JP3120211B2 - オーバーヘッドドア開閉用ダンパー - Google Patents

オーバーヘッドドア開閉用ダンパー

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JP3120211B2
JP3120211B2 JP08143507A JP14350796A JP3120211B2 JP 3120211 B2 JP3120211 B2 JP 3120211B2 JP 08143507 A JP08143507 A JP 08143507A JP 14350796 A JP14350796 A JP 14350796A JP 3120211 B2 JP3120211 B2 JP 3120211B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開成した扉をキャ
ビネット等による扉取付体の天板上に収置できるように
したオーバーヘッドドアにあって、その側板内壁と扉と
の間に取り付けることで使用することのできるオーバー
ヘッドドア開閉用ダンパーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、オーバーヘッドドアにおいては、
図6に示した如く、扉aを扉取付体bの内部にあって、
その天板cの下位裏側に格納するようにしたもの(実公
昭60−18528号)が知られている。
【0003】しかし、上述のオーバーヘッドドアにあっ
ては、扉aおよび扉取付体bに対して、扉aを上下方向
へ回動により開閉するための支持杆dや短杆eを枢着し
たり、スプリングfを張設するだけでなく、スライドレ
ールgと戸車hとによるスライド機構が内付けとなるこ
とから、扉aの取付および扉取付後の扉aの位置調整操
作が行ない難かったり、また、扉aが扉取付体bの内部
に格納されることになるため、扉取付体b内部の収納ス
ペースが狭くなってしまう難点もある。
【0004】さらに、扉aの開成状態では、支持杆dお
よびスプリングfが露呈するため、体裁が悪い上、開閉
操作時に、スプリングfおよび当該スプリングfと支持
杆dとの間等に誤って指先などを挟んでしまう危険性も
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の如き
従来技術の有する問題点に鑑み、請求項1では、扉の下
部を上方へ回動することによって開成した扉につき、こ
れを扉取付体の天板上に収置させる際、取着ケースを扉
取付体の側板内壁に固定し、これより、アーム軸にて回
動自在なるよう延出された回動アームの先端を、扉に取
り付けた座金に連枢するだけの簡易な作業だけで、オー
バーヘッドドアを構成し得るようにするのが、第1の目
的である。
【0006】さらに、上記枢着ケースには、圧縮スプリ
ングにより下方へ付勢されるスプリング保持走行体と、
これに枢着したリンクアームの下端部を、アーム軸によ
り回動可能な回動アームの回動基部に、連枢軸ピンによ
り枢着するよう構成することで、回動アームに対して適
時、適切な回動力を付与可能として、閉扉時には当該閉
扉状態を保持し得るようにし、開扉操作に際しては、適
時前記の圧縮スプリングによる弾力を利用することで開
扉操作と、扉の天板上への収置を小さな力で容易に行い
得るようにすると共に、外部に対して圧縮スプリング等
が露呈してしまうことで、外観上の美観を害したり、扉
の開閉操作に際して、指先などを挟んでしまうといった
危険性を除去しようとするのが、第2の目的である。
【0007】次に請求項2にあっては、請求項1の構成
に加えて、回動アームの回転に際して制動力を付与し得
るダンパー機構を付設するようにし、これにより、扉の
閉成時における作動を、人手を要することなく緩徐にな
し得るようにしている。
【0008】さらに、請求項3の場合には、請求項1の
構成に加えて、扉を圧縮スプリングの弾力によって容易
に開成できるようにするだけでなく、扉を扉取付体の天
板上に収置しようとする際には、圧縮スプリングの弾力
に基づく開扉作用を停止してしまうことで、手動操作だ
けで緩徐に扉を天板上に対して静かに載置したり、これ
を閉扉する際にあっても、小さな力で扉を天板から、引
きおろすことができるようにし、使い勝手のよいオーバ
ーヘッドドアを提供しようとするのが、その目的であ
る。
【0009】そして請求項4では、上記の請求項3に対
して前記と同様にダンパー機構を付加することで、閉扉
時における扉の動きを、人手なしに緩徐な動きとなるよ
うにし、閉扉完了時にあって、強く扉が扉取付体に対し
衝当するといったことのないようにするのが、その目的
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、オーバーヘッドドアの扉取付体にあっ
て、その側板内壁に固定される取着ケースと、この取着
ケースに昇降動自在にして圧縮スプリングにより下方へ
付勢状態で収納されているスプリング保持走行体と、こ
のスプリング保持走行体に軸ピンにより回動自在なるよ
う上端部が枢着されているリンクアームと、前記の取着
ケースにおける下部にアーム軸により回動自在であり、
かつ、当該アーム軸の周辺にあって、連枢軸ピンにより
上記リンクアームの下端部が枢着されている回動基部お
よび当該回動基部から延出されて先端部が、オーバーヘ
ッドドアの扉に取着された座金と扉開閉用ピンにて枢着
されたアーム部とからなる回動アームとを具備し、上記
連枢軸ピンによるリンクアームと回動アームの回動基部
との枢着点位置が、オーバーヘッドドアの閉扉状態にあ
っては、前記軸ピンとアーム軸を結ぶ軸心垂直線よりも
扉側寄りであり、開扉初期途上では上記軸心垂直線上に
転移し、後続開扉状態から扉が扉取付体の天板上に回動
載置されるまでは、軸心垂直線の反扉側寄りに転移する
よう選定されていることを特徴とするオーバーヘッドド
ア開閉用ダンパーを提供しようとしている。
【0011】次に請求項2にあっては、上記請求項1の
構成に対し、アーム軸が、取着ケースに設けられて、扉
の閉成方向または開閉成各方向へ粘性流体による制動力
をもったダンパー機構の回転軸に連結されていること
を、その内容としている。
【0012】さらに、請求項3では、請求項2の構成に
加えて、そのスプリング保持走行体が、取着ケースを下
降して行ったとき、当該下降制度が規制されるように
し、このことによって、上記連枢軸ピンによるリンクア
ームと回動アームの回動基部との枢着点位置が、オーバ
ーヘッドドアの閉扉状態にあっては、前記軸ピンとアー
ム軸を結ぶ軸心垂直線よりも扉側寄りであり、開扉初期
途上では上記軸心垂直線上に転移し、後続開扉状態から
後続開扉後期状態までは、軸心垂直線の反扉側寄りに転
移するよう選定され、上記後続開扉後期状態から扉が扉
取付体の天板上に回動載置されるまでは、前記圧縮スプ
リングが取着ケースにより下降限度を規制されて、扉の
手動による開動により、前記の軸ピンがそれまでの上位
枢着位置から、所要長だけの下降を許容する縦長溝が、
前記スプリング保持走行体に穿設されていることを、そ
の内容としている。
【0013】そして、請求項4の場合には、請求項1と
請求項2との関係と同じく、請求項3の構成に対し、ア
ーム軸が、取着ケースに設けられて、扉の閉成方向また
は開閉成各方向へ粘性流体による制動力をもったダンパ
ー機構の回転軸に連結されている内容が付加されてい
る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明につき、図1ないし図5に
よって以下説示すると、請求書1と請求項2について
は、以下のように構成されている。すなわち、オーバー
ヘッドドア1にあっては、扉取付体1aにおける天板1
bの前端縁に、ヒンジ1dの一端部が取着され、その他
端部が、扉1eの裏面に埋設されたスライドレール1f
におけるインナーレール1gに固設されている。従っ
て、扉1eの下端部を手前側へ持ち上げることで、扉1
eはヒンジ1dの枢支ピン1hを中心として開動させる
ことができ、当該扉1dは上記の開動後、押し込むよう
にすることで、インナーレール1gに対してアウターレ
ール1iがスライドし、これにより扉1eを、天板1b
上に収置させることができるよう構成されている。
【0015】本発明は、上記の如きオーバーヘッドドア
1にあって、扉1eの上記の如き開動と、閉動とを円滑
に行い得るようにしたダンパーに係るもので、図1と図
5とによって理解される通り上記の扉取付体1aにあっ
て、その側板内壁1jにおける開口部1kの上部側に、
ビス2などを用いて固定される取着ケース3と、この取
着ケース3に昇降動自在であり、かつ、所要本数の圧縮
スプリング4により下方へ付勢された状態にて収納され
ているスプリング保持走行体5とを備えている。
【0016】ここで、上記の取着ケース3として例示の
ものは、図5に明示の通り前設の側板内壁1jに取着さ
れる補強カバープレート3aと、これに内嵌される取着
ケース本体3bとにより構成されており、同上図にあっ
て3cは、前記ビス2のため補強カバープレート3aに
穿設の取着孔、3dは、補強カバープレート3aの天板
部3eに穿設の通孔で、3fは取着ケース本体3bの天
板端部3gに刻設した取着螺孔を示し、補強カバープレ
ート3aに取着ケース本体3bを内嵌した状態で、図示
しないビスを通孔3cから取着螺孔3fに螺合締着する
ことで、取着ケース3が一体に構成されることになる。
【0017】さらに、図5にあって3hは、補強カバー
プレート3aにおける上記した天板部3eの両側端か
ら、取着背板3iに沿って立設された側板部、3jは取
着ケース本体3bの上記した天板端部3gの両側端から
ケース表板3kに沿って立設された内側板部を示し、か
くて取着ケース本体3bには、前記のスプリング保持走
行体5が昇降動自在なるよう内嵌される収納空所3mが
画成されている。
【0018】また、上記の側板部3hに設けた一対の貫
通孔3nと、内側板部3jに穿設した内側貫通孔3pに
は、一本のスプリング押止杆3qが貫通固定され、これ
に後述する圧縮スプリング4の上端が押当するようにな
っている。
【0019】次に、前掲スプリング保持走行体5につき
説示すると、図5の実施例では、前壁5a、背壁5b、
そして左右の側壁5cとにより上端開口の箱状に形成さ
れ、一対の上記側壁5cと、これに併設された区画壁5
dによって、スプリング挿通空所5eが図示例では3箇
形成され、これに収納された3本の圧縮スプリング4
は、前記の如くその上部がスプリング押止杆3qに当接
されると共に、その下部はスプリング保持走行体5の側
壁5cに横向固設した受圧杆5fを押圧する。従って、
このスプリング保持走行体5は、収納空所3m内にあっ
て、その側壁5cが、取着ケース3の内側板部3jにお
ける内壁面に対し摺動することにより、圧縮スプリング
4を圧縮することになる上方と、当該圧縮スプリング4
が伸長状態となる下方へ昇降動自在となっている。
【0020】ここで、図5の実施例では請求項3と請求
項4とに関連して、上記内側板部3jの内壁面にあって
昇降案内溝条3rが夫々縦設されており、これにスプリ
ング保持走行体5の側壁5cが係装されて昇降動するよ
う形成され、従って、スプリング保持走行体5が降下し
た場合、上記の昇降案内溝条3rの下端に形成されたス
トッパー部3sに突き当たることで、当該スプリング保
持走行体5の下降限度が規制されることになる。すなわ
ち、このような状態にあっては、圧縮スプリング4の復
元力が、最早後述する次段の部材に伝達されないことに
なる。
【0021】本発明では、さらに上記スプリング保持体
5に、軸ピン6aによって回動自在なるようリンクアー
ム6の上端部が枢着されており、そして、取着ケース3
の下部にはアーム軸7aにより回動自在であり、かつ当
該アーム軸7aの周辺にあって、連枢軸ピン6bによ
り、上記リンクアーム6の下端部が回動アーム7におけ
る回動基部7bに連枢されている。そして、この回動基
部7bから延出された回動アーム7のアーム部7cは、
その先端部が扉1eに取着された座金8と、扉開閉用ピ
ン7dにより枢着されている。
【0022】ここで、上記リンクアーム6を軸ピン6a
によりスプリング保持体5に対し枢着するため、図5の
実施例では当該スプリング保持体5の下端中央部にあっ
て、単なる通孔を穿設するのでなく、請求項3と請求項
4とに関連して縦長溝5gが、前壁5aと後壁5bとに
あって、下端開口の状態で穿設されており、この縦長溝
5gに軸ピン6aが昇降動自在となるよう係嵌されてい
る。また、回動アーム7には厚さ方向に間隙7eが離間
形成され、これにリンクアーム6の下端部が挿入された
状態にて、連枢軸ピン6bにより回動基部7bに枢着さ
れ、アーム部7cと座金8そして扉開閉用ピン7dの相
対関係も、上記と同じである。
【0023】さらに、前記した回動アーム7とアーム軸
7aとの関係は、回動アーム7の回動がアーム軸7aに
伝達されるように、図示例では、アーム軸7aに形成の
係止突部7fが、回動基部7bにあって穿設した軸孔7
gの係止凹部7hに係嵌するよう構成されており、請求
項2と請求項4との関係において、上記のアーム軸7a
は、取着ケース3の下部に設けられているダンパー機構
9の回動軸9aと同軸に連結されている。従って、図示
例にあっては後に詳記する通り回動アーム7が回動する
ことにより、ダンパー機構9内の図示されていない粘性
流体に基づく制動力により、扉1eの閉成方向または開
閉成各方向に対する緩衝作用を発揮し得ることになる。
【0024】図5に示されたダンパー機構9自体は、従
来のものと同じであり、同図にあって9bは取着ケース
本体3bの下部に設けられたダンパー軸承部、9cは回
動軸9aに係嵌されて回動自在な可動ディスク、9dは
可動ディスク9cに隣接されて、回動が阻止されている
固定ディスク、9e、9fはOリング、9gはダンパー
機構9の蓋体であって、図示されていない止螺子によ
り、補強カバープレート3aの止孔3tを介して固定さ
れる。
【0025】上記の如き構成にあって、重要なことはリ
ンクアーム6の下端部を、回動アーム7における回動基
部7bにあって、連枢軸ピン6bにより枢着する際、そ
の枢着点Pを、どのような位置に選定するかである。そ
こで、先ず図1の如き閉扉状態にあっては、前掲軸ピン
6aとアーム軸7aとを結ぶ軸心垂直線Lに対し、上記
の枢着点Pが扉1e側寄りに連枢されている。この結
果、請求項1のオーバーヘッドドア開閉用ダンパーにあ
っては図1によって理解されるように、圧縮スプリング
4は圧縮状態となっており、これによる復元力によっ
て、リンクアーム6へは下向きの力が作用している。従
って、枢着点Pを介して回動アーム7の回動基部7bに
は、矢印R1 方向への回動力が作用し、この結果、アー
ム部7cは矢印R2 方向へ回動されることとなり、この
ため扉1eは、当該閉扉状態が保持され、不本意に開扉
されてしまうことがない。
【0026】次に、図1の閉扉状態から、扉1eの下部
を持ち、手前側へ引き上げることで開扉動させると、図
2に示す通り枢着点Pは左回動して、遂に上記の軸心垂
直線L上に位置することになり、この開扉初期途上にお
ける枢着点Pの位置が思案点となる。ここから、さらに
開扉させることにより、図3の如き後続開扉状態となる
が、この場合には枢着点Pが前記の軸心垂直線Lよりも
扉1eに対して、反扉側寄りに回動転移することになる
から、圧縮スプリング4の復元力は、前記の矢印R1
は反対の矢印R3 方向へ回動基部7bを回動させること
となり、回動アーム7は矢印R4 の如く、開扉方向への
回動を助勢することとなる。圧縮スプリング4の復元力
を利用して、比較的小さな力により、開扉操作を行い、
扉1eを天板1bの上まで回動収置することができる。
【0027】次に、天板1b上に収置の扉1eを閉扉す
る際には、当該扉1eを手前側へ引き下せばよく、その
後は手動を解除しても扉1eは、その重力によって閉動
し、この際次第に圧縮スプリング4を伸長状態から圧縮
して行くことになるため、閉扉動は、圧縮スプリング4
の弾力による緩衝作用により緩徐に進行し、図1の閉扉
状態に復元して、当該状態が圧縮スプリング4の復元力
にて保持されることになる。
【0028】次に、請求項2にあっては、上記請求項1
の構成に加えて、前記のダンパー機構9が付設されてお
り、この際、図示しないワンウエイクラッチなどによ
り、閉扉動に際してだけ、ダンパー機構9が制動力を発
揮するようにすれば、閉扉状態にあって作用する当該制
動力により、請求項1の場合よりも、さらに緩徐かつ円
滑な閉扉を行うことができる。もちろん、ダンパー機構
9の制動力が開扉時にも、また閉扉時にも発揮されるよ
うにしてもよく、このようにすれば開扉時に、これを助
勢する圧縮スプリング4の復元力が、上記の制動力によ
り抑制されることになるが、全体として開扉の助勢力が
大となるように調整しておけばよく、もちろん、この場
合には、前記の如きワンウエイクラッチは不要となる。
【0029】さらに、請求項3の場合につき説示する
と、請求項1と同じく図1の閉扉状体から図2の思案点
を越えて後続開扉初期状態となり、さらに図3に開示の
後続開扉後期状態までは、枢着点Pが軸心垂直線Lの反
扉側寄りに転移されて、圧縮スプリング4の復元力が開
扉操作を助勢する。しかし、請求項3では前説の如く当
該後続開扉後期状態に達すると、圧縮スプリング4によ
り押下されて来たスプリング保持走行体5が、前記の如
く昇降案内溝条3rにおけるストッパー部3sに衝当
し、このことにより、圧縮スプリング4の復元力は、最
早回動アーム7に対して作用しない状態となる。
【0030】この結果、扉1eは完全に自由な状態とな
るから、図3の状態より扉1eを天板1b側へ押し込ん
で行くことができ、この際、請求項3にあっては前記の
如く、スプリング保持走行体5に縦長溝5gが穿設され
ていることから、図3の状態では、まだ軸ピン6aが縦
長溝5gの上端縁に位置しているが、その後の開扉手動
操作により、当該軸ピン6aは、次第に縦長溝5g内を
降下し、このため図4の如く扉1eを天板1b上に収置
するまで、押し込んで行くことができる。もちろん、こ
の際の押し込みは、インナーレール1gに対して、アウ
ターレール1iがスライドして行くことで許容されるこ
とになる。
【0031】次に、請求項4にあっては、上記請求項3
の構成に前記のダンパー機構9を付加するようにしてい
るから、請求項1の構成にダンパー機構9を付加した請
求項2の場合につき前記した同様の付加的作用が発揮さ
れることになる。
【0032】
【発明の効果】本発明は以上のようにして構成されるも
のであるから、請求項1によるときは、取着ケースを扉
取付体の側板内壁に取り付け、回動アームを扉に枢支す
るだけの作業により、オーバーヘッドドアを円滑に作動
させることができ、従って、取付作業が簡易迅速になし
得ると共に、圧縮スプリング等が露呈しないので、外観
が良好で、しかも使用中に手を挟んでしまうといった危
険がなくなる。
【0033】しかも、本発明では圧縮スプリングの弾力
を、リンク機構を介して回動アームに対する回転力とし
て適切に利用するよう構成してあるから、閉扉状態を保
持させることも、開扉動操作を助勢することも、そして
閉扉動に際しては、これを制動して緩徐な閉扉を行わせ
ることもできる。
【0034】請求項2にあっては、上記請求項1の構成
に、ダンパー機構を適切に付加したので、特に閉扉動に
おける制動力が圧縮スプリングの圧縮力に加算され、円
滑にして緩徐な閉扉動を保証することが可能となる。
【0035】また、請求項3の場合には、扉の後続開扉
後期状態から天板上への収置状態となるまでの間、圧縮
スプリングによる弾力の影響から、扉を完全に解放して
しまう構成としてあるので、扉の押し込み程度を加減し
て天板上に収置することもでき、また、天板上の扉を小
さな力で引き出すことも可能となる。また請求項4で
は、上記請求項3の構成に前掲ダンパー機構を付加した
ものであるから、前記請求項2につき説示したと同様の
付加的な効果を発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るオーバーヘッドドア開閉用ダンパ
ーの使用状態における閉扉時の一部を除去して示した正
面略示図である。
【図2】同上オーバーヘッドドア開閉用ダンパーの使用
状態における後続開扉初期状態の一部を除去して示した
正面略示図である。
【図3】同上オーバーヘッドドア開閉用ダンパーの使用
状態における後続開扉後期状態の一部を除去して示した
正面略示図である。
【図4】同上オーバーヘッドドア開閉用ダンパーの使用
状態における扉の天板収置状態を示した一部除去の正面
略示図である。
【図5】本発明に係るオーバーヘッドドア開閉用ダンパ
ーの一実施例を示した分解斜視説明図である。
【図6】従来のオーバーヘッドドアの一例を示した縦断
面図である。
【符号の説明】
1 オーバーヘッドドア 1a 扉取付体 1b 天板 1e 扉 1j 側板内壁 3 取着ケース 4 圧縮スプリング 5 スプリング保持走行体 5g 縦長溝 6 リンクアーム 6a 軸ピン 6b 連枢軸ピン 7 回動アーム 7a アーム軸 7b 回動基部 7c アーム部 7d 扉開閉用ピン 8 座金 9 ダンパー機構 9a 回動軸 P 枢着点 L 軸心垂直線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05F 1/14 E05F 3/14 E05F 5/00 E05F 11/08 E05F 11/20 E05C 17/04 E05D 15/42

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーバーヘッドドアの扉取付体にあっ
    て、その側板内壁に固定される取着ケースと、この取着
    ケースに昇降動自在にして圧縮スプリングにより下方へ
    の付勢状態で収納されているスプリング保持走行体と、
    このスプリング保持走行体に軸ピンにより回動自在なる
    よう上端部が枢着されているリンクアームと、前記の取
    着ケースにおける下部にアーム軸により回動自在であ
    り、かつ、当該アーム軸の周辺にあって、連枢軸ピンに
    より上記リンクアームの下端部が枢着されている回動基
    部および当該回動基部から延出されて先端部が、オーバ
    ーヘッドドアの扉に取着された座金と扉開閉用ピンにて
    枢着されたアーム部とからなる回動アームとを具備し、
    上記連枢軸ピンによるリンクアームと回動アームの回動
    基部との枢着点位置が、オーバーヘッドドアの閉扉状態
    にあっては、前記軸ピンとアーム軸を結ぶ軸心垂直線よ
    りも扉側寄りであり、開扉初期途上では上記軸心垂直線
    上に転移し、後続開扉状態から扉が扉取付体の天板上に
    回動載置されるまでは、軸心垂直線の反扉側寄りに転移
    するよう選定されていることを特徴とするオーバーヘッ
    ドドア開閉用ダンパー。
  2. 【請求項2】 オーバーヘッドドアの扉取付体にあっ
    て、その側板内壁に固定される取着ケースと、この取着
    ケースに昇降動自在にして圧縮スプリングにより下方へ
    の付勢状態で収納されているスプリング保持走行体と、
    このスプリング保持走行体に軸ピンにより回動自在なる
    よう上端部が枢着されているリンクアームと、前記の取
    着ケースにおける下部にアーム軸により回動自在であ
    り、かつ、当該アーム軸の周辺にあって、連枢軸ピンに
    より上記リンクアームの下端部が枢着されている回動基
    部および当該回動基部から延出されて先端部が、オーバ
    ーヘッドドアの扉に取着された座金と扉開閉用ピンにて
    枢着されたアーム部とからなる回動アームとを具備し、
    上記連枢軸ピンによるリンクアームと回動アームの回動
    基部との枢着点位置が、オーバーヘッドドアの閉扉状態
    にあっては、前記軸ピンとアーム軸を結ぶ軸心垂直線よ
    りも扉側寄りであり、開扉初期途上では上記軸心垂直線
    上に転移し、後続開扉状態から扉が扉取付体の天板上に
    回動載置されるまでは、軸心垂直線の反扉側寄りに転移
    するよう選定され、前記アーム軸は、取着ケースに設け
    られて、扉の閉成方向または開閉各方向へ粘性流体によ
    る制動力をもったダンパー機構の回動軸に連結されてい
    ることを特徴とするオーバーヘッドドア開閉用ダンパ
    ー。
  3. 【請求項3】 オーバーヘッドドアの扉取付体にあっ
    て、その側板内壁に固定される取着ケースと、この取着
    ケースに下降限度を規制されて昇降自在であり、圧縮ス
    プリングにより下方への付勢状態で収納されているスプ
    リング保持走行体と、このスプリング保持走行体に軸ピ
    ンにより回動自在なるよう上端部が枢着されているリン
    クアームと、前記の取着ケースにおける下部にアーム軸
    により回動自在であり、かつ、当該アーム軸の周辺にあ
    って、連枢軸ピンにより上記リンクアームの下端部が枢
    着されている回動基部および当該回動基部から延出され
    て先端部が、オーバーヘッドドアの扉に取着された座金
    と扉開閉用ピンにて枢着されたアーム部とからなる回動
    アームとを具備し、上記連枢軸ピンによるリンクアーム
    と回動アームの回動基部との枢着点位置が、オーバーヘ
    ッドドアの閉扉状態にあっては、前記軸ピンとアーム軸
    を結ぶ軸心垂直線よりも扉側寄りであり、開扉初期途上
    では上記軸心垂直線上に転移し、後続開扉状態から後続
    開扉後期状態までは、軸心垂直線の反扉側寄りに転移す
    るよう選定され、上記後続開扉後期状態から扉が扉取付
    体の天板上に回動載置されるまでは、前記圧縮スプリン
    グが取着ケースにより下降限度を規制されて、扉の手動
    による開動により、前記の軸ピンがそれまでの上位枢着
    位置から、所要長だけの下降を許容する縦長溝が、前記
    スプリング保持走行体に穿設されていることを特徴とす
    るオーバーヘッドドア開閉用ダンパー。
  4. 【請求項4】 オーバーヘッドドアの扉取付体にあっ
    て、その側板内壁に固定される取着ケースと、この取着
    ケースに下降限度を規制されて昇降自在であり、圧縮ス
    プリングにより下方への付勢状態で収納されているスプ
    リング保持走行体と、このスプリング保持走行体に軸ピ
    ンにより回動自在なるよう上端部が枢着されているリン
    クアームと、前記の取着ケースにおける下部にアーム軸
    により回動自在であり、かつ、当該アーム軸の周辺にあ
    って、連枢軸ピンにより上記リンクアームの下端部が枢
    着されている回動基部および当該回動基部から延出され
    て先端部が、オーバーヘッドドアの扉に取着された座金
    と扉開閉用ピンにて枢着されたアーム部とからなる回動
    アームとを具備し、上記連枢軸ピンによるリンクアーム
    と回動アームの回動基部との枢着位置が、オーバーヘッ
    ドドアの閉扉状態にあっては、前記軸ピンとアーム軸を
    結ぶ軸心垂直線よりも扉側寄りであり、開扉初期途上で
    は上記軸心垂直線上に転移し、後続開扉状態から後続開
    扉後期状態までは、軸心垂直線の反扉側寄りに転移する
    よう選定され、上記後続開扉後期状態から扉が取付体の
    天板上に回動載置されるまでは、前記圧縮スプリングが
    取着ケースにより下降限度を規制されて、扉の手動によ
    る開動により、前記の軸ピンがそれまでの上位枢着位置
    から、所要長だけの下降を許容する縦長溝が、前記スプ
    リング保持走行体に穿設され前記アーム軸は、取着ケー
    スに設けられて、扉の閉成方向または開閉各方向へ粘性
    流体による制動力をもったダンパー機構の回動軸に連結
    されていることを特徴とするオーバーヘッドドア開閉用
    ダンパー。
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