JPS60193836A - 開口容易な蓋の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は開口容易な蓋の製造方法に関し、さらに詳しく
は容器本体にヒートシールされ、かつスコア部を引裂く
ことによって容易に開口することができる開口容易な蓋
の製造方法に関する。

従来の開口容易な蓋として代表的なものは、厚コア部（
所謂刻み目）とタブを設け、タブを引上けることによっ
てスコア部を破断して開口する型式のものであるが、こ
の型式のものは通常２重巻締によって容器本体を密封す
るものであり、従って容器本体が比較的薄い可撓性材料
よりなる場合は適用が困難であシ、その上価格が高いと
いう問題があった。

またピーラブルシール蓋と称して、容器本体との蓋で密
封された容器はレトルト殺菌処理用容器として法的に認
められていない。レトルト殺菌処理時の高温と内圧によ
シ熱接着部か剥れたり、ピンホールを生成したシして密
封性が♂われ、従って衛生上の問題を惹起すおそれがあ
るからである。

従ってこの種の容器は室温での食品の長期保存に不適当
である。

その対策とし℃、外層が熱可塑性グラスチック層、中間
層がアルミニウム箔、内層がヒートシーするスコア部が
外層を貫通して形成されていて、容器本体と強い接着強
度（少なくとも２．３ｋｇ／　１．５ｃ７ｎの引剥強度
、厚生省告示第１７号笛３　（４）　ｒ熱封緘強度試験
」にもとづいて測定；以下同じ）でヒートシールされ（
本明細書においては接着強度が２、３　ｋｇ／　ｉ、　
５　ｃｔｒ＋以上になるような条件で７０ラスチックフ
ィルム同士を熱融着することをヒートシールと呼ぶ）、
従ってレトルト殺菌処理に耐え、かつ比較的薄い可撓性
材料よシなる容器本体に対しても適用でき、かつガスバ
リヤ−性に優れ、室温での食品の長期保存に耐える密封
容器用の比較的低廉な開口容易な蓋を提案するものであ
る。

しかしながらこのようなタイプの開１コ容易な蓋を製造
する場合に、スコア部の形成が技術的に困難であるとい
う問題が生ずる。すなわち従来はスコア部は、スコア部
に対応する形状の歯部を有するスコアダイを用いて、型
素材のスコア部となるべき部分を、外層側から押圧する
ことによって形成される。この歯部の下端部は通常後記
の第６図の１６ａに示すように、ごく細巾の（例えば幅
５０μｍ５なおスコア部の外層表面における幅は例えば
０．４　ｍｍ　）平面状となっている。下端部を鋭利な
線状とすると、下端部が完全に同一平面上に位置するこ
とは不可能に近いので、スコア部の深さに不同が生じて
、屡々中間層のアルミニウム箔を貫通して、内層にまで
スコアが入り、核部の内層が内圧や外圧で破断したシ、
あるいは核部のガスバリヤ−性が失われる等のトラブル
を招き易いからである。一方通常の、下端部が平面状の
歯部を有するスコアダイによる抑圧によっては、熱可塑
性グラスチックよりなる、外層を貫通してスコア部を形
成することは至難である。

本発明は、外層が熱可塑性グラスチック層、中間層がア
ルミニウム箔、内層がヒートシール可能なプラスチック
層よりなる型素材から、内層が破断したり、あるいはガ
スバリヤ−性が失われる等のトラブルを生ずることなく
、確実に、かつ容易に、熱可塑性プラスチック層よシな
る外層を貫通して所定形状のスコア部を形成することが
可能な、開口部を画定するスコア部を有する、容器本体
とヒートシール部を形成して容器本体を密封するための
、開口容易な蓋の製造方法を提供することを目的とする
。

本発明は、容器本体とヒートシール部を形成して該容器
本体を密封するための、開口部を画定するスコア部の形
成された開口容易な蓋の製造方法であって、外層が熱■
」塑性プラスチック層、中間層がアルミニウム箔、内層
がヒートシール可能なグラスチック層よりなる型素材の
、該スコア部となるべき部分に、該外層側よシレーザ光
線を照射して、該外層の該スコア部となるべき部分を穿
孔することを特徴とする開口容易な蓋の製造方法を提供
するものである。

以下図面を参照しながら、本発明について説明する。

第１図、第２図において、１は、容器本体２および開口
容易な蓋（以下蓋と略称する）３よりなる密封容器の例
を示したものである。蓋３は内層４、中間層５および外
層６よりなり、各層は薄い接着剤層（図示されない）に
よって接着された積層体７よシなっている。また開口部
を区画するだめのスコア部８が外層６を貫通して中間層
５の途中まで達するよう形成されている。

内層４はヒートシール可能で、かつ比較的引裂強度の小
さいプラスチックフィルム、例えば無延伸のポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエステル−エーテル樹脂等の
好ましくは、厚さ約５（）〜７０μｍのフィルムよりな
る。約５０μｍのフィルムより薄いと十分なヒートシー
ル強度が得られず、かつレトルト処理や落下衝撃時の内
圧、あるいは取扱時等の外圧によりスコア部８が破断し
易くなシ、一方約７０μｍよシ厚いと開口のさいの引裂
きが困難となるからである。

中間層５は好ましくは厚さ約８０〜１００μｍの、アル
ミニウム箔よシなる。

スコア部８は、その底端部８ａが、中間層５０下面よシ
その肉厚の約１／３〜２／３−１−の高さに位置するよ
う形成されるのが好ましい（中間層の厚さが約８０〜１
００μｍの場合）。約１／３よシ低いとスコア部の強度
（厚生省告示第１７号笛３（３）および（５）による）
が低下し、外圧が加わったさいや落下のさい等に、スコ
ア部が破断するという問題が起シ易くなり、一方約２／
３よシ高いとスコア部８の引裂きが困難となるからであ
る。

外層６は補強用の熱可塑性プラスチックフィルム、例え
ば延伸もしくは無延伸のポリエチレンテレフタレート、
ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、ポリアミド、ポ
リカーボネート等のフィルムよりなり、その厚さはプラ
スチックフィルムの強度にもよるが、通常約１０〜１０
０μｍである。

開口は通常スコア部８の一部に刃物等で切１コ９（第３
図参照）をつけた後、切口の内側（中心寄シの）の部分
１０を指で摘んで半径方向内側に向って矢印方向に引張
ることによって行なわれる。

そして第３図のように、蓋３′が外層６を含１なし積層
体よりプＺす、かつ切口９付近のスコア部８′（中間層
５（この場合は外層となる）である金属箔の途中まで達
している゛）が半径一方向に対し比較的大きな角度で延
びている場合は、半径方向に向う引裂き力はスコア部８
′に沿う引裂き力よシも分力の関係で遥かに大きく、か
つ半径方向とスコア部８′の延びる方向との引裂き抵抗
の差は比較的小さい。

そのためこの場合は第３図のように半径方向に引裂きが
生じ、局部的な開口しか行なわれず、第４図に示される
ようなスコア部８に沿う開口部１１の形成が行なわれな
い。外層６を設けることによって半径方向の引裂き抵抗
が大きくなるので、このような欠陥を防止することがで
きる。

内層４と中間層５間の接着力は、開口のさい内層４と中
間層５０間で剥離が生じフＪ、い程度に、内層４の引裂
き強さに比べて十分に大きくノよっている。」二足接着
力が弱いと、第５図に示されるように切口の内側の部分
１０を矢印方向に引張るさい、切口９付近から内層４の
みが半径方向に裂け、中間層５は外層６と共にスコア部
８に沿って裂けるという現象が起り、局部的な開口しか
行なえないからである。上記接着力を高めるためには、
接着力の大きいイソシアネート系接着剤もしくは不飽和
二塩基酸変性ポリオレフィン系接着剤等を使用し、十分
な接着温度、時間および加圧力の下にラミネートを行な
えばよい。通常両層間の引剥強度が約０．６　ｋｇ／　
：ｔ、　５　ｔｙｎ　（ｒｌｌ　）以上あれば、ｊ：　
記（Ｄ　）　ラブルは起シ難い。

容器本体２は、例えばプラスチックフィルムと金属箔の
積層体をカップ状に絞シ加工したもの、あるいはぶりき
やティンフリースチール等の金属板にヒートシール可能
なプラスチックフィルムをラミネートした積層体を同様
にカップ状に絞シ加工したもの、あるいはヂリプロピレ
ン層とエチレン−ビニルアルコール共重合体層（酸素バ
リヤー性が大きい）を主体とする積層体をシラグア、シ
スト圧空成形法によってカップ状に成形したもの、ある
いは上記のような材料を筒状に形成し、２重巻締又はヒ
ートシール等によって底部を接合したもの等であって、
ガスバリヤ−性に優れた相料によって形成され、内層１
４ａもしくは外層１４ｂが蓋３の内層４と同系統のヒー
トシール可能なプラスチックよりなるものが好ましい。

ここに同系統のグラスチックとは、例えばポリゾロピレ
ンとポリプロピレン、低密度ポリエチレンと低密度ポリ
エチレン、あるいは低密度ポリエチレンと中密度ポリエ
チレン、もしくは中密度ポリエチレンと変性低密度ポリ
エチレン等の組合せを称し、通常はポリエチレンとポリ
プロピレンの組合せは含まれない。同系統のヒート７−
ルｏＪ能なシラスチック同士による熱融着の場合は、前
述のような：ｌ’　３　ｋｇ／　ｉ、　５　ｃｍ以上と
いう高い接着強度が得易いからである。しかしながらヒ
ート７−ル部１２の上記のような接着強度が得られる限
９、本発明は容器本体２の材料や形状等によって制約さ
れるものでない。

第１図においてはスコア部８はできるだけ大きい開口部
１１（第４図）を形成するため、ヒートシール部１２の
内側に沿って連続的に形成されている。しかしながら開
口容易な範囲内でスコア部８はミシン目状に不連続的に
あってもよい。また用途によってはよシ小さな開口部が
形成されるようなスコア部の形状であってもよい。

以上の開口容易な蓋３のスコア部８の形成は次のように
して行なわれる。先づレーザ光線（例えば出力３５０　
Ｗ、波長１０．６　ミクロン）を照射することによって
、積層体７よシなる箸素材のスコア部８に対応する外層
６部分のみを穿孔する。レーザ光線は中間層５がアルミ
ニウム箔よりなる場合、アルミニウム箔により反射され
て中間層５を溶融穿孔することなく、外層６のプラスチ
ックフィルムのみを溶融穿孔する。

次に第６図に示すような、下面にスコア部８と対応する
形状を有する環状の歯部１６を備え、歯部１６の下端部
１６ａが、どく細幅の（例えば幅５０　ｔｔｍ　：なお
外層６の表面に対応する部分の幅は例えば０．４　ｍｍ
　）平面状になっているスコアダイ１５によって、アノ
ビル１８上に載置された積層体７よりなる箸素材の、前
記穿孔された部分のアルミニウム箔よりなる中間層５を
押圧する。」１記押圧のさいには、図示されないストソ
ノｅ−等の機構により、歯部１６の下端部１６ａの下死
点が正確に内層５内の所定高さとなるようにする。

本発明は以上の例によって制限されるものでなく、例え
ば、外層６が比較的厚くて剛性があり、かつ中間層５が
比較的薄い場合は、スコア部が中間層まで達することな
く、外層６のみにレーザ光線によってスコア部を形成し
てもよい。

また容器本体２、および蓋３の形状は楕円形もしくは隅
丸四角形等であってもよい。さらに第７図、第８図に示
されるように、本発明によって製造される蓋３は、浅絞
シによって形成された落し蓋形式のものであって、スコ
ア部８に近接して摘み片１９が外層６に熱融着されたも
のでもよい。

この場合は刃物等の適当の手段で摘みｊ１１９の頭端部
１９ａに近接したスコア部８に切口をつけてから、摘み
片１９の摘み部１９ｂを引張ることによって開口をより
容易に行なうことが可能となる◇なお第７図においては
、ヒート７−ル部１２は容器本体２の上端部２ａの内層
１４ａと蓋３の胴壁部３ａの内層４との間に形成されて
いる。

本発明によれば、蓋素和の、スコア部となるべき部分に
外層側よシレーザ光線を照射して、外層のスコア部とな
るべき部分を溶融穿孔するので、外層が熱可塑性プラス
チック層、中間層がアルミニウム箔、内層がヒートシー
ル可能なプラスチック層よりなる、開口部を画定するス
コア部を有する開口容易な蓋を、容易にかつ確実に、か
つスコア部が中間層を貫通して、内層が破断したり、あ
るいはガスバリヤ−性が失なわれる等のトラブルを生ず
ることなく製造することができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の方法により製造された、第１の例であ
る開口容易な蓋によって密封さＪした容器の斜視図、第
２図は第１図のＩＩ　−ＩＩ線に沿う縦断面図、第３図
は本発明の適用されない蓋を開口した状態を示す斜視図
、第４図は第１図の蓋を開「１する途中の状態を示す斜
視図、第５図は好ましくない蓋の例を開口した状態を示
す余１視図、第６図は中間層にまで及ぶスコア部を形成
する方法を説明するための縦断面図、第７図は本発明の
方法によシ製造された、第２の例である開口容易な蓋に
よって密封された容器の斜視図、第８図は第７図の■−
■線に沿う縦断面図である。 ２・・容器本体、３・・・開口容易な蓋、４・・・内層
、５・・・中間層、６・・・外層、７・・・積層体（箸
素材）、８・・・スコア部、１１・・・開１］部。 第１図 ３ 第　２　図 第３図 ａ＋ 第　４　図 第　５　図 第６図 第７図 第８図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）　容器本体とヒートシール部を形成して該容器本
   体を密封するための、開口部を画定するスコア部の形成
   された開口容易な蓋の製造方法であって、外層が熱可塑
   性プラスチック層、中間層がアルミニウム箔、内層がヒ
   ートシール可能なプラスチック層よりなる蓋素拐の、該
   スコア部となるべき部分に、該外層側よりレーザ光線を
   照射して、該外層の該スコア部となるべき部分を穿孔す
   ることを特徴とする開口容易な蓋の製造方法。