JPS6016502B2 - 焼結鉱等の高温原料を冷却する円形冷却機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は例えば、競縞鉱等の高温原料を冷却するピン
タィプまたはホツパータイプの円形冷却機に関する。

一般にこの種の円形冷却機においては、回転する冷却機
の冷却槽上部から袋入された高温原料（以下暁緒鉱と呼
称する）を順次冷却槽の下部に到達するまでの間に、糟
壁から導入される冷却エヤーにより冷却させ、冷却糟下
端側方から冷却された糠給鉱が切出すと共に、塚結鉱冷
却時に排出される排気ガスを全部一括して系外に放出す
る機成になっている。

そのため排気ガスの温度も１５０〜２５ぴ○と比較的低
く、この排ガスから排ガス中の頭義熱をスチームや動力
源に回収して利用するということは極めて困難であった
。この発明は上記に鑑みて提案されたもので、その目的
は高温暁結鉱等を空気等の媒体により冷却するに当り、
低温ゾーンで熱交換されたあとの排気ガスを上層部の高
温ゾーンの冷却エヤーとして利用することにより高温ゾ
ーンからの排気ガス温度を、より高温とならしめて集収
できるように構成し、これによって得られる高温排ガス
中の顕熱を、スチームや動力源等の熱源として回収する
ことにある。

以上図面に示した実施例によって説明する。

１は回転テーブルで該回転テーブルの下方と内側に配さ
れた合板２とスタンド３に設けられた受ローラ４とガイ
ドローラ５により回鰯自在に支承され、幾つかの受ロー
ラに設けた駆動用減速電動機６により駆動される。

回転テーブル１上には、枠礎７によって保持された中空
円筒状の凝結鉱冷却槽８が設けられている。この冷却槽
８には下端外側周縁に開口された暁結鉱掻出口９と、該
掻出口に設けられたスクレーパ１０と、冷却槽上端部を
蓋被するフード１１を有し、フード１１は吊具１２によ
りフレーム１３に吊持される。冷却槽８を構成する外側
壁と内側壁は鎧戸構造にてつくられ、外側壁には下層部
と上層部にエヤー取入口１４，１５を有し、これに対応
して内側壁に排気ガス排出ロー６，１７が設けられてい
る。エヤー取入口１４の上層は、その外周りに設けられ
た低温側２次排気チヤンバー１８に内包され、またエヤ
ー取入口１５は同様その外周に設けた高温側送風チャン
バー１９に内包される。低温側２次排気チヤンバー１８
と高温側送風チヤンバー１９とは、その周万向に配され
た１次冷却ファン２１をもつ複数個の通気管２川こより
連通されている。一方排気ガス排出ロー６は低温側１次
排気チャンバー２２に、また排気ガス排出口１７は高温
側排気チャンバ−２３に夫々回転中心側外周りを内包さ
れ、低温側１次排気チャンバ−２２は、冷却槽８内に配
された複数個の低温排ガスダクト２４により低温側２次
排気チャンバー１８に蓮通される。また高温側排気チャ
ンバ−２３は、その周方向に配された複数個の高温排気
支管２５により回転テーブル中央に保持されたサィク。
ン２６に蓮通される。２７はサイクロン２６の上端に接
続された排ガス回収ダクトで、先端には、排気ガスを吸
引する２次冷却ファン２９が設けられている。

２８は排ガス回収ダクト２７に接続された顕熱回収装置
、３０はサイクロン２６に設けられたダクト排出パルス
、３１は排出コンベヤ、３２は給鉱部に設けた給鉱シュ
ート、３３は排鉱部に設けた排鉱シュートである。

本発明は以上のような構成であるため、１次冷却ファン
２１を作動させて、１次排気チャンバー２２側から排気
ガスを低温排ガスダクト２４および２次排気チャンバー
１８を通じて排気ガスを吸入する。

排気チャンバー２２内は負圧となるため、外周側のエヤ
ー取入口１４から空気を吸い込み、空気は蟻結鉱を冷却
する。またファン２１によって排気ガスは通気管２０、
高温送風チャンバー１９を通してエヤー敬入口１５より
上層の高温暁結鉱層内に導入され、ここで高温暁結鉱と
再度熱交換した後排気ガス排出口１７より高温側排気チ
ャンバー２３−‐高温排気支管２５を経てサイクロン２
６に導入され、排ガス中のダストを除去すると共に、清
浄化された排ガスを回収ダクト２７を通して顕熱回収装
置２８に導入し、ここで顕熱を回収した後、最終的に２
次冷却ファン２９より系外に放出する。すなわち外周側
のエヤー取入口１４から空気を取入れ、暁結鉱内を通過
させて一旦内周側の低温側１次排気チャンバー２２内へ
排出させ、低温側１次排気チャンバー２２から低温排ガ
スダクト２４を通過させて外周側へ送り、再びエヤー取
入口１５から高温の暁結鉱内を通過させて内側の高温側
排気チャンバー２３へ排出するものである。

従って空気は二度も焼結鉱内を通過させるようにし、し
かも上層の高温の焼結鉱内を通過させるため、排ガスは
極めて高温となり、冷却効果も極めて良好となる。更に
低温側１次排気チャンバー２２と高温側エヤー取入口１
５を結ぶ通気管２０内に１次冷却ファン２１を位置せし
めたため、排ガスを吸引して確実に高温の焼結鉱内を通
過させて熱交換できるため、排ガスは高温となる。また
必要に応じ排ガス回収ダクト２７に集収これた高温排ガ
スを、そのまま他の燃焼用エヤーとして利用することも
可能である。この発明によれば、以上述べたように低温
ゾーンの１次側排気ガスを、さらに高温ゾーンの焼給鉱
冷却ガスとして利用するようにしたため、高温側からの
排気ガスをより高温にて集収することが可能となり、そ
の結果排気ガス中の顕熱を回収する場合、極めて有効に
効率よく回収することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図側面断面図
、第２図は第１図のローロ線に沿う断面図、第３図は第
１図のｍ−ｍ線に沿う側面図である。 １・・・回転テーブル、４・・・受ローラ、５…ガイド
ローラ、８…暁結錫冷却槽、１１…フード、１４，１５
・・・エヤー取入口、１６，１７・・・排気ガス排出口
、１８・・・低温側２次排気チャンバー、１９・・・高
温側送風チャンバー、２０・・・通気管、２１・・・１
次冷却ファン、２２・・・低温側１次排気チャンバー、
２３・・・高温側排気チャンバー、２４…低温排ガスダ
クト、２５・・・高温排気支管、２６・・・サイクロン
、２７・・・排ガス回収ダクト、２８・・・顕熱回収装
置。 第１図 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 中空円筒状の焼結鉱冷却槽８の外周側に上下のエア
   ー取入口１４，１５を設け、内周側には上下に排ガス排
   出口１６，１７を設け、下方の排ガス排出口１６は低温
   側１次排気チヤンバー２２に内包し、上方の排ガス排出
   口１７は高温側排気チヤンバー２３に内包し、上方のエ
   アー取入口１５は高温側送風チヤンバー１９に内包し、
   高温側送風チヤンバー１９と排気チヤンバー２２を１次
   冷却フアン２１を有する通気管２０、排気チヤンバー１
   ８、低温排ガスダクトによつて連通せしめたことを特徴
   とする焼結鉱等の高温原料を冷却する円形冷却機。