JPS6016619Y2 - モ−ルド吊りハンガ−の取り外し装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はモールド吊りバンガーを運転士が単独で交換
できるように、前記バンガー載置用の架台とクレーンフ
ックの外止め具に特殊な装置を設けたモールド吊りバン
ガーの取り外し装置に関するものである。

製鋼工場の鋳型置場には各種の大きさの鋳型（モールド
）が保管されており、必要に応じて修理される。

この鋳型の運搬には大型クレーンが使用され、このクレ
ーンフックに吊りバンガーを吊り下げ、該吊りバンガー
の鉤部を鋳型吊り手に引掛けてクレーンで運搬される。

このモールド吊りバンガーは大重量物であり転倒させる
と後の吊り作業に支障があるので、ヤグラ状の架台に載
せて保管され、吊りバンガーの交換はこの架台上で行わ
れる。

又、前記クレーンはそのＣ型フックにワイヤーを掛けて
鋳型運搬以外の目的で使用される場合があるので、前記
モールド吊りバンガーの着脱は頻繁に行われる。

一般にクレーンのＣ型フックで物を吊る場合にｃヨ外れ
止め防止装置をつけて吊り荷の不測の落下を防止するこ
とが義務づけられている（例えばクレーン構造規格）。

この外れ止め防止装置は自動でフック上部を閉塞するも
のと、スプリングを用いて閉塞するものであり、一般的
には自動式のものが多く用いられている。

このため、上記クレーンフックに吊持されたモールド吊
りバンガーを取り外す場合は、玉掛は合図者と呼ばれる
作業者がモールド吊りバンガーの載置用架台上の高（狭
い作業床に上り、クレーンフックの外止め具を手動にて
押開ける必要があリ、クレーン運転士のほかに吊すノ）
ンガーを取外す作業者が必要となって不経済であるばか
りか、その取外し作業は非常に危険なものであって、墜
落、挟圧、転倒等の事故が発生する危険があった。

しかも吊りバンガーを取外す時のクレーン操作は微動操
作で周囲にも注意力を集中しなくてはならず、運転士に
対しても大きな精神的負担をかける問題があった。

この考案はクレーンフックの外止め具を上記従来の如く
人手により開かなくても、モールド吊りバンガーを、そ
の載置用架台の上にクレーン操作で吊り降す時に前記外
止め具が自動的に開くようにしたバンガー取り外し装置
を提供しようとするものである。

以下、この考案装置の一実施例を図面に従い詳述すると
、１はモールド吊りバンガー、２はこのバンガーの吊り
置きガイド２ａを上端部に突設した載置用架台、３はこ
の架台を跨ぐようにモールド吊りバンガー１を架台２上
に吊り降すクレーンフックで、このクレーンフックはＣ
型をなし、その上部開口部を枢着４を中心とした自重回
動によって閉塞する開閉自在な外止め具５が設けられて
いる。

而して、この考案の装置は上記バンガー載置用架台２に
、先端部に滑車６ａ、６ｂを取付けた２本の支持アーム
？ａ、７ｂを、片側のバンガー吊り置き体２ａより上方
に斜行突出させて、第１図〜第３図の如く配設し、この
支持アーム間に該アーム先端の滑車６ａ、６ｂと下方滑
車８ａ、８ｂを通して１本のワイヤロープ９を張架する
と共に、このワイヤロープの繰出しと巻取りを自動的に
行なうスプリング式の巻取ドラム１０を前記架台２に装
置し、更に上記クレーンフック３の開閉自在な外止め具
５にはモールド吊りバンガー１を架台２上に吊り降す時
にアーム張架のワイヤロープ９に引掛かって外止め具５
を外方に開放作動させるロープ引掛体１１を突設してな
るものである。

なお、上記モールド吊りバンガー１は図示しないモール
ド（鋳型）の吊り手に引掛ける一対の鉤部１ａを本体部
材１ａの両端部に設け、この本体部材１ｂの中央掛手部
ＩＣを上記クレーンフック３に第１図、第４図の如く引
掛けて、クレーン操作により架台２上に吊り降される。

このバンガー吊り降し時にロープ引掛体１１が第１図の
ようにアーム張架のワイヤロープ９に引掛かり、そのま
まバンガー１が架台２上にゆっくり下されて行くと、ワ
イヤロープ９が巻取りドラム１０から自動操出されなが
ら、クレーンフック３の外止め具５が第５図のよに開放
する。

従って、モールド吊りバンガー１を第５図の如き状態に
下した所で、クレーン操作によりクレーンフック３を第
６図のように横移動させれば、ワイヤロープ９は外止め
具５のロープ引掛体１１に引掛かったまま大きく繰出さ
れ、クレーンフック３を吊りバンガー１の掛手部ＩＣか
ら簡単に取り外すことができる。

そして、第６図の状態でクレーンフック３を巻上げると
、ワイヤロープ９は巻取ドラム１０に自動的に巻取られ
、元の張架状態に戻るから、架台２上に載置されたモー
ルド吊りバンガー１を次に吊り上げる場合に、クレーン
フック３をバンガー吊り降し時と同時に下降させ、ロー
プ引掛体１１をアーム張架のワイヤロープ９に引掛けれ
ば、該クレーンフック３の外止め具５は開き、クレーン
フック３の横行、引上げの操作によって、架台２上の載
置バンガー１を簡単に吊り上げることを可能である。

この考案のモールド吊りバンガーの取り外し装置は上記
のようなものであるから、クレーンフックの外止め具を
開閉すする玉掛は合図者が不要となり、クレーン運転士
が単独でモールド吊りバンガーの交換（架台上への載置
及び吊上げの交換）を行なうことができ、玉掛は合図者
の作業上の危険性は全く回避される効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案のモールド吊りバンガー取り外し送置
の一実施例を示す要部斜視図、第２図はバンガー載置用
架台の正面図、第３図はその側面図、第４図、第５図、
第６図はバンガー取り外しの作動説明図である。 １・・・モールド吊りバンガー、２・・・架台、３・・
・・・・クレーンフック、５・・・外止め具、６ａ、
６ｂ、８ａｔ８ｂ・・・・・・滑車、？ａ、７ｂ・・
・・・・支持アーム、９・・・・・・ワイヤロープ、１
０・・・・・・巻取ドラム、１１・・田−プ引掛体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. モールド吊りバンガーの載置用架台に、先端部に滑車を
   備えた２本の支持アームを配設し、この支持アーム間に
   滑車を介してワイヤロープを張架すると共に、このワイ
   ヤロープの繰出しと巻取りを自動的に行なう巻取りドラ
   ムを前記架台に設け、またモールド吊りバンガーを架台
   上に吊り上陸すクレーンフックの開閉自在な外止め具に
   は前記バンガーの架台上への吊り降時に張架ワイヤロー
   プに引掛かって外止め具を開放作動させるロープ引掛体
   を設けてなるモールド吊りバンガーの取り外し装置。