JPS6015827Y2 - 洗面台におけるシヤンプボ−ルの緩衝装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は理美容用洗面台に於て、ジャンプボールの使用
状態の開時よりこれを収納するため該ジャンプボールを
閉じる時、閉じた瞬間の衝撃を緩和する装置に関するも
のである。

従来、前シャンプ一方式の洗面台に於てはジャンプボー
ルを使用後傾動させて元に戻す時、その衝撃が大きいた
め緩衝用のばねを取り付けている。

このばねの力はジャンプボールの自重によって閉まろう
とする力よりも小としなければならない。

もしばねの弾発力がボール自重による閉まろうとする作
用力より大であるならばボールは完全に閑の状態となら
ないからである。

従ってこのばねの力によって一旦閉ったボールは再び飛
び出さないようにしているが、このばね力だけではボー
ル閉時の衝撃力を弱めるには限度があり緩衝力が弱く騒
音や振動を発する等の欠点がある。

本考案はこれに鑑みてジャンプボールを静かに閉じ、且
はね返りを防止するようになしたものである。

以下本考案を図示の実施例に基づいて説明する。

図に於て１は所要の大きさと形状を有する理美容用洗面
台の本体で、この本体１の上部前面に支軸Ｓを介して揺
動即ち開閉自在にジャンプボール２を設ける。

このジャンプボール２の両側面あるいはいずれかの一側
面に緩衝装置を設けるが、この緩衝装置は洗面台本体１
の側板１ａの所定位置に穿孔した孔Ｈ内に具備せしめる
。

これはジャンプボール両側面にビス止めなどにより固定
したレバー４，４を突設し、このレバー４，４の先端と
本体１の側板１ａの内側面に固定し、側板の前面に突設
したブラケット３，３の先端とを合わせ、この両レバー
及びブラケット間に支軸Ｓ、Ｓを挿通してジャンプボー
ルを開閉即ち揺動自在に設けると共にこのレバー４の他
端にピン５を側板１ａ側に向って突設し、このピン５と
本体の側板１ａの内面に添わせ、且側板の孔Ｈを塞ぐよ
うに配設した板６に突設したピン７との間に引きばね８
を張架する。

この場合板６にはレバー他端に突設したピン５がジャン
プボールの揺動に応じて移動する範囲即ち支軸Ｓを中心
として円弧運動をするその運動軌跡にそってその揺動範
囲を規制する円弧形の切窓６ａを設け、この切窓６ａに
上記ピン５をのぞませ、且この切窓６ａを上記側板の孔
Ｈ内に位置せしめる。

そしてこの引きばね８によりジャンプボールの開放を軽
く行えるようになす。

従って第４図Ｂに示す如くジャンプボールを開いた時該
引きばね８が収縮した状態となり、又第４図Ａに示すよ
うにジャンプボールを閉じた時、引きばね８が伸長した
状態となるようになすものである。

又上記板６にはその任意位置にピン９を、そしてこのピ
ン９より下方で切窓６ａの下部近くにピン１０を夫々突
設し、この一方のピン１０に先端縁が傾斜面１１ａとし
たストッパ１１を揺動自在に枢着し、このストッパ１１
の一部とピン９間に引きばね１２を張架し、該引きばね
にてストッパ１１が常に水平方向、即ち第２図の一点鎖
線で示す方向になるようになし、ジャンプボールを閉じ
る時、レバー４の他端に突設し、且切窓６ａ内を上方よ
り下方に移動してくるピン５にて該ストッパを押すよう
にして揺動し、ストッパの揺動する力が引きばね１２を
伸ばす力となって働き、これによってジャンプボール閉
時の緩衝力を増す即ち両引きばね８と１２の伸張の和と
なるようになスモのである。

そしてジャンプボールが完全に閉じると、ストッパ先端
の傾斜面１１ａにてピン５を押し下げるよう引きばね１
２にて押圧するためジャンプボールのはね返りが防止で
きる。

而して本考案による装置に於て、ジャンプボールを引き
出す即ち開く場合、ジャンプボールの引き手をもって手
前に引くと、略垂直状態のジャンプボールはその平衡状
態をくずして、その自重によって引きばね８を収縮する
ようにしてジャンプボールは支軸Ｓを中心にして簡易に
傾動して開く。

この時ストッパ１１はジャンプボールの開放によりジャ
ンプボールの旋回とともに揺動するレバーに突設された
ピン５にて強押圧されていた押圧力が解かれるので引き
ばね１２の作用にて第２図実線位置より同図一点鎖線位
置になる。

又ジャンプボールを閉じる場合引手をもってジャンプボ
ールを少し引き上げるとその支軸Ｓを中心に旋回し、閉
じるが、この時レバーの他端に突設したピン５は切窓６
ａにそって切窓上方位置より下方位置に移動するとジャ
ンプボールの支軸Ｓの上部と下部との重量比のバランス
がくずれてジャンプボール奥部が次第に重くなって旋回
しこれにともなって引きばね８は伸び、そして第２図Ｘ
位置にレバーに突設したピン５が達するとこのピン５が
ストッパ１１の傾斜面１１ａに当接する。

さらにジャンプボールは旋回して閉じる方向に傾動即ち
起きてくるとこのピン５によりストッパ１１を引きばね
１２を引き伸ばすようにして揺動し、これにより緩衝力
は引きばね８と１２との和となり、そしてジャンプボー
ルが完全に閉じる時、支軸より下部側重量が上部重量よ
りも極めて大となり、その閉じ方向の傾動力は大となっ
ている。

従ってジャンプボールがその自重力によって自然に且強
く閉じた場合でも引きばね８と１２とによりその閉じる
直前に於て緩衝され静か閉まり、しかもストッパの傾斜
面１１ａにてピン５を下方向にばね１２にて押し下げる
ように作用しているのでばね８の復元力とジャンプボー
ルの反動力とによってジャンプボールが再び開くように
作用してもこのストッパにて閉じた状態で確実に係止さ
れる。

又ジャンプボールを開く場合、ジャンプボール閉時の反
動力よりも大なる力にて強く引くことによりストッパ１
１が少し左方向へ旋回せしめられてピン５の係止が外れ
容易に開かれるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は洗面台の外観図でＡはジャンプボールを開いた
状態をＢは閉じた状態を示し、第２図は要部の正面図、
第３図は側面図、第４図は要部の斜視図で、Ａはジャン
プボール閉を、Ｂはジャンプボール開の状態を夫々示す
ものである。 １・・・・・・本体、１ａ・・・・・・側板、２・・・
・・・ジャンプボール、３・・・・・・ブラケット、４
・・・・・・レバー、５゜７．９．１０・・・・・ゼン
、６・・・・・・板、８，１２・・・・・・引きばね、
１１・・・・・・ストッパ、Ｓ・・・・・・支軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ジャンプボール２の側面にしかもジャンプボールの重心
   より下方位置に固定し、その先端が洗面台本体の前面に
   突出するように設けたレバー４と洗面台本体１のジャン
   プボール側面と対向する側板１ａの内側面に固定したブ
   ラケット３とをその先端間に於いて支軸Ｓを介して、ジ
   ャンプボールを開閉自在に枢着せしめ、前記側板に緩衝
   装置を収納する孔Ｈを塞ぐ板６を側板１の内側面に固定
   し、該孔にのぞませて板６に突設したピン７と、前記レ
   バ一端に突設したピン５間に、ジャンプボールを閉じた
   時引張状態となる引きばね８を張架すると共に前記レバ
   ーに突設したピン５を、ジャンプボールの開閉動作に従
   って運動する支軸Ｓを中心としたレバー先端の運動軌跡
   となるよう板６に穿孔した円弧形の切窓６ａ内に嵌合し
   、該ピンが切窓の下部位置に達する位置に板６に植設さ
   れたピン１０に揺動自在に枢着され、且つピン５と当接
   係止するように傾斜面１１ａを有したストッパ１１を設
   け、このストッパに板６に突設したピン９に一端を支持
   された引きばね１２を引掛けてジャンプボールの開方向
   に常時引きつけられるように設けて戒る洗面台における
   ジャンプボールの緩衝装置。