JPS60186311A

JPS60186311A - 仕上げ用の正面フライス

Info

Publication number: JPS60186311A
Application number: JP59041018A
Authority: JP
Inventors: Fumio Inoguchi; 猪口　文夫
Original assignee: Toshiba Tungaloy Co Ltd
Current assignee: Tungaloy Corp
Priority date: 1984-03-02
Filing date: 1984-03-02
Publication date: 1985-09-21

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、仕上げ用の正面フライスに関し、特に、軸方
向に位置調整可能なカートリッジに備えられた切刃チッ
プの切刃構成を改良したものである。

従来、この種の正面フライスは、カートリッジを軸方向
に位置調整するものとして、例えば特公昭５２−４９５
９３号公報にみられるものが開示されている。しかしな
がら、この公報にみられるものは切刃チップの切刃構成
まで配慮されてふらず、必ずしも良好な仕上げ面を得る
ことができなかった。

また、仕上げ用の切刃チップを備えたものとして、例え
ば、実公昭５２−４９５１５号公報、特開昭５０−１１
２８８３号公報、特開昭５４−２０４９２号公報等にみ
られるものが開示されている。しかしながら、実公昭５
２−４９５１５号公報にみられるものは、確かに仕上げ
面粗さが良好になるが、剛性の高い機械に適用されなけ
れば、その効果を充分に発揮できないものであった。さ
らに、後二者については、正面切刃稜が直線刃であるこ
とから、びびり振動が３頁生じやすく、仕上げ面粗さの点で不満足のものであった
。

このようなことから、この種の正面フライスでは、軸方
向に位置調整可能で、しかも剛性の弱い機械でも良好な
仕上げ面粗さが得られるように、切刃構成を改良した正
面フライスの開発が要望されている。

本発明は、上述の点に鑑みなされたもので、環状をなす
本体の外周部分には、取付は溝が設けられ、この取付は
溝内には、切刃チップをチップ座内に備えたカートリッ
ジが軸方向に位置調整可能となるように組込まれた仕上
げ用の正面フライスにおいて、切刃チップの切刃構成を
改善して良好な仕上げ面粗さが得られるようにしたもの
である。

以下、本発明仕上げ用の正面フライスにおける一実施例
について、図を参照しながら説明する。

第１図乃至第３図において、（１）は、中心取付は穴（
２）を有する本体であり、その外周部分には、切屑ポケ
ット（３）を連設した袋溝状の取付は溝（４）が形成さ
れている。そして、この取付は溝（４）内には、切刃チ
ップ（５）を備えたカートリッジ（６）が組込まれるよ
うになっている。

この切刃チップ（５）は、第５図に明示されているよう
に、略正方形板状をなし、その中央取付は穴（力の利用
により例えば止めねじ（８）によってカートリッジ（９
）のチップ座ＱＱＩ内に取付けられる。また、この切刃
チップ（５）は切削上すくい面を構成する上面αυ側に
は、円錐面又は球面の一部分からなる凸曲面ａ２が付加
され、４つの稜線ａ謙が、大きな弧状曲線を形成するよ
うになっている。この場合凸曲面（１３を円錐面とした
ときには、円錐角γを例えば５°に採れば、そのときの
弧状曲線の曲率半径が約８００順になる。

そして、この切刃チップ（５）を備えたカートリッジ（
９）が前記取付は溝（４）内に配置されたときには、前
記稜線α■の一つが本体（１）の軸方向に対して、略直
交する半径方向に位置して正面側の切刃稜を形成する。

したがって正面切刃稜は、大きな弧状曲線からなるが、
これは、直線切刃稜におけるびびり振動を減少させる配
慮である。

５頁また、切刃チップ（５）の側面には、下面θ４に向って
傾斜する逃げ角θ（例えばθ＝１１°）が形成され、こ
れに伴なって、軸方向のすくい角αが０°を含んだ正角
、例えばぎ半径方向のすくい角βが大きな負角例えば−
２σになるように構成される。

特に、半径方向のすくい角βを大きな負角にしたのは、
切屑が本体（１）の外方向に向かうようにしてその排出
性を良好にするためである。なお、前記角度はα＝０°
〜γ、β＝−１Ｏ°〜−２５″の範囲が一般的に好適す
る。

さらに、前記カートリッジ（９）は、取付は溝（４）内
で、締付けねじα啼により取付けられるが、本体（１）
の軸方向に対して、位置調整可能になっているものであ
る。この位置調整機構は、例えば、カートリッジ（９）
の後方に位置する調整楔ａｅ詣よび本体（１）の切削端
側に位置する調整ねじａηにより構成される。そして、
この調整楔（［ｅは、ねじ顛の回動により、カートリッ
ジ（９）を押出すものであり、また前記調整ねじａ′７
）側には、第４図で明示されるように皿ばね員が備えら
れることにより、その調整作用６頁を円滑にしている。また、前述した特公昭５２−４９５
９３号にみられるようなばねを備え、た挺子駒（図示せ
ず）なども利用できる。さらに、本実施例では、本体（
１）に袋溝状の取付は溝（４）を形成しているが、開口
状の取付は溝（４）を形成して、その後端部にリング部
材（図示せず）を取付は袋溝状とすることも可能である
。

次に、本発明仕上げ用の正面フライスで、ＳＣＭ４４０
（ブリネル硬度２４８）粘よびＦＣＧ２５（ブリネル硬
度２００）を切削した例について説明する。

仕上げ用の正面フライスの仕様は、切刃チップ（５）が
４個取り付けられてちり、切刃チップ（５）の刃先最外
径は１６０ｍｍである。また角度関係については、ｄ；
ぎ、β＝−２σ、γ；「、θ＝１ｒとした。

ＳＣＭ４４０の切削は、その切削条件として切削速度Ｖ
　＝　１４８ｒｒ７ｍ　ｉ　ｎ、切込ミｄ　＝　０．０
５　ｍｗ、０．１ｍｍ、テーブル送りＦ　＝　７０５〜
２０００　ｔｔｒｔｎ／　ｍｉｎを設定した。この結果
仕上げ面粗さは、Ｒｍａｘで２〜４μｍ７頁を得た。

さらにＦＣＣ２５の切削は、その切削速度Ｖ＝１４８ｘ
／ｍｉｎ、切込みｄ　＝　０．１〜０．５１ｎｍ、テー
ブル送りＦ　＝　９９５〜２０００朋／ｍｉｎを設定し
た。この結果、仕上げ面粗さはＲｚで４〜１４μｍを得
た。

以上の切削試験から、本発明仕上げ用の正面フライスは
、以下のような効果が認められた。

第１に、機械剛性がそれほど高くない機械でも良好な仕
上げ面粗さが得られることである。これは、特に、正面
切刃稜が大きな弧状曲線をなしているため、びびり振動
が軽減したことからである。

第２に、テーブル送りを高送りにしても仕上げ面粗さを
良好にできることである。これは、切刃チツカ５）の軸
方向位置を調整できるため、刃先フレが小さくなって、
多刃形式に適用できるからである。したがって、高送り
でも、良好な仕上げ面粗さを得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明仕上げ用の正面フライスにおける一実
施例を示す要部の正面図、第２図は、その断面図、第３
図は、その一部平面図、第４図は、調整ねじ（１７）の
調整状態を示した一部断面図、第５図は、切刃チップ（
５）を示すもので、（ａ）はその正面図、（ｂ）はその
側面図、（Ｃ）は斜下方からの一部側面図である。（１）・・・・・・本体　（４）・・・・・・取付は溝
（５）・・・・・・切刃チップ　（９）・・・・・・カ
ートリッジＱｌ・・・・・・チップ座　（１１）・・・
・・・」二面ａの・・・・・・凸曲面　時・・・・・・
稜線ａ４・・・・・・下面特許出願人　東芝タンガロイ株式会社

Claims

【特許請求の範囲】環状をなす本体（１）の外周部分には、取付は溝（４）
が設けられ、この取付は溝（４）内には、切刃チップ（
５）をチップ座ａｌ内に備えたカートリッジ（９）が軸
方向に位置調整可能となるように組込まれた仕上げ用の
正面フライスにおいて、前記切刃チップ（５）は、略正方形を呈する上下面（Ｉ
Ｉ）（１４）を有し、切削上すくい面を構成する上面（
１１）には、円錐面又は球面の一部分からなる凸曲面α
埠が付加されることにより、４つの稜線（Ｌ：１が大き
な弧状に形成され、しかも前記チップ座αυ内に取付け
られたときには、前記稜線α尋の一つが、本体（１）の
軸方向に対して、略直交する半径方向に位置して、正面
側の切刃稜を形成するとともに、逃げ角θの付与により
、軸方向のすくい角αがＯｏを含んだ正角、半径方向の
すくい角βが大きな負角になるように構成されているこ
とを特徴とする仕上げ用の正面フライス。２頁