JPS6018323B2 - かつらの製造法 - Google Patents

かつらの製造法

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JPS6018323B2
JPS6018323B2 JP5971179A JP5971179A JPS6018323B2 JP S6018323 B2 JPS6018323 B2 JP S6018323B2 JP 5971179 A JP5971179 A JP 5971179A JP 5971179 A JP5971179 A JP 5971179A JP S6018323 B2 JPS6018323 B2 JP S6018323B2
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JP
Japan
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pvc
fiber
wig
fibers
heat
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JP5971179A
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JPS551388A (en
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忠生 美藤
孝 西郷
晃 音羽
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Publication date
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はアフロスタイルのかつらに関するものである。
従釆、アフロスタイルのかつらは、捲縮加工したミノ毛
を帽体に縫いつけて植え付けて製造されているが、この
方法は製造工程が複雑で作業性が劣り、製造コストが高
くなるという欠点がある。このため、本発明者らは、潜
在捲線性を有するポリ塩化ビニル繊維を用いてかつらを
作成し、該かつらを熱処理してかつらに植え付けた繊維
の捲縞を発現させ所期のアフロスタイルのかつらとする
方法について研究を重ねた結果、前記繊維として、ポリ
塩化ビニル成分10〜9の重量%と塩素含有率63%以
上の後塩素化ポリ塩化ビニル成分90〜10重量%との
重合組成物を乾式縁糸した繊維であつて、一方の成分が
他方の成分中に島成分を形成して繊維軸方向に針状にラ
ンダム分散している潜在捲線性塩化ビニル系繊維を使用
すると、かつら形成後の熱処理によって強固にして良好
な形状を有する三次元ランダム捲縮が発現し外観、風合
の良好なアフロスタイルのかつらとなし得ることを見出
し、本発明に到達したものである。
本発明に使用されるボリ塩化ビニル(以下「PVC」と
略称する)の重合度は1000〜1600、好ましくは
1200〜1400がよい。
ここでPVCの重合度はJISK−6721により測定
した値である(後塩素化ポリ塩化ビニルも同様)。PV
Cの重合度が100氏未満では得られる繊維の強伸度は
乏しく実用に供しがたく、1600を超えると紙糸溶剤
に膨潤し難く、また、抜糸時の曳糸性が低下する。
また、PVCの混合割合は10〜90重量部である。1
の重量部未満では、後塩素化ポリ塩化ビニル(以下「P
C−PVC」と略称する)の混合割合が少ないため得ら
れる繊維は潜在捲縞性を有せず耐熱性が向上しない。
一方9の重量部を超えると、延伸性が低下し、得られる
繊維の染色性てが悪化する。本発明に使用されるPC−
PVCは、ポリ塩化ピニルを後塩素化したものであって
、その重合度が1400以下、塩素含有率が63%以下
のものが好ましい。
PC−PVCの重合度が1400を超えると紙糸時の曳
糸性が低下し、断糸し易い。
PC−PVCの塩素含有率が63%未満であると繊維は
潜在捲綱性を有せず耐熱性も向上し難い。
なお、PC−PVCの塩素含有率は、アルカリ塩熔融硝
酸第二水銀法により測定した値である。本発明に使用さ
れるPVCとPC−PVCの混合割合は好ましくはPV
C/PC−PVC=80/20〜60ノ4の重量比であ
り、また、PC一PVCの塩素含有率は67〜70%で
ある。
かかるPVCとPC−PVCとよりなる組成物を溶剤を
用い通常公知の方法で乾式紡糸する。例えば、0〜20
qoのアセトン/ベンゼン混合溶剤(混合比20/80
〜80/20)中にPVCを投入し、スラリー化した後
、このスラリ−中にPC−PVCを投入し、最終スラリ
ー濃度を30〜35%となし均一なスラリーを得、この
スラリーを紡糸直前に120〜140oo程度に加熱し
て、紡糸口金より押出し、110〜130q○の熱風で
溶剤を除去し、100〜300m/min程度の紡糸速
度で巻取ればよい。
以上の如き条件でスラリー調整、乾式紙糸を行なうと、
一方の成分が島成分を形成して、繊維軸方向に針状にラ
ンダム分散させるのに好適である。なお、スラリーの作
成にあたっては、かつらの毛の色に合せて適当な顔料を
混入するのが好ましい。斯くして得られた繊維を、好ま
しくは100〜130℃の温度で2〜4倍に延伸し、つ
いで、ilo〜140℃の温度で緊張あるいは制限収縮
熱処理を行なつ。
延伸温度が100℃未満では毛羽が発生し易く、130
00を越えるとスーパードロー現象を起したり断糸し易
くなる。
延伸倍率が2倍禾満であると得られる繊維の強伸度、ヤ
ング率が低下し実用に供し驚く、4倍超えると延伸性が
低下し、断糸を生起し易い。
また延伸後の緊張あるいは制限収縮熱処理は110〜1
40℃の温度が採用される。該温度が110qo未満で
は、得られる繊維の熱収縮率が例えば乾熱100℃x3
0分で25%程度となり、耐熱性PVC系繊維としての
特徴を具備することができない。一方140℃を超える
と、断糸が発生し易くなる。なお、緊張熱処理緊張率は
0〜5%、熱処理温度120〜130℃、制限収縮熱処
理は、制限収縮率5〜15%、熱処理温度120〜13
0℃が好ましい。
かくして得られた繊維の外観は、通常のPVC繊維と同
様であるが、繊維内部ではPVCとPC−PVCとが完
全には相溶しない状態で一方の成分が総総軸方向に島成
分を形成して針状にランダム分散している。かかる針状
にランダム分散している島成分の形状は直径が、略0.
1〜3〆、長さが10〜40山であり、特にPVCとP
C−PVCの相溶性が良い場合は、直径0.1〜0.4
ム、長さ10〜20ムであり、相溶性が悪い場合は直径
1.5〜3仏、長さ20〜40rである。
この潜在捲縞性を有するPVC系繊維をかつらの蝿体に
植え付ける方法は、縫い付けその他公知の方法を採用で
きる。
またかつら形成後に捲縮を100〜140午○の熱風で
1鼠秒〜10分間または水蒸気、ホットプレート式ヒー
ターなどで1秒〜3分間程度熱処理するのがよく、かく
して強固にして良好な形状の三次元ランダム捲縮を得る
ことができる。熱処理の条件(熱媒体、温度、時間)は
繊維の太さ、目的とする捲縦の形状などにより変えるこ
とができる。以上の如く、PVCとPC−PVCとから
なる組成物より構成された繊維であって一方の成分が他
方の成分中に島成分を形成して繊維軸方向に針状にラン
ダム分散したPVC系繊維は、潜在捲縮性を有しするの
で、かつらとしたのち熱処理することによって捲縦発現
させ毛髪部が良好な三次元ランダム捲縦を有するアフロ
スタイルのかつらとなる。
かかる捲縮発現の原因は第1表のPVCとPC−PVC
の物性比較表より明らかなようにPVCとPC−PVC
では熱を受けた場合の挙動に大きな差がありPC−PV
Cは熱収縮率がPVCより4・さし、。
従って前述のような繊維が熱を受けると大きく収縮する
部分とあまり収縮しない部分が偏在するため捲縦が発現
する。第 1 表 x 沸騰アストン中1時間抽出後重量測定従って上述の
潜在捲縮性を有するPVC系繊維は特別な捲縞工程を経
ることなく簡単な熱処理だけで捲綾織紙となりアフロス
タイルかつらに使用すると、捲縮工程を簡略化できる事
、捲縮特性がアフロスタイルかつらに適していること、
素材がPVCであることから明らかなように難燃性であ
り、耐優性、耐薬品性が良いことなど、多くの利点を有
している。
また、該繊維の他の利点はその優れた耐熱性にある。
即ち第1表に示した如くPC−PVCの熱収縮率より小
さいのでPC−PVCを混合抜糸した繊維の熱収縮率は
改善され従って、かつらとして耐熱性も向上する。即ち
、一般に耐熱性の異なる二つの素材を混合すると出来上
った混合物の耐熱性はもとの素材より低下し、加成性は
成立しないことが知られているが本発明の場合は二つの
素材が各々独立して繊維内に存在しているため前記のよ
うな効果が生まれるものと推定される。
これによりPVC繊維の大きな欠点である熱収縮率が大
きい点についても、大幅に改善することができ、従来の
PVC繊維を用いたかつらに比べて加工、使用等におけ
る温度の制限が緩かとなり取扱いが容易となる。
以下、実施例、比較例を挙げて本発明を具体的に説明す
るが、本発明の要旨はかかる実施例の記載によって何等
限定されるものではない。
実施例 1 アセトン23部、ベンゼン4が部よりなる0℃の混合液
に重合度1350のPVC粉末(菱日K.K製、ニカビ
ニールA型)28部および重合度770、塩素含有率6
9.4%のPC−PVC粉末(日本カーバイトK.K製
、ニカテンプT−1091)7部を投入し、スラリーを
作成した。
このスラリーを紡糸直前に15000に加熱溶解し孔径
0.37m/凧のノズルより熱風中に押し出し、紡糸速
度22の/m;nで巻取り単糸デニール15のeフィラ
メント数40の原糸を得た。
この原糸を水蒸気雰囲気中で延伸速度30の/min、
延伸倍率35倍で延伸し、次いで16%収縮させて単糸
デニール51de、フィラメント数40の繊維を得た。
この繊維の糸質、熱収縮率などは第5表に示した通りで
あり、かつら用繊維として極めて良好な光沢、風合、耐
熱性、セット性を有していた。この繊維を帽体に縫いつ
けてかつらを作り、130ooの熱風で1ひ分間処理し
たところ、全面に三次元ランダム捲縮が発現して良好な
外観、風合のアフロスタイルかつらが出来た。
従釆のアフロスタイルかつらは予め捲縞加工したミノ毛
を幅体に縫いつけて作っていたので、工程が複雑で作業
性が劣り、熟練工を必要としていたが、これに比べると
極めて簡単にアフロスタイルかつらを大量生産すること
ができる。なお、第2表には前記の繊維と通常のPVC
を素材とするかつら原糸との糸質を併せ示す。
第2表実施例 2 アセトン2$部、ベンゼン42部よりなる0℃の混合液
に重合度1300のPVC粉末(鉄興社製RWron7
0雌)28部および重合度500、塩素含有率70%の
PC−PVC粉末(徳山積水K.K.製、HA−2弧)
7部を投入し、スラリ−を作成した。
このスラリーを抜糸直前に15ぴ0に加熱溶解し孔径0
.37%w/Mのノズルより熱風中に押し出し、紙糸速
度滋の/minで巻取り、単糸デニール15岬eフィラ
メント数40の原糸を得た。この原子を水蒸気雰囲気中
で延伸速度30の′min、延伸倍率3.封音で延伸し
、次いで16%収縮させて単糸デニール51de、フィ
ラメント数40の繊維を得た。この繊維は、かつら用繊
維として極めて良好な光沢、風合、耐熱性、セット性を
有していた。この繊維を実施例1と同様に帽体に縫いつ
けてかつらを作り、130℃の熱風で10分間処理した
ところ、全面に三次元ランダム捲縮が発現して良好な外
観、風合のアフロスタイルかつらが出来た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ポリ塩化ビニル10〜90重量%と塩素含有率63
    %以上の後塩素化ポリ塩化ビニル90〜10重量%との
    混合組成物を乾式紡糸した繊維であつて、該繊維中にお
    いて一方の成分が他方の成分中に島成分を形成して繊維
    軸方向に針状にランダム分散している潜在捲縮性ポリ塩
    化ビニル系繊維を、帽体に植え付けた後熱処理して、前
    記繊維の捲縮を発現せしめることを特徴とするかつらの
    製造法。
JP5971179A 1979-05-17 1979-05-17 かつらの製造法 Expired JPS6018323B2 (ja)

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JP5971179A JPS6018323B2 (ja) 1979-05-17 1979-05-17 かつらの製造法

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JPS551388A JPS551388A (en) 1980-01-08
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JPH06104928B2 (ja) * 1988-08-18 1994-12-21 鐘淵化学工業株式会社 毛髪用塩化ビニル系繊維およびその製造法

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