JPS60161071A - 帯状研削用砥石 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野） 本発明は切削加工等によりある程度の形状が形成された
被研削物、例えば金型面等を仕上研削する帯状砥石の改
良に関するものである。

（従来技術） 従来帯状砥石を用いた研削装置として第５図の如き装置
（５１）が用いられ、これは、モータ（５２）で駆動さ
れるドライブブー９（５３）と、これと離間して設けら
れた転勤用調整プーリ（５４）との間にエンドレスベル
ト状の帯状砥石（５５）を巻回装着し、砥石（５５）を
駆動し、研削を行っている。

以上で用いられる砥石（５５）は第６図に示される如く
で、金属製のベルト状基体（５Ｂ）にＣＢＮ（ボラゾン
）又はＤＩＡ　（ダイヤモンド）等の超硬質砥粒（５７
）・・・をＣｕ又はＮｉ等の金属メッキ法により形成し
たメッキ層（５８）で電着保持したものを使用する場合
がコスト的に安価のため用いられている。

かかる帯状砥石（５５）において、前記の如くこれをブ
ー９（５３）、　（５４）間にループ状にエンドレスベ
ルト状に架は回して駆動するため、メッキ層（５８）と
ベルト状基体（５６）表面との間の境界部にはプーリ（
５３）、（５４）周りの回転時に屈曲を生じ、ためにこ
の間の相対的な伸び量に差が発生する。この結果境界部
で砥粒を保持しているメッキ層がベルト状基体から剥離
する虞れがあり、ために砥石の寿命、耐久性が低下する
虞れがある。

又前記したプーリの径をスペースや設置場所、モータの
容量、出力その他の要請によって小径とする場合、厚い
場合にはメッキ層の剥離が惹起され、これの対策として
基体の厚味を薄くした場合には基体の引張強度が不足す
ることとなり、砥石が切断する虞れがある。

（発明の目的） 本発明は以上に鑑みなされたものである。

本発明の目的とする処は、メッキ層と基体衣−面との間
の相対的な伸び量の差を可及的に小さく抑えてメッキ層
の剥離を可及的に防止し、且つ円滑なベルト駆動と高い
引張強度が得られ、寿命、耐久性に優れた帯状研削用砥
石を提供するにある。

（発明の構成） 以上の目的を達成するため本発明は、帯状の金属製砥石
基体を少くとも二枚の金属板の重ね合わせ構造とし、最
も外側の金属板の外表面に超硬質砥粒を電着結合するよ
うに構成した。

（実施例） 第１図及び第２図は本発明の第１実施例を示している。

第１図は砥石本体（１）を示し、（２）は金属板からな
る砥石基体を示す、かかる基体（２）の表面１（３）に
ＣＢＮ　（ボラゾン）やＤＩＡ　（ダイヤモンド）等の
超硬質砥粒（４）・・・を所定の間隔で分散配置し、砥
粒（４）・・・をＣｕやＮｉ等のメッキ層（５）で基体
表面（３）に電着結合する。

以上において、基体（２）の板厚（ｂ）をメッキ層（５
）の厚さくａ）に対して充分に小さくする。これにより
メッキ層（５）と基体（２〕の表面（３）との間の相対
的な延び量の差は充分に小さくすることが可能となる０
以上の基体（２）は極薄の鋼板を用い、かかる基体（２
）はループ状にエンドレスベルト状に形成される。

第１図は砥石本体（２）を示し、以上の本体（１）の内
側に複数１例えば実施例÷は二枚のエンドレスベルト状
金属薄板（８）　、　（７）を密接重ね合せ、金属板材
は前記基体（２）と合わせ都合三枚となる。これを第２
図で示し、最も外側の金属板（２）の外表面に砥粒（０
及びメッキ層（５）からなる砥石部が形成されることと
なる。かかる金属板の枚数は必要とする引彊強さに応じ
て決定し、二枚以上多層に重ね合せる０以上により砥石
（８）を形成する。

このように構成することにより砥石（８）は実質的に研
削機能を行う砥石本体（１）の基体（２）が砥粒（４）
・・・を保持するメッキ層（５）よりも充分に厚さが小
さく、薄板で構成されているため、プーリ部分での屈曲
時メッキ層（５）と基体（２）の表面（３）間の相対的
な伸び量の差は可及的に小さく、従ってメッキ層（５）
の剥離を可及的に防止することができる。そして砥石の
全体の引張強度は、金属板が複数枚層状に重ね合せられ
て構成されてい、るために充分大きく設定することがで
き、上記を企図しつつ強度の点でも切断等の虞れのない
実用上充分のものが得られ、更にトータルとして基体を
複数の金属板の多層重ね合せ構造としたため。

駆動時に金属板相互間で相対的に滑りを生じ、この結果
撓み易くなり、本体の基体が薄いことと相まって屈曲の
容易化、プーリ径の小径化、駆動の円滑を図りつつ砥石
寿命、耐久性の向上を図ることができる。

第３図は本発明の第２実施例を示す。

図中（１１）は砥石本体、（１２）は基体、（１４）は
砥粒、（＋５）はメッキ層、（１６）、（１７）は金属
板、（１日）は砥石である。

本実施例は基体（１２）、金属板（１Ｂ）、（１７）の
重ね合せ面間に両面接着テープや非硬化性接着剤等の接
着層（１９）、（１９）を介設する。

本実施例によれば基体（１２）及び金属板（ＩＢ）、（
１７）を接着層（１９）により一体化しつつ該接着層で
基体、金属板間の動きを許容し、且つ緩衝作用を得るこ
ともできる。

第４図は以上で得られた砥石（１８）の部分破断斜視図
を示し、既述の砥石本体（１１）、鋼板（１８）、（１
７）は接合面（２０）・・・で接合され、ループ状に形
成される。

（発明の効果） 本発明は以上の如くであるので、メッキ層と金属板から
なる基体との間の相対的な伸び量を可及的に小さく抑え
、メッキ層の基体からの剥離な可友釣に防止し、寿命、
耐久性向上を図ることができること、基体が砥粒を保持
したメッキ層よりも充分に薄い金属板の重ね合わせ多層
構造体で形成したため引張強度も充分なものが得られ、
且つ砥石もこれにより柔軟性に富みプーリの小径化、研
削装置のコンパクト化が図れ、併せて駆動の円滑化も図
れる。

本発明は以上の如き利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので第１図は砥石本体
の縦断側面図、第２図は第１実施例の縦断側面図、第３
図は同第２実施例の縦断側面図、第４図は部分破断した
全体の斜視図、第５図は研削装置の斜視図、第６図は従
来例の縦断側面図である。 尚図面中（２）　、　（Ｉｌり　、　（７）は金属板、
（４）は砥粒、（５）は電着層、（１Ｂ）は接着層であ
る。 特許出願人　本田技研工業株式会社 第１図 第２１２Ｊ ！ 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ｌ）少くとも二枚の帯状金属板を重ね合せ、且つ無帯ル
   ープ状に形成した砥石基体、 該砥石基体の最も外側のものの外表面に超硬質砥粒を電
   着結合する、 以・上からなる帯状研削用砥石。 ２）前記帯状金属板間に接着層を介設した前記特許請求
   の範囲第１項の帯状研削用砥石。