JPS60171142A - 発泡体複合物 - Google Patents

発泡体複合物

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Publication number
JPS60171142A
JPS60171142A JP2651584A JP2651584A JPS60171142A JP S60171142 A JPS60171142 A JP S60171142A JP 2651584 A JP2651584 A JP 2651584A JP 2651584 A JP2651584 A JP 2651584A JP S60171142 A JPS60171142 A JP S60171142A
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JP
Japan
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foam
flattened
adhesive
fixing agent
cell
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Pending
Application number
JP2651584A
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English (en)
Inventor
竹ノ下 逸郎
孝志 富永
阿蘇品 英志
正彦 堀
幸夫 西山
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS60171142A publication Critical patent/JPS60171142A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、家電製品、自動車、住宅などに制振、吸音
、断熱などの目的で使用される発泡体を形成するための
発泡体複合物に関するものであり、さらに詳しくは復元
性発泡体偏平化物とこれに積層された独立気泡型の発泡
体とからなる発泡体複合物に関するものである。
従来から、発泡体は断熱、吸音、制振などに良好な特性
を示すため種々の業界で利用されている。
しかしながら、発泡体を構造物の一部として組み立てる
場合に、かさばるため取り扱いにくく、と(に、すてに
組み立てられた構造物の特定箇所に発泡体を装着する場
合には、発泡体を一部圧縮した状態で挿入しなければな
らないなど装着しづらく作業性が悪いという欠点があっ
た。
そこで上記の欠点を解決するために、2液型発泡性樹脂
や発泡性樹脂シートが考案されている。
前記の2液型発泡性樹脂とは、使用時に発泡剤成分と樹
脂成分とを混合して発泡体を形成すべき部分に注入した
のち加熱し発泡させて発泡体を形成さぜるものである。
また、前記の発泡性樹脂シートとは発泡剤が混入された
未発泡の樹脂シートを発泡体を形成すべき被装着体に貼
り付けたのち加熱し発泡させて発泡体を形成させるもの
である。
しかしながら、2液型発泡性樹脂では構造物の特定箇所
に特定形状の発泡体を形成することはできず、不必要な
部分にまで発泡体が形成される。また、発泡性樹脂シー
トにおいても加熱発泡時にダレが発生したり加熱温度に
よって発泡圧が異なるため寸法安定性の良い発泡体を形
成することは困難である。
そこで、この出願人は上記の実情に鑑みて検討した結果
、上記の欠点を解決しうる材料として、空隙部に固着剤
を含む弾性発泡体が偏平化されてこの偏平化状態が前記
の固着剤により保持されてなる偏平化物であり加熱によ
りもとの発泡体に復元可能な復元性発泡体偏重化物をす
てに提案している。なお、この偏平化物における固着剤
とは、加熱されると軟化または溶融し、冷却すると固化
しうる樹脂である。
この偏平化物は加熱されると前記の固着剤が軟化または
溶融して再びもとの発泡体に寸法安定性よく復元するこ
とができ、このため、かさばらず取り扱いが容易で特定
形状の発泡体を寸法安定性よく形成しうる材料として有
用である。
しかしながら、この偏平化物を加熱することにより形成
される発泡体は、前記の弾性発泡体と同じ気泡状態つま
り連続気泡型もしくは一部に独立気泡の混在する連続気
泡型であり、このためこの発泡体は吸音、吸水、緩衝性
などの特性は良好であるが、独立気泡型の発泡体の有す
る特性つまり断熱、浮揚、防音、遮音、保温、シールな
どの特性を必要とする用途には満足するものとはいえな
い。
一方、発泡体の用途としては、連続気泡型の発泡体の有
する特性と独立気泡型の発泡体の有する特性とをあわせ
て必要とされる場合があるが、このような特性は、連続
気泡と独立気泡とが混在している発泡体を用いても充分
に満足されない。
また、用途によっては、高弾性発泡体と低弾性発泡体と
の組み合わせや、圧縮強さの異なる発泡体の組み合わせ
を要求される場合もあるが、このような特性の異なる発
泡体を積層して発泡体積層物として用いたのではかさば
るため前述のような問題がある。また、従来提案の偏平
化物を積層して用いたとしても、この偏平化物から形成
される発泡体では得られる圧縮強さや弾性の範囲はせま
いため充分ではない。
そこで、この出願人は、上記のように異なる特性をあわ
せ持つ発泡体を形成しうる材料で、しかもかさばらず取
り扱いが容易で特定形状の発泡体を寸法安定性よく形成
しうる材料を提供することを目的として鋭意検討した結
果、この発明をなすに至った。
すなわち、この発明は、空隙部に固着剤を含む弾性発泡
体が偏平化されてこの偏平化状態が前記の固着剤により
保持されてなる偏平化物であり加熱によりもしくは湿潤
雰囲気下でもとの発泡体に復元可能な復元性発泡体偏平
化物と、この偏平化物に積層された独立気泡型の発泡体
とからなる発泡体複合物に係るものである。
この発明の発泡体複合物は、2種以上の発泡体を積層し
た発泡体積層物に比べてかさばらず輸送に便利で、しか
も、前記の発泡体積層物に比べて打抜き加工性が良好で
あるため複雑な形状の発泡体積層物を容易に形成するこ
とができる。また、構造物の一部として発泡体積層物を
形成する場合には、発泡体積層物をそのまま用いる場合
に比べてかさばらず取り扱いが容易で、特定箇所への挿
入が簡単にでき、目的とする形状の発泡体積層物を寸法
安定性よく形成できる。
また、この発泡体複合物は固着剤か軟化または溶融する
温度に加熱されると、または水を噴霧されるなどして湿
潤状態とされると、きわめて短時間に発泡体積層物に復
元されるため、固着剤を硬化あるいは発泡させる必要の
ない場合には、従来の2液型発泡性樹脂や発泡性樹脂シ
ートに比べて発泡体積層物を装着させる作業性が大巾に
向上される。また、発泡体積層物を装着させる被装着物
の耐熱性に合わせて偏平化物を得る場合に用いる4− 弾発泡体および固着剤を適宜選択使用すればよい△ ので発泡性樹脂シートなどに比べて適用可能な被装着物
の範囲は広い。
また、この発泡体複合物を用いると、独立気泡型の発泡
体の特性と連続気泡型の発泡体の特性をあわせ持つ発泡
体積層物、あるいは高弾性発泡体と低弾性発泡体との発
泡体積層物、圧縮強さの異なる発泡体からなる発泡体積
層物を得ることができる。しかも、この発泡体複合物を
構成する独立気泡型の発泡体の弾性および圧縮強さを広
範囲で変化させることができるため、この複合物から形
成される発泡体積層物の特性は広い範囲で変化させうる
この発明において使用する弾性発泡体とは、発泡体を形
成している高分子材料自体が弾性を有するか否かには係
わりなく、発泡体自体が外力によって圧縮変形されたと
きに外力がなくなるともとの状態に回復しうるものであ
ればよい。
前記の弾性発泡体の発泡状態としては、空隙部に固着剤
を含ませることができるとともに偏平化が容易である連
続気泡型が好ましいが、偏平化状態を保持しうる程度に
固着剤を含まぜることができれば、一部に独立気泡が混
在していてもよい。
この発泡体の見かけ密度は通常0.5 g/ca 以下
とするのがよく、下限としては0.005 g/cm3
程度であり、より好ましい範囲としては0.02〜0.
351/C113である。この見かけ密度が高すぎると
、発泡体を偏平化しても体積の減少がわずかであり、ま
た空隙部が少ないため偏平化状態を保持するのに必要な
固着剤を含ませることができないため好ましくなく、ま
た、低すきると発泡体の機械的特性が低下するため好ま
しくない。
また、前記の弾性発泡体の厚みとしては、通常3u以上
とするのがよく、より一般的には3〜100戚程度が実
用的な範囲であるが、これに限定されるものではない。
前記の弾性発泡体は、各種のポリマーを用いて公知の種
々の方法により製造することができる。
使用するポリマーとしては前記のような機能を有する弾
性発泡体を形成しうるものであれば特に限定されず、た
とえばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、ポリウレタン、ゴムなどが使用できる
この発明において使用する固着剤とは、A)加熱される
と軟化または溶融し、冷却すると固化しうる樹脂、また
はB)水分のない状態では固化し、水分の存在下では水
溶液あるいは膨潤状態となる水溶性または水膨潤性の物
質である。
前記の固着剤Aとしては、その融点または軟化点が前記
の発泡体の融点または軟化点よりも低いことが必要であ
る。この固着剤Aの融点または軟化点が前記の弾性発泡
体の融点または軟化点よりも高いと、弾性発泡体を偏平
化してこの偏平化状態を保持するため固着剤Aにより固
着させるときおよび固着されている偏平化物を加熱して
固着剤Aの固着力を取り除くときに発泡体の気泡がつぶ
れ、固着力が取り除かれても、もとの発泡体に復元しな
くなるためこの発明の目的が達せられなくなる。
また、前記の固着剤Aの融点または軟化点は、一般的に
は室温よりも10℃以上高いのがよく、より好ましい融
点または軟化点は30〜180℃である。この融点また
は軟化点が低すぎると貯蔵中に発泡体偏平化物が発泡体
に復元してしまうため好ましくなく、また高すぎると一
般的に弾性発泡体の熱劣化をまねき、復元した発泡体の
特性が低下するため好ましくない。
この固着剤Aとしては、上記のような融点または軟化点
を有するものであれば種々の樹脂が使用できるが、この
中でも融点幅のせまり低分子量の樹脂の方が、加熱によ
り急激に粘度が低下し、偏平化物の復元が速いため好ま
しい。この固着剤Aとして使用できる樹脂としては、例
えばエポキシ樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、熱
硬化性ポリエステル樹脂などの熱硬化性樹脂、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、熱可塑性ポリエステル樹脂、ポ
リアミド、ポリブチラール、セルロースアセテートブチ
レート、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニ
ルなどの熱可塑性樹脂が挙げられる。また、これら樹脂
に溶融時の粘度調整やコスト低下のために可塑剤や充填
剤などの各種の添加剤を添加してもよい。
また、固着剤Aとして熱硬化性樹脂に硬化剤を添加した
ものを用いて、発泡体偏平化物が加熱によりもとの発泡
体に復元したのち固着剤Aが硬化するようにしておいて
もよい。これによると復元した発泡体の硬度や強度を調
節することができる。
ただし、前記の硬化剤としては、発泡体を偏平化物とす
る際の加熱温度では硬化が進まず、しがも復元した発泡
体の発泡体形状に影響を与えない温度で樹脂を硬化させ
うるものを使用するのはいうまでもない。
また、この固着剤Aとして上記の熱可塑性あるいは熱硬
化性の樹脂に発泡剤および必要に応じて発泡助剤を含ま
せて発泡体偏平化物が加熱によりもとの発泡体に復元し
たのち、この発泡体の空隙部の少なくとも一部に、この
固着剤Aが発泡して形成される発泡樹脂が充填されるよ
うにしてもよい。
このように固着剤Aを加熱発泡性にすると、発泡剤を含
まないっま′り加熱発泡性を持たない固着剤Aから形成
される発泡体が連続気泡型もしくは一部に独立気泡の混
在した連続気泡型であるのに対して、独立気泡型もしく
は一部に連続気泡の混在した独立気泡型の発泡体とする
ことができる。
このような独立気泡型の発泡体は断熱、浮力、防音、遮
音、採音、シール性などの特性が良好であり、しかもも
との弾性発泡体に比べて圧縮強さが大きい。これに対し
て、前記の連続気泡型の発泡体は吸音、吸水、緩衝性な
どの特性が良好である。
上記のように固着剤Aを用いると、発泡剤の有無あるい
は発泡剤の量の調整により、偏平化物から形成される発
泡体の気泡状態を容易に調整することができるため、発
泡体にその用途に応じた特性を付与することができる。
固着剤Aを加熱発泡性とするために使用できる発泡剤は
、その分解温度が固着剤への融点または軟化点よりも高
くかつ前記の弾性発泡体の融点または軟化点よりも低い
ことが必要であり、通常、この分解温度は固着剤の融点
または軟化点よりも10℃以上高くかつ前記の弾性発泡
体の融点または軟化点よりも10℃以上低いのが好まし
い。
この発泡剤の融点または軟化点が前記の条件を満足しな
いと、前記の弾性発泡体を偏平化して固着剤Aにより固
着させるときに発泡剤が分解して固着できなくなったり
、もしくは固着できたとしても偏平化物から形成される
発泡体が独立気泡型とならないため好ましくない。ある
いは加熱により復元した発泡体において固着剤Aが発泡
するときに前記の発泡体の形状がくずれてしまうため好
ましくない。
前記の発泡剤としては、アゾジカルボンアミド、アゾビ
スインブチロニトリル、アゾジカルボン酸バリウム、ジ
エチルアゾジカルボキシレート、ジアゾアミノベンゼン
、アゾシクロへキシルニトリルなどのアゾ系発泡剤、P
−)ルエンスルフオニルヒトラジド、ベンゼンスルフォ
ニルヒドラジド、P−P’−オキシビスベンゼンスルフ
ォニルヒドラジドなどのヒドラジド系発泡剤、 P−P
−オキシビスベンゼンスルフォニルセミカルバジド エンスルフォニルセミカルバジドなどのカルバジド系発
泡剤、N−N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン
、 N−N−ジメチル−N−N’−ジニトロンテレフタ
ル酸アミドなどのニトロン系発泡剤、炭酸アンモニウム
、重炭酸アンモニウム、亜硝酸アンモニウムなどの無機
発泡剤などが挙げられる。
この発泡剤の使用量としては、復元性発泡体偏平化物か
ら形成される発泡体が目的とする気泡状態となるように
適宜決定され、通常は発泡性の固着剤がこれ単独で発泡
して形成される発泡樹脂の発泡倍率が2〜30倍程度と
なるようにするのがよい。
この発明において使用する水溶性または水膨潤性の固着
剤Bとしては、デンプンおよびその誘導体、セルロース
およびその誘導体、にかわ、カゼイン、大豆タンパク、
ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリアクリル
アミド、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキシド
、水ガラス、アラビアゴム、デキストリン、ゼラチンな
どが挙げられる。
このような固着剤Bを使用して偏平化物を得ると、この
偏平化物から発泡体を形成するのに加熱を必要とせす、
耐熱性の低い被装着物に対しても適用することができる
前記の固着剤A、Bを前記の弾性発泡体の空隙部に含ま
せるには、まず、固着剤Aの場合には、固着剤Aを溶剤
で溶液としてこの溶液を発泡体に含浸させたのち溶剤を
除去する方法、粉末状の固着剤Aを発泡体にすり込んだ
り発泡体を振動させながら含ませる方法、あるいは溶融
した固着剤A中へ発泡体を浸漬させる方法などかある。
また、固着剤Bの場合には、固着剤Bを水あるいはメタ
ノール、エチルアルコール、プロパツール、ブタノール
などのアルコール類、アセトン、メチルエチルケトンな
ど′のケトン類、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド
などのアルデヒド類、酢酸メチル、ギ酸メチル、酢酸エ
チル、ギ酸エチルなどのエステル類の如き水混和性有機
溶剤、またはこれら有機溶剤と水との混合物などの溶剤
で比較的高濃度、通常5〜80重量%程度の溶液として
この溶液を発泡体に含浸させたのち溶剤を除去する方法
(次の偏平化の方法によっては溶剤が一部残存していて
もよい)、粉末状の固着剤Bを上記の粉末状の固着剤A
と同様にして含ませる方法、あるいは溶融した固着剤B
中へ発泡体を9潰させる方法などがある。
弾性発泡体の空隙部に含ませる固着剤の量としては、通
常は、弾性発泡体と固着剤との合計量中、固着剤か20
〜85重量%程度となるようにするのがよく、発泡体の
弾性回復力と固着剤の固着力の関係から発泡体の偏平化
状態が固着力により保持されうるように、また偏平化物
から形成される発泡体が目的の発泡状態となるように適
宜決定される。たとえは、見かけ密度0.02、厚み1
01のポリウレタン発泡体の場合には通常100〜80
0g−/m2程度である。
上記のように空隙部に固着剤AまたはBを含む弾性発泡
体を偏平化して、この偏平化状態を前記の固着剤Aまた
はBに保持させることによって復元性発泡体偏平化物が
得られる。
前記の偏平化を行うには、固着剤Aを使用した場合は、
固着剤Aを含む発泡体を、固着剤Aが固着可能な程度に
軟化または溶融する温度に加熱して偏平化させ、仁の偏
平化状態を保ったまま固着剤Aを固化させる。前記温度
は固着可能であれば必ずしも固着剤Aの融点以上である
必要はな(、また発泡体が軟化あるいは溶融しない温度
とする必要がある。この偏平化の具体的な方法としては
、たとえば、固着剤Aを含む発泡体を固着剤Aの融点付
近の温度の加熱プレスで偏平化してこの偏平rヒ状態で
冷却する方法(この場合、加熱プレスの温度によっては
冷却工程を必要とせず、プレスがら取り出すだけでよい
場合もある)、加熱したのちすぐに冷却ロールにより偏
平化する方法などがある。
また、固着剤Bを使用した場合の偏平化の方法としては
、弾性発泡体の空隙部に含まれる固着剤Bを、前記の溶
剤により溶液状態あるいは膨潤状態にしたのち、弾性発
泡体が軟化または溶融しない温度で加熱プレスにより偏
平化しながら溶剤を蒸発させるとともに、加熱プレスで
所定の偏平化状態を保持したまま固着剤Bが固化しつる
まで乾燥させればよい。また、固着剤Bの軟化点または
融点が弾性発泡体の軟化点または融点よりも低い場合に
は、前記の固着剤Aと同様の方法によって偏平化しても
よい。
このようにして得られる偏平化物は、もとの弾性発泡体
の厚みの通常15分の1から2分の工程度の厚みとされ
たものである。
この発明において上記の偏平化物に積層する独立気泡型
の発泡体は、各種の熱硬化性または熱可塑性の樹脂を用
いて公知の種々の方法で得られるものであり、その製造
方法は特に限定されない。
この発泡体の引張強さ、圧縮強さ、見かけ密度。
厚みなどは用途目的に応じて適宜決定される。一般には
、引張強さは0.2〜l 、 000に9/c112、
圧縮強すj;k O,1〜1,0001f/c+*2、
見カケ密度ハ0.01〜0.5グ/cIm、厚みは3〜
100′Imの範囲で選択すればよい。
上記の熱硬化性樹脂としては、アクリル樹脂、エポキシ
樹脂、シリコン樹脂、硬質ポリウレタンなどが、熱可塑
性樹脂としては、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン−酢酸ヒニル共重合体、アセチル
セルロース、アクリロニトリル−ブタジェン−スチレン
共重合体、ゴムフオームなどが挙げられる。
この発明の発泡体複合物は前記の復元性発泡体偏平化物
に前記の独立気泡型の発泡体を積層することにより得ら
れる。復元性発泡体偏平化物と独立気泡型の発泡体の組
み合わせは各種可能であるが、偏平化物を加熱により復
元させる場合は、この加熱時に溶融あるいは軟化しない
独立気泡型の発泡体を組み合わせるようにする。
この積層に当たっては前記の偏平化物と発泡剤との間に
接着剤や粘着剤を介在させてもよく、あるいは前記の偏
平化物の製造時において偏平化を行う際に、固着剤を含
む弾性発泡体にあらかじめ前記の独立気泡型の発泡体を
当接させた状態で偏平化して固着剤によりこの発泡体と
偏平化物とが固着されるようにしてもよい。この場合は
前記の独立気泡型の発泡体は偏平化時の加熱条件下で溶
融または軟化しないものでなければならない。
第1図はこの発明の発泡体複合物の一例を示し、復元、
性発泡体偏平化物1とこの偏平化物1の片面に積層され
た独立気泡型の発泡体2とからなる発泡体複合物3であ
る。また、第2図は前記の複合物の他の一例を示し、復
元性発泡体偏平化物1とこの偏平化物1の両面に積層さ
れた独立気泡型の発泡体2,2′とからなるものである
。第3図は前記の複合物のさらに他の一例を示し、2枚
の偏平化物l、1′の間に独立気泡型の発泡体2が積層
されたものである。この発明の発泡体複合物はこれらの
例に限られず、さらに多層構造とされたものも含まれる
前記の複合物は、被装着物に装着されたのち、固着剤A
を使用している場合は、この固着剤Aの融点または軟化
点付近の温度に加熱されると、復元性発泡体偏平化物か
もとの発泡体に復元し、あるいはこの復元とともに固着
剤Aが発泡して被装着物の所定の箇所に目的とする特性
を有する発泡体積層物が形成される。上記加熱時の温度
は発泡体積層物が軟化または溶融しない温度とするのは
いうまでもない。
また、固着剤Bを使用している場合には、発泡体複合物
は被装着物に装着されたのち、水を噴霧されたり水中に
浸漬されるなどして固着剤Bが溶解または膨潤しうる程
度の湿潤雰囲気にさらされると、復元性発泡体偏平化物
かもとの発泡体に復元して被装着物の所定の箇所に目的
とする特性を有する発泡体積層物が形成される。また、
固着剤Bが弾性発泡体に対して前記固着剤Aの場合と同
様の軟化ないし溶融温度を有している場合は、前記固着
剤Aの場合と同様の加熱処理を施してもとの発泡体に復
元させ発泡体積層物とすることができる。
なお、前記の発泡体複合物の被装着物への仮装着や復元
した発泡体積層物の被装着物に対する接着のために、前
記の発泡体複合物の片面あるいは両面に粘着剤層あるい
は接着剤層を形成して右いてもよい。
この発明の発泡体複合物は発泡体としての特性が必要と
される用途にはいずれも適用可能である。
たとえばシール材、ダンピング材、断熱材、バッキング
材、浮揚材、遮音材、防音材、保温材、吸音材、包装材
などの用途が挙げられる。
これら用途の中でも発泡体特性の異なる積層物としうる
点で、特にたとえば接合部材間の水密性及び気密性を必
要する箇所に簡単に装着できるというセット性を有する
シーリング祠などの用途が有用である。
以下に、この発明の実施例を記載してより具体的に説明
する。
実施例1 10IIII厚のウレタン発泡体(見かけ密度0,02
、連続気泡型)を振動させながらこの発泡体の空隙郡全
体に60メツシユパスのエポキシ樹脂粉末(油化シェル
社製商品名工ピコ−)#−1002、融点80℃)を1
50グ/IT+2の量で含ませたのち、このウレタン発
泡体の片面に10厘厚のポリエチレン発泡体(見かけ密
度0.0889/a18、独立気泡型)を積層し、次い
でこの積層体を110℃に加熱し、その後すぐに冷却ロ
ールを通して偏平化し、11.01EN厚の発泡体複合
物を得た。
この複合物はウレタン発泡体が偏平化されてなる1m厚
偏平化物に10w1厚のポリエチレン発泡体が積層され
たものであった。この複合物を100℃に加熱したとこ
ろ1分後に偏平化物がl0JEI厚に復元して、連続気
泡型のウレタン発泡体と独立気泡型のポリエチレン発泡
体とが積層された20敲厚の発泡体積層物となった。
実施例2 エチレン−酢酸ビニル共正合体(三片ポリケミカル工業
社製 商品名エバフレックスP −1407、融点約6
6℃)100部、発泡剤(水和化成社製商品名ビ=*−
ルAK+2、分解17を度120°C)5部を混合して
60メツシユパスの発泡性樹脂組成物を得た。
この発泡性樹脂組成物を加熱発泡性の固着剤として前記
の実施例1で用いたのと同様のウレタン発泡体の空隙部
に3009部m2の量て含ませたのち、このウレタン発
泡体の片面にlOa厚のポリエチレン発泡体(見かけ密
度0.0849部cm、独立気泡型)を積層し、次いで
この積層体を90℃に加熱し、その後すぐに冷却ロール
を通して偏平化し、11.03EN厚の発泡体複合物を
得た。
この複合物はウレタン発泡体が偏平化されてなる1履厚
の偏平化物に10敲厚のポリエチレン発泡体が積層され
たものであった。この複合物を150℃に加熱したとこ
ろ、1分後に偏平化物が10M厚の発泡体に復元し、さ
らに引き続き15分間加熱したところ、−固着剤が発泡
して前記の偏平化物から復元した発泡体の空隙部に発泡
樹脂が充填された。
このようにして得られた20w1厚の発泡体積層は、独
立気泡型のウレタン発泡体に独立気泡型のポリエチレン
発泡体が積層されたものであった。
実施例3 実施例1で用いたと同様のウレタン発泡体に約10%ポ
リビニルアルコール水溶液を含浸させたのち、オーブン
巾約100℃で加熱して水を一部蒸発させポリビニルア
ルコールの濃度を上げた(ポリビニルアルコールの含i
量ハ150 g/m2)。
次いでこの発泡体を100’Cの加熱プレスで残存する
水分を除去するとともに偏平化して1龍厚の復元性発泡
体偏平化物を得た。
前記の偏平化物を2枚に切断し、これらをそれぞれアク
リル系粘着剤を介して10m+11厚のポリ塩化ビニル
発泡体(見かけ密度0.15’/cm3、独立気泡型、
変形温度55〜75℃)の両面に積層して121℃厚の
発泡体積層物番得た。
この複合物に水を噴霧したところ、前記の偏平化物がそ
れぞれ10w1厚の発泡体に復元して、独立気泡型のポ
リ塩化ビニル発泡体の両面にそれぞれ連続気泡型のウレ
タン発泡体が積層された3層構造の30敲厚の発泡体積
層物が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図および第3図はこの発明の発泡体複合物
の3種の例を示す断面図である。 1.1′・・・復元性発泡体偏平化物、2,2′・・・
独立気泡型の発泡体、3・・・発泡体複合物。 特許出願人 日東電気工業株式会社 代 理 人弁理士祢宜元邦夫紀1翻 第1図 第2図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)空隙部に固着剤を含む弾性発泡体が偏平化されて
    この偏平化状態が前記の固着剤により保持されてなる偏
    平化物であり加熱によりもしくは湿潤雰囲気下でもとの
    発泡体に復元可能な復元性発泡体偏平化物と、この偏平
    化物に積層された独立気泡型の発泡体とからなる発泡体
    複合物。
  2. (2) 固着剤が加熱により溶融または軟化しうる特許
    請求の範囲第(1)項記載の発泡体複合物。
  3. (3) 固着剤が加熱発泡性である特許請求の範囲第(
    2)項記載の発泡体複合物。
  4. (4)固着剤が水溶性または水膨潤性である特許請求の
    範囲第(1)項記載の発泡体複合物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1746314A2 (en) 2005-07-21 2007-01-24 Nichias Corporation Seal structure and process for producing same

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