JPS601723Y2 - 芳香揮散容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は改良された芳香揮散容器に関するもので、筒状
載置体の上部に突出している芳香液収納体の頂部を押圧
し、芳香液収納体を圧下することによって芳香液収納体
内に収納されている芳香液を筒状載置体内に排出し、該
筒状載置体の透窓より芳香を揮散するものであり、芳香
液収納体を圧下しなければ、その内部の芳香液は排出さ
れず芳香の揮散は行なわれないものであり、しかも芳香
の揮散濃度を調整できるものである。

従来知られている芳香液使用の揮散容器はポンプを作動
して容器内の芳香液を吸上げる機構を有するものであっ
て、吸上げポンプに複雑な機構を採用しているために故
障を生じ易く揮散容器としてその機能を充分には発揮で
きず、しかも高価である等の欠点があったが、本考案者
は種々実験研究の結果このような欠点のない本考案を得
たのである。

以下本考案の具体例を第１図について説明すると、頂部
が閉止されている芳香液収納体１の下部開口部２にコツ
プ状キャップ３を螺着し、該コツプ状キャップ３の底部
４の中心部に透孔５を穿設し、底部４の上面に、透孔５
を開閉する弁板６を当接し２、下部開口部２の内面に突
設した環状の突部７と弁板６との間にコイル状のスプリ
ング８を挿入し、弁板６を底部４の透孔５の周囲に装着
した環状のパツキン９に圧接するものであり、芳香液収
納部１を上下に摺動自在に支承する筒状支承体１０の下
部に、周囲に透窓１１を有する筒状載置体１２を形威し
、弁板６の下面に、底部４の透孔５を貫通して支杆１３
を垂設し、筒状載置体１２の底板１４の内面に突設した
突起１５の上面と支杆１３の下端とを当接し、支杆１３
と突起１５とによって支持体１６を形成するものである
。

図中１７は芳香液収納部１の上部の小径部、１８は段部
、１９は筒状支承体１０の上端内面に突設した突条で段
部１８の上面に係止するものであり、２０はスポンヂの
如き含浸体、２１は突起１５の上端側方に突設した傘状
の分配板である。

尚、スプリング８は芳香液収納体１、内部の芳香液、キ
ャップ３、スプリング８等の重量によって圧縮されない
程度の強度を有するものである。

上記のように構成した本考案は常時スプリング８の弾力
によって弁板６をパツキン９に押圧し、透孔５を閉止し
、芳香液を排出しないものであり、芳香液収納体１の頂
部を押圧すると、スプリング８を圧縮しながら、芳香液
収納体１、キャップ３は圧下し、弁板６は支持体１６に
よって底板１４に支持され圧下されないから、弁板６と
パツキン９との間に間隙を生じ、該間隙より芳香液を排
出する。

排出された芳香液は分配板２１の上面を流れて吸液体２
０に吸収され、揮散し、透窓１１より外部に芳香を揮散
するものである。

本考案は芳香液収納体１の下部開口部２に装着したコツ
プ状キャップ３の底部４に透孔５を穿設し、該底部４の
上面に、透孔５を開閉する弁板６を当接し、下部開口部
２の内面に穿設した突部７と弁板６との間にスプリング
８を挿入し、芳香液収納体１を上下に摺動自在に支承す
る筒状支承体１０の下部に、周囲に透窓１１を有する筒
状載置体１２を形威し、弁板６の下面を筒状載置体１２
の底板１４に支持体１６を介して支持したものであるか
ら、筒状載置体１２より突出している芳香液収納体１を
圧下すると、芳香液を筒状載置体１２内に排出し、底板
１４上に載置されている含浸体２０に含浸し、該筒状載
置体１２の透窓１１より外部に芳香を揮散するものであ
り、芳香収納体１を圧下しなければ芳香液を排出しない
ものであるから、芳香液収納体１を圧下している時間、
あるいは圧下の回数または圧下しない時間等を適宜選定
することによって揮散する芳香の時間、強弱を自由に調
整できるものであり、また機構が、芳香液の流下方式で
あり、簡易であるから、故障は殆んどなく良好な状態で
長期に亘って使用でき、また芳香液収納体１を筒状支承
体１０より引抜き離脱して芳香液を補充でき、しかも安
価に提供できるものである。

第２図に示す本考案の他の具体例は弁板６を筒状載置体
１２の底板１４に支持する支持体１６として底板１４の
内面に突設した突起１５の上端に支杆１３を突設し、該
支杆１３の上端を弁板６の下面に当接するようにしたも
のであり、前記具体例と同一符号は同一部位を示し、作
用効果は前記具体例と同様である。

第３図に示す本考案の他の具体例は第２図に示す支持体
１６の分配板２１の下面に突設した突起１５を管状とし
、底板１４の内面に突設した突子２２を前記管状突起１
５に挿入し、支持体１６の移動、倒伏を防止するもので
あり、前記具体例と同一符号は同一部位を示し、作用効
果は前記具体例と同様である。

【図面の簡単な説明】

第１図は断面図、第２図、第３図は他の二種の具体例の
下部の断面図である。 １・・・芳香液収納体、２・・・下部開口部、３・・・
コツプ状キャップ、４・・・底部、５・・・透孔、６・
・・弁板、７・・・突部、８・・・スプリング、１０・
・・筒状支承体、１１・・・透窓、１２・・・筒状載置
体、１４・・・底板、１６・・・支持体、２０・・・含
浸体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 芳香液収納体１の下部開口部２にコツプ状キャップ３を
   装着し、前記コツプ状キャップ３の底部４に透孔５を穿
   設し、前記底部４の上面に、前記透孔５を開閉する弁板
   ６を当接し、前記下部開口部２の内面の突部７と前記弁
   板６との間にスプリング８を挿入し、前記芳香液収納体
   １を上下に摺動自在に支承する筒状支承体１０の下部に
   、周囲に透窓１１を有する筒状載置体１２を形威し、前
   記弁板６の下面を、前記筒状載置体１２の底板１４に支
   持体１６を介して支持し、前記底板１４上に含浸体２０
   を載置してなる芳香揮散容器。