JPS60171139A - 復元性発泡体偏平化物 - Google Patents

復元性発泡体偏平化物

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JPS60171139A
JPS60171139A JP2651684A JP2651684A JPS60171139A JP S60171139 A JPS60171139 A JP S60171139A JP 2651684 A JP2651684 A JP 2651684A JP 2651684 A JP2651684 A JP 2651684A JP S60171139 A JPS60171139 A JP S60171139A
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flattened
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adhesive
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JP2651684A
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孝志 富永
六車 忠裕
竹ノ下 逸郎
和彦 山本
幸夫 西山
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Nitto Denko Corp
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Nitto Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、家電製品、自動車、住宅などに制振、吸音
、断熱などの目的で使用される発泡体を形成するための
復元性発泡体偏平化物に関するものである。
従来から、発泡体は断熱、吸音、制振などに良好な特性
を示すため種々の業界で利用されている。
しかしながら、発泡体を構造物の一部として組み立てる
場合に、かさばるため取り扱いに<<、とくに、すでに
組み立てられた構造物の特定箇所に発泡体を装着する場
合には、発泡体を一部圧縮した状態で挿入しなければな
らないなど装着しつらく作業性が悪いという欠点があっ
た。
そこで上記の欠点を解決するために、2液型発泡性樹脂
や発泡性樹脂シートが考案されている。
前記の2液型発泡性樹脂とは、使用時に発泡剤成分と樹
脂成分とを混合して発泡体を形成すべき部分に注入した
のち加熱し発泡させて発泡体を形成させるものである。
また、前記の発泡性樹脂シートとは発泡剤が混入された
未発泡の樹脂シートを発泡体を形成すべき被装着体に貼
り付けたのち加熱し発泡させて発泡体を形成させるもの
である。
しかしながら、2液型発泡性樹脂では構造物の特定箇所
に特定形状の発泡体を形成することはできず、不必要な
部分にまで発泡体が形成される。また、発泡性樹脂シー
トにおいても加熱発池時にブレが発生したり加熱温度に
よって発泡圧が異なるため寸法安定性の良い発泡体を形
成することは困難である。
そこで、この出願人は上記の実情に鑑みて横8すした結
果、上記の欠点を解決しうる材料として、空隙部に固着
剤を含む弾性発泡体が偏平化されてこの偏平化状態が前
記の固着剤により保持されてなる偏平化物であり加熱に
よりもとの発泡体に復元可能な復元性発泡体偏平化物を
すでに提案している。なお、この偏平化物における固着
剤とは、加熱されると軟化または溶融し、冷却すると固
化しうる樹脂である。
この偏平化物は加熱されると前記の固着剤が軟化または
溶融して再ひもとの発泡体に寸法安定性よく復元するこ
とができ、このため、かさばらず取り扱いが容易で特定
形状の発泡体を寸法安定性よく形成しうる材料としてイ
イ用である。
この出願人は、引き続く検討の結果、上記の偏平化物を
用いこの偏平化物の少なくとも片面にシート状補強基材
を積層することにより、上記の偏平化物だけでは充分で
なかった種々の特性、例えば機械的強度、保温性、防水
性、装飾性などの特性が大巾に向上することを見い出し
、この発明をなすに至った。
すなわち、この発明は、空隙部に固着剤を含む弾性発泡
体が偏平化されてこの偏平化状態が前記の固着剤により
保持されてなる偏平化物とこの偏平化物の片面または両
面に積層されたシート状補強基材とからなり、加熱によ
りまたは湿潤雰囲気下でもとの発泡体に復元可能な復元
性発泡体偏平化物に係るものである。
この発明の復元性発泡体偏平化物はかさばらず輸送に便
利で、しかも、もとの発泡体に比べて打抜き加工性が良
好であるため複雑な形状の発泡体を容易に形成すること
ができる。また、構造物の一部として発泡体を形成する
場合には、かさばらず取り扱いが容易で、特定箇所への
挿入が簡単にでき、目的とする形状の発泡体を寸法安定
性よく形成できる。
また、この偏平化物は固着剤が軟化または溶融する温度
に加熱されると、あるいは水を噴霧するなどして湿潤状
態とされると、きわめて短時間に発泡体に復元されるた
め、固着剤を硬化あるいは発泡させる必要のない場合に
は、従来の2液型発泡性樹脂や発泡性樹脂シートに比べ
て発泡体を装着させる作業性が大1】に向上される。
また、発泡体を装着させる被装着物の耐熱性や目的とす
る発泡体の気泡状態に合わせて発泡体および固着剤を適
宜選択使用すればよいので発泡性樹脂シートなどに比べ
て適用可能な被装着物の範囲は広い。
さらに、仁の偏平化物はシート状補強基材が積層されて
いるため、従来提案の偏平化物に比べて機械的強度が大
きく、これを被装着物に装着する作業時1、とくにパイ
プや棒状物など−を被覆するためにスパイラル状に巻き
付けて装着させる場合などのように、この偏平化物を曲
げながら装着させる場合に、偏平化物の強度不足による
破断が生じて作業性が低下することがなく、作業性を向
上させることができる。
しかも、上記のシート状補強基材を設けたことにより、
この偏平化物を加熱して形成される発泡体は従来提案の
偏平化物に比べて、厚み方向の寸法安定性だけでなく縦
横方向の寸法安定性がさらに向上するとともに機械的強
度にもすぐれたものとなる。上記寸法安定性が向上する
理由は、上記基材を用いない場合偏平化時に加わる歪に
よって熱回復時に寸法変化がおこるおそれがあるのに対
し、基材を設けるとこの基材によって歪応力に起因した
寸法変化を阻止できるためである。
また、上記のシート状補強基材としてプラスチックフィ
ルムや金属箔などを用いると、これらにより水分や空気
などを遮断することができるため、防水性や断熱性など
の特性が向上した発泡体が形成される。
さらに、上記のシート状補強基材として塩化ビニルレザ
ーなどの装飾機能を持つ材料を使用すると装飾性にすぐ
れた発泡体を形成することができる。
この発明において使用する弾性発泡体とは、発泡体を形
成している高分子材料自体が弾性を有するか否かには係
わりな(、発泡体自体が外力によって圧縮変形されたと
きに外力がなくなるともとの状態に回復しうるものであ
ればよい。
前記の弾性発泡体の発泡状態としては、空隙部に固着剤
を含まぜることができるとともに偏平化が容易である連
続気泡型が好ましいが、偏平化状態を保持しうる程度に
固着剤を含ませることができれば、一部に独立気泡が混
在していてもよい。
この発泡体の見かけ密度は通常0.5f//cM以下と
するのがよく、下限としては0.005!;’/cII
程度であり、より好ましい範囲としては0.02〜0.
3? / clである。この見かけ密度が高すぎると、
発泡体を偏平化しても体積の減少がわすかであり、また
空隙部が少ないため偏平化状態を保持するのに必要な固
着剤を含ませることができないため好ましくなく、また
、低すぎると発泡体の機械的特性が低下するため好まし
くない。
また、前記の弾性発泡体の厚みとしては、通常3 ml
n以上とするのがよく、より一般的には3〜10.Oa
m程度が実用的な範囲であるが、これに限定されるもの
ではない。
前記の弾性発泡体は、各Eのポリマーを用いて公知の種
々の方法により製造することができる。
使用するポリマーとしては前記のような機能を有する弾
性発泡体を形成しうるものであれば特に限定されず、た
とえばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、ポリウレタン、ゴムなどが使用できる
この発明において使用する固着剤とは、A)加熱される
と軟化または溶融し、冷却すると固化しうる樹脂、また
はB)水分のない状態では固化し、水分の存在下では水
溶液あるいは膨潤状態となる水溶性または水膨潤性の物
質である。
前記の固着剤Aとしては、その融点または軟化点が前記
の弾性発泡体の融点または軟化点よりも低いことが必要
である。この固着剤Aの融点または軟化点が前記の弾性
発泡体の融点または軟化点よりも高いと、発泡体を偏平
化してこの偏平化状態を保持するため固着剤Aにより固
着させるときおよび固着されている偏平化物を加熱して
固着剤への固着力を取り除くときに発泡体の気泡かつぶ
れ、固着力が取り除かれても、もとの発泡体に復元しな
くなるためこの発明の目的が達ぜられなくなる。
また、前記の固着剤Aの融点または軟化点は、一般的に
は室温よりも10℃以上高いのがよく、より好ましい融
点または軟化点は30〜180℃である。この融点また
は軟化点が低すきると貯蔵中に発泡体偏平化物が発泡状
態に復元してしまうため好ましくなく、また高すぎると
一般的に弾性発泡体の熱劣化をまねき、復元した発泡体
の特性が低下するため好ましくない。
この固着剤Aとしては、上記のような融点または軟化点
を有するものであれば種々の樹脂が使用できるが、この
中でも融点幅のせまい低分子鰍の樹脂の方が、加熱によ
り急激に粘度が低下し、偏平化物の復元が速いため好ま
しい。この固着剤Aとして使用できる樹脂としては、例
えばエポキシ樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、熱
硬化性ポリエステル樹脂などの熱硬化性樹脂、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、熱可塑性ポリエステル樹」旨、
ポリアミド、ポリブチラール、セルロースアセテートブ
チレート、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビ
ニルなどの熱可塑性樹脂が挙げられる。また、これら樹
脂に溶融時の粘度調整やコスト低下のために可塑剤や充
填剤などの各種の添加剤を添加してもよい。
また、固着剤Aとして熱硬化性樹脂に硬化剤を添加した
ものを用いて、発泡体偏平化物が加熱によりもとの発泡
体に復元したのち固着剤Aが硬化するようにしておいて
もよい。これによると復元した発泡体の硬度や強度を調
節することができる。
ただし、前記の硬化剤としては、発泡体を偏平化物とす
る際の加熱温度では硬化が進まず、しかも復元した発泡
体の発泡体形状に影響を与えない温度で樹脂を硬化させ
うるものを使用するのはいうまでもない。
また、この固着剤Aとして上記の熱可塑性あるいは熱硬
化性の樹脂に発泡剤および必要に応じて発泡助剤を含ま
せて発泡体偏平化物が加熱によりもとの発泡体に復元し
たのち、この発泡体の空隙部の少なくとも一部に、この
固着剤Aが発泡して形成される発泡樹脂が充填されるよ
うにしてもよい。
このように固着剤Aを加熱発泡性にすると、発泡剤を含
まないつまり加熱発泡性を持たない固着剤Aから形成さ
れる発泡体が連続気泡型もしくは一部に独立気泡の混在
した連続気泡型であるのに対して、独立気泡型もしくは
一部に連続気泡の混在した独立気泡型の発泡体を形成す
ることができる。
このような独立気泡型の発泡体は断熱、浮力、防音、遮
音、採音、シール性などの特性が良好であり、しかもも
との弾性発泡体に比べて圧縮強さが大きい。これに対し
て、前記の連続気泡型の発泡体は吸音、吸水、緩衝性な
どの特性が良好である。
上記のように固着剤Aを用いると、発泡剤の有無あるい
は発泡剤の量の調整により、偏平化物から形成される発
泡体の気泡状態を容易に調整することができるため、発
泡体にその用途に応じた特性を付与することができる。
固着剤Aを加熱発泡性とするために使用できる発泡剤は
、その分解?:A度が固着剤Aの151j1点寸たは軟
化点よりも高くかつ前記の弾性発泡体の融点または軟化
点よりも低いことが必要であり、通常、この分解温度は
固着剤の融点または軟化点よりも10°C以上高くかつ
前記の弾性発泡体の融点または軟化点よりも10℃以上
低いのが好ましい。
この発泡剤の融点または軟化点が前記の条件を2茜足し
ないと、前記の弾性発泡体を偏平化して固着剤Aにより
固着させるときに発泡剤が分解して固着できなくなった
り、もしくは固着できたとしても偏平化物から形成され
る発泡体が独立気泡型とならないため好ましくなく、あ
るいは加熱により復元した発泡体において固着剤Aが発
泡するときに前記の発泡体の形状がくずれてしまうため
好ましくない。
前記の発泡剤としては、アゾジカルボンアミド、アゾヒ
スイソブチロニトリル、アゾジカルボン酸バリウム、ジ
エチルアゾジカルボキシレート、ジアゾアミノベンゼン
、アゾシクロへキシルニトリルなどのアゾ系発泡剤、l
〕Fルエンスルフオニルヒドラジド、ベンゼンスルフォ
ニルヒドラジド、P−P−オキシビスベンゼンスルフォ
ニルヒドラジドなどのヒドラジド系発泡剤、p’p−オ
キシビスベンゼンスルフォニルセミカルバジド、p−ト
ルエンスルフォニルセミカルバジドなどのカルバジド系
発泡剤、N−N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミ
ン、N−N′−ジメチル−N −N’−ジニトロソテレ
フタル酸アミドなどのニトロソ系発泡剤、炭酸アンモニ
ウム、重炭酸アンモニウム、亜硝酸アンモニウムなどの
無機発泡剤などが挙げられる。
この発泡剤の使用量としては、復元性発泡体偏平化物か
ら形成される発泡体が目的とする気泡状態となるように
適宜決定され、通常は発泡性の固着剤がこれ単独で発泡
して形成される発泡樹脂の発泡倍率が2〜30倍程度と
なるようにするのがよい。
この発明において使用する水溶性または水膨潤性の固着
剤Bとしては、デンプンおよびその誘導体、セルロース
およびその誘導体、にかわ、カゼラン、大豆タンパク、
ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリアクリル
アミド、ポリビニルeワリドン、ポリエチレンオキノド
、水ガラス、アラビアゴム、デキストリン、ゼラチンな
どが挙けられる。
このような固着剤Bを使用して偏平化物を得ると、この
偏平化物から発泡体を形成するのに加熱を必要とせず、
耐熱性の低い被装着物に対しても適用することかできる
前記の固着剤A、Bを前記の弾性発泡体の空隙部に含ま
せるには、まず、固着剤Aの場合には、固着剤Aを溶剤
で溶液としてこの溶液を発泡体に含浸させたのち溶剤を
除去する方法、粉末状の固着剤Aを発泡体にすり込んだ
り発泡体を振動させながら含ませる方法、あるいは溶融
した固着剤、A中へ発泡体を浸漬させる方法などがある
また、固着剤Bの場合には、固着剤Bを水あるいはメタ
ノール、エタノールなどのアルコール類、アセトン、メ
チルエチルケトンなどのケトン類、酢酸エチルの如きエ
ステル類などの水混和性有機溶剤、またはこれら有機溶
剤と水との混和物などの溶剤で比較的高濃度、通常5〜
80重景%程度の溶液としてこの溶液を発泡体に含浸さ
せたのち溶剤を除去する方法(次の偏平化の方法によっ
゛ては溶剤が一部残存していてもよい)、粉末状の固着
剤Bを上記の粉末状の固着剤Aと同様にして含ませる方
法、あるいは溶融した固着剤B中へ発泡体を浸漬させる
方法などがある。
弾性発泡体の空隙部に含ませる固着剤の量とし“ では
、通常は、弾性発泡体と固着剤との合計量中、固着剤が
20〜85重量%程度となるようにするのがよく、発泡
体の弾性回復力と固着剤の固着力の関係から発泡体の偏
平化状態が固着力により保持されうるように、また偏平
化物から形成される発泡体が目的の発泡状態となるよう
に適宜決定される。たとえば、見かけ密度002、厚み
10mmのポリウレタン発泡体の場合には通常100〜
800 f;! /’ nf程度である。
上記のように空隙部iこ固着剤AまたはBを含む弾性発
泡体を偏平化して、この偏平化状態を前記の固着剤Aま
たはBに保持させることによって他事化物が得られる。
前記の偏平化を行うには、固着剤Aを使用した場合は、
固着剤Aを含む発泡体を、固着剤Aが固着可能な程度に
軟化または溶融する温度に加熱して偏平化させ、この偏
平化状態を保ったまま固着剤Aを固化させる。前記温度
は固着可能であれば必ずしも固着剤Aの融点以上である
必要はなく、また発泡体が軟化あるいは溶融しない温度
とする必要がある。この偏平化の具体的な方法としては
、たとえば、固着剤Aを含む発泡体を固着剤Aの融点付
近の温度の加熱プレスで偏平化してこの偏平化状態で冷
却する方法(この場合、加熱プレスの温度によっては冷
却工程を必要とせず、プレスから取り出すだけでよい場
合もある)、加熱したのちすぐに冷却ロールにより偏平
化する方法などがある。
また、固着剤Bを使用した場合の偏平化の方法としては
、弾性発泡体の空隙部に含まれる固着剤Bを前記の溶剤
により溶液状態あるいは膨潤状態にしたのち、弾性発泡
体か軟化または溶融しない温度で加熱プレスにより偏平
化しながら溶剤を蒸発させるとともに、加熱プレスで所
定の偏平化状態を保持したまま固着剤Bが固化しうるま
で乾燥させればよい。また、固着剤Bの軟化点または融
点が弾性発泡体の軟化点または融点よりも低い場合には
、前記の固着剤Aと同様の方法によって偏平化してもよ
い。
このようにして得られる偏平化物は、もとの弾性発泡体
のjメみの通常15分の1から2分の1程度の厚みとさ
れたものである。
この発明の復元性発泡体偏平化物は、上記の偏平化物の
片面または両面にシート状補強基材を積層することによ
り得られる。この積層に当たっては、通常はシート状補
強基材と偏平化物との間に接着剤層を介して積層すれば
よい。また、前記の偏平化を行う際に、あらかしめ弾性
発泡体の片面または両面にシート状補強基材を当接した
状態で偏平化して積層してもよい。
前記のシート状補強基材としては、ガラス繊維よりなる
織布、不織布、麻、綿、ナイロン、ポリエステル、ポリ
プロピレンなどからなる有機1質繊維布、ポリエステル
、ナイロン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレンなどのプ
ラスチックフィルム、アルミニウム、鉄、銅、亜鉛など
からなる金属箔、金属製シートあるいは金属製網状物な
どがあり、これらを用途に応じて適宜選択すればよい。
これらシート状補強基材の厚みは用途により異なり特に
は限定されないが、通常は002〜3mm程度とするの
がよい。
第1図および第2図は、上記のようにして得られたこの
発明の復元性発泡体偏平化物の一例につきその使用例を
示したもので、偏平化物1の両面にシート状補強基材2
,2′が積層されてなる復元性発泡体偏平化物3は、被
装着物4,4′の間に容易に挿入されたのち、前記の偏
平化物1において固着剤Aを使用している場合は、この
固着剤Aの融点または軟化点付近の温度に加熱されると
、第2図に示すようにもとの弾性発泡体5に復元し、あ
るいはこの復元とともに固着剤Aが発泡して被装着物4
,4′の所定の箇所に両面にシート状補強基材2,2′
が積層された目的とする気泡状態の発泡体が形成される
。上記加熱時の温度は発泡体が軟化または溶融しljい
温度とするのはいうまでもない。
また、固着剤Bを使用している場合には、復元性発泡体
偏平化物3は前記のように設置されたのち、水を噴霧さ
れたり水中に浸漬されるなどして固着剤Bが溶解または
膨潤しつる程度の湿潤雰囲気にさらされると、もとの弾
性発泡体5に復元して被装着物の所定の箇所に両面にシ
ート状補強基材2,2′が積層された発泡体が形成され
る。また、固着剤Bが弾性発泡体に対して前記固着剤A
の場合と同様の軟化ないし溶融温度を有している場合は
、前記固着剤Aの場合と同様の加熱処理を施してもとの
弾性発泡体に復元させることにより、上記同様の補強基
材付発泡体とすることができる。
なお、前記の偏平化物の被装着物への仮接着や復元した
発泡体の被装着物に対する接着のために、前記の偏平化
物の片面あるいは両面に粘着剤層あるいは接着剤1罎を
形成しておいてもよい。
この発明の復元性発泡体偏平化物は、発泡体としての特
性を必要とされる用途にはいずれもアジ1用できるが、
とくにパイプや棒状物などにこれらを被覆するための発
泡体を形成する場合のように、偏平化物をスパイラル状
やすし巻状に曲けなから被装着物に装着させたのち発泡
体に復元させる場合には、この発明の復元性発泡体偏平
化物は機械的強度にすくれているため作業性が良好であ
りきわめて有用である。このような用途の具体例として
は、上記のパイプや棒状物を発泡体で被覆するほか、自
動車用ダンピング材、包装材、吸音材などがあげられる
また、この発明の復元性発泡体偏平化物は、使用するシ
ート状補強基材を適宜選択することにより、防水性、断
熱性(保温性)などにすぐれた発泡体を形成できるため
、建材などの裏打祠、パイプの被覆材などの用途にきわ
めて有用である。
また、シート状補強基材として塩化ビニルレザー、プラ
スチックフィルムなど装飾機能を有する材料を使用する
ことにより、被着体が平面状の場合はもちろん複雑な曲
面を有する場合でもすぐれた装飾保護機能を発揮する発
泡体とすることができる。
以下に、この発明の実施例を記載する。なお、以下にお
いて部とあるのは重量部を意味する。
実施例1 10朋厚のウレタン発泡体(見かけ密度002fj/c
td、連続気泡型)にエポキシ樹脂(油化シェル社製商
品名エピコート#1010、融点64〜74℃)の10
%アセトン溶液を含浸させたのち、アセトンを除去した
。これにより前記の発泡体に250 y’/ nZ″の
エポキシ樹脂を含ませた。次いで、この発泡体を50℃
の加熱プレスで偏平化して、2mm厚の偏平化物を得た
次に約0.1 am厚のガラスクロス(日東紡績社製商
品名WK3030A)にアクリル粘着剤を゛含浸させ、
これを上記偏平化物の片面にラミネートし、この発明の
復元性発泡体偏平化物を得た。
この復元性発泡体偏平化物を50mm幅に切断し、外径
50Aの鋼管にガラスクロス側が内側になるようにスパ
イラル状に巻き付けた。この時、ガラスクロスで補強し
ているため張力を加えて巻いても復元性発泡体偏平化物
が破断することなく、外観、作業性良好に被覆すること
ができた。
次に、このようにして被覆した鋼管を80℃の乾燥機中
に入れて加熱したところ、5分後に上記の偏平化物は1
0tnm厚の発泡体に復元し、鋼管に対して良好な発泡
体被覆を行うことができた。
実施例2 実施例1で得た偏平化物の両面に、0.2 ram厚の
ポリ塩化ビニルフィルムをゴム系接着剤にて接着し、こ
の発明の復元性発泡体偏平化物を得た。
次に、第1図に示すように、上記の偏平化物1の両面に
ポリ塩化ビニルフィルムからなるシート状補強基材2,
2′が積層されたこの復元性発泡体偏平化物3を通気性
のある板状物からなる被着体4.4′間に挿入し、10
0°Cの剪囲気中に10分間放置したところ、第2図に
示すように被着体4゜4′の間にシート状補強基材2,
2′の積層された発泡体5が寸法安定よく復元された。
このようにして得られた2枚の板状物の間に発泡体が充
填された複合物は、発泡体により断熱性等良好であり、
また、ポリ塩化ビニルフィルムにより空気、水分等を遮
断することができた。
実施例3 エチレン−酢酸ビニル共重合体(三片ポリケミカル工業
社製商品名エバフレックスP−1407、融点66℃)
100部、発泡剤(水和化成社製商品名ビニホールAK
#2、分解温度120℃)5部を混合して60メツシユ
パスの発泡性樹脂組成物を得た。
この発泡性樹脂組成物を加熱発泡性の固着剤として前記
の実施例1で用いたと同様のウレタン発泡体の空隙部に
、この発泡体を振動させながら300 y/lriの量
で含ませたのち、この発泡体を90°Cに加熱し、その
後すぐに冷却ロールを通して偏平化し、1.0m+π厚
の偏平化物を得た。この偏平化物に実施例1と同様にし
てガラスクロスをラミネートしこの発明の復元性発泡体
偏平化物を得た。この復元性発泡体偏平化物を用いて実
施例1と同様にして鋼管に巻き付けたところ、外観1、
作業性がともに良好であった。また、このようにして被
覆した鋼管を150℃で約10分間加熱したところ上記
の偏平化物は10mm厚の発泡体に復元した。この発泡
体はもとのウレタン発泡体の空隙部に前記の固着剤が発
泡して形成された発泡性樹脂の充填されてなるものであ
り実施例1において得られた鋼板を被覆する発泡体に比
べて圧縮強さの大きいものであった。
実施例4 実施例1で用いたと同様のウレタン発泡体に約10%ポ
リビニルアルコール水溶液を含浸させたのち、オーブン
巾約100℃で加熱して水を一部蒸発させポリビニルア
ルコールの濃度を上げた(ポリビニルアルコールの含浸
量はI 509’/nf )。
次いでこの発泡体を100℃の加熱プレスで残存する水
分を除去するとともに偏平化してl mm厚の偏平化物
を得た。次にこの偏平化物に実施例1と同様にしてガラ
スクロスをラミネートしこの発明の復元性発泡体偏平化
物を得た。
この復元性発泡体偏平化物を用いて実施例1と同様にし
て鋼管を被覆したのち、この復元性発泡体偏平化物に水
を噴霧したところ、10mm厚の発泡体に復元して鋼管
に対して良好な被覆が行えた。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の復元性発泡体偏平化物を被装着物に
装着した状態を示す断面図、第2図は上記第1図の如く
装着した偏平化物をもとの発泡体に復元した状態を示す
断面図である。 1・・・偏平化物、2,2′・・・シート状補強基材第
1図 第2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 ill空隙部に固着剤を含む弾性発泡体が偏平化されて
    この偏平化状態が前記の固着剤により保持されてなる偏
    平化物とこの偏平化物の片面または両面に積層されたシ
    ート状補強基材とからなり、加熱によりまたは湿潤雰囲
    気下でもとの発泡体に復元可能な復元性発泡体偏平化物
    。 (2)固着剤が加熱により溶融または軟化しうる特許請
    求の範囲第(1)項記載の復元性発泡体偏平化物。 (3)固着剤が加熱発泡性である特許請求の範囲第(2
    )項記載の復元性発泡体偏平化物。 (4)固着剤が水溶性または水膨潤性である特許請求の
    範囲第m項記載の復元性発泡体偏平化物。 (5)シート状補強基材がプラスチックフィルムまたは
    金属箔である特許請求の範囲第(1)〜(4)項のいず
    れかに記載の復元性発泡体偏平化物。
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