JPS60184002A - 赤腐れ菌又は青海苔の防除剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は赤腐れ菌又は青海苔の防除剤に関する。

る。

海苔養殖技術は人工採苗の実用化、浮き流し養殖法の普
及、海苔網の冷蔵保存法の開発などにより大きく進歩し
てきた。しかし赤腐れ病、つぼ状菌病などを防除する特
殊な薬剤の開発は遅れており、実用的なものは知られて
いない。

赤腐れ病が発生すると海苔の品質及び収量が低下し、生
産皆無となる場合もある。また青海苔の繁殖しやすい海
域では、乾海苔製品中に青海苔が混入し、海苔の品質を
低下させるため、青海苔を防除する薬剤の開発も望まれ
ている。

赤腐れ菌の防除方法としては、逆性石鹸とプロモサリチ
ルアニリド化合物を併用する方法（特公昭４４−１１４
００号公報参照）、ストレプトマイシン等の抗生物質を
使用する方法（％公昭４１−１２６５２号公報参照）及
びｐ−オキシ安息香酸を使用する方法（ＩＰ！ｊ公昭４
６−６５８７６号公報参照）が知られている。

しかし抗性物質は高価であり、逆性石鹸（界面活性剤）
は毒性があり、またｐ−オキシ安息香酸は水に対する溶
解度が低い点でいずれも実用性に問題がある。

本発明は、二酸化塩素を有効成分とする赤腐れ菌又は青
海苔の防除剤である。

従来の赤腐れ菌防除剤には青海苔に対する防除効果はな
いが、本発明の防除剤は青海苔も防除することができる
。本発明の防除剤の有効成分である二酸化塩素は、水溶
液として安定で値段も安く、アメリカではすでに食品添
加物として認可され、安全性が認められている。

本発明の防除剤の効力は、ｐＨに大きく左右され、ｐＨ
４，５°以下、特にｐＨｉ、ｓ以下で充分な効力を発揮
する。ｐ）］を調整するための酸としては、フィチン酸
、くえん酸、りんご酸等の有機酸又は燐酸、塩酸、硫酸
、硝酸等の無機酸が用いられる。

本発明の防除剤は水溶液の形にしておくことが好ましい
。この製剤の二酸化塩素濃度は通常１〜１０重量％であ
る。この溶液は所定量の二酸化塩素を水に通気すること
により得られる。

本発明の防除剤はさらに、海苔の肥料成分を含有するこ
とが好ましい。肥料成分としては、硝酸ナトリウム、燐
酸水素二ナトリウム等の無機質肥料、アミノ酸、糖、ビ
タミン等の有機質肥料があげられる。肥料成分を含有す
る防除剤を使用すると、海苔の生育を促進することがで
きる。

本発明の防除剤の使用方法としては、この防除剤を海水
で希釈したのち酸を加えて、二酸化塩素濃度５０〜２０
０　ｐｐｍ、　ｐＨ３，５以下の処理液を調製し、この
処理液に海苔網な浸漬することが好ましい。浸漬時間は
通常１０〜６０分である。そのほか比較的高濃度の二酸
化塩素を含有する処理液を海苔網に散布してもよい。

試験例１ 赤腐れ菌の感染した海苔を有明海漁場より採取し、所定
の濃度の二酸化塩素海水溶液に１５分間浸漬した。処理
した海苔葉体を健全な葉体（人工培養により育てた葉体
）の入ったシャーレに移した。４８時間後、健全な葉体
を取り出し、赤腐れ菌の有無を調べ、防除効果を判定し
た。

なお二酸化塩素溶液のｐＨはくえん酸及び苛性ソーダで
調整した。その結果を第１表に示す。

第　１　表 一二赤腐れ菌が全くみもれない ＋：ｌｌ　が一部みられる ＋＋：〃　が多数みられる 試験例２ 有明海漁場の青海苔の混った海苔網を試験に使用した。

各濃度の二酸化塩素海水溶液１００１に、それぞれ海苔
網１枚を１５分間浸漬した。

６日後、青海苔の脱色度合を調べ、防除効果を判定した
。なおｐＨはくえん酸及び苛性ソータ゛で調整した。そ
の結果を第２表に示す。

第　２　表 十＋：青海苔が完全に脱色された ＋：〃　が一部脱色された 一：〃　が全然変わらない 試験例６ 実施例１及び２の防除剤を海水で２００倍に希釈し、１
０％フィチン酸溶液でｐＨ３，５に調整した。この溶液
に海苔葉体を１５分間浸漬したのち、室内で人工培養し
た。５日後、海苔の伸び率及び傷害度を調べ対照（未処
理）と比較した。伸び率は対照の伸び率を１００として
めた。また傷害度はエリトロシン溶液で１分間染色して
めた。その結果を第３表に示す。本発明の防除剤を海苔
葉体に使用すれば、海苔の伸びが良くなることが知られ
る。これは二酸化塩素が赤腐れ菌だけでなく海苔葉体表
面に付着する糸状菌などを防除し、栄養分の吸収を良好
にするためと思われる。また肥料分を含んだ二酸化塩素
溶液を用いると、さらにその効果を高めることができる
。

第　６　表 実施例１ 水９８．９に二酸化塩素２ｇを通気すると、二酸化塩素
濃度２％の防除剤が得られる。

実施例２ 日本クレメント社製２％二酸化塩素水溶液１００部に硝
酸ナトリウム５部及び燐酸水素二ナトリウム５部を溶解
して防除剤とする。

出願人第一製網株式会社 代理人　弁理士　小　林　正　雄 手続補正書（自発　） 昭和６０年か月ユ１日 特許庁　長　置忘　賀　学殿 １、事件の表示 特願昭５９−３７３２７号 ２、発明の名称 赤腐れ菌又は青海苔の防除剤 ３、補正をする者 事件との関係特許出願人 住　所 ４、代　理　人 ５、補正命令の日付 ６、補正により増加する発明の数 ７、補正の対象 明細書 ８、補正の内容 別紙訂正書のとおり 訂　正　書（特願昭５９−３７３２７号）明細書中下記
の」正を行う。

１、第２頁１１行の「抗性物質」を「抗生物質」に改め
る。

２、第７頁の第６表の下１〜６行の「実施例１−−ｍ−
−−−−が得られる。」を下記のとおり改める。

「実施例１ 日本クレメント社製２％二酸化塩素水溶液を防除剤とす
る。」 出願人第一製網株式会社 代理人　弁理士　小　林　正　雄

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、　二酸化塩素を有効成分とする赤腐れ菌又は青海苔
   の防除剤。 ２、　肥料成分を含有する特許請求の範囲第１項に記載
   の防除剤。