増粘剤、老化防止剤、加硫剤、加硫促進剤、発泡
剤、着色剤、熱可塑性樹脂などの他の配合剤を含有して
いてもよく、特に軟化剤を含有することは有効である。

かかる軟化剤としては特にエチレン−酢酸ビニル共重合
樹脂が好ましく用いられるが。

この場合には粘着付与剤として該樹脂以外の他の成分を
用いることが好ましい。もちろん該樹脂を軟化剤を兼ね
た粘着付与剤としてそれのみを用いてもよいことはいう
までもない。

本発明の水膨潤性組成物は、上記各成分を通常の方法、
たとえばバンバリーミキサ−、ミキシングロール、ニー
ダ−等の通常用いられる混合装置で混合することにより
容易に得ることができる。混合に際してスチレン系エラ
ストマーを予め加熱したり、あるいは混合装置を予熱す
ることにより流動粘性を増加させておくと、短時間で一
層均質な組成物を得ることができ、有利である。

かくして得られる本発明の水膨潤性組成物は吸水するこ
とにより大きく膨潤し、しかもこれより成形される成形
物は熱融着性を有するため、他の接着剤を何ら用いるこ
となく単に加熱するのみで被着体に容易に接着するとい
うすぐれた性質を有し、かかる特異な性質を利用して種
々の分野に応用可能であるが、特に止水剤等の基材とし
て非常に有用である。

本発明の第２は、かかる本発明の水膨潤性組成物のもつ
すぐれた性質を十分に発揮し得るための用途に関するも
のである。

すなわち、本発明の第２は上記本発明に特定する水膨潤
性組成物をひも状もしくはテープ状に成形してなる止水
性成形物を提供するものである。

先に述べたように、従来から使用される止水性テープは
、これを被着体に接着する必要があったが１本発明の止
水性成形物は、熱融着性を有するため、被着体を加熱す
るか、該　１成形物を加熱したのち被着体に圧着させる
ことにより、接着剤を用いることなく容易に被着体に接
着させることができ、しかも水膨潤性にもすぐれるため
、止木材として非常にすぐれた効果を発揮する。

本発明における止水性成形物の形状は、ひも状もしくは
テープ状であるが、このひも状もしくはテープ状とある
のは広い意味で理解されるものであって、たとえばひも
状といってもその断面の形状、大きさや長さ等に何ら制
限されず、またテープ状といっても巾の広いシート状の
ものを含み得るものであり、更にはこれらの変形物であ
るリング状物、ドーナツ状物などをも含み、止水材とし
て使用可能であって、基本的にこれらの形状からなる各
種の成形物が包含される。

仁れらの成形物において、たとえばリングを 状やドーナツ状成形物は比較的小規模や使用場面たとえ
ば洗面台、流し台、配管接続部などに利用され、・また
いわゆるひも状物やテーフ状物はシールド工法における
セグメント止水工事やヒユーム管接続部の止水など大規
模な使用場面に多く利用され、更には任意の長さ、大き
さに切断してそれぞれの使用場面に適応して使用するこ
とができる。

かかる止水性成形物は、従来より熱可塑性樹脂あるいは
ゴム等をひも状もしくはテープ状に成形するために用い
られると全く同様の方法で成形することができ、何ら制
限を受けるものではない。

本発明の止水性成１形物を用いて止水施工する方法とし
ては、たとえば止水施工適用箇所をあらかじめ加熱した
のち止水性成形物を押当てるか、或いはあらかじめその
表面を加熱した止水性成形物を適用箇所に押当てて圧着
させることにより容易に行われるが、もちろん場合によ
っては接着剤等で被着体と接着させることも可能であり
、また、これらの操作を行うことなく、止水施工を要す
る相対する構造体の間に止水性成形物を圧接することも
可能である。

かくして、本発明の止水性成形物を用いれは、接着剤等
を用いることなく止水施工が可能となり、しかも水膨潤
性も高く、長期間にわたって安定して止水効果を保持す
ることができる。

以下、実施例により本発明を説明する。

実施例１ ニーターにスチレン・ブタジェンｅスチレンブロックコ
ポリマー（ツルプレンｅ７−４１４、旭化成社品）１０
０重量部を入れ、１６０℃ニ加熱、溶融させたのち、ビ
ニルエステル／エチレン系不飽和カルボン酸エステル共
電体系高吸水性樹脂（スミカゲル”５Ｐ−５２０，住友
化学社品）５０重社部、石油樹脂系粘着付与剤（ピコラ
イトｅＡ１１５゜エッソ化学社品）１００重量部および
安定剤（スミライザー”ｌ’ＮＰ、住友化学社品）６１
鳳部を加え、゛よく混合して吸水率６２／Ｐの水ｍｍ性
組成物を得た。

この水膨潤性組成物を８０　ｗ　Ｅｌ押出機を用いてテ
ープ状（幅２０回、厚さ８餌）に成形して止水テープを
得た。

この止水テープ表面を加熱しながらセグメント目地に熱
圧着したのちセグメント防水試験を行ったところ、全く
漏水は認められなかった。

実施例２ ツルプレン’Ｔ−４１１１００重量部、エチレン／酢酸
ビニル共重合体（エバテート０Ｒ５０１１，住友化学社
品）５０重量部、スミカゲルｅＳＰ−５２０７０重量部
、ロジン系粘着付与剤（エステルガム・Ｈ９荒川用学社
品）１００重鳳部活よびスミライザーＴＮＰ５重置部を
用い、実施例１と同様にして吸水率９Ｐ／Ａ’の水膨潤
性組成物を得た。

この水膨潤性組成物を用いて実施例１と全く同様にして
止水テープを作成し、同様にセグメント防水試験を行っ
たところ、全く漏水は認められなかった。

参考例１ スミカゲルｌ″５Ｐ−５２０を使用しない以外は実施例
１と全く同様にしてエラストマー組成物を得、同様にテ
ープを作成した。

このテープを用いて同様にセグメント防水試験を行った
ところ、漏水が認められ、８日経過しても止水しなかっ
た。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）　スチレン系エラストマ゛−１高吸水性ｍｍおよ
   び粘着付与剤を含有してなることを特徴とする水膨潤性
   組成物
2. （２）　スチレン系エラストマーがスチレン・ブタジェ
   ン・スチレンブロックコポリマーまたはスチレンｅイソ
   プレン・スチレンブロックコポリマーである特許請求の
   範囲第１項に記載の水膨潤性組成物
3. （３）高吸水性樹脂がビニルエステル／エチレン系不飽
   和カルボン酸もしくはその誘導体のケン化物である特許
   請求の範囲第１項または第２項に１舅の水膨潤性組成物
4. （４）　軟化剤を更に含有してなる特許請求の範囲第１
   項に記載の水膨潤性組成物
5. （５）軟化剤がエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂である
   特許請求の範囲第４項に記載の水膨潤性組成物
6. （６）スチレン系エラストマー、高吸水性樹脂および粘
   着付与剤を含有してなる水膨潤性組成物をひも状もしく
   はテープ状に成形してなることを特徴とする止水性成形
   物