JPS60188091A - ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドの還元法 - Google Patents
ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドの還元法Info
- Publication number
- JPS60188091A JPS60188091A JP4619684A JP4619684A JPS60188091A JP S60188091 A JPS60188091 A JP S60188091A JP 4619684 A JP4619684 A JP 4619684A JP 4619684 A JP4619684 A JP 4619684A JP S60188091 A JPS60188091 A JP S60188091A
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- hydrogen
- adenine dinucleotide
- nicotinamide adenine
- nad
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(以
下NADと略記する。)の還元法に関するものである。
下NADと略記する。)の還元法に関するものである。
近年、酵素反応を各種の物質の合成に利用すると、 1
lll常の化学的手段では合成困難な物質が容易に得ら
れる場合のあることがわかってきている。
lll常の化学的手段では合成困難な物質が容易に得ら
れる場合のあることがわかってきている。
したがっ゛ζ、酵素反応の利用は化学的手段による合成
の壁を打ち破るものとしてその将来に大きいX1待がも
たれている。
の壁を打ち破るものとしてその将来に大きいX1待がも
たれている。
酵素反応には種々の型の反応があるが、その一つに酸化
還元反応がある。酸化還元反応を酵素的に行う場合、そ
の多くは補酵素としてNADあるいはNADHにコチン
アミドアデニンジヌクレオチド還元型)を必要とする。
還元反応がある。酸化還元反応を酵素的に行う場合、そ
の多くは補酵素としてNADあるいはNADHにコチン
アミドアデニンジヌクレオチド還元型)を必要とする。
しかし、、 NADやNADHは極めて高価な物質であ
るので、これを使い捨て的に使用することは実用的でな
く、酸化還元反応を酵素的に行う場合の最大の問題点に
なっていた。
るので、これを使い捨て的に使用することは実用的でな
く、酸化還元反応を酵素的に行う場合の最大の問題点に
なっていた。
NAD、 NAD)lを補酵素として使用するとNAD
はNADIIに、 NADIIはNADに?自費される
。したがって、 NAI)をN A D I+から、
NADHをNADから再生することが可能になれば上に
述べた問題点は回避できることになる。
はNADIIに、 NADIIはNADに?自費される
。したがって、 NAI)をN A D I+から、
NADHをNADから再生することが可能になれば上に
述べた問題点は回避できることになる。
このような観点から、 NADやNADHの再生につい
て研究が行われており、電気化学的な方法や、酵素的な
方法が提案されている。しかし、電気化学的な方法では
NADやNADH以外の化合物への変換反応も併発する
ので好ましくない。酵素的な方法は各種デヒドロゲナー
ゼを使用するものであるが。
て研究が行われており、電気化学的な方法や、酵素的な
方法が提案されている。しかし、電気化学的な方法では
NADやNADH以外の化合物への変換反応も併発する
ので好ましくない。酵素的な方法は各種デヒドロゲナー
ゼを使用するものであるが。
この場合、別に副原料(暴質)を必要とするので。
副原料6未反応物、副原料からの生成物、などから目的
物のNADやNADllを分離、精製するという面倒な
工程を必要とするので、これも好ましいものではなかっ
た。
物のNADやNADllを分離、精製するという面倒な
工程を必要とするので、これも好ましいものではなかっ
た。
本発明者らは、特にNADllの再生について、上述の
観点から、工業的に利用可能な方法について鋭意研究を
重ねた結果、水素高圧下で水素産生微生物をNADに作
用させると、従来の方法にみられた問題点を克服したず
くれた方法となることを見出し1本発明に到達した。
観点から、工業的に利用可能な方法について鋭意研究を
重ねた結果、水素高圧下で水素産生微生物をNADに作
用させると、従来の方法にみられた問題点を克服したず
くれた方法となることを見出し1本発明に到達した。
すなわち2本発明は、水素高圧下で水素産生微生物をN
ADに作用させることを特徴とするNADの還元法であ
る。
ADに作用させることを特徴とするNADの還元法であ
る。
以下9本発明につき詳細に説明する。
本発明によりNADを還元するには9例えばNADを含
有した緩衝液に水素産生微生物を懸濁させて。
有した緩衝液に水素産生微生物を懸濁させて。
水素を導入し水素高圧下で反応させればよい。このよう
な簡単な操作でNADが還元されNA118へ再生され
る。この場合、副生成物は生成せず、介入してくるのは
未反応の水素だけであり、この水素も特に手段を講する
必要はなく自然に除去されるので、工業上極めて有利で
ある。通常、このような生物的反応は常圧下で行うのが
常識であるが1本反応は常圧下ではほとんど進行せず、
高圧下で初めて進行するものであって、従来の常識をく
つがえす驚くべきことであった。
な簡単な操作でNADが還元されNA118へ再生され
る。この場合、副生成物は生成せず、介入してくるのは
未反応の水素だけであり、この水素も特に手段を講する
必要はなく自然に除去されるので、工業上極めて有利で
ある。通常、このような生物的反応は常圧下で行うのが
常識であるが1本反応は常圧下ではほとんど進行せず、
高圧下で初めて進行するものであって、従来の常識をく
つがえす驚くべきことであった。
本発明に使用する水素産生微生物としては1例えばクロ
ストリジウム・ブチリカム、クロストリジウム・アセド
ブチェカム、クロストリジウム・ベリフリンジェンス、
海洋性水素産生菌NKII 007などがあげられ、こ
れらは培養菌体のまま使用してもよいし、また適当な担
体に固定化して使用してもよい。本発明を手軽に実施す
るには培養菌体のままでもよいが、担体に固定して使用
した方が再生変換率が高く、また長時間の運転に耐える
といった利点がある。固定化を行うに当たっては公知の
方法が支障なく利用される。担体としては。
ストリジウム・ブチリカム、クロストリジウム・アセド
ブチェカム、クロストリジウム・ベリフリンジェンス、
海洋性水素産生菌NKII 007などがあげられ、こ
れらは培養菌体のまま使用してもよいし、また適当な担
体に固定化して使用してもよい。本発明を手軽に実施す
るには培養菌体のままでもよいが、担体に固定して使用
した方が再生変換率が高く、また長時間の運転に耐える
といった利点がある。固定化を行うに当たっては公知の
方法が支障なく利用される。担体としては。
例えば寒天、アルギン酸、ゼラチン、カラギーナンとい
った天然物、ポリアクリルアミドゲルのような合成物な
どが好ましく使用される。
った天然物、ポリアクリルアミドゲルのような合成物な
どが好ましく使用される。
木発意は、水素高圧下で行うことが必要である。
水素圧は高い程好ましいが、特に10気圧以上、 30
気圧以上、50気圧以上、 80気圧以上、さらには1
00気圧以上が好ましい。
気圧以上、50気圧以上、 80気圧以上、さらには1
00気圧以上が好ましい。
使用する緩衝液には特に制限はなく、一般によく使われ
ているトリス緩衝液、リン酸緩衝液、クエン酸緩衝液、
トリシン緩衝液などを利用すればよい。pl+は(j〜
9.好ましくは7〜Bの範囲で設定すればよい。菌体量
は多ければ反応が速く、少なければ反応が遅くなるだけ
であって5特定の範囲内でないと本発明が実施できない
というものではない。NAD?JtA度も特定の範囲内
である必要はなく2反応系に投入しただけ還元すること
が可能である。反応温度は20’Cないし50’C,好
ましくは3゜°Cないし40℃が適用される。反応時間
は1条件により異なるが、おおむね1時間ないし10時
間程度でよい。
ているトリス緩衝液、リン酸緩衝液、クエン酸緩衝液、
トリシン緩衝液などを利用すればよい。pl+は(j〜
9.好ましくは7〜Bの範囲で設定すればよい。菌体量
は多ければ反応が速く、少なければ反応が遅くなるだけ
であって5特定の範囲内でないと本発明が実施できない
というものではない。NAD?JtA度も特定の範囲内
である必要はなく2反応系に投入しただけ還元すること
が可能である。反応温度は20’Cないし50’C,好
ましくは3゜°Cないし40℃が適用される。反応時間
は1条件により異なるが、おおむね1時間ないし10時
間程度でよい。
以上のように1本発明の方法によれば、補酵素として重
要なNADIIをNADより極めて容易に短時間で製造
し、再生することが可能である。
要なNADIIをNADより極めて容易に短時間で製造
し、再生することが可能である。
次に本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例1
水素産生微生物クロストリジウム・ブチリカムIF03
858を、グ)Iiコースll’?、ヘプトン0.4g
。
858を、グ)Iiコースll’?、ヘプトン0.4g
。
酵母エキス0.4g、肉エキス0.2g、リン酸二カリ
ウム12.5g及び硫酸第一鉄0.05gを含有する培
地(pH7,0) 10(1mlを使用して、嫌気条件
下で37℃、9時間培養した。
ウム12.5g及び硫酸第一鉄0.05gを含有する培
地(pH7,0) 10(1mlを使用して、嫌気条件
下で37℃、9時間培養した。
このようにして得られた菌体6m8を2mlの0.1M
リン酸緩衝液(pH7,8)に懸濁したせのを0.8m
MのNADを含有する0、1Mリン酸緩衝液(pH7,
8)8mlに加え、水素圧100気圧のオートクレーズ
中で37℃5時間反応させた。340nmの吸光度から
NADHの生成−を測定したところ、63%の変換率で
NAIIからNADllの得られることが認められた。
リン酸緩衝液(pH7,8)に懸濁したせのを0.8m
MのNADを含有する0、1Mリン酸緩衝液(pH7,
8)8mlに加え、水素圧100気圧のオートクレーズ
中で37℃5時間反応させた。340nmの吸光度から
NADHの生成−を測定したところ、63%の変換率で
NAIIからNADllの得られることが認められた。
なお、生成したNADHの量はアルコールデヒドロゲナ
ーゼに対する活性測定値と一致することも確認した。
ーゼに対する活性測定値と一致することも確認した。
また、比較のため、同条件下で水素圧1気圧(常圧)下
で行うと、 NADHはほとんど生成しなかった。
で行うと、 NADHはほとんど生成しなかった。
実施例2
実施例1で得たクロストリジウム・ブチリカムの菌体6
Bを1mlの0.1Mリン酸緩衝液(pl+ 7.8)
に懸濁させた。この懸濁液を1mlの4%寒寒天液液」
−と同じリン酸緩衝液使用)と急速に混合、冷却(10
℃)シ、固定化菌体を得た。
Bを1mlの0.1Mリン酸緩衝液(pl+ 7.8)
に懸濁させた。この懸濁液を1mlの4%寒寒天液液」
−と同じリン酸緩衝液使用)と急速に混合、冷却(10
℃)シ、固定化菌体を得た。
このようにして得た固定化菌体を小片(約5mm”)に
細断し、生理食塩水で洗浄したのぢ、実施例1と同様に
してNAl1を含有するリン酸緩衝液に加えて1反応を
行った。変換率はぼ100%でNADI+が得られた。
細断し、生理食塩水で洗浄したのぢ、実施例1と同様に
してNAl1を含有するリン酸緩衝液に加えて1反応を
行った。変換率はぼ100%でNADI+が得られた。
上記反応終了後、同じ固定化菌体を再使用してNADの
還元反応を行った。同条件下で5時間反応を行ったとこ
ろ、変換率がほぼ100%でN五〇〇が得られた。ずな
わち、NAD−+NADIIの変換を連続的に運転でき
ることがわかった。
還元反応を行った。同条件下で5時間反応を行ったとこ
ろ、変換率がほぼ100%でN五〇〇が得られた。ずな
わち、NAD−+NADIIの変換を連続的に運転でき
ることがわかった。
実施例3
実施例1の培養条件に従って水素産生微生物クロストリ
ジウム・アセトフ゛チリカムIAM 19011の菌体
をIIトだ。この菌体を実施例2と同様にして固定化し
、同条件下でNADの還元を行ったところ。
ジウム・アセトフ゛チリカムIAM 19011の菌体
をIIトだ。この菌体を実施例2と同様にして固定化し
、同条件下でNADの還元を行ったところ。
76%の変換率でNADIIが得られた。
また2同様にして水素産生微生物クロストリジウム・ア
セトフ゛チリカムIAM 19012及びIAM 19
013も行ったところ、上記と同様な結果が得られた。
セトフ゛チリカムIAM 19012及びIAM 19
013も行ったところ、上記と同様な結果が得られた。
特許出願人 ユニチカ罹式会社
Claims (1)
- (11水素高圧下で水素産生微生物をニコチンアミドア
デニンジヌクレオチドに作用させることを特徴とするニ
コチンアミドアデニンジヌクレオチドの還元法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4619684A JPS60188091A (ja) | 1984-03-09 | 1984-03-09 | ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドの還元法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4619684A JPS60188091A (ja) | 1984-03-09 | 1984-03-09 | ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドの還元法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60188091A true JPS60188091A (ja) | 1985-09-25 |
JPH0449399B2 JPH0449399B2 (ja) | 1992-08-11 |
Family
ID=12740314
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4619684A Granted JPS60188091A (ja) | 1984-03-09 | 1984-03-09 | ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドの還元法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60188091A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015039686A (ja) * | 2013-08-23 | 2015-03-02 | 内山 俊一 | 水素活性化触媒 |
-
1984
- 1984-03-09 JP JP4619684A patent/JPS60188091A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015039686A (ja) * | 2013-08-23 | 2015-03-02 | 内山 俊一 | 水素活性化触媒 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0449399B2 (ja) | 1992-08-11 |
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