JPS60184578A - 接着剤 - Google Patents
接着剤Info
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- JPS60184578A JPS60184578A JP4162484A JP4162484A JPS60184578A JP S60184578 A JPS60184578 A JP S60184578A JP 4162484 A JP4162484 A JP 4162484A JP 4162484 A JP4162484 A JP 4162484A JP S60184578 A JPS60184578 A JP S60184578A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、結晶性1.2−ポリブクシエン系の新規な接
着剤に関するものである。
着剤に関するものである。
従来より、ゴム系の接着剤としては、天然ゴム等の天然
物を利用するもの、ポリクロロプレン(CR) 、スチ
レン−ブタジェン共重合体(SBR)、ポリブタジェン
(P B)等の合成高分子を利用するもの等、多くのも
のが提案されている。
物を利用するもの、ポリクロロプレン(CR) 、スチ
レン−ブタジェン共重合体(SBR)、ポリブタジェン
(P B)等の合成高分子を利用するもの等、多くのも
のが提案されている。
また、これらの接着剤の使用形態も熱融着型、ラテック
スコンパウンド、溶剤溶解タイプ等、種々の形態で使用
されており、いずれの使用形態も産業上欠くことのでき
ないものである。
スコンパウンド、溶剤溶解タイプ等、種々の形態で使用
されており、いずれの使用形態も産業上欠くことのでき
ないものである。
そして、上記のポリブタジェン系接着剤の中には、結晶
性1,2−ポリブタジェン及びその化学変性物が多数提
案されている。
性1,2−ポリブタジェン及びその化学変性物が多数提
案されている。
しかし、結晶性1,2−ポリブタジェンは、繊維質基材
に対して接着力を有しても、金属材料に対しては充分な
接着力を有さす、金属材料の接着剤として使用できない
。また、結晶性1,2−ポリブタジェンの化学変性物(
酸化物、エポキシ化物、マレイミドグラフト化物、及び
ジハロシクロプロパン化物等)も互いに長所短所があり
、例えばマレイミドグラフ1化物は繊維質基材以外の材
料には接着力が弱い。
に対して接着力を有しても、金属材料に対しては充分な
接着力を有さす、金属材料の接着剤として使用できない
。また、結晶性1,2−ポリブタジェンの化学変性物(
酸化物、エポキシ化物、マレイミドグラフト化物、及び
ジハロシクロプロパン化物等)も互いに長所短所があり
、例えばマレイミドグラフ1化物は繊維質基材以外の材
料には接着力が弱い。
また、結晶性1.2−ポリブタジェンのハロゲン化によ
る化学変性物(ハロゲン化物)を接着剤として用いるこ
とを示唆する報告もあるが、これらのハロゲン化物は、
金属材料や繊維質基材等、各種の被接着基材に対して優
れた接着力を発揮しない。
る化学変性物(ハロゲン化物)を接着剤として用いるこ
とを示唆する報告もあるが、これらのハロゲン化物は、
金属材料や繊維質基材等、各種の被接着基材に対して優
れた接着力を発揮しない。
また、ヒドロキシ・ハロゲン化によるポリジエンの化学
変性物に関する報告もあるか、これらの変性物は、いず
れも結晶性1.2−ポリブタジェンのヒドロキシ・ハロ
ゲン化物ではなく、接着力が弱く、接着剤として使用さ
れるものではない。
変性物に関する報告もあるか、これらの変性物は、いず
れも結晶性1.2−ポリブタジェンのヒドロキシ・ハロ
ゲン化物ではなく、接着力が弱く、接着剤として使用さ
れるものではない。
本発明者等は、結晶性1,2−ポリブタジェンを原料と
し、接着剤等の用途に有用な新規変性物を開発する一連
の研究の中で、特定の結晶性1゜2−ポリブタジェンの
不飽和二重結合を特定の割合でヒドロキシ・ハロゲン化
した変性物が金属材料及び繊維質基材に対して優れた接
着力を有し、しかも、水及びメタノールにはf6解しな
いが、変性アルコール、エタノール、ブクノール、イソ
プロパツール等の低級アルコールには熔解する等、特殊
な特徴ある性質を有していることを知見した。
し、接着剤等の用途に有用な新規変性物を開発する一連
の研究の中で、特定の結晶性1゜2−ポリブタジェンの
不飽和二重結合を特定の割合でヒドロキシ・ハロゲン化
した変性物が金属材料及び繊維質基材に対して優れた接
着力を有し、しかも、水及びメタノールにはf6解しな
いが、変性アルコール、エタノール、ブクノール、イソ
プロパツール等の低級アルコールには熔解する等、特殊
な特徴ある性質を有していることを知見した。
本発明は、上記知見に基づきなされたもので、不飽和二
重結合の75%以上が1.2−結合、融点が60〜17
0℃で且つ還元粘度(ηsp/c )(200mg/
100ml濃度のテトラリンン容ン夜。
重結合の75%以上が1.2−結合、融点が60〜17
0℃で且つ還元粘度(ηsp/c )(200mg/
100ml濃度のテトラリンン容ン夜。
100℃)が0.2以上の結晶性1.2−ポリブタジェ
ンのヒドロキシ・ハロゲン化物からなり、上記結晶性1
,2−ポリブタジェンの不飽和二重結合の5〜70%が
ヒドロキシ・ハロゲン化されている、接着剤を提供する
ものである。
ンのヒドロキシ・ハロゲン化物からなり、上記結晶性1
,2−ポリブタジェンの不飽和二重結合の5〜70%が
ヒドロキシ・ハロゲン化されている、接着剤を提供する
ものである。
以下に本発明の接着剤をその製造態様と共に詳述する。
本発明の接着剤の原料である結晶性1.2−ポリブタジ
ェンは、1,2−結合含有率が75%以上、融点が60
〜170℃で且つ還元粘度(ηsp/c ) (200
mg/ 100m14度のテトラリン溶液、ioo℃)
が0.2以上、好ましくは0.5〜3.0のもので、融
点が上記範囲より高いと、ヒドロキシ・ハロゲン化を行
う際、反応溶媒に溶解し難いため、事実上使用不能であ
り、また、融点が上記範囲より低いと、広範な用途に充
分な接着力を有する接着剤を得られない。また、還元粘
度が0.2未満の低分子量の液状1,2−ポリブタジェ
ンをヒドロキシ・ハロゲン化物に変性させても接着力が
弱く、本発明で目的とする接着剤は得られない。
ェンは、1,2−結合含有率が75%以上、融点が60
〜170℃で且つ還元粘度(ηsp/c ) (200
mg/ 100m14度のテトラリン溶液、ioo℃)
が0.2以上、好ましくは0.5〜3.0のもので、融
点が上記範囲より高いと、ヒドロキシ・ハロゲン化を行
う際、反応溶媒に溶解し難いため、事実上使用不能であ
り、また、融点が上記範囲より低いと、広範な用途に充
分な接着力を有する接着剤を得られない。また、還元粘
度が0.2未満の低分子量の液状1,2−ポリブタジェ
ンをヒドロキシ・ハロゲン化物に変性させても接着力が
弱く、本発明で目的とする接着剤は得られない。
上記の結晶性1.2−ポリブタジェンは、例えば特公昭
47−19893号、特公昭56−113005号、特
公昭54−5436号、特公昭56一−1si2s号、
特公昭56−18129号、特公昭56−18130号
、特公昭53−39917号の各公報に記載の方法等に
よって製造することができる。
47−19893号、特公昭56−113005号、特
公昭54−5436号、特公昭56一−1si2s号、
特公昭56−18129号、特公昭56−18130号
、特公昭53−39917号の各公報に記載の方法等に
よって製造することができる。
本発明の接着剤は、上記結晶性1.2−ポリブタジェン
をヒドロキシ・ハロゲン化したもので、該ヒドロキシ・
ハロゲン化は、次の(1)及び(n)の二段階の反応を
経ることにより行われる。
をヒドロキシ・ハロゲン化したもので、該ヒドロキシ・
ハロゲン化は、次の(1)及び(n)の二段階の反応を
経ることにより行われる。
(1)第1段反応:
前記結晶性1,2−ポリブタジェンの部分エポキシ化
(II)第2段反応:
エポキシ化ポリブタジェン〔上記第1段反応で部分エポ
キシ化された結晶性1.2−ポリブタジェンの部分エポ
キシ化物〕のハロゲン化水素によるエポキシ環の開環反
応 先ず、第1段反応の結晶性1.2〜ポリブタジエンの部
分エポキシ化について以下に説明する。
キシ化された結晶性1.2−ポリブタジェンの部分エポ
キシ化物〕のハロゲン化水素によるエポキシ環の開環反
応 先ず、第1段反応の結晶性1.2〜ポリブタジエンの部
分エポキシ化について以下に説明する。
本発明においては、結晶性L 2−ポリブタジェンをエ
ポキシ化する方法は特に限定されるものではなく、直接
酸化法、過酸化水素法、アルキルヒドロペルオキシド法
、過酸法等の、不飽和二重結合を有する化合物をエポキ
シ化する方法として従来公知のいずれの方法も用い得る
。
ポキシ化する方法は特に限定されるものではなく、直接
酸化法、過酸化水素法、アルキルヒドロペルオキシド法
、過酸法等の、不飽和二重結合を有する化合物をエポキ
シ化する方法として従来公知のいずれの方法も用い得る
。
上記過酸法(in 5itu−過酸法)による結晶性I
。
。
2−ポリブタジェンのエポキシ化について更に説明する
と、このエポキシ化は、結晶性1,2−ポリブタジェン
の不活性有機溶媒溶液に、有ta酸及び過酸化水素を添
加して行うもので、反応式で示ずと次の通りである。
と、このエポキシ化は、結晶性1,2−ポリブタジェン
の不活性有機溶媒溶液に、有ta酸及び過酸化水素を添
加して行うもので、反応式で示ずと次の通りである。
RC02H+ H2O2#RC03H+ H2O(11
/\ −C 即ち、有機酸が過酸化水素と反応して過酸となり、これ
が結晶性1,2−ポリブタジェンの不飽和二重結合に作
用して結晶性1.2−ポリブタジェンをエポキシ化する
。上記反応式(2)で生じた有機酸は上記反応式(11
及び(2)と同様の反応を繰り返すと考えられる。
/\ −C 即ち、有機酸が過酸化水素と反応して過酸となり、これ
が結晶性1,2−ポリブタジェンの不飽和二重結合に作
用して結晶性1.2−ポリブタジェンをエポキシ化する
。上記反応式(2)で生じた有機酸は上記反応式(11
及び(2)と同様の反応を繰り返すと考えられる。
上記有機酸としては、蟻酸、安息香酸、酢酸等を使用す
ることができ、特にエポキシ化反応速度の速いことから
蟻酸を使用することが好ましい。
ることができ、特にエポキシ化反応速度の速いことから
蟻酸を使用することが好ましい。
また、上記の不活性有機溶媒としては、結晶性1.2−
ポリブタジェンを溶解し、且つ水に難溶性で過酸化水素
(或いは過酸)に対して不活性なもの、例えば、ベンゼ
ン、トルエン、キシレンのような炭化水素;クロロボル
ム、四塩化炭素、クロルベンゼンのようなハロゲン化炭
化水素等を単独でまたは二種以上混合して使用すること
ができる。
ポリブタジェンを溶解し、且つ水に難溶性で過酸化水素
(或いは過酸)に対して不活性なもの、例えば、ベンゼ
ン、トルエン、キシレンのような炭化水素;クロロボル
ム、四塩化炭素、クロルベンゼンのようなハロゲン化炭
化水素等を単独でまたは二種以上混合して使用すること
ができる。
また、結晶性1.2−ポリブタジェンの不活性有機溶媒
溶液は、結晶性1.2−ポリブタジェンを不活性有機溶
媒に添加し、通常O〜80℃、好ましくは20〜60℃
で1分間から1時間攪拌混合して該ポリブタジェンを不
活性有機溶媒に熔解させる方法、或いは結晶性1,2−
ポリブタジェン重合溶液に水、塩酸等の重合停止剤を添
加して重合停止し、水洗等により脱灰処理する方法等に
よって得られる。
溶液は、結晶性1.2−ポリブタジェンを不活性有機溶
媒に添加し、通常O〜80℃、好ましくは20〜60℃
で1分間から1時間攪拌混合して該ポリブタジェンを不
活性有機溶媒に熔解させる方法、或いは結晶性1,2−
ポリブタジェン重合溶液に水、塩酸等の重合停止剤を添
加して重合停止し、水洗等により脱灰処理する方法等に
よって得られる。
上記の結晶性1.2−ポリブタジェンの不活性有機溶媒
溶液の結晶性1.2−ポリブタジェンの濃度、これに添
加する有機酸及び過酸化水素の量、及びそれらの添加方
法等のエポキシ化の反応条件は、使用する有機酸の種類
や目標とするエポキシ化率(反応前の結晶性1,2−ポ
リブタジェンの全不飽和二重結合のうちエポキシ構造に
変換されている割合)等によって異なるので限定されな
いが、例えば、有機酸として蟻酸を使用する過酸法によ
る場合には、通常、次のような反応条件が採用される。
溶液の結晶性1.2−ポリブタジェンの濃度、これに添
加する有機酸及び過酸化水素の量、及びそれらの添加方
法等のエポキシ化の反応条件は、使用する有機酸の種類
や目標とするエポキシ化率(反応前の結晶性1,2−ポ
リブタジェンの全不飽和二重結合のうちエポキシ構造に
変換されている割合)等によって異なるので限定されな
いが、例えば、有機酸として蟻酸を使用する過酸法によ
る場合には、通常、次のような反応条件が採用される。
結晶性1.2−ポリブタジェンの不活性有機溶媒溶液の
結晶性1,2−ポリブタジェンの濃度は、約1〜40重
量%、蟻酸の添加量は結晶性1゜2−ポリブタジェン1
00g当たり0.1〜2モルが好ましく、過酸化水素の
添加量は結晶性1,2−ポリブタジェン100g当たり
0.2〜4モルが好ましい。これらの、蟻酸及び過酸化
水素の添加量は目標とするエポキシ化率によって変えら
れる。
結晶性1,2−ポリブタジェンの濃度は、約1〜40重
量%、蟻酸の添加量は結晶性1゜2−ポリブタジェン1
00g当たり0.1〜2モルが好ましく、過酸化水素の
添加量は結晶性1,2−ポリブタジェン100g当たり
0.2〜4モルが好ましい。これらの、蟻酸及び過酸化
水素の添加量は目標とするエポキシ化率によって変えら
れる。
また、過酸化水素は20〜60重量%の過酸化水素水と
して結晶性1,2−ポリブタジェンの不活性有機溶媒溶
液に添加するのが好ましい。
して結晶性1,2−ポリブタジェンの不活性有機溶媒溶
液に添加するのが好ましい。
結晶性1.2−ポリブタジェンの不活性有機溶媒溶液に
蟻酸及び過酸化水素を添加する方法には特に制限はない
が、結晶性1.2−ポリブタジェンの不活性有機溶媒溶
液に蟻酸を添加し、混合して得られた溶液に、該溶液を
0〜80℃に保ちながら上記範囲内の濃度の過酸化水素
水を徐々に添加する方法が好ましい。
蟻酸及び過酸化水素を添加する方法には特に制限はない
が、結晶性1.2−ポリブタジェンの不活性有機溶媒溶
液に蟻酸を添加し、混合して得られた溶液に、該溶液を
0〜80℃に保ちながら上記範囲内の濃度の過酸化水素
水を徐々に添加する方法が好ましい。
上記の結晶性1.2−ポリブタジェンの不活性有機溶媒
溶液に上記所定量内の、蟻酸及び過酸化水素を添加した
後、この混合液を0〜80°C1好ましくは20〜60
℃で、好ましくは10分間〜10時間攪拌混合して、結
晶性1,2−ポリブタジェンをエポキシ化する。
溶液に上記所定量内の、蟻酸及び過酸化水素を添加した
後、この混合液を0〜80°C1好ましくは20〜60
℃で、好ましくは10分間〜10時間攪拌混合して、結
晶性1,2−ポリブタジェンをエポキシ化する。
エポキシ化の反応温度が上記下限より低いと、結晶性1
.2−ポリブタジェンはエポキシ化し難(、また、上記
上限より高いと、過酸化水素や過酸が分解しやすく危険
である。
.2−ポリブタジェンはエポキシ化し難(、また、上記
上限より高いと、過酸化水素や過酸が分解しやすく危険
である。
I′f′I〕、第1段反応のエポキシ化反応系中、或い
は後述の第2段反応のエポキシ環の開環反応系中には、
ポリブタジェンの安定のために少量の安定剤、例えば2
,6−ジ−ターシャル−ブチル−P−クレゾール(BI
T)等を添加することができ、このような安定剤の添加
は好ましい方法である。
は後述の第2段反応のエポキシ環の開環反応系中には、
ポリブタジェンの安定のために少量の安定剤、例えば2
,6−ジ−ターシャル−ブチル−P−クレゾール(BI
T)等を添加することができ、このような安定剤の添加
は好ましい方法である。
次に、第2段反応のエポキシ化ポリブタジェンのハロゲ
ン化水素によるエポキシ環の開環反応について説明する
。
ン化水素によるエポキシ環の開環反応について説明する
。
結晶性1.2−ポリブタジェンのしドロキシ・ハロゲン
化は、上述の第1段反応の部分エポキシ化に続いて、こ
の第2段反応の開環反応を経ることにより達成され、そ
の結果本発明の接着剤である、前記結晶性1,2−ポリ
ブタジェンのヒト′ロキシ・ハロゲン化物が得られる。
化は、上述の第1段反応の部分エポキシ化に続いて、こ
の第2段反応の開環反応を経ることにより達成され、そ
の結果本発明の接着剤である、前記結晶性1,2−ポリ
ブタジェンのヒト′ロキシ・ハロゲン化物が得られる。
この第2段反応は、第1段反応終了後、その反応生成液
からエポキシ化ポリブタジェンを分離してから、これを
溶媒に再溶解させ、このエポキシ化ポリブタジェンの溶
媒溶液にハロゲン化水素を添加しエポキシ化ポリブタジ
ェンと接触させて行うか、反応生成液からエポキシ化ポ
リブタジェンを分離せずに第1段反応に引き続いてその
反応生成液を水洗する等してエポキシ化に使用した蟻酸
(有機酸)や過酸化水素等の大部分を除去した後、この
反応系中にハロゲン化水素を添加しエポキシ化ポリブタ
ジェンと接触させて行うことができる。
からエポキシ化ポリブタジェンを分離してから、これを
溶媒に再溶解させ、このエポキシ化ポリブタジェンの溶
媒溶液にハロゲン化水素を添加しエポキシ化ポリブタジ
ェンと接触させて行うか、反応生成液からエポキシ化ポ
リブタジェンを分離せずに第1段反応に引き続いてその
反応生成液を水洗する等してエポキシ化に使用した蟻酸
(有機酸)や過酸化水素等の大部分を除去した後、この
反応系中にハロゲン化水素を添加しエポキシ化ポリブタ
ジェンと接触させて行うことができる。
第1段反応の反応生成液からのエポキシ化ポリブタジェ
ンの分離は、従来公知の分離方法、例えば、上記反応生
成液を、比較的低温で水洗した後、多量の、メタノール
のようなエポキシ化ポリブタジェンの難溶性有機溶媒中
に投入して、ゴム状のエポキシ化ポリブタジェンを析出
させて分離する方法や、上記反応生成液を水洗した後、
水蒸気蒸溜することにより反応生成液中の不活性有機溶
媒、蟻酸(有機酸)等の低沸点物を蒸発除去してエポキ
シ化ポリブタジェンを析出させて分離する方法等により
行うことができる。
ンの分離は、従来公知の分離方法、例えば、上記反応生
成液を、比較的低温で水洗した後、多量の、メタノール
のようなエポキシ化ポリブタジェンの難溶性有機溶媒中
に投入して、ゴム状のエポキシ化ポリブタジェンを析出
させて分離する方法や、上記反応生成液を水洗した後、
水蒸気蒸溜することにより反応生成液中の不活性有機溶
媒、蟻酸(有機酸)等の低沸点物を蒸発除去してエポキ
シ化ポリブタジェンを析出させて分離する方法等により
行うことができる。
エポキシ化ポリブタジェンを分離せずに第2段反応に移
行させる場合でも上記反応生成液の比較的低温での水洗
を組み合わせることにより、過酸化水素や蟻酸の大部分
の除去をはかることができる。
行させる場合でも上記反応生成液の比較的低温での水洗
を組み合わせることにより、過酸化水素や蟻酸の大部分
の除去をはかることができる。
この第2段反応に使用するエポキシ化ポリブタジェンは
、第2段反応を行うことによってヒドロキシ・ハロゲン
化の反応率(ヒドロキシ・ハロゲン化されている、結晶
性1,2−ポリブタジェンの不飽和二重結合の割合)が
エポキシ化される前の結晶性1.2−ポリブタジェンの
不飽和二重結合を基準として5〜70%となるようなも
のであればよいが、第2段反応終了後の上記ヒドロキシ
・ハロゲン化の反応率を上記範囲内に入れるためには、
通富、前記結晶性1.2−ポリブタジェンの不飽和二重
結合のうぢ5〜70%、好ましくは10〜50%がエポ
キシ化されている部分エポキシ化1,2−ポリブタジェ
ンを用いるとよい。
、第2段反応を行うことによってヒドロキシ・ハロゲン
化の反応率(ヒドロキシ・ハロゲン化されている、結晶
性1,2−ポリブタジェンの不飽和二重結合の割合)が
エポキシ化される前の結晶性1.2−ポリブタジェンの
不飽和二重結合を基準として5〜70%となるようなも
のであればよいが、第2段反応終了後の上記ヒドロキシ
・ハロゲン化の反応率を上記範囲内に入れるためには、
通富、前記結晶性1.2−ポリブタジェンの不飽和二重
結合のうぢ5〜70%、好ましくは10〜50%がエポ
キシ化されている部分エポキシ化1,2−ポリブタジェ
ンを用いるとよい。
エポキシ化されている結晶性1.2−ポリブタジェンの
不飽和二重結合の割合(エポキシ化率)が70%を超え
るものはエポキシ構造の段階(第1段反応中)でゲル化
したり、この第2段反応時に溶媒不溶となって好ましく
ないからである。また、エポキシ化率が5%より低いも
のは第2段反応後のヒドロキシ・ハロゲン化の反応率が
5%以上にはならないからである。
不飽和二重結合の割合(エポキシ化率)が70%を超え
るものはエポキシ構造の段階(第1段反応中)でゲル化
したり、この第2段反応時に溶媒不溶となって好ましく
ないからである。また、エポキシ化率が5%より低いも
のは第2段反応後のヒドロキシ・ハロゲン化の反応率が
5%以上にはならないからである。
第2段反応で使用する溶媒は、第1段反応で生成したエ
ポキシ化ポリブタジェンを熔解するものであれば特に限
定されるものではないが、第1段反応で使用した、炭化
水素、ハロゲン化炭化水素等の不活性有機溶媒を用いる
方が反応系が複雑にならないので好ましい。また、ジオ
キサン、テトラヒドロフランの如き環状エーテルも第2
段反応には好ましい溶媒である。
ポキシ化ポリブタジェンを熔解するものであれば特に限
定されるものではないが、第1段反応で使用した、炭化
水素、ハロゲン化炭化水素等の不活性有機溶媒を用いる
方が反応系が複雑にならないので好ましい。また、ジオ
キサン、テトラヒドロフランの如き環状エーテルも第2
段反応には好ましい溶媒である。
第2段反応で使用するハロゲン化水素としては、塩化水
素、臭化水素、沃化水素が扱いも容易で好ましい。ハロ
ゲン化水素はガスとして、また水f6液として添加使用
することかできる。反応が小規模の場合は、水溶液とし
て用いる方がガスとして用いるよりも簡便であるが、ハ
ロゲン化水素濃度の薄いものは、水を多量に含むのでポ
リマーが析出したり、反応溶媒溶液が二層になって反応
が遅くなることがある。このような場合には、溶媒の種
類、反応溶媒溶液中のエポキシ化ポリブタジェンの濃度
及びハロゲン化水素の濃度を選定することにより反応を
円滑に行うことができる。
素、臭化水素、沃化水素が扱いも容易で好ましい。ハロ
ゲン化水素はガスとして、また水f6液として添加使用
することかできる。反応が小規模の場合は、水溶液とし
て用いる方がガスとして用いるよりも簡便であるが、ハ
ロゲン化水素濃度の薄いものは、水を多量に含むのでポ
リマーが析出したり、反応溶媒溶液が二層になって反応
が遅くなることがある。このような場合には、溶媒の種
類、反応溶媒溶液中のエポキシ化ポリブタジェンの濃度
及びハロゲン化水素の濃度を選定することにより反応を
円滑に行うことができる。
反応温度は特に限定されるものではな(,10〜60℃
で実施される。また、反応時間は反応条件によっても異
なるが、1分間以上、10時間以内で実施することがで
きる。
で実施される。また、反応時間は反応条件によっても異
なるが、1分間以上、10時間以内で実施することがで
きる。
第2段反応終了後の変性ポリマー(結晶性1゜2−ポリ
ブタジェンのヒドロキシ・)飄ロゲン化物)中のエポキ
シ環の残存量はIH−NMRで概算できる。即ち、生成
ポリマーをCDCl3に熔解して’H−NMRを測定し
、第2段反応前後のエボキの減少量から算出できる。
ブタジェンのヒドロキシ・)飄ロゲン化物)中のエポキ
シ環の残存量はIH−NMRで概算できる。即ち、生成
ポリマーをCDCl3に熔解して’H−NMRを測定し
、第2段反応前後のエボキの減少量から算出できる。
変性ポリマー中のエポキシ環は、反応条件によってはハ
ロゲン化水素の添加終了時にほぼ完全に開IMしヒドロ
キシ・ハロゲン化していることもあるが、変性ポリマー
に接着性を付与するためにはエポキシ化ポリブタジェン
のエポキシ基(エポキシ環)をハロゲン化水素と完全に
反応(開環)させてヒドロキシ・ハロゲン化する必要は
なく、エポキシ化する前の結晶性1.2−ポリブタジェ
ンの不飽和二重結合を基準として5〜70%、好ましく
は10〜50%のエポキシ環を開環させてヒドロキシ・
ハロゲン化すればよい。即ち、例えば、5%しかエポキ
シ化されていない場合には、全部開環させてヒドロキシ
・ハロゲン化する必要があるが、70%がエポキシ化さ
れている場合には、全部開環させてヒドロキシ・ハロゲ
ン化してもよいし、エポキシ化する前の結晶性1.2−
ポリブタジェンの不飽和二重結合を基準として5%開環
させてヒドロキシ・ハロゲン化してもよい。
ロゲン化水素の添加終了時にほぼ完全に開IMしヒドロ
キシ・ハロゲン化していることもあるが、変性ポリマー
に接着性を付与するためにはエポキシ化ポリブタジェン
のエポキシ基(エポキシ環)をハロゲン化水素と完全に
反応(開環)させてヒドロキシ・ハロゲン化する必要は
なく、エポキシ化する前の結晶性1.2−ポリブタジェ
ンの不飽和二重結合を基準として5〜70%、好ましく
は10〜50%のエポキシ環を開環させてヒドロキシ・
ハロゲン化すればよい。即ち、例えば、5%しかエポキ
シ化されていない場合には、全部開環させてヒドロキシ
・ハロゲン化する必要があるが、70%がエポキシ化さ
れている場合には、全部開環させてヒドロキシ・ハロゲ
ン化してもよいし、エポキシ化する前の結晶性1.2−
ポリブタジェンの不飽和二重結合を基準として5%開環
させてヒドロキシ・ハロゲン化してもよい。
第2段反応終了後、得られた結晶性1,2−ポリブタジ
ェンのヒドロキシ・ハロゲン化物の反応生成液からの回
収は次のようにして行うことができる。
ェンのヒドロキシ・ハロゲン化物の反応生成液からの回
収は次のようにして行うことができる。
例えば、結晶性1,2−ポリブタジェンのヒドロキシ・
ハロゲン化物は、水及びメタノールには溶解しないので
、水又はメタノール中に反応生成液を投入して上記ヒド
ロキシ・ハロゲン化物を析出させる。上記ヒドロキシ・
ハロゲン化物は、例えばヒドロキシ・ハロゲン化の反応
率が15%以上のものはアセトン、エタノール等に熔解
する等、変性前の結晶性1.2−ポリブタジェンより親
水性が高まっており、その後処理及び回収時に乳化し易
いので注意が必要である。また、回収時、反応生成液中
のヒドロキシ・ハロゲン化物の濃度が希薄すぎる場合は
、上記貧溶剤(水又はメタノール)を添加しても白濁す
るだけでヒドロキシ・ハロゲン化物が析出しない場合が
ある。この場合は、反応生成液を減圧下に濃縮した後、
上記貧溶剤を添加することでヒドロキシ・ハロゲン化物
を析出できる。
ハロゲン化物は、水及びメタノールには溶解しないので
、水又はメタノール中に反応生成液を投入して上記ヒド
ロキシ・ハロゲン化物を析出させる。上記ヒドロキシ・
ハロゲン化物は、例えばヒドロキシ・ハロゲン化の反応
率が15%以上のものはアセトン、エタノール等に熔解
する等、変性前の結晶性1.2−ポリブタジェンより親
水性が高まっており、その後処理及び回収時に乳化し易
いので注意が必要である。また、回収時、反応生成液中
のヒドロキシ・ハロゲン化物の濃度が希薄すぎる場合は
、上記貧溶剤(水又はメタノール)を添加しても白濁す
るだけでヒドロキシ・ハロゲン化物が析出しない場合が
ある。この場合は、反応生成液を減圧下に濃縮した後、
上記貧溶剤を添加することでヒドロキシ・ハロゲン化物
を析出できる。
次いで、析出したヒドロキシ・ハロゲン化物を室温或い
は加温して減圧下に溶剤を溶去して結晶性1.2−ポリ
ブタジェンのヒドロキシ・ハロゲン化物を回収する。
は加温して減圧下に溶剤を溶去して結晶性1.2−ポリ
ブタジェンのヒドロキシ・ハロゲン化物を回収する。
上述の如(して得られた結晶性1.2−ポリブタジェン
のヒドロキシ・ハロゲン化物には、接着剤としての使用
に支障を来さない限り必要に応じて可塑剤、充填剤、老
化防止剤、滑剤等の添加剤を配合することができる。
のヒドロキシ・ハロゲン化物には、接着剤としての使用
に支障を来さない限り必要に応じて可塑剤、充填剤、老
化防止剤、滑剤等の添加剤を配合することができる。
本発明の接着剤は、上述の結晶性1,2−ポリブタジェ
ンのヒドロキシ・ハロゲン化物からなるもので、鉄、鋼
、アルミニウム等の金属材料、及び織布、不織布、紙等
の繊維質基材等の接着剤として優れた効果を発揮し、通
常パウダーの形態又はフィルムの形態等にして被接着基
材の間にはさみ加圧しながら50〜200℃に加熱する
方法(熱融着型の使用形態)で使用される。
ンのヒドロキシ・ハロゲン化物からなるもので、鉄、鋼
、アルミニウム等の金属材料、及び織布、不織布、紙等
の繊維質基材等の接着剤として優れた効果を発揮し、通
常パウダーの形態又はフィルムの形態等にして被接着基
材の間にはさみ加圧しながら50〜200℃に加熱する
方法(熱融着型の使用形態)で使用される。
また更に、本発明の接着剤は、被覆材としても用いられ
、優れた効果を発揮するものである。
、優れた効果を発揮するものである。
また、本発明の接着剤は、変性アルコール、エタノール
、ブクノール、イソプロパツール等のメチルアルコール
を除く低級アルコールに可溶であるため、これらのアル
コールに熔解して、酒精接着剤、酒精塗料として使用す
ることもできる。
、ブクノール、イソプロパツール等のメチルアルコール
を除く低級アルコールに可溶であるため、これらのアル
コールに熔解して、酒精接着剤、酒精塗料として使用す
ることもできる。
以下に本発明の接着剤の実施例及び比較例を挙げ、本発
明の接着剤の効果をさらに具体的に説明する。
明の接着剤の効果をさらに具体的に説明する。
尚、実施例及び比較例において使用した1、2−ポリブ
タジェンの1.2−結合含有率は核磁気共鳴スペクトル
(NMR)で測定し算出した。また、1,2−ポリブタ
ジェンの融点は自記差動熱置針(D S C)による吸
熱曲線のピーク温度によって示した。
タジェンの1.2−結合含有率は核磁気共鳴スペクトル
(NMR)で測定し算出した。また、1,2−ポリブタ
ジェンの融点は自記差動熱置針(D S C)による吸
熱曲線のピーク温度によって示した。
また、エポキシ化ポリブタジェンのエポキシ化率(反応
前の1.2−ポリブタジェンの全不飽和二重結合のうち
エポキシ構造に変換されている割合二%)は、エポキシ
化ポリブタジェンの適当量を塩酸−ジオキザン溶液に加
えて塩酸を付加し、過剰の塩酸をアルコール性カリでフ
ェノールツクレインを指示薬として滴定してエポキシ価
をめ、このエポキシ価から算出するか、又はI i−1
−NMRから算出した。
前の1.2−ポリブタジェンの全不飽和二重結合のうち
エポキシ構造に変換されている割合二%)は、エポキシ
化ポリブタジェンの適当量を塩酸−ジオキザン溶液に加
えて塩酸を付加し、過剰の塩酸をアルコール性カリでフ
ェノールツクレインを指示薬として滴定してエポキシ価
をめ、このエポキシ価から算出するか、又はI i−1
−NMRから算出した。
実施例1
1.2−結合含有率が86%、融点が139°Cで且つ
還元粘度(ηsp/c ) (200mg/ 100m
l濃度のテトラリン溶液、100℃)力月、19の高分
子量の結晶性1.2−ポリブタジェンを次の■及び■の
工程によりヒドロキシ・ハロゲン化し、結晶性1.2−
ポリブタジェンのヒト′ロキシ・ハロゲン化物(本発明
の接着剤)を得た。
還元粘度(ηsp/c ) (200mg/ 100m
l濃度のテトラリン溶液、100℃)力月、19の高分
子量の結晶性1.2−ポリブタジェンを次の■及び■の
工程によりヒドロキシ・ハロゲン化し、結晶性1.2−
ポリブタジェンのヒト′ロキシ・ハロゲン化物(本発明
の接着剤)を得た。
Ω玉り辻L12−ポ1ブ ジエンのエボキシヒ攪拌機、
温度計、滴下ロート、コンデンサーを備えた10100
O容量の4つロフラスコに、クロロボルム500m1を
入れ、次いで、これに上記の結晶性1,2−ポリブタジ
ェン30gを加え、40℃で30分間攪拌混合して熔解
させた。この溶液に、蟻酸16.8g (0,36モル
)を加えて混合した。次いで、得られた溶液に、液温を
40°Cに保ちながら30重量%の過酸化水素水31.
3g(過酸化水素0.276モル含有)を約30分間で
滴下した。得られた混合液を40°Cで7時間攪拌混合
して、結晶性1,2−ポリブタジェンをエポキシ化した
。
温度計、滴下ロート、コンデンサーを備えた10100
O容量の4つロフラスコに、クロロボルム500m1を
入れ、次いで、これに上記の結晶性1,2−ポリブタジ
ェン30gを加え、40℃で30分間攪拌混合して熔解
させた。この溶液に、蟻酸16.8g (0,36モル
)を加えて混合した。次いで、得られた溶液に、液温を
40°Cに保ちながら30重量%の過酸化水素水31.
3g(過酸化水素0.276モル含有)を約30分間で
滴下した。得られた混合液を40°Cで7時間攪拌混合
して、結晶性1,2−ポリブタジェンをエポキシ化した
。
反応終了後、反応生成液を水洗し、水洗した反応生成液
を2000m1のメタノール中に投入し、エポキシ化ポ
リブタジェンを析出沈毅させた。生成した沈澱物を濾集
し、20℃で24時間減圧乾燥して白色のエポキシ化ポ
リブタジェン(エポキシ化率:約32%)を得た。
を2000m1のメタノール中に投入し、エポキシ化ポ
リブタジェンを析出沈毅させた。生成した沈澱物を濾集
し、20℃で24時間減圧乾燥して白色のエポキシ化ポ
リブタジェン(エポキシ化率:約32%)を得た。
9エポキシヒポ1プツシエンのエポキシIm攪拌機、温
度針、滴下ロートを備えた500m1容量の3つ目フラ
スコに、上記■で得られたエポキシ化ポリブタジェン3
gを入れ、クロロホルム100m1を加え室温で混合攪
拌して4解させた。
度針、滴下ロートを備えた500m1容量の3つ目フラ
スコに、上記■で得られたエポキシ化ポリブタジェン3
gを入れ、クロロホルム100m1を加え室温で混合攪
拌して4解させた。
滴下ロートに濃塩酸(12N) 5ml (0,06モ
ル)をとり、テトラ上1:ロフラン(THF)30ml
を該濃塩酸に加えて均一溶液とした後、フラスコに約1
5分間で滴下した。濃塩酸滴下終了後、30分間攪拌し
て反応させた。
ル)をとり、テトラ上1:ロフラン(THF)30ml
を該濃塩酸に加えて均一溶液とした後、フラスコに約1
5分間で滴下した。濃塩酸滴下終了後、30分間攪拌し
て反応させた。
反応終了後、反応生成液を、水洗し、次いで希アルカリ
水で洗浄して残存しているフリーの塩酸を除去した後、
10100Oのメタノール中に投入、結晶性1,2−ポ
リブタジェンのヒドロキシ・ハ1」リーン化物を析出沈
戯させた。
水で洗浄して残存しているフリーの塩酸を除去した後、
10100Oのメタノール中に投入、結晶性1,2−ポ
リブタジェンのヒドロキシ・ハ1」リーン化物を析出沈
戯させた。
上記の生成した沈澱物はもち状(塊状)であり、ポリマ
ー構造解析或いばポリマー物性の評価のために以下の再
精製を行い、ポリマーを粒子状にして回収した。即ち、
沈殿物を約100m1のT HEに熔解させて水101
00O中に攪拌下投入した。
ー構造解析或いばポリマー物性の評価のために以下の再
精製を行い、ポリマーを粒子状にして回収した。即ち、
沈殿物を約100m1のT HEに熔解させて水101
00O中に攪拌下投入した。
新たに粒子状の沈澱物が得られた。この沈澱物を濾簗し
、室温(23℃)で30間減圧乾燥して、本発明の接着
剤である、結晶性1,2−ポリブタジェンのヒドロキシ
・ハロゲン化物(ヒドロキシ・ハロゲン化の反応率:約
32%)を得た。
、室温(23℃)で30間減圧乾燥して、本発明の接着
剤である、結晶性1,2−ポリブタジェンのヒドロキシ
・ハロゲン化物(ヒドロキシ・ハロゲン化の反応率:約
32%)を得た。
得られたヒドロキシ・ハロゲン化物はアセトン、エタノ
ールのいずれにも溶解性を示した。また、ヘンゼン、ト
ルエン、キシレン、THF、ジオキサン、クロロボルム
のいずれにも可溶であり、水、メタノールには溶解しな
かった。
ールのいずれにも溶解性を示した。また、ヘンゼン、ト
ルエン、キシレン、THF、ジオキサン、クロロボルム
のいずれにも可溶であり、水、メタノールには溶解しな
かった。
上記の如くして得られた本発明の接着剤を、熱融着剤と
して各種の被接着基材に用い、それぞれ接着力を測定し
た。それらの結果を下記表−1に示す。尚、それぞれの
測定は下記の方法により行った。
して各種の被接着基材に用い、それぞれ接着力を測定し
た。それらの結果を下記表−1に示す。尚、それぞれの
測定は下記の方法により行った。
アセl−ンで洗浄し、乾燥して脱脂した、長さ10cm
、幅10cm、厚さ0.1 mmの2枚のΔl板の間に
均一な厚さになるように約1gの熱融着剤(実施例1で
得られた本発明の接着剤)のパウダーをはさんだ。次い
で、熱融着剤をはさんだAI板を150℃で1分間予熱
後、熱プレス機を用いて150°C115Kg / c
n!で3分間圧着して接着旧板を作製した。この接着Δ
1板からカッターを用いて長さ10cm、幅2.5cm
の試験片を切り取った。
、幅10cm、厚さ0.1 mmの2枚のΔl板の間に
均一な厚さになるように約1gの熱融着剤(実施例1で
得られた本発明の接着剤)のパウダーをはさんだ。次い
で、熱融着剤をはさんだAI板を150℃で1分間予熱
後、熱プレス機を用いて150°C115Kg / c
n!で3分間圧着して接着旧板を作製した。この接着Δ
1板からカッターを用いて長さ10cm、幅2.5cm
の試験片を切り取った。
この試験片について、JIS K 6854に準拠して
引張り速度50mm/分でT−剥離強度を室温(21℃
)で測定した。
引張り速度50mm/分でT−剥離強度を室温(21℃
)で測定した。
ぷヅ1皮」側4基用として一正多 を いたlの訊!I
Jf方広 JIS G 3141の規定に合格する圧延鋼板から機
械切断で切り取った、長さ25cm、幅2.5cm、I
!jjさ0.5mmの2枚の圧延鋼板の表面(−面)を
トリクレンで洗浄した後、乾燥して表面処理した。熱融
着剤は、前辺ってテフロンフィルム間にはさみ150°
Cで1分間予熱後、熱プレス機を用いて150℃、10
Kg / cJで3分間加圧放冷して厚さ約100μ
mのフィルムを作成した。尚、このフィルムはゲルが生
じていなかった。
Jf方広 JIS G 3141の規定に合格する圧延鋼板から機
械切断で切り取った、長さ25cm、幅2.5cm、I
!jjさ0.5mmの2枚の圧延鋼板の表面(−面)を
トリクレンで洗浄した後、乾燥して表面処理した。熱融
着剤は、前辺ってテフロンフィルム間にはさみ150°
Cで1分間予熱後、熱プレス機を用いて150℃、10
Kg / cJで3分間加圧放冷して厚さ約100μ
mのフィルムを作成した。尚、このフィルムはゲルが生
じていなかった。
上記の表面処理された2枚の圧延鋼板の間に、上記熱融
着剤のフィルムを、表面処理された圧延鋼板面が内側に
なるようにはさんだ。次いで、上記熱融着剤のフィルム
をはさんだ圧延鋼板を熱プレス機を用いて150℃、3
0 Kg / ctaで3分間圧着して接着圧延鋼板板
を作製した。
着剤のフィルムを、表面処理された圧延鋼板面が内側に
なるようにはさんだ。次いで、上記熱融着剤のフィルム
をはさんだ圧延鋼板を熱プレス機を用いて150℃、3
0 Kg / ctaで3分間圧着して接着圧延鋼板板
を作製した。
この接着圧延鋼板板を試験片として、JIS K 68
54に準拠して引張り速度50non/分でT−剥離強
度を室温(21°C)で測定した。
54に準拠して引張り速度50non/分でT−剥離強
度を室温(21°C)で測定した。
(9)被皿畜J夷°として口 を いたチ0Aの11X
Xi。
Xi。
厚さ01055mmの和紙(障子紙)から切り取った長
さ10cm、幅10cmの2枚の和紙の間に、約0、
Ol g /cnlの厚さの熱融着剤のパウダーを、和
紙の粗い面が内側になるようにはさんだ。次いで、熱融
着剤をはさんだ和紙を150°Cで30秒間予熱後、熱
プレス機を用いて150℃、10Kg/cmで30秒間
圧着して接着和紙を作製した。この接着和紙からカッタ
ーを用いて長さ10cm、幅2.5cmの試験片を切り
取った。
さ10cm、幅10cmの2枚の和紙の間に、約0、
Ol g /cnlの厚さの熱融着剤のパウダーを、和
紙の粗い面が内側になるようにはさんだ。次いで、熱融
着剤をはさんだ和紙を150°Cで30秒間予熱後、熱
プレス機を用いて150℃、10Kg/cmで30秒間
圧着して接着和紙を作製した。この接着和紙からカッタ
ーを用いて長さ10cm、幅2.5cmの試験片を切り
取った。
この試験片について、JIS K 6854に準拠して
引張り速度50mm/分でT−剥離強度を室温(21℃
)で測定した。
引張り速度50mm/分でT−剥離強度を室温(21℃
)で測定した。
綿100%からなる糸密度約40本/インチの平織の綿
布(綿ブロード布 #40)から切り取った長さ15c
m、幅2.5cmの2枚の織布の間に、上記■の方法で
用いた熱融着剤のフィルムと同様に作成したフィルムを
はさんだ。次いで、熱融着剤のフィルムをはさんだ織布
を15−0″Cで1分間予熱後、熱プレス機を用いて1
50′c、10Kg、/c%で3分間圧着して接着織布
を作製した。
布(綿ブロード布 #40)から切り取った長さ15c
m、幅2.5cmの2枚の織布の間に、上記■の方法で
用いた熱融着剤のフィルムと同様に作成したフィルムを
はさんだ。次いで、熱融着剤のフィルムをはさんだ織布
を15−0″Cで1分間予熱後、熱プレス機を用いて1
50′c、10Kg、/c%で3分間圧着して接着織布
を作製した。
この接着織布を試験片として、島原製作所製オートグラ
フを用い、JIS K 6854に準拠して引張り速度
50mm/分でT−剥離強度を室温(21°C)で測定
した。
フを用い、JIS K 6854に準拠して引張り速度
50mm/分でT−剥離強度を室温(21°C)で測定
した。
表−1
*1: 和紙への接着の場合は接着力が大きく共に和紙
の部分で破壊を生した。 ′ 尚、表−1において、対照例1ば、実施例1で使用した
原料の結晶性1,2−ポリブタジェンを使用した場合の
上記■〜■の測定結果である。また、この実施例1で使
用した原料の結晶性1.2−ポリブタジェンはアセトン
、エタノールのいずれにも溶解性を示さなかった。
の部分で破壊を生した。 ′ 尚、表−1において、対照例1ば、実施例1で使用した
原料の結晶性1,2−ポリブタジェンを使用した場合の
上記■〜■の測定結果である。また、この実施例1で使
用した原料の結晶性1.2−ポリブタジェンはアセトン
、エタノールのいずれにも溶解性を示さなかった。
実施例2
原料ポリマーとして1,2−結合含有率が92%、融点
が80℃の高分子量の結晶性1,2−ポリブタジェンを
使用した以外は実施例1と同様にエポキシ化(エポキシ
化率:22%)及びエポキシ環の開環反応を実施して本
発明の接着剤である、結晶性1,2−ポリブタジェンの
ヒドロキシ・ハロゲン化物(ヒドロキシ・)λロゲン化
の反応率:22%)を得た。
が80℃の高分子量の結晶性1,2−ポリブタジェンを
使用した以外は実施例1と同様にエポキシ化(エポキシ
化率:22%)及びエポキシ環の開環反応を実施して本
発明の接着剤である、結晶性1,2−ポリブタジェンの
ヒドロキシ・ハロゲン化物(ヒドロキシ・)λロゲン化
の反応率:22%)を得た。
実施例3
原料ポリマーとして1.2−結合含有率が81%、融点
が114°Cで且つ還元粘度(ηsp/c)(200m
g/ 100ml濃度のテトラリン溶液。
が114°Cで且つ還元粘度(ηsp/c)(200m
g/ 100ml濃度のテトラリン溶液。
100℃)が1.1の高分子量の結晶性1.2−ポリブ
タジェンを使用した以外は実施例1と同様にエポキシ化
(エポキシ化率=33%)及びエポキシ環の開環反応を
実施して本発明の接着剤である、結晶性1,2−ポリブ
タジェンのヒドロキシ・ハロゲン化物(ヒドロキシ・)
\ロゲン化の反応率:33%)を得た。
タジェンを使用した以外は実施例1と同様にエポキシ化
(エポキシ化率=33%)及びエポキシ環の開環反応を
実施して本発明の接着剤である、結晶性1,2−ポリブ
タジェンのヒドロキシ・ハロゲン化物(ヒドロキシ・)
\ロゲン化の反応率:33%)を得た。
実施例4
原料ポリマーとして1,2−結合含有率が87%、融点
が153℃で且つ還元粘度(ηsp/c)(200mg
/ 100ml濃度のテトラリン溶液。
が153℃で且つ還元粘度(ηsp/c)(200mg
/ 100ml濃度のテトラリン溶液。
100℃)が1.2の高分子量の結晶性1,2−ポリブ
タジェンを使用した以外は実施例1と同様にエポキシ化
(エポキシ化率:26%)及びエポキシ環の開環反応を
実施して本発明の接着剤である、結晶性1,2−ポリブ
タジェンのヒドロキシ・ハロゲン化物(ヒドロキシ・ハ
ロゲン化の反応率:26%)を得た。
タジェンを使用した以外は実施例1と同様にエポキシ化
(エポキシ化率:26%)及びエポキシ環の開環反応を
実施して本発明の接着剤である、結晶性1,2−ポリブ
タジェンのヒドロキシ・ハロゲン化物(ヒドロキシ・ハ
ロゲン化の反応率:26%)を得た。
比較例1
原料ポリマーとして高融点(202°C)の結晶性1,
2−ポリブタジェンを使用した以外は実施例1と同様に
エポキシ化を実施したが、反応溶媒に溶解しなかった。
2−ポリブタジェンを使用した以外は実施例1と同様に
エポキシ化を実施したが、反応溶媒に溶解しなかった。
そごで、熔解温度を50℃に上げて実施したが、膨潤が
大きく、部分的に溶解が観察される程度であり、完全に
は反応溶媒に溶解しておらず、溶液反応には適さないと
判定した。
大きく、部分的に溶解が観察される程度であり、完全に
は反応溶媒に溶解しておらず、溶液反応には適さないと
判定した。
比較例2
原料ポリマーとして実施例1で使用した結晶性1.2−
ポリブタジェン25gを使用し、エポキシ化反応時に蟻
酸0.05モル及び30重量%の過酸化水素水0.05
モルを使用した以外は実施例1と同様にエポキシ化(エ
ポキシ化率:約2.4%)及びエポキシ環の開環反応を
実施して結晶性1゜2−ポリブタジェンのヒドロキシ・
ハロゲン化物(ヒドロキシ・ハロゲン化の反応率:約2
.4%)を得た。
ポリブタジェン25gを使用し、エポキシ化反応時に蟻
酸0.05モル及び30重量%の過酸化水素水0.05
モルを使用した以外は実施例1と同様にエポキシ化(エ
ポキシ化率:約2.4%)及びエポキシ環の開環反応を
実施して結晶性1゜2−ポリブタジェンのヒドロキシ・
ハロゲン化物(ヒドロキシ・ハロゲン化の反応率:約2
.4%)を得た。
比較例3
原料ポリマーとして低分子量の液状1.2−ポリブタジ
ェン(Mn : 2900.1,2−結合含有率:92
%)を使用した以外は実施例1と同様にエポキシ化(エ
ポキシ化率:28%)及びエポキシ環の開環反応を実施
して1.2−ポリブタジェンのヒドロキシ・ハロゲン化
物(ヒドロキシ・ハロゲン化の反応率:28%、液状の
ポリマー)を得た。
ェン(Mn : 2900.1,2−結合含有率:92
%)を使用した以外は実施例1と同様にエポキシ化(エ
ポキシ化率:28%)及びエポキシ環の開環反応を実施
して1.2−ポリブタジェンのヒドロキシ・ハロゲン化
物(ヒドロキシ・ハロゲン化の反応率:28%、液状の
ポリマー)を得た。
実施例5
エポキシ環の開環反応時にハロゲン化水素として臭化水
素0.06モルを使用した以外は実施例1と同様にエポ
キシ化(エポキシ化率:32%)及びエポキシ環の開環
反応を実施して本発明の接着剤である、結晶性1,2−
ポリブタジェンのヒドロキシ・ハロゲン化物(ヒドロキ
シ・ハロゲン化の反応率:32%)を得た。
素0.06モルを使用した以外は実施例1と同様にエポ
キシ化(エポキシ化率:32%)及びエポキシ環の開環
反応を実施して本発明の接着剤である、結晶性1,2−
ポリブタジェンのヒドロキシ・ハロゲン化物(ヒドロキ
シ・ハロゲン化の反応率:32%)を得た。
実施例6
原料ポリマーとして実施例1で使用した結晶性1.2−
ポリブタジェン25gを使用し、エポキシ化反応時に実
施例1で使用した@酸及び過酸化水素から生成する1n
−situ過蟻酸の代わりに、エポキシ化剤として市販
のrn−クロル過安息香酸(アルドリソヒ製、純度:約
80%)0.25モルを使用した以外は実施例1と同様
にエポキシ化(エポキシ化率=21%)及びエポキシ環
の開環反応を実施して本発明の接着剤である、結晶性1
.2−ポリブタジェンのヒドロキシ・ハロゲン化物(ヒ
ドロキシ・ハロゲン化の反応率:21%)を得た。
ポリブタジェン25gを使用し、エポキシ化反応時に実
施例1で使用した@酸及び過酸化水素から生成する1n
−situ過蟻酸の代わりに、エポキシ化剤として市販
のrn−クロル過安息香酸(アルドリソヒ製、純度:約
80%)0.25モルを使用した以外は実施例1と同様
にエポキシ化(エポキシ化率=21%)及びエポキシ環
の開環反応を実施して本発明の接着剤である、結晶性1
.2−ポリブタジェンのヒドロキシ・ハロゲン化物(ヒ
ドロキシ・ハロゲン化の反応率:21%)を得た。
実施例7
原料ポリマーとして実施例1で使用した結晶性1.2−
ポリブタジェン25gを使用し、エポキシ化反応時に蟻
酸0.25モル及び30重量%の過酸化水素水0.15
モルを使用して7時間かけて部分エポキシ化した以外は
実施例1と同様にエポキシ化(エポキシ化率:11%)
及びエポキシ環の開環反応を実施して本発明の接着剤で
ある、結晶性1.2−ポリブタジェンのヒドロキシ・ハ
ロゲン化物(ヒドロキシ・ハロゲン化の反応率:11%
) を得ノこ。
ポリブタジェン25gを使用し、エポキシ化反応時に蟻
酸0.25モル及び30重量%の過酸化水素水0.15
モルを使用して7時間かけて部分エポキシ化した以外は
実施例1と同様にエポキシ化(エポキシ化率:11%)
及びエポキシ環の開環反応を実施して本発明の接着剤で
ある、結晶性1.2−ポリブタジェンのヒドロキシ・ハ
ロゲン化物(ヒドロキシ・ハロゲン化の反応率:11%
) を得ノこ。
実施例8
エポキシ環の開環反応時にハロゲン化水素として塩酸0
.0108モルを使用した以外は実施例1と同様にエポ
キシ化(エポキシ化率:32%)及びエポキシ環の開環
反応を実施して本発明の接着剤である、結晶性1,2−
ポリブタジェンのヒドロキシ・ハロゲン化物(ヒドロキ
シ・ハロケン化の反応率:約21%)を得た。このヒド
ロキシ・ハロゲン化物をIH−NMRで測定したところ
、エポキシ環の約1/3即ちエポキシ化される前の結晶
性1.2−ポリブタジェンの不飽和二重結合を基準とし
て約11%は残存していた。また、このヒドロキシ・ハ
ロゲン化物はアセトン、エタノールのいずれにも熔解し
た。
.0108モルを使用した以外は実施例1と同様にエポ
キシ化(エポキシ化率:32%)及びエポキシ環の開環
反応を実施して本発明の接着剤である、結晶性1,2−
ポリブタジェンのヒドロキシ・ハロゲン化物(ヒドロキ
シ・ハロケン化の反応率:約21%)を得た。このヒド
ロキシ・ハロゲン化物をIH−NMRで測定したところ
、エポキシ環の約1/3即ちエポキシ化される前の結晶
性1.2−ポリブタジェンの不飽和二重結合を基準とし
て約11%は残存していた。また、このヒドロキシ・ハ
ロゲン化物はアセトン、エタノールのいずれにも熔解し
た。
上記実施例2〜8で得られた本発明の接着剤、比較例2
及び3で得られたヒドロキシ・ハロゲン化物、並びに実
施例2〜4で使用した原料の結晶性1.2−ポリブタジ
ェンそれぞれ(対照例2〜4)について、それらを、そ
れぞれアルミニウム板及び圧延鋼板に用いた場合の接着
力を実施例1における測定方法■及び■と同様にして測
定した。
及び3で得られたヒドロキシ・ハロゲン化物、並びに実
施例2〜4で使用した原料の結晶性1.2−ポリブタジ
ェンそれぞれ(対照例2〜4)について、それらを、そ
れぞれアルミニウム板及び圧延鋼板に用いた場合の接着
力を実施例1における測定方法■及び■と同様にして測
定した。
それらの結果を下記表−2に示す。
表−2
*1: ヒドロキシ・ハロゲン化の反応率(%)*2:
エポキシ環が約11%残存 実施例9 実施例1で得られた本発明の接着剤である、結晶性1,
2−ポリブタジェンのヒドロキシ・ハロゲン化物をエタ
ノールに熔解して10重量%濃度のポリマー溶液を調製
した。このポリマー溶液を厚さ0.055mmの和紙(
障子紙)の粗い面にハケを用いて塗布し風乾した。この
上面に更に塗布・風乾を繰り返した後、更に上面にポリ
マー溶液を塗布し、ウェット状態で、ポリマー溶液が塗
布されていない和紙をその粗い面を内側にして重ね合わ
せた。これを1日放置し乾燥して接着和紙〔ポリマー塗
膜(和紙への含浸量を含む):0.01g/ cm)を
作製した。この接着和紙が、らカッターを用いて長さ1
0cm、幅2.5 cmの試験片を切り取った。この試
験片について、使用試験例1の■と同様にしてT−剥離
強度を測定したところ、試験片が破れ、接着力が充分に
高いことが判った。
エポキシ環が約11%残存 実施例9 実施例1で得られた本発明の接着剤である、結晶性1,
2−ポリブタジェンのヒドロキシ・ハロゲン化物をエタ
ノールに熔解して10重量%濃度のポリマー溶液を調製
した。このポリマー溶液を厚さ0.055mmの和紙(
障子紙)の粗い面にハケを用いて塗布し風乾した。この
上面に更に塗布・風乾を繰り返した後、更に上面にポリ
マー溶液を塗布し、ウェット状態で、ポリマー溶液が塗
布されていない和紙をその粗い面を内側にして重ね合わ
せた。これを1日放置し乾燥して接着和紙〔ポリマー塗
膜(和紙への含浸量を含む):0.01g/ cm)を
作製した。この接着和紙が、らカッターを用いて長さ1
0cm、幅2.5 cmの試験片を切り取った。この試
験片について、使用試験例1の■と同様にしてT−剥離
強度を測定したところ、試験片が破れ、接着力が充分に
高いことが判った。
また、被接着基材としてアルミニウム板(AI板)を用
いた場合についても次のようにして測定した厚さ0.1
mmの2枚のAI板それぞれに上記のポリマ〜溶液を
和紙の場合と同様にして重ね塗りして乾燥した。次いで
、上記2枚のへ1板を、ポリマー溶液を塗布・乾燥した
塗面(ポリマー塗膜:0.OIg/cnt)を内側にし
て重ね合わせた。これを150°Cで1分間予熱後、熱
プレス機を用いて150°C120Kg/cnlで3分
間圧着して接着AI板を作製した。この接着へ1板から
カッターを用いて長さ10cm、幅2.5 cmの試験
片を切り取った。この試験片について、使用試験例1の
■と同様にしてT−剥離強度を測定したところ、その値
は1.25h/cmであ っ ノこ。
いた場合についても次のようにして測定した厚さ0.1
mmの2枚のAI板それぞれに上記のポリマ〜溶液を
和紙の場合と同様にして重ね塗りして乾燥した。次いで
、上記2枚のへ1板を、ポリマー溶液を塗布・乾燥した
塗面(ポリマー塗膜:0.OIg/cnt)を内側にし
て重ね合わせた。これを150°Cで1分間予熱後、熱
プレス機を用いて150°C120Kg/cnlで3分
間圧着して接着AI板を作製した。この接着へ1板から
カッターを用いて長さ10cm、幅2.5 cmの試験
片を切り取った。この試験片について、使用試験例1の
■と同様にしてT−剥離強度を測定したところ、その値
は1.25h/cmであ っ ノこ。
特許出願人
宇 部 興 産 株式会社
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 fl)不飽和二重結合の75%以上が1.2−結合、融
点が60〜170℃で且つ還元粘度(ηsp/c )
(200mg/ 100ml濃度のテトラリン溶液、1
00℃)が0.2以上の結晶性1,2−ポリブタジェン
のヒドロキシ・ハロゲン化物からなり、上記結晶性1.
2−ポリブタジェンの不飽和二重結合の5〜70%がヒ
ドロキシ・ハロゲン化されている、接着剤。 (2)上記ヒドロキシ・ハロゲン化物が、結晶性1.2
−ポリブタジェンの不飽和二重結合の5〜70%をエポ
キシ化したものをハロゲン化水素と接触させることによ
り得られたものである、特許請求の範囲第(1)項記載
の接着剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4162484A JPS60184578A (ja) | 1984-03-05 | 1984-03-05 | 接着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4162484A JPS60184578A (ja) | 1984-03-05 | 1984-03-05 | 接着剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60184578A true JPS60184578A (ja) | 1985-09-20 |
Family
ID=12613479
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4162484A Pending JPS60184578A (ja) | 1984-03-05 | 1984-03-05 | 接着剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60184578A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012532206A (ja) * | 2009-06-30 | 2012-12-13 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | 臭素化及びエポキシ化難燃剤 |
-
1984
- 1984-03-05 JP JP4162484A patent/JPS60184578A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012532206A (ja) * | 2009-06-30 | 2012-12-13 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | 臭素化及びエポキシ化難燃剤 |
JP2016026243A (ja) * | 2009-06-30 | 2016-02-12 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | 臭素化及びエポキシ化難燃剤 |
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