JP2628136B2 - 円板の加工装置 - Google Patents

円板の加工装置

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JP2628136B2
JP2628136B2 JP7953694A JP7953694A JP2628136B2 JP 2628136 B2 JP2628136 B2 JP 2628136B2 JP 7953694 A JP7953694 A JP 7953694A JP 7953694 A JP7953694 A JP 7953694A JP 2628136 B2 JP2628136 B2 JP 2628136B2
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弘一 大河内
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弘一 大河内
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円板の加工装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、矩形板から円板に加工する場合
は、縦旋盤の水平テーブルに矩形板を水平面内で展延さ
せて固定し、その上方で上下する刃物台に下方に延びる
突っ切りバイトを取り付け、テーブルと共に矩形板を鉛
直軸線回りに回転させながら突っ切りバイトを下へ切り
込んで行き、細い円周溝を形成しながら切削していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、切削の
最終段階で薄く残った円周溝の底でつながれたまま板の
角部が回転するので、この部分が遠心力でちぎれて飛散
し危険であった。そのため、縦旋盤を止めて、手動でテ
ーブルを回転させながら角部を取り除いていた。従っ
て、縦旋盤の自動化ができなかった。しかも旋盤の職人
が減少し、また、職人のほとんどが高齢化の状態であ
り、広い板材から円板を加工することの自動化に重大な
ネックとなっていた。
【0004】本発明は上記課題を解決し、角を持つ板材
から円板を加工するのに、安全でかつ、自動で加工でき
るようにした円板加工装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の構成は次のとおりとする。即ち、第1構成
は、矩形板素材を水平面内に展延させた状態で、鉛直軸
線を持って回転自在となった主軸の上端で支持するよう
にした工作物載置部と、前記主軸を回転させる主軸モー
タを持つ主軸駆動部と、前記主軸を間欠的に回動させる
主軸割出回動部と、前記主軸の上方で同心となり、鉛直
軸線を持って動力により昇降する押え棒の下端に回転自
在の回転キャップが嵌合され、前記素材の中心部を押圧
する工作物クランプ部と、前記工作物載置部の側方で、
左右に往復自在とされた往復台に動力回転丸刃が設置さ
れ、前記素材の角部を切除する工作物切断部と、前記往
復台で前記丸刃の左右方向に離れた位置に刃物台案内が
立設され、前記素材の端面を切削するようにした工作物
旋削部とを含むことである。
【0006】第2構成は、矩形板素材を水平面内に展延
させた状態で、鉛直軸線を持って回転自在となった主軸
の上端で支持するようにした工作物載置部と、前記主軸
を回転させる主軸モータを持つ主軸駆動部と、前記主軸
を間欠的に回動させる主軸割出回動部と、前記主軸の上
方で同心となり、鉛直軸線を持って動力により昇降する
押え棒の下端に回転自在の回転キャップが嵌合され、前
記素材の中心部を押圧する工作物クランプ部と、前記工
作物載置部の側方で、前記主軸の上端に載置された素材
の角部の下面を支持するサイドテーブルの上方で、動力
により昇降するバッドを有し、前記素材の角部を挟持す
るサイドクランプ部と、前記サイドクランプ部の側方
で、左右に往復自在とされた往復台に動力回転丸刃が設
置され、前記素材の角部を切除する工作物切断部と、前
記往復台で前記丸刃の左右方向に離れた位置に刃物台案
内が立設され、前記素材の端面を切削するようにした工
作物旋削部とを含むことである。
【0007】第3構成は、矩形板素材を水平面内に展延
させた状態で、鉛直軸線を持って回転自在となった受け
座の上面で支持するようにした工作物載置部と、前記受
け座の上方で同心となり、鉛直軸線を持って動力により
昇降する主軸の下端が前記素材の中心部を押圧する工作
物クランプ部と、前記主軸を回転させる主軸モータを持
つ主軸駆動部と、前記主軸を間欠的に回動させる主軸割
出回動部と、前記工作物載置部の側方で、左右に往復自
在とされた往復台に動力回転丸刃が設置され、前記素材
の角部を切除する工作物切断部と、前記往復台で前記丸
刃の左右方向に離れた位置に刃物台案内が立設され、前
記素材の端面を切削するようにした工作物旋削部とを含
むことである。
【0008】第4構成は、矩形板素材を水平面内に展延
させた状態で、鉛直軸線を持って回転自在となった受け
座の上面で支持するようにした工作物載置部と、前記受
け座の上方で同心となり、鉛直軸線を持って動力により
昇降する主軸の下端が前記素材の中心部を押圧する工作
物クランプ部と、前記主軸を回転させる主軸モータを持
つ主軸駆動部と、前記主軸を間欠的に回動させる主軸割
出回動部と、前記工作物載置部の側方で、前記主軸の上
端に載置された素材の角部の下面を支持するサイドテー
ブルの上方で、動力により昇降するバッドを有し、前記
素材の角部を挟持するサイドクランプ部と、前記サイド
クランプ部の側方で、左右に往復自在とされた往復台に
動力回転丸刃が設置され、前記素材の角部を切除する工
作物切断部と、前記往復台で前記丸刃の左右方向に離れ
た位置に刃物台案内が立設され、前記素材の端面を切削
するようにした工作物旋削部とを含むことである。
【0009】第5構成は、第2または第4構成に加え、
前記サイドクランプ部は、前記主軸に向かって水平面内
で摺動自在とされた第1往復台と、該第1往復台の上側
に間隔を存し、前記主軸の上面と同一水平面内にあるよ
うに支持されたサイドテーブルと、該サイドテーブルの
前記主軸側縁付近に設けられたパッド昇降部とを含むこ
とである。
【0010】第6構成は、第5構成に加え、前記サイド
テーブルは、前記主軸に近い部分が矩形に分割され可動
部となり、その主軸に遠い部分でヒンジにより固定部に
対し上下に揺動自在に接続され、前記サイドテーブル可
動部を揺動させるように、前記サイドテーブル固定部ま
たは前記第1往復台にサイドテーブル昇降手段が設置さ
れたことである。
【0011】第7構成は、第5または第6構成に加え、
前記主軸に向かって水平面内で摺動自在とされた第1往
復台が設置され、該第1往復台の上をその摺動方向と直
角方向に摺動自在に第2往復台が設置され、該第2往復
台に前記工作物切断部および工作物旋削部が設置された
ことである。
【0012】
【作用】サイドテーブルの可動部を下降させ、その前部
を主軸受け座の上面とほぼ同一水平面状を持つ状態にし
たまま、第1往復台を工作物の大きさに応じた位置に固
定する。次にあらかじめ正方形に切断してある素材板を
主軸上端の受け座にほぼ中心を合わせて載置する。次に
工作物クランプ部を作動し、押え棒を下降させ、回転キ
ャップの下端で素材の中心の上面を押さえ付ける。
【0013】次にサイドクランプ部のパッドを降ろし、
素材の1つの角部をサイドテーブルとの間で挟持固定す
る。次に主軸を固定し、切断モータを駆動させ、丸刃を
回転させた状態で第2往復台を移動させる。これにより
素材の1つの角部が切断される。切断された後は第2往
復台をもとの状態に戻す。
【0014】次にサイドクランプ部を作動させてパッド
を上げ、また、サイドテーブル昇降手段を上昇させてサ
イドテーブル可動部を斜めに上昇させる。すると切断さ
れた角部はサイドテーブル上を滑落して排除される。
【0015】次にブレーキが解放されて主軸を自由とし
た後に、主軸割り出し回動部が作動する。即ち、割り出
し軸と割り出しモータが接続され、割り出しモータが回
転し、割り出し軸が主軸と共に割り出し角度だけ回動し
て止まる。この状態で再び前記の同様の作動がなされ
て、2つ目の角部が切除される。以下同様にして、素材
板は4の倍数の正多角形の状態となる。
【0016】次に主軸モータを起動すると、主軸が回転
し、工作物旋削部が起動し、切削モータの回転により刃
物台は移動し、バイトが素材の端面を旋削する。以上に
より正方形の板が円板に加工されたことになる。
【0017】
【実施例】以下に本発明の実施態様を図面に示す一実施
例にもとづき説明する。図1は正面図,図2は平面図,
図3は右側面図である。図1において、紙面に直角方向
の上側に前方,下側に後方,左側に左方,右側に右方お
よび上下と方向を定義する。
【0018】図1〜図5において、工作物載置部10
は、矩形板素材Aを水平面内に展延させた状態で、鉛直
軸線を持って回転自在となった主軸の上端で支持するよ
うにしたものである。即ち、矩形ベース板11の上面に
矩形板が立体に組立てられてフレーム12が構成され、
ベース板に直立した左壁12a、右壁12b、中間壁1
2cおよび水平な上壁12dからなる。フレーム上壁1
2dの中間壁より前方位置で鉛直な支持筒13が貫通し
て固定される。この支持筒に鉛直軸線を持った主軸15
が軸受け14により回転自在に支持され、その上端に平
面視で円板からなる受け座16が固定される。
【0019】前記主軸15を回転させる主軸モータを持
つ主軸駆動部20は次のように構成される。即ち、前記
主軸15に平行で右側に間隔を存して順に中間軸21お
よび主軸モータ22がフレーム中間壁12cの後面に取
り付けられている。そして、主軸15の下部と中間軸2
1の上部との間にベルト伝動手段23が接続され、中間
軸21の下部と下方に向いたモータ軸との間にコーン型
無段変速機24が設けられている。
【0020】前記主軸15を間欠的に回動させる主軸割
出回動部30もフレーム中間壁12cの後面に設けられ
る。即ち、主軸15の下端に割り出し軸32が同心に接
続され、その下部にクラッチ35,ベルト伝動手段33
を介して割出モータ34がフレーム中間壁12cの後側
面に取り付けられている。31aは主軸の下部に固定さ
れたディスクブレーキ、31bはフレーム中間壁に設け
られた油圧作動のブレーキシューである。36は割出軸
の下端に取付けられ、回動角の信号を出力するエンコー
ダである。
【0021】図1,図14において、前記素材Aの中心
部を押圧する工作物クランプ部40は、前記主軸15の
上方で同心となり、鉛直軸線を持って動力により昇降す
る押え棒の下端に回転キャップが嵌合されてなる。即
ち、前記フレーム上壁12dの右半分にコラム41が立
設され、その左側面に案内筒42が設けられ、これに鉛
直軸線を持つ押え棒43が上下摺動自在に案内されてい
る。そして、その下端には軸受け46を介して回転キャ
ップ45が回転自在に嵌合されている。この回転キャッ
プは有底円筒体45aの底面に押えパッド45bが固定
されなる。押え棒43の上端はピストンシリンダ機構4
4が接続され、ピストンシリンダ機構44はコラム41
の左側面に固定されている。
【0022】図2,3,6,10において、前記素材A
の角部を挟持するサイドクランプ部50は、前記工作物
載置部10の後方に設置され、前記主軸15の上端に載
置された素材Aの角部の下面を支持するサイドテーブル
55と、その上方で動力により昇降するパッド59とで
素材を挟持する。即ち、前記工作物載置部10の後方に
直方体スタンド51が設けられ、その上に平面視矩形の
第1往復台52が第1レール53を介して、前後方向に
摺動自在に設置される。第1往復台52を前後させる往
復手段58は、第1往復台52の下面に固定された雌ネ
ジ部材58aに送りネジ棒58bが螺合し、その後端に
ハンドル58cが固定されてなる。
【0023】第1往復台の前端部と後端部の上面に複数
本の柱54が左右方向に間隔を存して立設され、それら
の上端にわたって平面視矩形のサイドテーブル55が載
置固定される。サイドテーブル55の主軸15に近い部
分は矩形に分割され可動部55aとなり、その後縁左右
端でヒンジ55cにより、ほぼ後縁を軸に上下に揺動自
在となっている。可動部55aの前部を支持する3本の
柱54aは昇降台80(台板81と昇降ピストンシリン
ダ82からなる)から立設される。そして、サイドテー
ブル可動部の左右辺の付近の上方で、それらの辺に平行
な軸線を持つピストンシリンダ機構56が設置され、そ
のピストン棒後端はサイドテーブルの後端付近にピン結
合され、ピストンシリンダ機構の前端はサイドテーブル
の前端にピン結合されている。これにより、サイドテー
ブル可動部55aは前端が上方に昇降自在となってい
る。
【0024】また、パッド昇降部57において、前記前
方の右端の柱の上端には、左右方向に延び、鉛直面内で
長くなったピストンシリンダ機構57bのシリンダ端が
ピン結合され、ピストン棒先端はL字状リンク57aの
角部にピン結合されている。このリンクは左右方向に延
びた鉛直面内でL字状となり、その長片はサイドテーブ
ルの主軸直前付近に延び、矩片はサイドテーブル後縁付
近の右半部にピン結合される。そして、L字状リンク5
7aの左端にはパッド57cがピン結合されている。こ
れによりサイドテーブル55とパッド57cとの間で素
材Aの角部を挟持する。
【0025】図7,8,9において、前記素材の角部を
切除する工作物切断部60は、前記第1往復台52の上
を左右に往復自在とされた第2往復台61に、動力回転
丸刃65が設置されてなる。即ち、前記第1往復台52
の上で柱54で囲まれた内側に第2レール62を介し
て、第2往復台61がピストンシリンダ機構68により
左右に摺動自在に設置されている。そして、第2往復台
の上で右半分の部分にブラケット63を介して刃物軸6
4が前後方向に長く延びて設けられ、その後端に丸刃6
5が固定され、刃物軸の前端にはベルト伝動部66を介
して右側の切断モータ67に接続されている。
【0026】図7,8において、前記素材の端面を切削
するようにした工作物旋削部70は、前記第2往復台6
1で前記丸刃65の左方向に離れた位置に刃物台案内7
1が立設されてなる。即ち、第2往復台61の上で前記
ブラケット63の左側には、刃物台案内71が立設され
ている。そして、これに刃物台72が上下2本のバイト
72aを固定して、上下摺動自在に設けられている。刃
物台は刃物送り部73によって昇降される。刃物送り部
73は刃物台72の右端に設けられた送りナット73a
と、それに螺合した鉛直に延びた送りネジ棒73bと、
その上端にベルト伝動手段73cを介して接続された切
削モータ73dとよりなる。
【0027】以上において作動状態を説明する。サイド
テーブル55の可動部55aを下降させ、その前部を柱
54aに支持させて、前記主軸受け座16の上面とほぼ
同一水平面状を持つ状態にしたまま、ハンドル58cを
回して第1往復台52を工作物の大きさに応じた位置に
固定する。次にあらかじめ正方形に切断してある素材板
Aを主軸上端の受け座16にほぼ中心を合わせて載置す
る。次に工作物クランプ部40を作動し、ピストンシリ
ンダ機構44を作動させて押え棒43を下降させ、回転
キャップ45の下端で素材Aの中心の上面を押さえ付け
る。
【0028】次にサイドクランプ部50のピストンシリ
ンダ機構57bを作動させてパッド57cを降ろし、素
材の1つの角部をサイドテーブル55との間で挟持固定
する。次にブレーキ31をかけて主軸15を固定し、切
断モータ67を駆動させ、丸刃65を回転させた状態で
第2往復台61を往復手段68で左方に移動させる。こ
れにより素材の1つの角部が切断される。切断された後
は第2往復台61をもとの状態に戻す。
【0029】次にサイドクランプ部50のピストンシリ
ンダ機構57bを作動させてパッド57cを上げ、ま
た、サイドテーブル昇降手段56を上昇させてサイドテ
ーブル可動部55aを斜めに上昇させる。すると切断さ
れた角部はサイドテーブル55上を滑落して排除され
る。また、昇降台81を僅かに下降させ、柱54aを僅
かに下げておく。
【0030】次にブレーキ31が解放されて主軸15を
自由とした後に、主軸割り出し回動部30が作動する。
即ち、クラッチ35が入り、割り出し軸32と割り出し
モータ34が接続され、割り出しモータ34が回転し、
割り出し軸32が90度回動して、エンコーダ36の信
号により止まる。割り出し回転中は中間軸21と主軸モ
ータ22の軸は空転する。この状態で再び前記の同様の
作動がなされて、2つ目の角部が切除される。以下同様
にして残り2つの角部が切除され、素材は正八角形の状
態となる。
【0031】次にクラッチ35が解放されて主軸15と
割り出しモータ34が分離し、主軸モータ22を起動す
ると、その回転は伝動手段23、中間軸21を経て主軸
15を回転させる。そして、工作物旋削部70が起動
し、切削モータ73dの回転により刃物台72は上昇
し、刃物台72のバイト72aが素材の端面を旋削す
る。このとき、2本のバイト72aの上側のものより
も、下側のものが切込み量が多くなるようセットしてあ
るので、1工程で旋削が終わる。刃物台72が上限位置
で切削モータ73dおよび主軸モータ22が停止する。
以上により正方形の板が円板に加工されたことになる。
【0032】板素材Aが大きくなれば、それに応じて第
1往復台52を後退させる。また、正方形から正16角
形に切断するには、割り出し角度が45度となる。
【0033】次に本発明の他の実施態様、即ち、主軸を
板素材の上側から下方に押し付けて回転させる形式を図
面に示す一実施例にもとづき説明する。図11〜13
で、部品番号は前記と異なる部分が(’)付きで示さ
れ、同一部分は省略される。
【0034】工作物載置部10’は、矩形板素材Aを水
平面内に展延させた状態で、鉛直軸線を持って回転自在
となった受け軸の上端の受け座で支持するようにしたも
のである。即ち、矩形ベース板11の上面に矩形板が立
体に組立てられてフレーム12が構成され、ベース板に
直立した左壁12a、右壁12b、中間壁12cおよび
水平な上壁12dからなる。フレーム上壁12dの中間
壁より前方位置で鉛直な支持筒13’が貫通して固定さ
れる。この支持筒に鉛直軸線を持った受け軸15’が嵌
まり、底板17’で支持され、その上端に平面視で円板
からなる受け座16’が軸受け14’により回転自在に
支持される。
【0035】前記素材Aの中心部を押圧する工作物クラ
ンプ部40’は、前記受け軸15’の上方で同心とな
り、鉛直軸線を持って動力により昇降する主軸の下端が
素材Aの中心を押圧するようになっている。即ち、前記
フレーム上壁12dの右半分にコラム41’が立設さ
れ、その左側面に案内棒42’が前後に間隔を存して2
本設けられ、これに第3往復台43’が上下摺動自在に
案内されている。そして、その左面には案内筒46’を
介して主軸45’が回転自在に嵌合されている。第3往
復台43’の上端はピストンシリンダ機構44’が接続
され、ピストンシリンダ機構44’はコラム41’の左
側面に固定されている。
【0036】前記主軸45’を回転させる主軸モータを
持つ主軸駆動部20’は次のように構成される。即ち、
前記主軸45’に平行で後側に間隔を存してインバータ
式無断変速の主軸モータ22’が第3往復台43’に取
り付けられている。そして、主軸モータ22’のモータ
軸と主軸45’の下部との間にベルト伝動手段23’が
接続される。
【0037】前記主軸45’を間欠的に回動させる主軸
割出回動部30’も第3往復台43’に設けられる。即
ち、主軸45’の上端にクラッチ31’を介して割り出
し軸32’が同心に接続される。33aは割り出し軸に
固定されたディスクブレーキ、33bは往復台43’に
設けられた油圧作動のブレーキシュー、34は割り出し
軸に固定されたエンコーダである。
【0038】以上において作動状態を説明するが、前記
実施態様と同じ部分は省略する。素材板Aを受け座1
6’に載置し、次に工作物クランプ部40’を作動し、
ピストンシリンダ機構44’を作動させ、第3往復台4
3’を下降させて主軸45’の下端で素材Aを押さえ付
ける。次にサイドクランプ部50で素材を固定して、工
作物切断部60で素材の1つの角部が切断され、排除さ
れる。次に主軸割出回動部30’が作動し、クラッチ3
1’が入り割出軸32’と主軸45’が接続され、主軸
モータ22’が回動し、割出軸32’が90度回動して
止まる。この状態で再び角部が切除され、以下同様に正
八角形に切断される。次に、クラッチ31’が切り替わ
り、主軸モータ22’が高速となって主軸45’を回転
させ、工作物旋削部70で円板に加工する。
【0039】ここで主軸モータ22がインバータ式無断
変速であるとき、主軸の駆動系が簡単となり、取付スペ
ースも節約でき、前記図4,図5の実施態様にも適用さ
れる。
【0040】本発明は前記した実施例や実施態様に限定
されず、特許請求の精神および範囲を逸脱せずに種々の
変形を含む。
【0041】
【発明の効果】本発明の第1構成により、正方形の板材
から円板を、安全に、自動で加工できることとなった。
【0042】第2構成により、第1構成の効果に加え、
サイドクランプ部により素材板の角部の切断が確実とな
る。
【0043】第3構成により、第1構成と同様の効果が
ある。第4構成により、第2構成と同様の効果がある。
【0044】第5構成により、第2または第4構成効果
に加え、板素材の大きさの変化に対応して、容易、確実
に素材をクランプできる。
【0045】第6構成により、第5構成の効果に加え、
素材の切除された角部(スクラップ)が迅速に排除でき
る。
【0046】第7構成により、第5または第6構成の効
果に加え、工作物切断部と工作物旋削部との相対位置が
固定された状態で、両者が一体として移動するので、位
置決めが確実となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の右側面図である。
【図4】図3のIV−IV要部拡大断面図である。
【図5】図4のV−V断面図である。
【図6】図4のVI−VI要部断面図である。
【図7】図3のVII−VII要部拡大断面図である。
【図8】図7の要部平面図である。
【図9】図7の要部右側面図である。
【図10】図7の要部左側面図である。
【図11】他の実施態様の工作物載置部の縦断面図であ
る。
【図12】他の実施態様の主軸駆動部の左側面図であ
る。
【図13】図12のXIII−XIII断面図である。
【図14】図2のXIV−XVI要部断面図である。
【符号の説明】
A…工作物 10…工作物載置部 11…ベース板 12…フレーム 12a…左壁 12b…右壁 12c…中間壁 12d
…上壁 13…支持筒 14…軸受 15…主軸 16…受座 20…主軸駆動部 21…中間軸 22…主軸モータ 23…ベルト伝動手段 24…変速機 30…主軸割出回動部 31…ブレーキ 31a…ディスク 31b…シュー 32…割出軸 33…ベルト伝動手段 34…割出モータ 36…エンコーダ 40…工作物クランプ部 41…コラム 42…案内筒 43…押え棒 44…ピストンシリンダ機構 45…回転キャップ 45a…本体 45b…パッド 46…軸受 50…サイドクランプ部 51…スタンド 52…第1往復台 53…第1レール 54…柱 55…サイドテーブル 55a…固定部 55b…可動部 55c…ヒンジ 56…サイドテーブル昇降手段 57…パッド昇降部 57a…リンク 57b…ピストンシリンダ機構 57
c…パッド 58…往復手段 58a…ネジ部材 58b…送りネジ棒 58c…ハン
ドル 60…工作物切断部 61…第2往復台 62…第2レール 63…ブラケット 64…刃物軸 65…丸刃 66…ベルト伝動部 67…切断モータ 68…往復手段 70…工作物旋削部 71…刃物台案内 72…刃物台 72a…バイト 73…刃物送り部 73a…送りナット 73b…送りネジ棒 73c…伝
動手段 73d…切削モータ

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形板素材を水平面内に展延させた状態
    で、鉛直軸線を持って回転自在となった主軸の上端で支
    持するようにした工作物載置部と、 前記主軸を回転させる主軸モータを持つ主軸駆動部と、 前記主軸を間欠的に回動させる主軸割出回動部と、 前記主軸の上方で同心となり、鉛直軸線を持って動力に
    より昇降する押え棒の下端に回転自在の回転キャップが
    嵌合され、前記素材の中心部を押圧する工作物クランプ
    部と、 前記工作物載置部の側方で、左右に往復自在とされた往
    復台に動力回転丸刃が設置され、前記素材の角部を切除
    する工作物切断部と、 前記往復台で前記丸刃の左右方向に離れた位置に刃物台
    案内が立設され、前記素材の端面を切削するようにした
    工作物旋削部とを含むことを特徴とする円板の加工装
    置。
  2. 【請求項2】 矩形板素材を水平面内に展延させた状態
    で、鉛直軸線を持って回転自在となった主軸の上端で支
    持するようにした工作物載置部と、 前記主軸を回転させる主軸モータを持つ主軸駆動部と、 前記主軸を間欠的に回動させる主軸割出回動部と、 前記主軸の上方で同心となり、鉛直軸線を持って動力に
    より昇降する押え棒の下端に回転自在の回転キャップが
    嵌合され、前記素材の中心部を押圧する工作物クランプ
    部と、 前記工作物載置部の側方で、前記主軸の上端に載置され
    た素材の角部の下面を支持するサイドテーブルの上方
    で、動力により昇降するバッドを有し、前記素材の角部
    を挟持するサイドクランプ部と、 前記サイドクランプ部の側方で、左右に往復自在とされ
    た往復台に動力回転丸刃が設置され、前記素材の角部を
    切除する工作物切断部と、 前記往復台で前記丸刃の左右方向に離れた位置に刃物台
    案内が立設され、前記素材の端面を切削するようにした
    工作物旋削部とを含むことを特徴とする円板の加工装
    置。
  3. 【請求項3】 矩形板素材を水平面内に展延させた状態
    で、鉛直軸線を持って回転自在となった受け座の上面で
    支持するようにした工作物載置部と、 前記受け座の上方で同心となり、鉛直軸線を持って動力
    により昇降する主軸の下端が前記素材の中心部を押圧す
    る工作物クランプ部と、 前記主軸を回転させる主軸モータを持つ主軸駆動部と、 前記主軸を間欠的に回動させる主軸割出回動部と、 前記工作物載置部の側方で、左右に往復自在とされた往
    復台に動力回転丸刃が設置され、前記素材の角部を切除
    する工作物切断部と、 前記往復台で前記丸刃の左右方向に離れた位置に刃物台
    案内が立設され、前記素材の端面を切削するようにした
    工作物旋削部とを含むことを特徴とする円板の加工装
    置。
  4. 【請求項4】 矩形板素材を水平面内に展延させた状態
    で、鉛直軸線を持って回転自在となった受け座の上面で
    支持するようにした工作物載置部と、 前記受け座の上方で同心となり、鉛直軸線を持って動力
    により昇降する主軸の下端が前記素材の中心部を押圧す
    る工作物クランプ部と、 前記主軸を回転させる主軸モータを持つ主軸駆動部と、 前記主軸を間欠的に回動させる主軸割出回動部と、 前記工作物載置部の側方で、前記主軸の上端に載置され
    た素材の角部の下面を支持するサイドテーブルの上方
    で、動力により昇降するバッドを有し、前記素材の角部
    を挟持するサイドクランプ部と、 前記サイドクランプ部の側方で、左右に往復自在とされ
    た往復台に動力回転丸刃が設置され、前記素材の角部を
    切除する工作物切断部と、 前記往復台で前記丸刃の左右方向に離れた位置に刃物台
    案内が立設され、前記素材の端面を切削するようにした
    工作物旋削部とを含むことを特徴とする円板の加工装
    置。
  5. 【請求項5】 前記サイドクランプ部は、前記主軸に向
    かって水平面内で摺動自在とされた第1往復台と、該第
    1往復台の上側に間隔を存し、前記主軸の上面と同一水
    平面内にあるように支持されたサイドテーブルと、該サ
    イドテーブルの前記主軸側縁付近に設けられたパッド昇
    降部とを含むことを特徴とする請求項2または4記載の
    円板の加工装置。
  6. 【請求項6】 前記サイドテーブルは、前記主軸に近い
    部分が矩形に分割され可動部となり、その主軸に遠い部
    分でヒンジにより固定部に対し上下に揺動自在に接続さ
    れ、前記サイドテーブル可動部を揺動させるように、前
    記サイドテーブル固定部または前記第1往復台にサイド
    テーブル昇降手段が設置されたことを特徴とする請求項
    5記載の円板の加工装置。
  7. 【請求項7】 前記主軸に向かって水平面内で摺動自在
    とされた第1往復台が設置され、該第1往復台の上をそ
    の摺動方向と直角方向に摺動自在に第2往復台が設置さ
    れ、該第2往復台に前記工作物切断部および工作物旋削
    部が設置されたことを特徴とする請求項5または6記載
    の円板の加工装置。
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