JPS6018488B2 - 冷間圧延機における圧延油噴射ノズル詰まりの検知方法 - Google Patents
冷間圧延機における圧延油噴射ノズル詰まりの検知方法Info
- Publication number
- JPS6018488B2 JPS6018488B2 JP12430977A JP12430977A JPS6018488B2 JP S6018488 B2 JPS6018488 B2 JP S6018488B2 JP 12430977 A JP12430977 A JP 12430977A JP 12430977 A JP12430977 A JP 12430977A JP S6018488 B2 JPS6018488 B2 JP S6018488B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rolling
- amount
- heat
- injection nozzle
- oil injection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B37/00—Control devices or methods specially adapted for metal-rolling mills or the work produced thereby
- B21B37/28—Control of flatness or profile during rolling of strip, sheets or plates
- B21B37/30—Control of flatness or profile during rolling of strip, sheets or plates using roll camber control
- B21B37/32—Control of flatness or profile during rolling of strip, sheets or plates using roll camber control by cooling, heating or lubricating the rolls
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metal Rolling (AREA)
- Control Of Metal Rolling (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、鋼材の冷間圧延技術に関し、特に冷間圧延に
おいて用いられる圧延油噴射ノズルの詰まりを検知する
方法に関する。
おいて用いられる圧延油噴射ノズルの詰まりを検知する
方法に関する。
袷間圧延を行なうに際しては、潤滑および冷却の目的で
、圧延油が噴射ノズルからロール乃至は被圧延材表面に
噴射される。
、圧延油が噴射ノズルからロール乃至は被圧延材表面に
噴射される。
しかして、この圧延油噴射ノズルは詰まりを生じ、その
結果、油膜切れに伴なうロールとストリップの金属間接
軸によりヒートスクラッチと称される暁付癖が発生する
ことがある。従来、このような圧延油噴射ノズルの詰ま
りの発見は、わざわざワークロールを引出し、実際に噴
射チェックを行なうことによってなされていたため、作
業に長時間を要しまた効果的な発見は必ずしも期し得な
かった。本発明者は、噴射ノズルの詰まりがあると冷却
が不充分となり圧延ロールが異常にヒートアップする事
実に着目し、このヒートアップの量を検出、監視するこ
とによって噴射ノズルの詰まりを早期に発見し得ること
を見出し、本発明を導くに到つた。
結果、油膜切れに伴なうロールとストリップの金属間接
軸によりヒートスクラッチと称される暁付癖が発生する
ことがある。従来、このような圧延油噴射ノズルの詰ま
りの発見は、わざわざワークロールを引出し、実際に噴
射チェックを行なうことによってなされていたため、作
業に長時間を要しまた効果的な発見は必ずしも期し得な
かった。本発明者は、噴射ノズルの詰まりがあると冷却
が不充分となり圧延ロールが異常にヒートアップする事
実に着目し、このヒートアップの量を検出、監視するこ
とによって噴射ノズルの詰まりを早期に発見し得ること
を見出し、本発明を導くに到つた。
本発明の基本的な原理を示せば次のようになる。
冷間圧延における板厚hは、ロール間の設定ギャップ(
ロール零点関度)をSo、圧延荷重をPおよびミルの剛
性をKとすれば、ヒートアップが存在しないときは、次
式■で表わされる。
ロール零点関度)をSo、圧延荷重をPおよびミルの剛
性をKとすれば、ヒートアップが存在しないときは、次
式■で表わされる。
h=S。
十鼻 ‐●・●■しかして、油噴射ノズルが詰まり
ヒートアップが生じると熱膨張により圧延荷重が変動す
る。
ヒートアップが生じると熱膨張により圧延荷重が変動す
る。
現代の冷間圧延ではAGCにより板厚が一定に制御され
、したがって、このときの圧延荷重をP′、ロール零点
開度をSひとすれば、板厚hはh=対十蔓 ‐‐‐‐
‐■ となる。
、したがって、このときの圧延荷重をP′、ロール零点
開度をSひとすれば、板厚hはh=対十蔓 ‐‐‐‐
‐■ となる。
すなわち、ロールクラウンのヒートアップ量(So−S
o′)は(P′−P)/Kとして検出されることになる
。
o′)は(P′−P)/Kとして検出されることになる
。
かくして、本発明に従えば、許容できるヒートアップ量
の標準値を予め定めておき、(P′−P)/Kの値が該
標準値を超えているときは、噴射ノズルの詰まりが生じ
たものとして操業を減速又は停止させる。
の標準値を予め定めておき、(P′−P)/Kの値が該
標準値を超えているときは、噴射ノズルの詰まりが生じ
たものとして操業を減速又は停止させる。
ヒートアップの値は、ミルスタンド毎にそのロールやハ
ウジングの物理的性質や大きさに応じて異なり、さらに
、同じミルスタンドーこおいても圧延量(すなわち、圧
延長さまたは圧延重量)によっても異なる。
ウジングの物理的性質や大きさに応じて異なり、さらに
、同じミルスタンドーこおいても圧延量(すなわち、圧
延長さまたは圧延重量)によっても異なる。
本発明においては、適用するミルスタンド毎に、圧延油
噴射ノズルが詰まることなく順調に作動し圧延が正常に
行なわれているときのヒートアップ量を圧延量(圧延長
さまたは圧延重量)の関数として実測しておき、この実
測値に、圧延操作上のばらつきを考慮して一定の安全係
数を乗じたものを、ヒートアップ量の標準値として予め
定めておく。このような標準値は、例えば、第3図のa
に示したようになる。かくして、本発明に従えば、n個
のミルスタンドから成るi番目のミルスタンドの実測値
に基づくヒートアップの標準値を圧延長さ(1)または
圧延重量(w)の関数としてQi(1)またはQi(w
)(但し、i=1〜n)とすれば、実操業におけるi番
目のミルスタンドの任意の圧延長さ(1)または圧延重
量(w)におけるヒートアップ量Qi′(1)またはQ
i′(w)と比較することによって、当該ミルスタンド
の噴射/ズルの詰まりを検知する。
噴射ノズルが詰まることなく順調に作動し圧延が正常に
行なわれているときのヒートアップ量を圧延量(圧延長
さまたは圧延重量)の関数として実測しておき、この実
測値に、圧延操作上のばらつきを考慮して一定の安全係
数を乗じたものを、ヒートアップ量の標準値として予め
定めておく。このような標準値は、例えば、第3図のa
に示したようになる。かくして、本発明に従えば、n個
のミルスタンドから成るi番目のミルスタンドの実測値
に基づくヒートアップの標準値を圧延長さ(1)または
圧延重量(w)の関数としてQi(1)またはQi(w
)(但し、i=1〜n)とすれば、実操業におけるi番
目のミルスタンドの任意の圧延長さ(1)または圧延重
量(w)におけるヒートアップ量Qi′(1)またはQ
i′(w)と比較することによって、当該ミルスタンド
の噴射/ズルの詰まりを検知する。
すなわち、各ミルスタンド毎に、Qi′(1)一Qi(
1)またはQr(w)−Qi(w)の値(これらの値が
(P′一P)/Kに相当する)を求め、Qi′(1)−
Qi(1)>0またはQi′(w)−Qi(w)>0の
場合はそのミルスタンドにおける圧延油噴射ノズルの詰
まりがあり、逆に、Qi′(1)−Qi(1)ミ0また
はQi′(w)−Qi(w)≦0の場合には該噴射ノズ
ルの詰まりがないものと判定する。本発明の方法は、一
般に、各ミルスタン日こおいて、第1図に示されるよう
に噴射ノズルNがロールRの幅方向(すなわち、被圧延
材Mの幅方向)に沿って複数個(通常、1の固程度)互
いに平行に近接して配置された圧延ミルに適用される。
1)またはQr(w)−Qi(w)の値(これらの値が
(P′一P)/Kに相当する)を求め、Qi′(1)−
Qi(1)>0またはQi′(w)−Qi(w)>0の
場合はそのミルスタンドにおける圧延油噴射ノズルの詰
まりがあり、逆に、Qi′(1)−Qi(1)ミ0また
はQi′(w)−Qi(w)≦0の場合には該噴射ノズ
ルの詰まりがないものと判定する。本発明の方法は、一
般に、各ミルスタン日こおいて、第1図に示されるよう
に噴射ノズルNがロールRの幅方向(すなわち、被圧延
材Mの幅方向)に沿って複数個(通常、1の固程度)互
いに平行に近接して配置された圧延ミルに適用される。
ノズルがこのように配置されていると、各ノズルから噴
射される圧延油は隣接するノズルから噴射される圧延油
と重なり合いながらロールまたは被圧延材の表面に噴射
されるので、ノズルの1〜2個程度に詰まりが生じても
ロールのヒートアップ量に有意の変化は起こらず、圧延
操作上何らの問題を生じない。しかしながら、更に多く
のノズルに詰まりがあると、ロールのヒートアップ量が
大きくなり、圧延油の潤滑不良が生じ、ヒートクラッチ
と称される焼付癖が発生して歩蟹が低下する。すなわち
、本発明の方法は、圧延操作上問題のない程度のノズル
の詰まりに対しては適用されないが、圧延操作上の問題
を生じるようなノズルの詰まりには効果を発揮する。以
下、本発明の具体例を示す。
射される圧延油は隣接するノズルから噴射される圧延油
と重なり合いながらロールまたは被圧延材の表面に噴射
されるので、ノズルの1〜2個程度に詰まりが生じても
ロールのヒートアップ量に有意の変化は起こらず、圧延
操作上何らの問題を生じない。しかしながら、更に多く
のノズルに詰まりがあると、ロールのヒートアップ量が
大きくなり、圧延油の潤滑不良が生じ、ヒートクラッチ
と称される焼付癖が発生して歩蟹が低下する。すなわち
、本発明の方法は、圧延操作上問題のない程度のノズル
の詰まりに対しては適用されないが、圧延操作上の問題
を生じるようなノズルの詰まりには効果を発揮する。以
下、本発明の具体例を示す。
第2図に示すように、巻出しリールA,状態から被圧延
材Mが逐次送給されて、5つのミルスタンドを備え各ミ
ルスタンドにおいてロールの幅方向にlq固の噴射ノズ
ルが図中矢印Nの方向に配置された5スタンド冷間タン
デムミルを通って、×の方向に圧延されてリールA2と
して巻取られる場合について本発明の方法の適用性を調
べた。5つのミルスタンドのうち#4ミルスタンドにつ
いて、ノズルの詰まりのない状態でヒートアップ量を測
定して、第3図の曲線aのように、圧延長さ1を関数と
するヒートアップ量の標準値を定めた。
材Mが逐次送給されて、5つのミルスタンドを備え各ミ
ルスタンドにおいてロールの幅方向にlq固の噴射ノズ
ルが図中矢印Nの方向に配置された5スタンド冷間タン
デムミルを通って、×の方向に圧延されてリールA2と
して巻取られる場合について本発明の方法の適用性を調
べた。5つのミルスタンドのうち#4ミルスタンドにつ
いて、ノズルの詰まりのない状態でヒートアップ量を測
定して、第3図の曲線aのように、圧延長さ1を関数と
するヒートアップ量の標準値を定めた。
#4スタンドの入口側および出口側の上部ワークロール
用の噴射ノズルが各々3個詰まった状態におけるヒート
アップ量の変化は、第3図の曲線bのようになった。ノ
ズルの詰まりが生じた場合、曲線bと曲線aで表わされ
るヒートアップ量には顕著な差がみられる。例えば、圧
延長さ1=100紬における異常ヒートアップ量(b−
a)=0.58一0.40=0.18帆であり、充分な
検出精度で本発明の方法がノズルの詰まりの検知に適用
できることが確認された。本発明は、簡便な手法で冷間
圧延操業における油噴射ノズルの詰まりを検知し、かく
して、圧延材のヒートクラッチの発生を防止することが
できる点においてきわめて有効である。
用の噴射ノズルが各々3個詰まった状態におけるヒート
アップ量の変化は、第3図の曲線bのようになった。ノ
ズルの詰まりが生じた場合、曲線bと曲線aで表わされ
るヒートアップ量には顕著な差がみられる。例えば、圧
延長さ1=100紬における異常ヒートアップ量(b−
a)=0.58一0.40=0.18帆であり、充分な
検出精度で本発明の方法がノズルの詰まりの検知に適用
できることが確認された。本発明は、簡便な手法で冷間
圧延操業における油噴射ノズルの詰まりを検知し、かく
して、圧延材のヒートクラッチの発生を防止することが
できる点においてきわめて有効である。
第1図は、本発明の方法が適用されるミルスタンドにお
ける圧延油噴出ノズルの配置を概示する斜視図である。 第2図は、本発明の方法が適用される圧延ミルの1例を
概示する側部断面図である。第3図は、本発明の方法に
おいて使用されるヒートアップ量の標準値と実操業のヒ
ートアップ量の1例を示すグラフである。N・・・・・
・ノズル、R・・・・・・圧延ロール、M……被圧延材
。 第1図 第2図 第3図
ける圧延油噴出ノズルの配置を概示する斜視図である。 第2図は、本発明の方法が適用される圧延ミルの1例を
概示する側部断面図である。第3図は、本発明の方法に
おいて使用されるヒートアップ量の標準値と実操業のヒ
ートアップ量の1例を示すグラフである。N・・・・・
・ノズル、R・・・・・・圧延ロール、M……被圧延材
。 第1図 第2図 第3図
Claims (1)
- 1 圧延油を用いる鋼材の冷間圧延に於いて、ロールク
ラウンのヒートアツプ量の標準値を適用するスタンド毎
に圧延量の関数として予め実測しておき、実操業におい
て任意の圧延量におけるヒートアツプ量が上記標準値を
超えているか否かを判定することを特徴とする圧延油噴
射ノズル詰まりの検知方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12430977A JPS6018488B2 (ja) | 1977-10-17 | 1977-10-17 | 冷間圧延機における圧延油噴射ノズル詰まりの検知方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12430977A JPS6018488B2 (ja) | 1977-10-17 | 1977-10-17 | 冷間圧延機における圧延油噴射ノズル詰まりの検知方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5457452A JPS5457452A (en) | 1979-05-09 |
JPS6018488B2 true JPS6018488B2 (ja) | 1985-05-10 |
Family
ID=14882133
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12430977A Expired JPS6018488B2 (ja) | 1977-10-17 | 1977-10-17 | 冷間圧延機における圧延油噴射ノズル詰まりの検知方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6018488B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61174448U (ja) * | 1985-04-19 | 1986-10-30 | ||
JPS6396049U (ja) * | 1986-12-10 | 1988-06-21 |
-
1977
- 1977-10-17 JP JP12430977A patent/JPS6018488B2/ja not_active Expired
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61174448U (ja) * | 1985-04-19 | 1986-10-30 | ||
JPS6396049U (ja) * | 1986-12-10 | 1988-06-21 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5457452A (en) | 1979-05-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2010005688A (ja) | テーブルロールの軸受状態判定方法 | |
TW201938286A (zh) | 鑄片的製造方法及連續鑄造設備 | |
JPS6018488B2 (ja) | 冷間圧延機における圧延油噴射ノズル詰まりの検知方法 | |
JP5750910B2 (ja) | 通板異常検出装置及び通板異常検出方法 | |
JP3273117B2 (ja) | 熱間タンデム圧延機の蛇行制御方法 | |
JP6760252B2 (ja) | 圧延機の制御装置および制御方法 | |
JP3690282B2 (ja) | 熱間圧延におけるキャンバおよびウエッジの防止方法 | |
JP3914674B2 (ja) | 熱間粗圧延機における圧延材の搬送方法 | |
JP3826762B2 (ja) | 板厚制御方法 | |
JP3224052B2 (ja) | 連続圧延機の板厚制御方法 | |
JP2010064122A (ja) | 高品質熱延鋼板の安定製造方法 | |
JP4617585B2 (ja) | 連続圧延における被圧延材後端部分の絞り防止方法及び装置 | |
JP2005254287A (ja) | 被圧延材の先端反り抑制方法 | |
JPH0347613A (ja) | 冷間タンデム圧延機の板厚制御装置 | |
JP5920119B2 (ja) | Lp鋼板の圧延方法および圧延装置 | |
JPS5851770B2 (ja) | 張力制御方法および装置 | |
JP2978407B2 (ja) | 圧延制御方法 | |
JP2812878B2 (ja) | ステンレス鋼板の板厚制御方法 | |
JP2503345B2 (ja) | 圧延制御方法 | |
JP3935116B2 (ja) | 圧延機の板厚制御装置 | |
JP2000000607A (ja) | 圧延機のスタンド間張力制御装置およびその制御方法 | |
JP2008221315A (ja) | 熱間圧延ラインにおける仕上圧延機でのクロップ2枚噛み検出方法およびクロップ2枚噛みによる通板トラブル防止方法 | |
JPH07323319A (ja) | 板圧延における圧延後端部分の絞り防止方法 | |
JPH07100166B2 (ja) | 鋼ストリップの圧延方法 | |
JPH05177230A (ja) | タンデム圧延機における板厚制御方法 |