JPS6018128Y2 - 陳列什器における巾木取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は陳列什器における田水取付装置に関するもので
ある。

従来、少くとも２本の棚柱が所定間隔をおいて連結され
、棚柱の下端部にそれぞれ相対向して台脚が突設され、
台脚上にステージ板が支持され、台脚の先端部の脚柱間
に出来がさし渡されるようになされた陳列什器において
、出来は直接脚柱にねじ止めされたり、あるいは出来の
裏面に突設された係止爪が脚柱の前側面に穿設された係
止孔に係止されて取付けられている。

しかしながら、ねじ止めにより出来を取付ける場合は取
付作業に手間がかかると共に、予め脚柱にねじ孔を加工
しておかなければならない欠点がある。

係止爪と係止孔の係止により出来を取付ける場合は係止
時の係止爪と係止孔との間の遊びによって出来ががたつ
きやすく、予め脚柱に係止孔を加工しておかなければな
らない欠点がある。

本考案者はかかる従来の欠点に鑑み鋭意工夫の結果、上
述の欠点を解消した陳列什器における田水取付装置を提
供するものである。

以下、図面を参照しながら本考案について説明する。

図面において、１は棚柱であって、金属等から作製され
た断面方形、多角形、円形等適宜形状の中空長尺体とな
されている。

該棚柱１の側面には長さ方向に沿って多数個の係止孔１
１，１１・・・が列設され、係止孔１１，１１・・・に
棚受等の各種陳列具が係止しうるようになされている。

又、棚柱１は少くとも２本所定間隔をおいて連結桟やパ
ネル等の連結部材５によって連結されて陳列什器を形成
するようになされている。

なお、１２は棚柱１の下端部に設けられた高さ調節用の
アジャスターである。

２は台脚であって、金属等から作製されており、棚柱１
の下端部にほぼ水平方向に突設され、台脚２の先端部の
中空脚柱２１により棚柱１を支持するようになされてい
る。

第１図の場合は台脚２は棚柱１の両側に突設されている
が、棚柱１の片側にのみ突設されていてもよい。

又、棚柱１゜１・・・を連結して陳列什器を形成する際
、棚柱１゜１・・・にそれぞれ突設された台脚２，２・
・・が相対向するようになされている。

なお、２２は脚柱２１の下端部に設けられた高さ調節用
のアジャスターである。

３は田水であって、金属、木材等から作製された所定長
さの板状体である。

該田水３は少くとも垂直板状の出水本体３１の上端部に
ほぼ直角方向に曲折部３２を有する形状となされている
。

田水３は所定間隔をおいて相対向する台脚２，２の脚柱
２１，２１間にさし渡されるものであって、田水３を脚
柱２１，２１に取付けるために曲折部３２の両端部にそ
れぞればね弾性を有する屈曲板片３３．３３が下方に突
設されている。

屈曲板片３３は金属、合成樹脂等から作製され、その形
状は通常第２図の如く逆溝状になされ、溝巾の一部が中
空脚柱２１の内径より大径となされている。

又、屈曲板片３３の相対向する端部３４，３４は内側に
曲折されていると屈曲板片３３を脚柱２１内に嵌入しや
すく好ましい。

屈曲板片３３は上述の第２図のほか、第３〜４図の如き
逆溝状となされていてもよく。

少くとも中空脚柱２１の内径より大径となされた部分を
有すると共に脚柱２１内に嵌入しうる形状となされてお
けばよく特に逆溝形に限定するものではない。

又、屈曲板片３３は単に田水３の端部に設けられていて
もよいし、田水３の長さ方向に沿って複数個並設されて
いてもよい。

複数個並設される場合には屈曲板片３３．３３・・・が
全く別体となされていてもよいし、第２図の如く田水３
との取付部が共通となされていてもよい。

田水３の取付けは出水本体３１の両端部が台脚２．２の
脚柱２１，２１の前側面に当接されると共に、第５図の
如く屈折板片３３．３３かばね弾性に抗して脚柱２１，
２１の上端部内に嵌入されて取付けられる。

棚柱１が２本連結されてなる陳列什器の場合は田水３の
両端部の屈曲板片３３゜３３は単に１個ずつ設けられて
いてもよいし、第６図の如く複数個並設されていてもよ
い。

又、棚柱１が３本以上連結されてなる陳列什器の場合は
田水３の両端部にそれぞれ複数個の屈曲板片３３．３３
・・・が並設され、たとえば第７〜８図の如く２個ずつ
並設され、端部に位置する棚柱１の脚柱２１には２個の
屈曲板片３３．３３が嵌入され、中間に位置する棚柱１
の脚柱２１には相隣る田水３，３の屈曲板片３３．３３
が１個ずつ嵌入されて取付けられる。

又、田水３を取付けた際、田水３が脚柱２１からはね上
がらないように第５図の如く出水本体３１の下端部を曲
折して突起３５を設け、該突起３５を脚柱２１の下端部
に係止するようにしてもよい。

４はステージ板であって、金属、木材、合成樹脂等から
作製され、台脚２，２上に支持されるようになされてい
る。

該ステージ板４は通常第１図の如く先端部が下方に曲折
され、第５図の如く田水３の上端部を覆うようになされ
ている。

なお、第９図の如く田水３の出水本体３１の上端部が上
方に突出されている場合には、ステージ板３は平板とな
されていてもよい。

以上詳述した如く、本考案は田水の曲折部の両端部にそ
れぞればね弾性を有する屈曲板片が下方に突設され、屈
曲板片かばね弾性に抗して脚柱の上端部内に嵌入される
ので、取付けが簡単にでき、ばね弾性によって田水をが
たつくことなく強固に取付けることができると共に、従
来の如く脚柱に何ら加工を施す必要がない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案における陳列什器の一実施例を示す分解
斜視図、第２図は本考案における屈曲板片の一実施例を
示す斜視図、第３〜４図はそれぞれ本考案における屈曲
板片の他の実施例を示す断面図、第５図は本考案におけ
る山水取付状態を示す一部切欠側面図、第６〜８図はそ
れぞれ本考案における山水取付状態を示す一部切欠正面
図、第９図は本考案における他の山水取付状態を示す一
部切欠側面図である。 １・・・・・・棚柱、１１・・・・・・係止孔、１２・
・・・・・アジャスター、２・・・・・・台脚、２１・
・・・・・脚柱、２２・・・・・・アジャスター、３・
・・・・・田水、３１・・・・・・出水本体、３２・・
・・・・曲折部、３３・・・・・・屈曲板片、３４・・
・・・・端部、３５・・・・・・突起、４・・・・・・
ステージ板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 少くとも２本の棚柱１，１が所定間隔をおいて連結され
   、棚柱１，１の下端部にそれぞれ相対向して台脚２，２
   が突設され、台脚２，２上にステージ板４が支持され、
   台脚２，２の先端部の脚柱２１．２１間に出来３がさし
   渡されるようになされた陳列什器において、出来３が少
   くとも小木本体３１の上端部にほぼ直角方向に曲折部３
   ２を有し、該曲折部３２の両端部にそれぞればね弾性を
   有する屈曲板片３３．３３が下方に突設され、上記小木
   本体３１の両端部が脚柱２１，２１の前側面に当接され
   ると共に、屈曲板片３３，３３がばね弾性に抗して上記
   脚柱２１，２１の上端部内に嵌入されるようになされた
   陳列什器における田水取付装置。