JP2002227021A - 複合頭髪用繊維束 - Google Patents

複合頭髪用繊維束

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JP2002227021A
JP2002227021A JP2001021237A JP2001021237A JP2002227021A JP 2002227021 A JP2002227021 A JP 2002227021A JP 2001021237 A JP2001021237 A JP 2001021237A JP 2001021237 A JP2001021237 A JP 2001021237A JP 2002227021 A JP2002227021 A JP 2002227021A
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hair
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modacrylic
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Akio Konishi
章雄 小西
Kenichiro Cho
謙一郎 長
Hiroyuki Nakajima
宏幸 中島
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 難燃性でカールのセット性保持力に優れた風
合いの良い頭髪用繊維束を提供する。 【解決手段】10%収縮温度が160℃以上のモダクリ
ル繊維(A)とポリエステル系繊維(B)を複合した頭
髪用繊維束であって、前記(A)を繊維束中に30重量
%以上含有する頭髪用繊維束により達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウィッグ、ヘアー
ピース、ヘアアクセサリー等の頭髪製品、特に難燃性で
カールの保持力と風合いに優れた新規な頭髪用繊維束。
【0002】
【従来の技術】ウィッグ、ヘアーピース、ヘアーアクセ
サリー等の頭髪製品に用いられる人工毛髪の素材とし
て、近年セット性、耐光性、耐熱性等に優れたポリエチ
レンテレフタレートに代表されるポリエステル系繊維が
用いられるようになってきた。しかし、ポリエステル系
繊維をそのまま人工毛髪として使用すると易燃性であ
り、ひとたび着火すると燃えてしまうという致命的な欠
点を有している。そのため人工毛髪用ポリエステル系繊
維に難燃性を付与する目的で例えば、特開平6−316
802号公報では特定量のリン化合物を含有させる方法
が開示されている。しかしながら難燃性を付与したとし
てもポリエステル系繊維は剛直であり、風合いが硬く人
工毛髪用として使用すると柔軟性に欠けるといった問題
点がある。人工毛髪用としてポリエチレンテレフタレー
トに代表されるポリエステル系繊維を使用した場合、ポ
リエステル系繊維のカールセット性は優れているが、カ
ールを付与する場合、高い温度(160℃以上が好まし
い)で処理する必要がある。ポリエステル系繊維だけを
カールセットする場合は特に問題はないが、難燃性や風
合い改善等の目的でポリエステル以外の繊維(たとえば
モダクリル繊維)と混ぜてカールをセットする場合、ポ
リエステル以外の繊維が収縮硬化する等の問題が生じ
る。
【0003】一方、従来から人工毛髪用として多く使用
されてきたモダクリル繊維は、難燃性、風合いに優れて
いるが、カールを付与してもカールのセット力が弱く、
カールが伸びてしまうという問題点がある。カールのセ
ット性を向上させる目的で高い温度(たとえば140
℃)で処理すると繊維間の融着や縮れや硬化が生じる。
そのためモダクリルの耐熱性を向上する目的で、特開平
1−148806号公報にアクリロニトリルを50〜7
0重量%、収縮開始温度が140〜200℃である人工
毛髪用モダクリル繊維が開示されている。しかしながら
この方法で得られた繊維は高温で処理することが出来る
ものの、カールのセット性保持力は不十分である。
【0004】ポリエステル系繊維と、他の繊維を複合す
る試みも行われている、例えば特開平6−313213
号公報ではポリエステル人工毛髪の櫛でのとかしにくさ
を改善する為、化学的あるいは物理的処理されたポリエ
ステル系繊維とポリエチレン、ポリプロピレン、ポリア
ミド、モダクリル、ポリ塩化ビニルの1種以上を複合す
ることが提案されている。しかし人工毛髪では製品の加
工段階あるいは出来上がった製品に使用者が熱を加えカ
ールを付与することが常態になっている。そのためポリ
エステル系繊維とモダクリル繊維を単に複合しただけで
は耐熱性の差が大きく同じ温度で処理すると収縮率の差
や耐熱性の差があるため問題が生じる。たとえば、ポリ
エステル系繊維に適した温度で加工処理するとモダクリ
ル繊維が収縮硬化し商品価値を損ねてしまう。又モダク
リル繊維に適した温度で加工処理するとポリエステル系
繊維への熱加工が不充分となりカールが付かないため商
品価値を損ねてしまう等の問題があったのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
した加工の問題点を解決し、難燃性でカールのセット性
保持力に優れた風合いの良い頭髪用繊維束を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意検討した結果、特定のモダクリル
繊維とポリエステル系繊維を複合することで目的を達成
できることを見いだし本発明に到達した。すなわち本発
明は、10%収縮温度が160℃以上のモダクリル繊維
(A)とポリエステル系繊維(B)を複合した頭髪用繊
維束であって、前記(A)を繊維束中に30重量%以上
含有する頭髪用繊維束である。
【0007】前記モダクリル繊維(A)は、アクリロニ
トリルを50重量%以上含有するアクリル系共重合体を
用いてなる繊維であるのが好ましい。また、モダクリル
繊維(A)は、繊維中に難燃剤を30重量%以下含有す
るものが好ましく、使用する難燃剤はアンチモン系化合
物であるのが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明をさらに詳しく説明
する。本発明の複合頭髪用繊維束を構成するモダクリル
繊維(A)は、10%収縮温度が160℃以上であるこ
とが必要である。10%収縮温度が160℃以下の場合
はポリエステル系繊維(B)と複合した場合、高い温度
(たとえば160℃)でカールを付与すると複合した繊
維が縮れたり硬くなるため商品価値を損ねてしまう。又
低い温度(たとえば100℃)でカールを付与すると所
定のカールが付与できない問題が生じる。10%収縮温
度が160℃以上のモダクリル繊維(A)はモダクリル
繊維の製造段階で歪みを十分に取ることで得る事ができ
る。すなわち、モダクリル重合体溶液を湿式紡糸する場
合、凝固後、水洗及び延伸を経た後乾燥されるがこの段
階で弛緩乾燥する、あるいは緊張状態で乾燥後必要に応
じて延伸した後、弛緩処理を十分に施すことで歪みを取
ることが出来、目的とするモダクリル繊維(A)が得ら
れる。
【0009】好ましい製造法としては、モダクリル重合
体を湿式紡糸し、水洗及び1.5〜4倍の延伸を施し、
続いて100℃以上の温度で緊張又は弛緩しながら乾燥
し、必要に応じて120℃以上の温度で更に2〜4倍の
延伸を施す。続いて110℃以上の湿熱で10%以上の
弛緩熱処理を施すことで10%収縮温度が160℃以上
のモダクリル繊維を得ることが出来る。
【0010】モダクリル繊維としては10%収縮温度が
160℃以上であれば組成は特に限定されるものではな
いが、アクリロニトリルを50重量%以上含むものが好
ましい。アクリロニトリルが50重量%を超えると弛緩
熱処理の温度を上げる事が出来る為10%収縮温度を1
60℃以上にする事が容易になる。より好ましくはアク
リロニトリル55重量%以上である。
【0011】モダクリル繊維を構成するアクリロニトリ
ル以外のハロゲン含有モノマーとして塩化ビニール、塩
化ビニリデン、臭化ビニール、臭化ビニリデン等が挙げ
られる。更にアクリロニトリル及びハロゲン含有モノマ
ー以外のビニールモノマーを5%以下含有しても良い。
具体的なビ二ルモノマーとしては、アクリル酸メチル、
メタクリル酸メチル、スチレンスルホン酸及びそのアル
カリ塩、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスル
ホン酸及びそのアルカリ塩、アリルスルホン酸及びその
アルカリ塩、メタリルスルホン酸及びそのアルカリ塩等
が挙げられる。
【0012】好ましい組成としては、アクリロニトリ
ル、塩化ビニリデン、及び上記記載のハロゲン含有モノ
マー以外のビニルモノマーのアルカリ塩から構成される
3元組成物が挙げられる。塩化ビニールや臭化ビニール
では塩化ビニリデンに比較して熱収縮率が高くなりやす
く、10%収縮温度を160℃以上にするためにはアク
リロニトリルの割合を増やす必要がある。
【0013】またハロゲン含有モノマー以外のビニルモ
ノマーとしては、スチレンスルホン酸及びそのアルカリ
塩、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン
酸及びそのアルカリ塩、アリルスルホン酸及びそのアル
カリ塩、メタリルスルホン酸及びそのアルカリ塩、より
なる群から選択される少なくとも1種上のビニルモノマ
ーが好ましく、染色性の付与効果や失透防止の効果を有
するためには、5重量%以下の割合で使用することが好
ましい。5重量%を越えると染色性が過大になりすぎ染
色斑を生じる等の問題が出てくるので好ましくない。又
アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル等は耐熱性を低
下させるため10%収縮温度を160℃以上にする事が
困難になる。そのため必要最低限の量に止める必要があ
る。
【0014】本発明で使用するポリエステル系繊維は、
ポリエチレンテレフタレートに代表されるポリエステル
系繊維だけでなく、ポリエチレンテレフタレートとポリ
ブチレンテレフタレートの混合物からなるポリエステル
系繊維も含まれる。
【0015】本発明で使用する繊維の太さは、30〜1
00デシテックス(dtex)の範囲が好ましい。また繊
維の断面形状は、特に限定されるものではない。
【0016】本発明では10%収縮温度が160℃以上
のモダクリル繊維を30重量%以上の割合でポリエステ
ル系繊維に複合する。この場合、ポリエステル系繊維と
モダクリル繊維を均一に混合することが肝要である。均
一に混合する為にはハックリング装置等を使用する。複
合するモダクリル繊維の割合が30重量%未満では難燃
性が不足すると共に風合いが硬くなり好ましくない。
【0017】ポリエステル系繊維に10%収縮温度が1
60℃以上のモダクリル繊維を複合した場合、カールを
付与する温度は110℃以上が好ましい。特にポリエチ
レンテレフタレートとポリブチレンテレフタレートから
構成されるポリエステル系繊維では110〜140℃の
温度でカールを付与すると十分なカールのセット性が付
与できる。更に140以上の温度でカールを付与するこ
とも可能である。しかしながらポリエチレンテレフタレ
ートを主成分とするポリエステル系繊維では140℃以
上の温度でカールを付与しなければカールのセット性が
不十分となり又カールの保持性も不良になる。従ってポ
リエステル系繊維の種類によりカール付与温度を適時選
択する事が望ましい。従ってより好ましくは140℃以
上である。110℃未満ではカールのセット性が不十分
となる。140℃以上でカールを付与するとカールのセ
ット性と共にカールがとれにくくなり保持性が向上す
る。又カールを付与する温度は180℃以下が好まし
い。180℃を越えるとモダクリル繊維の収縮が強くな
ったり繊維の着色が強くなったり又風合いが硬くなる等
の問題が生じる。より好ましくは170℃以下である。
【0018】通常、頭髪製品はカールが付与されてい
る。カールを付与する場合、カールをアルミニウム等の
金属パイプに巻き付け固定した後、加熱する方法が一般
的である。本発明の場合、繊維束そのまま又は繊維束を
一旦ミシンで縫いつけ固定された繊維束(ミノ毛)を作
製し、10〜50cmの長さになるよう調整し、直径が
10〜50mmの金属パイプに巻き付ける。巻き付けた
後、繊維束の両端をテープ等で固定する及び又は巻き付
けた繊維束の上から紙等で覆い固定させる。続いて11
0℃〜180℃の範囲から選んだ目的の温度に調整され
た熱風乾燥機中で20分〜90分間処理をしカールのセ
ットを行う。
【0019】更に高度な難燃性を得る目的で、モダクリ
ル繊維中に30重量%以下の難燃剤を含有しても良い。
難燃剤としてはアンチモン化合物が好ましい。30重量
%を超える難燃剤を添加するとノズルの詰まり等の紡糸
工程でのトラブルが生じ易くなるため30重量%以下が
望ましい。
【0020】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はかかる実施例に限定されるものでは
ない。なお、実施例における繊維の難燃性、10%収縮
温度、カールのセット性及び保持性、風合いの評価方法
について詳述する。
【0021】(難燃性)100cmの繊維を合計3gに
なるよう所定の割合で混合し検捻機で1回/cmの割合
で撚りをかけた後、半分に折り返した。折り返した試料
は1.5回/cmの上撚りがかかった。次に試料を熱風
乾燥機を用い100℃で10分間処理したのち、6cm
の長さに切断し難燃性測定の試料を作製した。切断した
試料を酸素指数試験機のホルダーに直立させ、この試料
が5cm燃え続けるのに必要な最小酸素濃度を測定し、
これをLOI値とした。LOI値が大きいほど燃えにく
く難燃性が高い。LOIとは別に上記試料を大気中に吊
り下げ、下方からライターで炎を3秒間試料の先端にあ
て着火するか否かを観察した。
【0022】(10%収縮温度)10%収縮温度を測定
する方法は、セイコウ電子社製TMA/SS150C
(接続ステーションSSC500H)熱分析装置を用い
た。測定する試料の形態は、3300dtexの繊度に
なるようサンプルを秤量し、試料長5mm、荷重1gと
し、加熱速度を3℃/min、雰囲気Air10ml/
minの条件で測定を行った。この方法により20℃〜
240℃まで昇温させながら、試料長の変化を読み取
り、試料が10%収縮したときの温度を10%収縮温度
とするものである。
【0023】(カールのセット性及び保持性)カールの
セット性は、以下の要領で評価した。まず所定の割合で
複合した繊維をハックリング装置(繊維を混合する装
置)で均一になるよう混合したのち、櫛を通し、平行に
切り揃えた45cmの毛束を、ウィッグ縫製用ミシンで
片側25cmになるよう折り返して15g/mの毛密度
で縫い、みの毛を作製する。みの毛の横長さ10cmを
取り、直径32mmのアルミパイプにみの毛の先から巻
き付けして、100℃〜180℃の範囲で、目的に応じ
た温度に設定し、それぞれの温度の雰囲気下で60分放
置して熱セットする。この後、パイプよりみの毛を取り
外して、みの毛の上部を固定し、毛束を5分割してらせ
ん状にカールを吊り下げた時のカールの鉛直長さ(L
0)を評価しカールのセット性とした。カールの保持性
は、カールのセット性を評価した試料を1週間後に鉛直
長さ(L7)を測定し下記(1)式により算出した。 カールの保持性(%)=L7−L0/L0 × 100 (1) (風合い)ポリエステル系繊維(FAXLON:韓国
製、単繊維平均繊度57dtex)の風合いを硬い
(△)、モダクリル繊維(WEA:鐘淵化学工業製、単
繊維平均繊度61dtex)の風合いを柔かい(◎)と
し、比較評価を行った。
【0024】(実施例1〜4及び比較例1〜2)アクリ
ロニトリル52.6重量%、塩化ビニリデン46重量
%、スチレンスルホン酸ナトリウム1.4重量%からな
る共重合体樹脂をジメチルホルムアミド(DMF)に溶
解し31重量%濃度の紡糸原液を得た。この紡糸原液を
0.3mm径の円形孔を有するノズルで55重量%(2
5℃)のDMF水溶液中に紡糸した。続いて水洗し、2
倍の延伸をした後、油剤を付与し130℃で乾燥した。
乾燥後150℃で2.0倍に延伸した後、湿熱120℃
で弛緩熱処理(25%弛緩)を行い単繊維の平均繊度5
0dtexのモダクリル繊維を得た。該モダクリル繊維
の10%収縮温度は171℃であった。該モダクリル繊
維とポリエステル系繊維(東レ製 平均繊度48dte
x )を表1に示す比率で複合し、評価を実施した。な
おカールのセット性、保持力の評価は160℃で熱セッ
トした試料を評価した。
【0025】表1よりモダクリル繊維の複合比率は、2
5重量%では不十分であり、35重量%で目的が達成さ
れていることが分かる。
【0026】
【表1】
【0027】(実施例5、6及び比較例3)アクリロニ
トリル57重量%、塩化ビニリデン41重量%、2−ア
クリルアミド−2−プロパンスルホン酸ナトリウム2重
量%からなる共重合体樹脂をジメチルアセトアミド(D
MAc)に溶解し25重量%濃度の紡糸原液を得た。紡
糸原液に難燃剤(三酸化アンチモン)を樹脂100重量
部に対し10重量部添加したのち、60重量%(20
℃)のDMAc水溶液中に紡糸した。続いて4倍の延伸
しながら水洗を行い、油剤を付与した後、140℃で乾
燥した。乾燥後、湿熱125℃で弛緩熱処理(20%弛
緩)を行い単繊維の平均繊度が55dtexのモダクリ
ル繊維を得た。該モダクリル繊維の10%収縮温度は1
82℃であった。該モダクリル繊維とポリエステル系繊
維(韓国製 FAXLON 平均繊度57dtex)を
表2に示す比率で複合し評価を実施した。なおカールの
セット性、保持力の評価は140℃で熱セットした試料
を評価した。表2よりモダクリル繊維の複合比率は、3
2重量%で目的が達成されていることが分かる。
【0028】
【表2】
【0029】(実施例7〜9及び比較例4〜5)実施例
2の複合試料を作製し、カールの付与温度を140〜1
80℃の範囲で実施した。結果を表−3の実施例7〜9
に示しているが、セット性及び風合いが優れている事が
分かる。一方、ポリエステル系繊維(東レ製 平均繊度
48dtex )50重量%と10%収縮温度が155
℃のモダクリル繊維(鐘淵化学工業製:WEA−平均繊
度61dtex)50重量%を複合した試料を作製し、
カール付与温度を100℃〜160℃で実施した。結果
を表−3の比較例4〜5に示すが、100℃、120℃
の温度ではカールのセット性が不足し140℃、160
℃の温度では風合いが硬くなり商品価値の劣るものとな
る。
【0030】
【表3】
【0031】
【発明の効果】本発明の頭髪用繊維束によって、110
℃以上の高温の取り扱いが可能で、強いカール形状及び
カールの保持性が優れた、難燃性で風合いの優れた新規
な頭髪製品が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4L035 AA09 BB03 BB07 BB66 BB91 CC07 DD14 EE14 JJ02 MB13 MB15 4L036 MA04 MA05 MA34 MA39 PA46 UA01 UA25

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】10%収縮温度が160℃以上のモダクリ
    ル繊維(A)とポリエステル系繊維(B)を複合した頭
    髪用繊維束であって、前記(A)を繊維束中に30重量
    %以上複合する頭髪用繊維束。
  2. 【請求項2】モダクリル繊維(A)が、アクリロニトリ
    ルを50重量%以上含有するアクリル系共重合体を用い
    てなる繊維である請求項1記載の頭髪用繊維束。
  3. 【請求項3】モダクリル繊維(A)が、繊維中に難燃剤
    を30重量%以下含有するものである請求項1記載の頭
    髪用繊維束
  4. 【請求項4】難燃剤がアンチモン系化合物である請求項
    3記載の頭髪用繊維束
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010090191A1 (ja) * 2009-02-04 2010-08-12 株式会社アデランスホールディングス かつら
JP5105871B2 (ja) * 2004-05-19 2012-12-26 株式会社カネカ 人工毛髪用収縮性繊維

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