JP3266479B2 - ロータリーバイト - Google Patents

ロータリーバイト

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JP3266479B2
JP3266479B2 JP26594095A JP26594095A JP3266479B2 JP 3266479 B2 JP3266479 B2 JP 3266479B2 JP 26594095 A JP26594095 A JP 26594095A JP 26594095 A JP26594095 A JP 26594095A JP 3266479 B2 JP3266479 B2 JP 3266479B2
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清 長谷川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バイト本体の先端
に円板状のスローアウェイチップ(以下、チップと称す
る。)が回動自在に装着されてなるロータリーバイトに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のロータリーバイトとして、本発
明の発明者等は、特開平7−112305号公報におい
て図11ないし図14に示すようなロータリーバイトを
提案している。このロータリーバイトは、図11に示す
ように被削材Wの外径切削に用いられるものであって、
基準面Pとされる水平面に沿って延びるように工作機械
の刃物台に保持される四角形軸状のバイト本体1の先端
に、円板状のチップ2がその中心軸線O回りに回動自在
に取り付けられた構成とされており、このチップ2の上
向きに配置される一方の円形面3とチップ2の周面4と
の交差稜線部には切刃5が形成されている。
【0003】そして、この切刃5には上記基準面Pに対
して図12に示されるように負の前すくい角αが、また
図13に示されるように同じく負の横すくい角βがそれ
ぞれ与えられており、この切刃5によって被削材Wの外
径切削がなされるとともに、その切削抵抗によってチッ
プ2自身も中心軸線O回りに従動回転され、これによっ
てチップ2と被削材Wとの摩擦抵抗が低減されてチップ
2の摩耗等が抑制されるようになされている。なお、こ
れらの図に示したロータリーバイトにおいては、上記チ
ップ2の両円形面3,3と周面4との交差稜線部に切刃
5,5が形成されていて、一つのチップ2で2回の切刃
5の使用が可能とされている。
【0004】また、当該ロータリーバイトでは、チップ
2のこれら両円形面3,3の中央に中心軸6,6が形成
される一方、このチップ2を挟み込んで保持するバイト
本体1先端のクランプ駒7およびシート8には、上記中
心軸6,6が挿入される軸穴9,9が形成されていて、
これによりチップ2はその軸線O回りに回動自在とされ
る。ここで、このクランプ駒7は、バイト本体1先端へ
の取付部のクランプネジ10の周りに緩挿されたブレー
キワッシャ11、ウェーブワッシャ12、およびコイル
スプリング13等により、チップ2をシート8側に押圧
する押圧力が所定の押圧力となるように調整可能とされ
ており、これによってチップ2の従動回転速度も適宜に
調整可能とされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ロータ
リーバイトにおいては、チップ2が、そのすくい面とさ
れる上記円形面3と逃げ面とされる周面4とが直角に交
差するネガティブチップであるため、前すくい角αは上
述のように負角側に設定される。ここで、図11に示す
ような被削材Wの外径切削に用いられるロータリーバイ
トにおいては、この前すくい角αは若干の負角に設定さ
れていればよく、この例では−6°に設定されている。
一方、これに対して横すくい角βは、このような外径切
削の場合においては被削材Wの回転によるチップ2の従
動回転に関係し、チップ2を十分に回転させるために
は、上記前すくい角αよりもさらに負角側に大きく設定
されなければならない。ここで、この例では、切削試験
の結果、上述のように前すくい角αを−6°に設定した
場合、横すくい角βを−36°程度に設定したものが、
チップ2の摩耗や切削抵抗が最も小さくなるとされてい
る。
【0006】ところが、このようなロータリーバイトに
よって、回転する被削材の端面の切削を行おうとした場
合には、事情は全く逆となる。すなわち、このような端
面切削の場合には、バイト本体1と被削材との位置関係
から、外径切削の場合とは逆に図12に示された前すく
い角αがチップ2の従動回転に関与することとなるの
で、上述のようにこの前すくい角αが−6°程度に設定
されたロータリーバイトでは、チップ2を十分に従動回
転させることができずにチップ2の摩耗等の低減が図れ
なくなってしまう。このため、このような端面切削を行
うには、上記横すくい角βが−6°程度の若干の負角に
設定されるとともに、前すくい角αが大きく負角側に設
定されたロータリーバイトが必要となる。
【0007】また、これら端面切削と外径切削とを続け
て行おうとすると、かかる端面切削用と上記外径切削用
の二つのロータリーバイトを予め用意しておく必要があ
り、しかも両切削工程の間で、一方のロータリーバイト
を工作機械の刃物台から取り外し、次いで他方を刃物台
に位置決めして固定し直すといった交換作業を余儀なく
される。このため、設備投資および作業時間、労力の両
面で、その効率化が阻害される結果となっていた。
【0008】本発明は、このような背景の下になされた
ものであって、一つで端面切削と外径切削とを行うこと
が可能なロータリーバイトを提供することを目的として
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決してこの
ような目的を達成するために、本発明のロータリーバイ
トは、基準面に沿って延びるように配置される軸状のバ
イト本体の先端に、円形面と周面との交差稜線部に切刃
が形成されてなる円板状のチップが、上記円形面の中心
軸線回りに回動自在に取り付けられてなるロータリーバ
イトにおいて、上記チップを、上記中心軸線方向につい
て表裏対称な形状として、上記円形面の外周に、内周側
に向かうに従い漸次陥没するように傾斜する底面を備え
たブレーカを形成するとともに、該チップの周面の上記
円形面側には、該円形面側に向かうに従い漸次内周側に
向かって傾斜する傾斜面を形成し、この傾斜面と上記ブ
レーカの底面との交差稜線部に上記切刃を形成する一
方、上記バイト本体の先端には、円板状の凹部を画成す
るチップ取付座を備えたシートを、該凹部がなす円板の
中心軸線回りに回動自在に設け、上記チップを、このシ
ートのチップ取付座がなす上記凹部に、その内周面と上
記傾斜面との間に僅かな間隙が画成されるように嵌挿し
て取り付けて、上記基準面に対する上記切刃の前すくい
角および横すくい角を、それぞれに−10°〜−45°
の範囲内で互いに等しい角度に設定したことを特徴とす
るものであり、両すくい角がこのように負角側に比較的
大きく設定されることにより、外径切削に用いても、ま
た端面切削に用いても、確実にチップを回転させながら
切削を行うことができる。また、両すくい角が互いに等
しい角度に設定されているので、外径切削と端面切削と
でチップの従動回転の状態が変動するのを抑えることが
できる。
【0010】ところで、このように前すくい角および横
すくい角が−10°から負角側に設定されたロータリー
バイトにおいては、外径切削の場合には図示した従来の
外径切削用のロータリーバイトに比べて前すくい角が、
また端面切削の場合には上述の端面切削用のロータリー
バイトに比べて横すくい角が、それぞれ4°以上負角側
に設定されることとなる。このため、切削条件等によっ
ては、チップを従動回転させるにも関わらず、切刃に作
用する切削抵抗や負荷が過大となってしまうおそれが生
じる。
【0011】しかるに、これに対して本発明のロータリ
ーバイトにおける上記チップは、外形が略円板状をな
し、その円形面の外周に、該円形面の内周側に向かうに
従い漸次陥没するように傾斜する底面を備えたブレーカ
を形成するとともに、該チップ本体の周面の上記円形面
側には、該円形面側に向かうに従い漸次内周側に向かっ
て傾斜する傾斜面を形成し、この傾斜面と上記ブレーカ
の底面との交差稜線部に切刃を形成したものであり、
発明のロータリーバイトは、このような構成のチップを
装着したものであるから、上記ブレーカにより、外径切
削の際の前すくい角および端面切削の際の横すくい角を
実質的に正角側に近づけて切削抵抗等の低減を図る一
方、上記傾斜面により切刃の刃物角を確保してその欠損
等を未然に防止することが可能となる。
【0012】なお、このような構成を採った場合、上記
ブレーカが形成される円形面に対して該ブレーカの底面
がなす傾斜角が小さすぎると、上述の切削抵抗等の低減
が十分に図られなくなるおそれが生じる一方、このブレ
ーカ底面の傾斜角が大きすぎたり、上記傾斜面の周面に
対する傾斜角が小さすぎたりすると、刃物角の確保が不
十分となるおそれが生じる。さらに、この傾斜面の傾斜
角が大きすぎると、被削材との間に当たりが生じるおそ
れがある。このような事情を考慮すると、上記円形面に
対するブレーカの底面の傾斜角は5°〜45°の範囲
に、また上記周面に対する傾斜面の傾斜角も5°〜45
°の範囲に設定されるのが望ましい。
【0013】さらに、当該ロータリーバイトにおいて
は、バイト本体の先端に、円板状の凹部を画成するチッ
プ取付座を備えたシートを、該凹部がなす円板の中心軸
線回りに回動自在に設け、上記チップを、このシートの
チップ取付座がなす上記凹部に嵌挿して取り付けるよう
している。 従って、このような構成を採ることによ
り、チップの切刃の真円度とシートの中心軸線に対する
同心度とが正確ならば、高い加工精度を確保することが
可能となるので、例えばチップの中心軸をクランプ駒お
よびシートの軸穴に挿入する上記従来のロータリーバイ
トのように、切刃の真円度と中心軸に対する同心度、お
よび中心軸と軸穴との同心度、あるいは中心軸同士、軸
穴同士の同心度が必要とされる場合に比べ、比較的容易
に所望の加工精度を得ることができる。
【0014】また、特に上述のようにチップの周面に傾
斜面を形成した場合であって、しかもチップの両円形面
に切刃が形成されている場合には、先に切削に供された
円形面を上記チップ取付座に着座させてチップを取り付
けた際に、上記傾斜面とチップ取付座がなす凹部との間
に間隙が画成されることとなる。従って、例えば先の切
削によって切刃に変形が生じていたり、あるいは逃げ面
とされる傾斜面に溶着物が付着していたりしていても、
これらがチップの着座に干渉するのを避けることができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図7を用いて、
本発明のロータリーバイトおよびチップの一の実施の形
態について説明する。本実施形態においてバイト本体2
1は、断面正方形の柱軸状のシャンク22の先端に取付
部23が形成されて側面視に略L字型を呈しており、こ
の取付部23に円板状のチップ24がその中心軸O回り
に回動自在となるように、着脱可能に取り付けられてい
る。そして、このバイト本体21は、シャンク22の基
端部側が工作機械の刃物台に保持されて、水平な基準面
Pに沿って延びるように、すなわち正方形柱軸状のシャ
ンク22の上下面22A,22Bが水平となるようにし
て支持され、切削加工に供される。
【0016】このバイト本体21の上記取付部23に取
り付けられる本実施形態のチップ24は、超硬合金等の
硬質材料から成形されてなり、図5ないし図7に示すよ
うに中心軸線Oに関して同軸で互いに同形同大の一対の
円形面25,25と、これらの円形面25,25の円周
同士を結ぶ周面26とを備えた略円板状を呈していて、
これら一対の円形面25,25と周面26との交差稜線
部に、上記中心軸線Oを中心とする円周状の切刃27,
27が形成されている。従って、このチップ24は中心
軸線O方向について表裏対称な形状とされていて、一つ
のチップ24で2回の切刃27の使用が可能とされてお
り、バイト本体21の取付部23に装着した状態におい
て切削に供される切刃27に連なる一方の円形面25が
すくい面とされるとともに周面26が逃げ面とされ、さ
らに他方の円形面25が着座面とされる。
【0017】また、このチップ24の上記円形面25の
外周部には、該円形面25上を上記中心軸線O回りに周
回するように凹溝状のブレーカ28が形成されている。
このブレーカ28は、その底面29が、中心軸線Oを含
む断面において図5に示すように、切刃27から離間し
て円形面25の内周側、すなわち上記中心軸線O側に向
かうに従い該円形面25に対して所定の傾斜角θで陥没
した後、円弧状に切り上がるように形成されており、こ
の傾斜角θは5°〜45°の範囲内において設定される
のが望ましく、本実施形態では25°とされている。な
お、このようにブレーカ28が形成されることにより、
円形面25の中央には、中心軸線O方向に切刃27と同
じ高さで該軸線Oに直交する円形の平坦面25Aが形成
されることとなる。
【0018】さらに、このチップ24の周面26には、
その両円形面25,25側の周縁部に、図5および図7
に示すように軸線Oを含む断面において、それぞれ該円
形面25,25側に向かうに従い、チップ24の内周側
に向かって周面26に対し所定の傾斜角δで傾斜する傾
斜面30,30が形成されており、すなわちこれらの傾
斜面30,30は軸線Oを中心とする円錐面状に形成さ
れることとなる。ここで、この傾斜角δは5°〜45°
に設定されるのが望ましく、本実施形態では上記傾斜角
θと同じく25°に設定されている。
【0019】これにより、本実施形態では上記切刃27
は、厳密には上記ブレーカ28の底面29とこの傾斜面
30との交差稜線部に形成されることとなり、上記底面
29がこの切刃27の実質的なすくい面とされ、傾斜面
30が逃げ面とされることとなる。従って、切刃27の
刃物角φは、本実施形態では90°に設定される。な
お、切刃27とブレーカ28の底面29との間には、図
7に示すように軸線Oに直交する方向に小さな幅のチャ
ンファホーニング31が形成されている。
【0020】一方、このようなチップ24が装着される
バイト本体21先端の取付部23には、該取付部23の
先端面からシャンク22の下面22Bに向けて、上記基
準面Pに対して斜めに取付穴32が貫設されており、こ
の取付穴32に略円筒状の軸受け部材33が嵌挿される
とともに、この軸受け部材33の内周穴34に略円柱状
のシート35がその中心軸線X回りに回動自在に挿入さ
れている。さらに、このシート35の上端には、上記軸
線Xに同軸に有底円筒状のチップ取付座36が該シート
35に一体に形成されており、このチップ取付座36の
内周に円板状の空間として画成される凹部37は上記チ
ップ24が嵌装可能な大きさとされている。そして、チ
ップ24は、その軸線Oをシート35の軸線Xに一致さ
せた状態でこの凹部37に嵌め込まれてチップ取付座3
6に着座され、これにより該シート35と一体的に軸線
O回りに回動自在にバイト本体21の取付部23に取り
付けられているのである。
【0021】なお、このチップ取付座36の円筒壁部3
6Aは、その内周面がチップ取付座36の底面36Bに
直交し、かつチップ24の上記着座面とされる円形面2
5をこの底面36Bに密着させた状態で、該円形面25
側の上記傾斜面30を越えてチップ24の周面26に達
するように形成されており、この円筒壁部36Aの内周
面が上記周面26に密着してチップ24がチップ取付座
36に嵌装されることとなる。また、この結果、上記円
筒壁部36Aの内周面とチップ24の上記傾斜面30と
の間には、僅かな間隙Sが画成されることとなる。
【0022】さらに、上記軸受け部材33の上端にはフ
ランジ部38が形成されていて、取付穴32の開口部周
縁に密着するとともに、シート35の上記チップ取付座
36を摺動可能に支持している。また、バイト本体21
の側面から軸受け部材33にかけては抜け止めネジ39
がねじ込まれるネジ穴40が貫設されており、この抜け
止めネジ39の先端は、軸受け部材33の内周穴34内
に突出してシート35の下端側に形成された環状溝41
に係合していて、これにより軸受け部材33およびシー
ト35の抜け止めがなされている。
【0023】さらにまた、取付部23の上部には、上記
取付穴32に平行にクランプネジ穴42およびピン穴4
3が形成されており、このクランプネジ穴42には、ク
ランプ駒44に挿入されたクランプネジ45が螺着され
るとともに、ピン穴43には、このクランプ駒44に嵌
め込まれて該クランプ駒44の回動を拘束するピン46
が挿入されている。また、このクランプ駒44の先端
は、上記シート35の軸線Xの上方への延長線上にまで
延び、その下面44Aが、チップ24を装着した状態
で、該チップ24のすくい面とされる円形面25の中央
の平坦面25Aに当接するようになされており、シート
35のチップ取付座36との間でチップ24を挟み込ん
で保持するようになされている。
【0024】なお、このクランプ駒44の先端部は、図
示のようにくさび形に形成されていて、切削時に生成さ
れた切屑が円滑に所定の方向へ流出し、かつ適当な径に
カールするように図られている。また、上記クランプネ
ジ穴42の開口部側は一段拡径するように形成されてお
り、この拡径した部分にはクランプネジ45に緩挿され
たコイルスプリング47が収納されていて、これにより
クランプ駒44は常に上向きに付勢されてクランプネジ
45の頭部45Aに当接された状態となっている。
【0025】そして、本実施形態のロータリーバイトに
おいては、このようにして回動自在に装着されたチップ
24の切刃27の前すくい角αおよび横すくい角βが、
その切削に供されるバイトの先端側の部分において、上
記基準面Pに対しそれぞれに−10°〜−45°の範囲
の負角となるように設定されており、特に本実施形態で
は両すくい角α,βとも等しく、−36°となるように
設定されている。従って、当該ロータリーバイトによれ
ば、回転する被削材の外径切削を行う場合においても、
また端面切削を行う場合においても、チップ24を確実
かつ十分に従動回転させながら切削を行うことができ、
チップ24の摩耗を抑制するとともに切削抵抗の低減を
図るといったロータリーバイトの機能を十分に発揮する
ことができる。すなわち、一つのバイトで外径・端面の
両切削に使用可能となるので、それぞれの切削に専用の
バイトを用意するのに比べてはるかに経済的であるとと
もに、外径切削と端面切削とを連続して行う場合でも、
バイト本体21を工作機械の刃物台にそのまま取り付け
た状態で次工程に移行できるので、作業効率の大幅な向
上を図ることが可能となる。
【0026】なお、上記前すくい角αが−10°よりも
正角側であると端面切削の場合に、また横すくい角βが
−10°よりも正角側であると外径切削の場合に、それ
ぞれチップ24を十分に従動回転させることができなく
なるおそれが生じる。その一方で、これらのすくい角
α,βが負角側に大きすぎると、チップ24は十分に従
動回転されるものの、すくい角α,βを負角とすること
による切削抵抗の増大により、チップ24の従動回転に
よる切削抵抗の低減効果が損なわれたり、あるいはクラ
ンプ駒44等が被削材に干渉したりするおそれが生じ、
好ましくない。このために、本実施形態では、上記すく
い角α,βは−10°〜−45°の範囲に設定されてい
る。また、本実施形態では両すくい角α,βが互いに等
しい角度に設定されているため、外径切削と端面切削と
でチップ24の従動回転の状態が変動するのを抑えるこ
とができるという利点を奏している。
【0027】ところで、このように前すくい角αおよび
横すくい角βを負角側に大きい角度に設定すると、それ
自体により切削抵抗は増加することとなるのは上述した
とおりであるが、本実施形態ではチップ24の従動回転
によりかかる抵抗を低減しているとともに、チップ24
の円形面25に傾斜角θの底面29を有するブレーカ2
8を形成して、切刃27に対する実質的なすくい角をこ
の傾斜角θに応じて正角側に近づけ、切削抵抗の増大を
抑制している。しかも、このようなブレーカ28を形成
した場合には、切刃27の刃物角φが小さくなることに
より切刃27の欠損等が生じやすくなるという新たな問
題が生じるが、これに対して本実施形態では、チップ2
4の周面26に傾斜角δの傾斜面30を形成することに
より、刃物角φを維持して切刃27の刃先強度を確保
し、このような新たな問題の解決を図っている。従っ
て、本実施形態によれば、チップ24の確実な従動回転
とも相俟って、切削抵抗の一層の低減を図り、かつチッ
プ24の寿命の延長をなすことが可能となる。
【0028】なお、上記ブレーカ28の底面29の傾斜
角θは、小さすぎると該ブレーカ28を形成したことに
よる切削抵抗の低減効果が不十分となる一方、大きすぎ
ると相対的に刃物角φが小さくなって切刃27の刃先強
度が不十分となるおそれが生じる。また、傾斜面30の
傾斜角δについても、小さすぎると同様に切刃27の刃
物角φが小さくなり、逆に大きすぎると、実質的な逃げ
面となる当該傾斜面30の被削材に対する逃げが小さく
なり、場合によっては被削材との間に当たりが生じるお
それがある。このため、上述のように傾斜角θは5°〜
45°の範囲に、また傾斜角δについても5°〜45°
の範囲に、それぞれ設定されるのが望ましい。さらに、
これらの傾斜角θ,δにより決定される刃物角φについ
ても、小さすぎると刃先強度が不十分となる一方、大き
すぎると相対的に傾斜角θ,δの少なくとも一方が小さ
くなってしまうため、50°〜120°の範囲に設定さ
れるのが望ましい。
【0029】これらに加えて、上述した従来のロータリ
ーバイトがチップ2の中心軸6,6をクランプ駒7およ
びシート8の軸穴9,9に挿入してチップ2を回動自在
に取り付けているのに対し、本実施形態のロータリーバ
イトにおいては、シート35に凹部37が画成されたチ
ップ取付座36が形成されており、チップ24をこの凹
部37に嵌装してチップ取付座36に着座させることに
より、シート35とチップ24とがその中心軸線O,X
回りに一体に回動自在とされている。従って、チップ2
4の切刃27の真円度と、このチップ24の軸線Oとシ
ート35の軸線Xの同心度とが確保されていれば、チッ
プ24をその中心軸線O回りに正確に回動させ、かつ切
刃27の回転軌跡も正確な円とすることができ、従来の
ように、切刃5の真円度は勿論、この切刃5と両中心軸
6,6との同心度や、中心軸6,6とこれらが挿入され
る軸穴9,9との同心度、さらには中心軸6,6同士や
軸穴9,9同士の同心度も正確に合わせなければならな
い場合に比べ、比較的容易に高い加工精度を得ることが
できる。
【0030】しかも、本実施形態では、上述のようにチ
ップ24の周面26の両縁部に傾斜面30,30が形成
されており、着座面とされる円形面25をチップ取付座
36の底面36Bに密着させた際に、この円形面25側
の傾斜面30とチップ取付座36の円筒壁部36Aの内
周面との間に間隙Sが画成される。従って、チップ24
の一方の切刃27を使い終わり、チップ24を反転させ
て他方の切刃27を使用する際に、たとえ先の切削にお
いて一方の切刃27の実質的な逃げ面とされた傾斜面3
0に溶着物が付着していたり、あるいは切刃27に変形
が生じていたりしても、これらが上記間隙S内に収容さ
れることにより、チップ取付座36へのチップ24の着
座が干渉を受けたりするような事態を未然に防ぐことが
可能となる。
【0031】また、本実施形態では、チップ取付座36
の円筒壁部36A内周面にチップ24の周面26が、底
面36Aにチップ24の平坦面25Aと切刃27のチャ
ンファーホーニング31の部分とがそれぞれ密着してチ
ップ24が保持されるので、従来のように中心軸6,6
と軸穴9,9とによりチップ5が保持されるのに比べ
て、チップ24の取付剛性の向上を図ることができ、こ
れによっても加工精度の向上を促すことが可能となる。
【0032】なお、本実施形態ではこのように、シート
35にその中心軸線Xを中心とする円筒壁部36Bを備
えたチップ取付座36を形成し、この円筒壁部36Bの
内周面とチップ取付座36の底面36Aとにより、チッ
プ24が嵌装される円板状の凹部37を画成している
が、このようなチップを嵌装可能な凹部が形成されるな
ら、上記壁部はチップ取付座を一周する完全な円筒状で
なくとも構わない。例えば、該壁部を、中心軸線Xを中
心とする同一半径の複数の円弧板状の壁部から構成し、
これらの壁部の内周面を連ねた周面とチップ取付座の底
面とにより画成される円板状の凹部にチップを嵌装する
ようにしてもよい。
【0033】また、上記実施形態では、シート35に形
成されたチップ取付座36にチップ24を着座させた上
で、取付部23の上部に設けられたクランプ駒44の下
面44Aを、このチップ24のすくい面とされる円形面
25の中央の平坦面25Aに当接させ、クランプ駒44
とシート36との間でチップ24を挟み込んで保持する
ように構成されているが、必ずしもこのような構成を採
らずともよい。例えば、図8に示す他の実施形態のよう
に、チップ24にその中心軸線Oに沿って貫通穴51を
形成するとともに、シート35にはその中心軸線Xに沿
ってクランプネジ穴52を形成し、チップ24を、シー
ト35のチップ取付座36の凹部37に嵌装した上で、
上記貫通穴51に挿通されたクランプネジ53をクラン
プネジ穴52に螺着することにより、該クランプネジ5
3の頭部53Aで押さえ付けるようにして取り付けるよ
うにしてもよい。ただし、図8において図1ないし図4
に示した実施形態と共通する構成要素には、同一の符号
を配してある。
【0034】しかるに、このような構成のロータリーバ
イトにおいても、チップ24はシート35のチップ取付
座36がなす凹部37に嵌装されてその位置が決定され
るから、切刃27の真円度と、中心軸線O,Xの同心
度、すなわちチップ24の周面26とこれが嵌め込まれ
る円筒壁部36Bの内周面との同心度とが確保されてい
れば、切刃27の回転軌跡を正確な円形として高精度の
加工を行うことが可能となる。しかも、クランプ駒44
が不要となるから、チップ24のすくい面とされる円形
面25上において切屑の流出が妨げられるようなことが
なく、また被削材の端面切削の場合や外径切削で被削材
の外径が大きい場合などに、クランプ駒44が被削材に
干渉するような事態を未然に防止することができる。な
お、この場合、チップ24の貫通穴51とクランプネジ
穴52との同心度が切刃27の回転軌跡に与える影響を
防ぐために、クランプネジ53の外周と貫通穴51の内
周の間に若干のクリアランスを設けて、クランプネジ5
3をねじ込んでもチップ24に振れが生じないように
し、クランプネジ53はチップ24を単にチップ取付座
36の底面36B側に押さえ付けるだけとするのが望ま
しい。
【0035】
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のロータリ
ーバイトによれば、一つのロータリーバイトによって、
被削材の外径切削の場合でも、端面切削の場合でも、確
実かつ十分にチップを従動回転させて切削抵抗の低減や
摩耗の抑制を図ることができるとともにチップの従動回
転の状態が変動するのを抑えることができるので、経済
的である上に、外径切削と端面切削とを連続して行う場
合でもバイトの交換を必要とせず、この結果作業効率の
向上を図ることができる。また、本発明のロータリーバ
イトによれば、そのチップにより切削抵抗の低減を図り
つつ切刃の刃先強度を確保することができるので、この
チップの従動回転による効果とも相俟って切削抵抗を一
層低減せしめ、かつチップ寿命の延長を図ることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロータリーバイトの一実施形態を示す
側面図である。
【図2】図1に示すロータリーバイトの平面図である。
【図3】図1に示すロータリーバイトの先端側からの正
面図である。
【図4】図2におけるYY断面の拡大図である。
【図5】本発明のロータリーバイトの一実施形態に用い
られるチップ24の縦断面図である。
【図6】図5に示すチップ24の平面図である。
【図7】図5に示すチップ24の切刃27周辺の拡大断
面図である。
【図8】本発明の他の実施形態を示す断面図である。
【図9】従来のロータリーバイトを示す平面図である。
【図10】図に示すロータリーバイトの先端部の側面
図である。
【図11】図に示すロータリーバイトの先端側からの
正面図である。
【図12】図におけるZZ断面の拡大図である。
【符号の説明】
21 バイト本体 24 チップ 25 円形面 26 周面 27 切刃 28 ブレーカ 29 ブレーカ28の底面 30 傾斜面 35 シート 36 チップ取付座 37 チップ取付座36に画成される凹部 P 基準面 O チップ24の中心軸線 X シート35の中心軸線 S 傾斜面30により凹部36に画成される間隙 α 切刃27の基準面Pに対する前すくい角 β 切刃27の基準面Pに対する横すくい角 θ ブレーカ28の底面29の傾斜角 δ 傾斜面30の傾斜角 φ 切刃27の刃物角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂本 知良 茨城県結城郡石下町大字古間木1511番地 三菱マテリアル株式会社 筑波製作所 内 (72)発明者 高橋 浩之 茨城県結城郡石下町大字古間木1511番地 三菱マテリアル株式会社 筑波製作所 内 (72)発明者 長谷川 清 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (72)発明者 大谷 利一 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−291(JP,A) 特開 昭63−11203(JP,A) 特開 平6−23603(JP,A) 実開 平4−122406(JP,U) 実開 平2−51005(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23B 27/00 - 27/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準面に沿って延びるように配置される
    軸状のバイト本体の先端に、円形面と周面との交差稜線
    部に切刃が形成されてなる円板状のスローアウェイチッ
    プが、上記円形面の中心軸線回りに回動自在に取り付け
    られてなるロータリーバイトにおいて、上記スローアウェイチップは、上記中心軸線方向につい
    て表裏対称な形状とされて、上記円形面の外周には、内
    周側に向かうに従い漸次陥没するように傾斜する底面を
    備えたブレーカが形成されているとともに、該スローア
    ウェイチップの周面の上記円形面側には、該円形面側に
    向かうに従い漸次内周側に向かって傾斜する傾斜面が形
    成されており、この傾斜面と上記ブレーカの底面との交
    差稜線部に上記切刃が形成されている一方、上記バイト
    本体の先端には、円板状の凹部を画成するチップ取付座
    を備えたシートが、該凹部がなす円板の中心軸線回りに
    回動自在に設けられており、 上記スローアウェイチップは、このシートのチップ取付
    座がなす上記凹部に、その内周面と上記傾斜面との間に
    僅かな間隙が画成されるように嵌挿されて取り付けられ
    ていて、 上記基準面に対する上記切刃の前すくい角およ
    び横すくい角が、それぞれに−10°〜−45°の範囲
    内で互いに等しい角度に設定されていることを特徴とす
    るロータリーバイト。
  2. 【請求項2】 上記スローアウェイチップの上記円形面
    に対する上記ブレーカの底面の傾斜角が5°〜45°の
    範囲に設定されるとともに、上記周面に対する上記傾斜
    面の傾斜角が5°〜45°の範囲に設定されていること
    を特徴とする請求項に記載のロータリーバイト。
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