JPS6018886Y2 - 木工用平面旋回式上面切削機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （考案の目的） 本考案は加工材移送路を送材される加工材の上面を平面
切削力、ツタ−により切削する木工用平面旋回式上面切
削機に係り、詳しは、前記移送路上に配置した回転円板
の角度を変える回転により、複数の前記のカッターと全
カッタ−９外周部に設けた加工材押え、及びカッター駆
動用のモータと共に縦列若しくは横列に変角して切削作
用を変化させることを目的とするものである。

（従来の技術） 平面切削カッターによって１．加工材移送路を送材され
る加工材の下面を切削する木工用旋回式切削機は、実開
昭５４−１０６５９夢報などに開示されているが、一過
的に施し得る切削の深さに限界があり、平面切削カッタ
ーに付従させる加工押えの配置及び上面を切削する構成
についても示唆するところはなく、いろいろ解決すべき
問題を持っている。

（考案の構成） 本考案は送材テーブル、送材ベルト等からなる加工材移
送路の上側に配置したフレームに、前記移送路と平行な
面における回転を可能にした回転円板を設け、該回転円
板に、各別に上下方向の移動調節ができる複数個の旋回
カッターユニットを装着し、回転円板上に該各ユニット
の旋回軸を駆動する駆動用モータを据付け、各旋回軸の
下端の平面切削旋回カッターを前記移送路上に対向させ
、回転円板の９０度前後の回転により駆動モータと共に
回転する前記各旋回カッターを送材方向に対してほぼ横
列させ、または縦列させる変位を施すと共に、全平面旋
回カッターの外周部に、旋回カッターと共に変位する多
数の加工材押えを回転円板に装着したことを特徴とする
ものである。

本考案の一実施例を添付図面に従って説明する。

第１図は本実施例の側面図、第２図は同平面図、第３図
は第１図Ａ−Ａ線切断平面図（第４図Ｂ−Ｂ線参照）で
あって、送材テーブル、送材ベルト等からなる加工材移
送路６の上方部にフレーム２を配置する。

該フレーム２は箱枠型の本体１の天井部によって構成す
る。

本体１の内部に第３図に示すように所定巾の支持枠片３
，３を設け、その支持枠片３，３間に、支持台４を設け
、その支持台上に昇降ねじ５によって加工材移送路６を
構成する送材テーブル６ａを支持する。

送材ベルトを以て加工材移送路６を構成するときは前記
の送材テーブル６ａ上でベルトを走行させる。

該送行テーブル６ａは、バンドル８によって操作される
ねじ機構７により上下方向に昇降をするように設置する
。

フレーム２には、第４図によって詳細に示す回転円板９
を鍔１０によって支持し、さらに上面に突出部１１を設
けて、上部フレーム２の約９０度間隔の二個のストッパ
１３により回転範囲を制限できるようにすると共に、締
付具１２をフレーム２に締付けて普段には回転できない
ようにする。

回転円板９の下面には第２〜６図に示すように二個の支
持筒１４．１４ａを垂下状に設け、それぞれに旋回カッ
ターユニット１７．１７ａの胴部１Ｂ、１８ａを通す挿
通孔１５，１５ａを形成する。

支持筒１４，１４ａは一部を一体形に接合して形成した
もので、頚部の下側に第６図に示すまゆ形の鍔部１６を
設ける。

各旋回カッターユニット１７，１７ａの胴部１８．１８
ａには上部フレーム２から突出する部分に環溝１９，１
９ａを設け、フレーム２の上面から螺合したねじ２３，
２３ａの上下のロックナツト２４．２４ａ間（２４ａは
図示せず）に嵌めた支持片２５，２５ａを環溝１９，１
９ａに嵌め込むと共に支持筒１４，１４ａから螺入した
押ねじ２６．２６ａ （２６ａは図示せず）を胴部１８
に圧接して、各ユニット１７．１７ａを別々に上下調節
移動ができるようにする。

各胴部１８，１８ａに回転自由に挿通した旋回軸２０，
２０ａには上端ブー’Ｊ２１，２１ａを固定し、下段に
平面切削カッター（以下旋回カッターと言う）２２，２
２ａを取付けて、加工材移送路の一例である送材テーブ
ル６の上面に対応させる。

それら複数個の旋回カッター２２，２２ａは第２．３．
５図のように互を接近させて設けるものであって、前記
の鍔部１６には全旋回カッターの外周部を取巻いてまゆ
型に配置した多数の加工材押え２７を設ける。

該加工材押え２７は第４図に詳細を示すように鍔部１６
の下向きの盲孔内に設けたばね３０により押えられ、鍔
１６から盲孔の天井の上に突出したねじ棒２８に、下降
の高さを調節する調節ナツト２９を螺合する。

回転板９の上面には旋回カッター２２，２２ａの駆動用
モータ３１を据付け、そのモータの主軸と前記旋回軸２
０，２０ａのプーリ２１，２１ａとに伝動ベルト３２を
各別に掛渡す。

旋回カッター２２，２２ａの旋回圏の前後には、押えば
ね３３，３３ａを夫々に作用させた押えロール３４，３
４ａを支持枠片３によって第３図のとおりに上下移動可
能に支持し、その両押えロール３４，３４ａを第１，３
図に示すように本体１の内部に固着した送材モータ３５
によりベルト３６を介して駆動する。

本実施例は第２，３図に示すように旋回カッター２２，
２２ａが加工材ａの送材方向に対してほぼ横列させ、又
は第５，６図のようにほぼ縦列させるように回転円板９
を約９０度可逆的に回転して固定するものであり、第２
，３図の横列のときには各旋回カッター２２．２２ａを
同じ平面内で回転させ、第５，６図の縦列のときには、
送材方向の送材方向後側の旋回カッター２２を普通より
少し大きく下げて旋回カッター２２との間に第６図の段
差を生じさせ、旋回カッター２２．２２ａで普通の通り
に二段に切削して、加工材ａの切削の深さを増大するも
のであって、第２．３図の場合は旋回カッター２２，２
２ａの総合巾以内の広巾の板材などの加工材ａの浅い上
面旋回切削に適し、第５，６図の場合は巾の狭い柱材な
どの加工材ａの深い上面旋回切削に適する。

第７図は本考案の他の実施例を示し、支持筒１４、 １
４ ａ、 １４ ｂ、旋回カッターユニット１７．１
７ａ、１７ｂを回転円板９の下面に設け、三個の旋回カ
ッター２２，２２ａ、２２ｂと、全旋回カッター２２〜
２２ｂの外周を囲む加工材押え２７とを回転円板９と共
に第２，３図及び第５．６図に準じて変更できるように
する。

本例は旋回カッターを横列する場合に切削巾をさらに拡
げ、縦列の場合は二段の切削により切削の深さをさらに
増大できる。

第８図は加工材押え２７ｘをキャスター構造にした別の
実施例を示したものである。

（考案の効果） 本考案は前記の説明により明らかにした構成及び作用に
なり、加工材移送路の上部に配置した向転円板の９０度
前後の回転により、複数の平面切削カッターの加工材移
送路を基準にする横列及び縦列変位、それら複数の旋回
カッターを駆動する駆動モータ及び全旋回カッターの周
りに配置した加工材押えの角度変位を同時に施すことが
でき、さらに各旋回カッターの上下方向移動調節により
加工材の切削の厚さを複数段にして増加できる等の特有
の効果を生ずる。

【図面の簡単な説明】 添付図面は本考案の一実施例を示し、第１図は側面図、
第２図は平面図、第３図は第１図Ａ−Ａ線切断平面図、
第４図は第３図Ｃ−Ｃ線切断拡大側面図、第５図は旋回
カッターの縦列を示した平面図、第６図は同要部の切断
拡大側面図、第７図は他の実施例の第３図に準じた平面
図、第８図は加工材押えの変形実施例の縦断側面図であ
る。 ２・・・・・・上部フレーム、６・・・・・・送材テー
ブル、９・・・・・・回転円板、１７・・・・・・旋回
カッターユニット、２０・・・・・・旋回軸、２２・・
・・・・平面切削旋回カッター、２７・・・・・・加工
材押え、３１・・・・・・駆動用モータ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 加工材移送のための加工材移送路の上側に配置したフレ
   ームに、前記移送路と平行な面における回転を可能にし
   た回転円板を設け、該回転円板に、各別に上下方向の移
   動調節ができ、かつ上下方向に通る旋回軸を有する複数
   個の旋回カッターユニットを装着し、回転円板上に該各
   ユニットの旋回軸を駆動する駆動用モータを据付け、各
   旋回軸の下端の平面切削旋回カッターを前記移送路上に
   対向さす、回転円板の９０度前後の回転により駆動モー
   タと共に回転する前記各旋回カッターを送材方向に対し
   てほぼ横列させ、または縦列させる変位を施すと共に、
   全平面旋回カッターの外周部に、旋回カッターと共に変
   位する多数の加工材押えを回転円板に装着したことを特
   徴とする木工用平面旋回式上面切削機。