JPS60194959A

JPS60194959A - 変成血液成分除去フイルタ−

Info

Publication number: JPS60194959A
Application number: JP59050873A
Authority: JP
Inventors: 等加藤
Original assignee: Asahi Medical Co Ltd
Current assignee: Asahi Kasei Medical Co Ltd
Priority date: 1984-03-19
Filing date: 1984-03-19
Publication date: 1985-10-03
Also published as: JPH0566152B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、血液または血球浮遊液中の変成血液成分を除
去するフィルターに関するものである。

さらに詳しくは、繊維の直径が３〜１０μｍ５嵩密度が
０．０５〜０．４５　ｒ／ｍで、繊維の互いのもつれに
より固定された不織布からなシ、その厚さが０．０５〜
０．５５１１１の変成血液成分除去フィルターに関する
ものである。

最近、輸血に先立ち、血液中の変成血液成分を除去する
操作を行うようになってきた。この変成特に長期保存す
るにしたがって、その数が増加し、かつ、大きく成長す
る。

これらの変成血液成分のうち大きなものを除去するフィ
ルターとしては、例えば、特開昭５ｌ−１１１９ｉＳＯ
号の２０μｍの織布フィルターがあるが、大きな変成血
液成分のみを除去するフィルターであシ、血液中の小さ
な変成血液成分である凝集物質（Ｍｉｃｒｏａｇｇｒｅ
ｇａｔｅ　）、すなわち、大きさにして１５〜２０μｍ
のものは完全に除去できなかった。これら小さな凝集物
質でも、大量輸血時に肺毛細管の閉塞などを起し易いと
いう問題がある。これら小さな凝集物質が完全に除去で
きる変成血液成分除去フィルターとしては、例えば、特
開昭５１−４８９１号の厚さａ、ｓ　ａ　ｉ關以上に繊
維を詰め込んだ変成血液成分除去フィルターがめるが、
微小集合体が完全に除去できても、その処理速度が２０
ゴ／分前後とその処理速度が遅く、血液５０ロ一位を処
理するとなると、血液センター、病院などで使用する場
合、少々長すぎる処理部ｉ狽で甑ｈ　味脅　ｒハ曲　面
拡噛裔糾面縛ψ♀、め液を室温放置すれば、血液の変性
が進む七いう問題があった。

本発明者は、血液中の大きな変成血液成分から１５〜２
０μｍ位の凝集物質まで完全に除去できて、しかも、高
速処理のできる変成血液成分除去フィルターの開発を目
標に鋭意検討した結果、直径が３〜１０μｍの繊維から
なシ、嵩密度が０．０５〜０，４５９／ｃｔ／ｌで、繊
維の互いのもつれにより固定された不織布からなシ、そ
の厚さが０．０５〜ｏ、ｓｓｎ＋ａである変成血液成分
除去フィルターが、血液中の大きな変成血液成分から１
５〜２０μｍ位の凝集物質までの全ての変成血液成分を
除去でき、長期保存血中に存在する変性蛋白のような粘
着物質も捕捉することができて、しかも、７０〜ｔ００
ｍ／／分位の高速処理ができることを見出した。

血液は、赤血球、白血球、血小板および血漿などを含有
するが、赤血球の直径は８〜１０μｍであり、白血球の
直径は１２〜２０μｍである。変成血液成分の凝集物質
は、小さいものは１５〜２０μｍで、白血球との大きさ
の差がなくなってくるが、変成血液成分除去フィルター
に使用する繊維の太さを極端に細くシ、繊維間の間隙を
小さくすれば、白血球、赤血球がくぐシ抜けることがで
き、かつ、血液中の凝集物質は捕捉されること、この際
、使用する繊維は、変成血液成分を吸着する性質のある
繊維であり、かつ、長期保存血中に存在する変性蛋白の
ような粘着物質を捕捉する性質のある繊維が好ましいこ
とが判った。

本発明において好ましい繊維、すなわち、変成血液成分
を吸着する性質があシ、変性蛋白のような粘着物質を捕
捉する性質のある繊維としては、合成繊維として、ポリ
エステル、ポリアミド、芳香族ポリアミド、ポリアクリ
ロニトリル系繊維などがあシ、再生繊維として、キブラ
アンモニウムレーヨンなどがある。

本発明において、繊維の直径は３〜１０μｍの範囲シ０
、好ましくは４〜８μｍの範囲である。

繊維の直径が５〜１０μｍの太さの繊維を作ること、お
よびこれを均一な不織布処することは、一般には難し込
ことであるが、１０μｍ以下の繊維を作る方法としては
、例えば、溶融ブロー法（Ｍｅｌｔ−ｂｌｏｗｉｎｇ　
ｐｒｏｃｅｓｓ　）があり、この方法により、本発明の
繊維および不織布を作成した。しかし、本発明に使用す
る繊維は、この方法に限定されるものではない。繊維の
直径が３μｍよシ小さくなると、白血球も捕捉されるよ
うになシ、また、１０μｍよシ大きくなると、繊維間の
間隙が大きくなり、高速処理では凝集物質が完全に除去
できなくなってくる。

本発明の不織布は、繊維が繊維の互いのもつれによりそ
の位置に固定されている繊維状物であり、この繊維と繊
維間の固定法としては、これらの繊維の融点付近の熱を
加えて熱固着させたシ、接着剤による固定法があり、こ
れらは勿論、本発明に使用できるが、本発明で使用する
繊維のように繊維が細くなると、溶融ブロー法により繊
維を作るため、その時のエアーブロー法、高圧蒸気ブ目
−法などにより、繊維を互いにもつれさせるだけでなく
でも、このように作成した不織布は、例えば、破壊する
ような大きな力を加えない限シ安定であり、血液処理に
も充分耐えることができる。したがって、このように完
全に固着させなりエアーブロー法、高圧蒸気ブロー法な
どによる単に繊維を互いにもつれさせるだけの繊維の固
定法も、本発明の不織布の固定法として使用できる。

本発明の変成血液成分除去フィルターの嵩密度は０．０
５〜０．４５グ／ｄの範囲であシ、好ましくは０．１０
〜０．４０　ｆ／Ｃｒ／ｌの範囲である。嵩密度が０．
０５　ｆ　／７よシ小さくなると、繊維間の間隙が犬き
くなシ、凝集物質が完全に除去できなくなってくる。ま
た、嵩密度が０．４５　Ｓｌ／ｃＩ／１よシ大きくなる
と、繊維間の間隙が緻密になり、白血球も捕捉されるよ
うになる。

本発明の変成血液成分除去フィルターの厚さは０．０５
〜０，３５１１１ｍの範囲であシ、好ましくは０．１０
〜０．３０１１の範囲である。変成血液成分除去フィル
ターの厚さが０．０５１１１よシ薄いと、凝集物質を字
仝に稙爪す入どシ充鐘Ｉビ外スーネｔ、口３５ｍＩｌよ
り厚くなると、処理速度が遅くな郵、かつ、白血球の回
収率が落ちてくる。

血液または血球浮遊液中の変成血液成分は、血液全保存
したときに多く発生し、保存期間の長さにより、凝集物
質の量および大きさが異なるので、その保存期間の長さ
により、変成血液成分除去フィルターの必要面積は異な
るが、繊維間の間隙部を含めた血液入口側の総表面積（
以下、フィルター面積という）が１５ｃＩｌｔ／保存血
５００−から２．０００　ｃｕｒｌ　／保存血５００ゴ
の範囲にあること、好ましくは２０ｃｆｌ／保存血５０
０ｄから１，０００ｃ１１ｔ／保存血５００ｄの範囲で
おること、さらに好ましくは５０ｄ／保存血５００−か
ら５００ｄ／保存血５００ｔＩｌｔの範囲である。フィ
ルター面積が１５ｃＩｉ／保存血５００＃＋７！よシ小
さくなると、変成血液成分除去フィルターの表面が変成
血液成分で飽和されてくるため、処理速度が遅くなって
くる。また、フィルター面積・が２，０００　ＣＩ／ｌ
／保存血５００　ｍｔよシ大きくなると、変成血液成分
除去処理後のフィルター内の血球回収のための生理食塩
水が多量に必要でアシ、さらに、変成血液成分除去フィ
ルター内に残る血球も多くなるため、白血球、赤血球の
回収率が低下してくる。

血液または血球浮遊液をフィルターに通過させる速度は
、本発明によれば高速で行うことができるのであるが、
採取した血液の保存期間や、血液入口側のフィルター面
積によシ異なり、一般に２５〜１４０−７分の範囲であ
り、好ましくは３０〜１１０＋ｎｔ／分、さらに好まし
くは約７０〜１００−７分の範囲である。

本発明の目的、すなわち、多量の血液−１′たは血球浮
遊液から簡単な操作で、大きな変成血液成分の凝集物質
から小さな凝集物質まで全てを、高速処理によシ短時間
に除去する目的を達成するためには、直径が３〜１０μ
ｍの細い繊維を使用し、嵩密度が０．０５〜０．４５ｆ
／ｍで繊維の互いのもつれによ〕固定された不織布にし
て、繊維間の間隙を極度に小さくシ、赤血球、白血球を
くぐり抜けさせ、変成血液成分を捕捉し、不織布の厚さ
を０．０５〜０．３５ＩＩＩＩＩにすることにょシ、処
理液の圧損を小さくして高流速にすることである。

以下、図面によって本発明の変成血液成分除去フィルタ
ーおよび該フィルターによるフィルター装置の詳細を説
明する。

第１図および第２図は、本発明の変成血液成分除去フィ
ルターによるフィルター装置の一実施態様全示し、第５
図および第４図は、別の実施態様を示すものである。第
１図および第２図において、１はフィルター装置本体で
、二つの丸盆状枠体２．２′が空胴部を形成するように
、リング部材６で嵌合し、丸盆状枠体２，２′の内面に
は、それぞれ多数の突条４，４′が形成され、その内側
に、メツシュ状支持材５．５′に挾まれて、不織布から
なるフィルター６が設けられている。７は一方の丸盆状
枠体２に設けられた血液流入管、８は他方の丸盆状枠体
２′に設けられた血液流出管であり、？。

９′はバッキングである。そして、フィルター６はメツ
シュ状支持材５，５′によって保持されている。

第３図および第４図のフィルター装置も、前記フィルタ
ー装置とはソ同権であるが、血液加入管１５および血液
流出管１４が丸盆状枠体１０゜１０′のそれぞれ中心部
に設けられ、空胴部には、メツシュ状支持材１１　、１
１’ｌＣ挾まれて、不織布からなるフィルター１２が設
けられている。１５゜１５′はバッキングである。

血液または血球浮遊液は、血液流入管７あるいは１３か
ら導入され、メツシュ状支持材５あるいは１１において
、変性血液成分除去フィルター６あるいは１２の表面全
体に広がり、変成血液成分除去フィルターに均一に流れ
込み、変成血液成分が捕捉除去されて、メツシュ状支持
材５′あるいは１１′全通り、血液流出管８あるいは１
４よシ回収されることになる。

第５図は、前記本発明の変成血液成分除去フィルターに
よるフィルター装置の一使用態様を示すものである。

血液または血球浮遊液は、採血バッグ１６から落差圧に
より、回路１７を通り、本発明の変成血液成分除去フィ
ルターによるフィルター装置１８に供給される。変成血
液成分除去フィルター部で変成血液成分が捕捉され、変
成血液成分を除去された血液捷たは血球浮遊液が回路１
９を通り、回収バッグ２０に回収される。赤血球、白血
球などの回収率全高めるため、あらかじめ用意した生理
食塩水バッグ２１より、同様にして、回路２２、変成血
液成分除去フィルター装置１８、回路１９、回収バッグ
２０に生理食塩水を流し、回路および変成血液成分除去
フィルター部に残存している血液または血球浮遊液を生
理食塩水で置換して回収する。２３は回収バッグ、２４
は調整パルプである。なお、本発明の不織布の嵩密度と
は、均一な不織布１ｃ１１Ｉ当りの、その重さを測定し
た値を言う。

以上述べたように、本発明による変成器液成分除去フィ
ルターは、血液または血球浮遊液中の変成血液成分中の
大きな凝集物質から１５〜２０μｍの凝集物質まで、早
い処理時間で完全に除去することが容易に行えるもので
ある。

以下、実施例を挙げて説明する。

実施例１直径６．４μｍのポリエステル繊維を溶融ブロー法で作
成した嵩密度０．！１５９／ｃＩＩｔの繊維塊が繊維の
互いのもつれによってその位置に固定されていル不織布
を、ｉ径１１ｏｆＩＩ１％厚さ０．２０ｍＭの円柱状に
切断し、有効内径１ｏＯｍｍ（有効内径＝血液または血
球浮遊液が実際にフィルター表面に接触する部分の径を
示す、以下の実施例も同じ）、内部空間部の厚さが５Ｉ
ＩＩＩ！のカラム中に固定した。

３００ｒｎｌの採血バッグ２個からそれぞれ落差ａＯＯ
ｉＩＩｒｎの位置に、上記の変成血液成分除去フィルタ
ー装置をつけ、さらに８００市下方に１ｔの輸液バッグ
をつけて、処理した液を貯蔵する回収バッグとし、その
間をそれぞれ内径３鶴、外径５顧のチューブで連結した
処理装置を作成した。

この処理装置の採血バッグ２個に、Ａ型の健康人のへマ
ドクリット３６％の１４日間保存したＣＰＤ液添加血液
全血２００−ずつを入れ、落差全利用した自然落下法に
より、室温２５Ｕで１バツグずつ順番に変成血液成分除
去処理を行った。

つぎに、生理食塩水４〇−全自然感１法により、この変
成血液成分除去フィルター装置に流し、フィルター装置
内の血球を回収した。

その結果、この保存血液４００−の処理時間は４分１３
秒であり、処理速度にして９５ゴ／分という高速流であ
った。寸た、この１４日間保存血の変成血液成分の凝集
物質が、処理前１５μｍ以上で、２バツグの平均が１．
６５　Ｘ　１０’個／ゴ存在したのが、処理後は０個／
　ｍｅであった。さらに、白血球回収率は９１．４チ、
赤血球回収率は９２ノチ　で　あ　て）ｌヒ。

比較例１直径が１３μｍ５長さが４０〜７０ｍｍのポリエステル
繊維を、内径が１１００１ｆ１．厚さ３５１１１１１の
円柱状カラムの血液流入部に厚さ５！Ｉｒ１ｌの空間が
できるようにして、内径１００１１１１．厚さ３０ＩＩ
Ｉ１１部に１６１を均一に詰めた変成血液成分除去フィ
ルター装置（ｗｉ密度０．２０　ｙ　／ｃｎり　２作成
した。３００ｍ１の採血バッグ２個からそれぞれ落差８
００ＩＩＩ１１の位置に、上記の変成血液成分除去フィ
ルター装置をつり、ざらにａｏｏｍ＋１１下方に１ｔの
輸液バッグをつけて、処理した血液を貯蔵する回収バッ
グとし、その間をそれぞれ内径５１１Ｍ、外径５ＩＩｍ
のチューブで連結した処理装置を作成した。

この処理装置の採血バッグ２個に、Ａ型の健康人のへマ
ドクリット３６チの１４日間保存したＣＰＤ液添加血液
全血２００ｔｎｔずつを入れ、落差を利用した自然落下
法により、室温２５Ｃで１バツグずつ順番に変成血液成
分除去処理を行った。

つぎに、生理食塩水２７５−を自然落下法により、この
変成血液成分除去フィルター装置に流し、フィルター装
置内の血球を回収した。

その結果、この保存血液４００＠ｔの処理時間は２１分
３秒であシ、処理速度にして１９ゴ／分であった。また
、この１４日間保存血の変成血液成分の凝集物質が、処
理前１５μｍ以上で、２バツグの平均が１．４８　Ｘ　
１０”個／−存在したのが、処理後は０，５１　Ｘ　１
０’個／１ｒＬｔ（凝集物質の除去率６、５．５’％）
であった。さらに、白血球の回収率は８４．８　％　、
赤血球回収率は８９．７チであった。

実施例１によれば、本発明の変成血液成分除去フィルタ
ーは、従来の変成血液成分除去フィルタ−と比較して約
５倍の高速処理であ〕、変成血液成分の除去性能も、従
来法と比較して非常に良好であった。

実施例２直径４．６μｍのポリエステル繊維を溶融ブロー法で作
成した嵩密度０．１８ｔ／ｃｄの不織布を製造する際に
、溶融プロ一時２５０Ｃで２秒間乾熱処理し、繊維の互
いＫもつれ合った接点を熱固着した不織布を作成した。

この不織布を直径７Ｂ＋＋ｏｉ、厚さ０．２５１１１１
の円柱状に切断し、有効内径６８ｒｎ、内部空間部の厚
さが５ＩＩｌＯカラム中に固定した。

５ａｏｔｎｔの採血バッグ２個からそれぞれ落差８００
龍の位置に、上記の変成血液成分除去フィルター装置を
つけ、さらに８００＋ｇｍ下方に１ｔの検数バッグをつ
けて、処理した液を貯蔵する回収バッグとし、その開音
それぞれ内径５１１１．外径５１１１１のチューブで連
結した処理装置を作成した。

この処理装置の採血バッグ２個に、Ｂ型の健康人のへマ
ドクリット４５チの８日間保存したＡＣＤ−Ａ液添加血
液全血２００−ずつ入れ、落差金利用した自然落下法に
よシ、室温２５Ｃで１バツグずつ順番に変成血液成分除
去処理を行った。　・つぎに、生理食塩水３０−を自然
落下法によシ、この変成血液成分除去フィルター装置に
流し、フィルター装置内の血球を回収した。

その結果、この保存血液４００ｄの処理時間は３分５８
秒であシ、処理速度にして１０１ｄ／分という高流速で
あった。また、この８日間保存血の変成血液成分の凝集
物質が、処理前１５μｍ以上で、２バツグの平均が０，
９１　Ｘ　１０”個／−存在したのが、処理後は１８，
７００個／ゴ（凝集物質の除去率９７．９％）、さらに
、白血球回収率９３．２チ、赤血球回収率は９６．１チ
であった。

比較例２直径が１８μｍ５長さが４０〜７１］＋ｔａのポリアミ
ド繊維（ナイロン６６）ｔ−１内径が６８１１１１．厚
さ３０１１＋１の円柱状カラムの血液流入部に厚さ５１
ｍｌの空間ができるようにして、内径６８龍、厚さ２５
Ｉ１１部に２７１を均一に詰めた変成血液成分除去フィ
ルター装置（嵩密度０．３０　ｆ　／Ｃｄ　）ｋ作成し
た。

３００−の採血バッグ２個からそれぞれ落差８００龍の
位置に、上記の変成血液成分除去フィルター装置をつけ
、さらに８００１１１下方に１之の輸液バッグをつけて
、処理した血液を貯蔵する回収バッグとし、その間をそ
れぞれ内径ｓｉｉ履、外径５■のチューブで連結した処
理装置を作成した。

この処理装置の採血バッグ２個に、Ｂ型の健康人のへマ
ドクリット４５チの８日間保存しｆＣ，ＡＣＤ−Ａ液添
加血液全血２００７！ずつを入れ、落差を利用した自然
落下法により、室温２５Ｃで１バツグずつ順番に変成血
液成分除去処理を行った。

つぎに、生理食塩水１２０ｄｉ自然落下法により、この
変成血液成分除去フィルター装置に流し、フィルター装
置内の血球全回収した。

その結果、この保存血液４００ｔｎｔの処理時間は２２
分１３秒であシ、処理速度にして１８−７分であった。

また、８日間保存血の変成血液成分の凝集物質が、処理
前１５μｍ以上で、２バツグの平均が０，８２　Ｘ　１
０６個／−存在したのが、処理後は０．２５’　Ｘ　１
０’個／−（凝集物質の除去率７２．０％）でめった。

さらに、白血球の回収率は８１．２　％、赤血球の回収
率は８５．９　％であった。

実施例２によれば、本発明の変成血液成分除去フィルタ
ーは、従来の変成血液成分除去フィルターを比較して約
６倍の高速処理であシ、変成血液成分の除去性能も、従
来法と比較して非常に良好であった。

実施例３直径が５．２μｍのポリアミド繊維（ナイロン６６）を
溶融ブロー法によ勺作成した嵩密度０．２６　ｔ／ｃＩ
ｌ！の繊維塊が繊維の互いのもつれによってその位置に
固定されている不織布を、直径１７０ｉ１１．厚さ０．
２０１１１１７）円柱状に切断し、有効内径１６０１１
゜内部空間部の厚さが５　ＩＩＯカラムの中に固定した
。

３００−の採血バッグ２個からそれぞれ落差８００龍の
位置に、上記の変成血液成分除去フィルターをつけ、さ
らに８００１１ｍ下方に１ｔの輸液バッグをつけて、処
理した液を貯蔵する回収バッグとし、その間をそれぞれ
内径３１１ＩＩＩ５外径５１１１１のチューブで連結し
た処理装置を作成した。

この処理装置の採血バッグ２個に、Ｏ型の健康人のへマ
ドクリット４７チの２１日間保存したＣＰＤ液添加血液
全血２５０ゴずつを入れ、落差を利用した自然落下法に
より、４Ｃに保冷した上記保存血をとり出し、ただちに
室＠１０Ｃで１バツグずつ順番に変成血液成分除去処理
を行った。

つぎに、生理食塩水１１０ゴを自然落下法により、この
変成血液成分除去フィルターに流し、フィルター内の血
球を回収した。

その結果、この保存血液５００−の処理時間は６分１３
秒であり、処理速度にして８０−７分という高流速であ
った。また、この２１日間保存血の変成血液成分の凝集
物質が、処理前１５μｍ以上で、２バツグの平均が３，
２５　Ｘ　１０”個／ｄ存在したのが、処理後は８４，
５００個／−（凝集物質の除去率９７．４　％　）であ
った。さらに、白血球の回収率は８９，６ｑｂ％赤血球
の回収率Ｆｉ８９．７チであった。

実施例４直径が７．８μｍのポリエステル繊維を溶融ブロー法で
作成した嵩密度（３，５５ｙ　／ｃｒ／ｌの繊維塊が繊
維の互いのもつれによってその位置に固定されている不
織布を、直径２１０龍、厚さ０．３０１１１の円柱状に
切断し、有効内径２００ｍｕ、内部空間部の厚さが５Ｉ
ｉＩｌのカラム中に固定した。２００−の採血バッグ２
個からそれぞれ落差８００１１の位置に、上記の変成血
液成分除去フィルターをっけ、さらに８００１ｍ下方に
１ｔの輸液バッグをつけて、処理した液を貯蔵する回収
バッグとし、その間をそれぞれ内径３１ｍ、外径５１１
１１のチューブで連結した処理装置を作成した。

この処理装置の採血バッグ２個に、Ａ型の健康人のへマ
ドクリット６４ｑｂＯＣＰＤ液添加血液濃厚液（遠心分
離法によ勺１部血漿を除去したもの）の１０日間保存し
た血液１７５−ずつを入れ、落差を利用した自然落下法
により、室温２５ｃで１バツグずつ順番に変成血液成分
除去処理を行った。

つぎに、生理食塩水１６０１ｄｆ自然落下法によシ、こ
の変成血液成分除去フィルターに流し、フィルター内の
血球を回収した。

その結果、この保存血液３５０ｍ１の処理時間は４分７
秒であシ、処理速度にして８５ｄ／分という高流速であ
った。また、この１０日間保存濃厚血液の変成血液成分
の凝集物質が、処理前１５μｍ以上で、２バツグの１平
均が０．７８　Ｘ　１０６（向／−存在したのが、処理
後は４１，３００個／、／（凝集物質の除去率９４．７
　％　）であった。さらに、白血球回収率８５．２％、
赤血球回収率８７．８　％であった。

実施例５直径が４．２μｍのポリエステル繊維全溶融ブロー法で
作成した嵩密度０．２８　ｆ／ｃＩＩｔの繊維塊が繊維
の互いのもつれによってその位置に固定されている不織
布を、直径９０１１１１、厚さ０．１５１１１の円柱状
に切断し、これを本フィルターとした。

次いで、直径が１４μｍのポリエステル繊維の嵩密度０
．２５ｆ／ｃｄの熱固着した不織布を、直径９０　＃ｌ
ＩＪ　、厚さ０．６０ｍｍの円柱状に切断し、これを大
きな変成血液成分を取る一層目のフィルターとした。こ
の一層目のフィルターを上記の本フィルＪ　／ｒＳ　（
−１ｚｒ　＜−４つ　女　を名　ｒｔｓ　４Ｘ　Ｊぼ　
Ｑ　ｎ　ｕｎ　ＩｊＳ　立Ｒりじ　四　立■の厚さが６
　ｌｌｌ０カラム中に固定した。２００−の採血バッグ
２個からそれぞれ落差が８００１１１の位置に、上記の
変成血液成分除去フィルター装置をつけ、さらに８００
１１１下方に１ｔの輸液）くラグをつけて、処理した液
を貯蔵する回収ノくラグとし、その間をそれぞれ内径Ｍ
ｉｌｌ、外径５　ＩＩｍのチューブで連結した処理装置
を作成した。

この処理装置の採血バッグ２個に、いずれもＡＢ型の健
康人のへマドクリット４５チの２１日間保存したＣＰＤ
液添加血液全血２００１ｎｔずつを入れ、落差全利用し
た自然落下法により、４Ｃに保冷した上記保存血をとり
出し、ただちに室温１０Ｃで１バツグずつ順番に変成血
液成分除去処理を行った。

つぎに、生理食塩水４０１１！／′Ｊｋ自然落下法によ
り、この変成血液成分除去フィルターに流し、フィルタ
ー内の血球を回収した。

その結果、この保存血液ｊ　００７！の処理時間は５分
２３秒であシ、処理速度にして７４ｍｔＺ分という高流
速であった。また、この２１日間保存血の変成血液成分
の凝集物質が、処理前１５μｍ以上で、２バツグの平均
が３．０２　Ｘ　１０６個／ｄ存在したのが、処理後は
５４，４００個／−（凝集物質の除去率９８．２％）で
あった。さらに、白血球の回収率９０．８％、赤血球の
回収率９１．５チであった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の変成血液成分除去フィルターによるフ
ィルター装置の一実施態様を示す正面図、第２図は同縦
断側面図、第５図は別の実施態様を示す正面図、第４図
は同縦断側面図、第５図は本発明の変成血液成分除去フ
ィルターによるフィルター装置の使用態様を示す説明図
である。１・・・・・・フィルター装置本体　２．２′・・・・
・・丸盆状枠体３・・・・・・リング部材　４．４′・
・・・・・突条　５，５１・・・・・・メツシュ状支持
材　６・・・・−・フィルター　７・・・・・・血液流
入管　８・・・・・・血液流出管　９．９′・・・・・
・バッキング１０　、１０’、−００，−丸盆状枠体　
１１　、１１’・・−・メツ−７ユ状支持材　１２・・
・・・・フィルター　１３・・・・・・血液流入管１４
・・・・・・血液流出管　１５　、１５’・・・用バッ
キング１６・・・・・・採血バッグ　１７・・・・・−
回路　１８・・・・・・フィルター装［１９・・・・・
・回路　２０・・・・・・回収バッグ２１・・・・・・
生理食塩水バッグ　２２・・−・・・回路２３・・・・
・・回収バッグ　２４・・・・・・調整パルフ第１図髪第２図 ↓ 第３図１゜第４図

Claims

【特許請求の範囲】

繊維の直径が５〜１０μｍ５嵩密度が０．０５〜０．４
５　ｔ　／ｃ１／ｌで、繊維の互いのもつれによシ固定
された不織布からなり、その厚さが０．０５〜０．３５
１ｍであることｔｌ−特徴とする変成血液成分除去フィ
ルター。