JPS60153275A - 映像検波回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は振幅変調された信号を同期検波によって再生す
る如くの検波回路に関するものであり、詳細にはテレビ
ジョン中間周波信号の検波回路に関係するものである。

従来例の構成とその問題点 テレビジョン信号は既知の如く残留側帯波で伝送される
ためにこれを受信し映像信号を再生するための映像検波
回路の一例として第１図に示すような構成の同期検波回
路が用いられている。

図において信号入力端子Ｔ１　には輝度信号、搬送色信
号と走査回路の同期化のために用いる同期信号およびカ
ラー同期信号としてのバースト信号等を含む複合映像信
号の中間周波信号成分が供給され、必要ならば音声中間
周波信号成分も合成されて供給される。中間周波の搬送
波信号発生器１は到来入力信号である映像中間周波信号
の搬送波成分およびその近傍の信号周波数成分に対して
略一定の位相２周波数関係を維持した搬送波信号を発生
するものであって、例えば既知の位相同期ループ（ＰＬ
Ｌ）あるいは水晶振動子等によるフィルタを用いること
により構成される。導線１０゜１１は前記の搬送波信号
発生器の出力信号成分を第１位相比較器２、第２位相比
較器３に夫々供給するが１ｏと１１との間で略９０度の
相対位相差をもっており、第１位相比較器２が同相同期
検波器を、また第２位相比較器３が直交同期検波器を夫
々構成し、ＰＬＬを用いて搬送波信号を再生する場合に
は第２位相比較器３をＰ　Ｌ　Ｌを構成する位相比較器
と共用することもできる。上述の説明より信号出力端子
Ｔ２に複合映像信号が、捷た端子Ｔ３より直交成分とし
て映像信号の高域成分、すなわち輝度信号の高域成分、
搬送色信号成分および第２位相比較器３の２つの入力信
号の間の相対位相差にもとすく直流信号成分とが得られ
、端子Ｔ１　に音声中間周波信号が合成されている場合
にはインターキャリア音声信号がＴ２．Ｔ３の夫々の信
号出力端子に重畳した形で送出される。

上述した既知の構成は最も基本となるものであるが、こ
れらの回路を実用するうえでは検波にともなう妨害信号
成分の発生あるいは中間周波信号の大レベル増幅動作に
生じやすいひずみの発生等より検波動作を低レベルで行
ないその出力である低レベル複合映像信号を増幅するこ
とが有効であることが知られており、従って第１位相検
波器２の出力端と信号出力端子Ｔ２　との間に増幅器（
図示していない）を配置するのが普通である。信号出力
端子Ｔ３の信号は必要に応じてその用途が適宜選択され
るがテレビジョン信号の検波信号を送出するうえでは端
子Ｔ３は必須のものではない。

複合映像信号の規定された振幅範囲を識別することは例
えば直流分を除去した後に再生したり、あるいは自動利
得制御を行なう場合等有効であることが知られているが
既知の構成では同期信号の尖頭値およびペデスタルレベ
ルのみがその基準として利用でき映像信号の白方向の基
準を識別できない欠点をもっている０ さらに前述の如く第１位相検波器の後段に直流結合した
映像増幅器を配置する場合には、カラーバースト信号が
重畳されたペデスタルレベル的カラー位相の基準となる
肌色信号の重畳する輝度レベルが規定された振幅範囲の
中で略７０％も差をもつために映像増幅器の微分位相特
性の影響を受けやすい等の欠点をももっている。

発明の目的 本発明は負方向の振幅基準を示す同期信号の尖頭値と正
方向の振幅基準信号を表わす増白ピーク基準信号とをも
つ映像信号を送出できる映像検波回路を提供することを
第１の目的とする０本発明の第２の目的は複合映像信号
の一部をなすカラーバースト信号が映像検波器に直流結
合された映像増幅器の微分位相、および微分利得によっ
てひずみを受けにくくすることにある。

発明の構成 本発明による映像検波回路では所定のフィルタ手段によ
り到来入力信号である映像中間周波信号の搬送波信号成
分を再生する搬送波信号再生手段を有してなりこの手段
の出力であって相対的に略９０度の位相差をもつ第１，
第２搬送波信号と前記の映像中間周波信号とを夫々位相
検波する第１。

第２位相検波手段を配置してなり、映像検波器を構成す
る第１位相比較器には前記の映像中間周波信号が水平帰
線期間内の同期信号到来期間を除くカラーバースト信号
を含む他の期間を所定の制御信号パルスを用いて供給さ
れる。この信号除去動作によって第２位相比較器は同期
信号成分と走査期間内の輝度信号成分および搬送色信号
成分については既知の映像検波回路と同様の信号を送出
し、カラーバースト期間を含む所定の期間には零キャリ
アレベルに相当する増白ピーク信号パルスを送出し同期
信号と準白ピークパルスとで正および負方向の基準信号
が含まれる映像信号を本発明の検波回路は送出する。ま
た本発明ではカラーバースト信号を前記の第２位相検波
器の出力側に送出するために第２位相検波器には搬送色
信号を含む映像中間周波信号を供給し、この第２位相検
波器の出力よりも少なくともカラーバースト信号を利用
できるように構成される。

実施例の説明 本発明の実施例につき以下図面を参照して説明する。第
２図では信号入力端子Ｔ１に供給された複合映像信号成
分を含む中間周波信号成分が信号除去回路４と第２位相
比較器３とに夫々供給され制御信号入力端子Ｔ４よりの
信号除去のための制御信号によって信号除去回路４は中
間周波信号成分を実質的に除去し、導線４０を介して第
１位相比較器２に信号を供給する。搬送波信号発生器１
は従来例を示した第１図で説明したのと同様に所定のフ
ィルタ手段、例えば位相同期ループ（ＰＬＬ）あるいは
水晶振動子等を用いた搬送波信号再生回路を含むもので
あって導線１ｏと１１との間で略９０度の位相差を与え
てなり導線４０の中間周波信号の搬送波信号の搬送波成
分と１０の搬送波信号とは実効的に略同相となるように
設定される。

第１位相検波器２は既知の映像同期検波器が出力する信
号波形と異なり第６図で示すように同期信号■ｓ１．輝
度信号ｖｓ２．搬送色信号”３３　および信号除去回路
４によって中間周波信号を除去すえことによって新たに
附加されたパルス信号■ｓ４とを有したものとなる。パ
ルス信号Ｖｓ４は振幅変調信号の搬送波が零に相当する
レベルであ。、テレビジョン映像信号の規定された白ピ
ーク値１００のレベルを超えおよそ１２０のレベルを生
じ従ってこれを増白ピーク信号と呼ぶことにする。この
信号■ｓ４が位相検波器２の出力に生−しる期間は第６
図で示した波形ではカラーバースト信号の到来期間を含
んでおυ、従って信号比カ端子Ｔ２Ｋｉｄカラーバース
ト信号を除去し、増白ピーク信号が加えられた複合映像
信号が送出される。第２位相検波器３は中間周波信号を
導線１１よりの再生搬送波信号により略直交した位相軸
で検波し、少なくとも中間周波信号に含捷れる搬送色信
号成分は片側帯波に設定されているため、その出方すな
わち信号出力端子Ｔ３に第６図に示すようなカラーバー
スト信号ｖｓＢ　と搬送色信号■ｓ７３および輝度信号
の高域成分等を含む信号を送出する。もし信号入力端子
Ｔ１の中間周波信号が映像信号成分のみでなく音声中間
周波信号を含んでいるならば信号出力端子Ｔ３にはイン
ターキャリア音声信号も送出され、これをテレビジョン
音声信号として利用することができる。

上述した本発明の実施例より明らかなように搬送色信号
および必要に応じてインターキャリア音声信号が信号出
力端子Ｔ３に送出される信号成分の中より、また少なく
とも輝度信号成分が端子Ｔ２に送出される信号成分の中
より得ることができるがこのような利用方法に本発明は
限定されるものではない。

例えば第３図に示すように信号抜き取り回路６を配置し
第２位相検波器３の出力信号成分の中よりカラーバース
ト信号を制御信号を用いて抜き取り、これを信号出力端
子Ｔ２より送出される複合映像信号の走査期間に含まれ
る搬送色信号を位相検波して色差信号を得るための基準
信号として利用することができる。この場合端子Ｔ３　
より得られるカラーバースト信号と端子Ｔ２の中より得
られる搬送色信号とはその相対位相が規定された位相関
係より略９０度異なるが、テレビジョン信号処理の中で
は色復調位相軸が正あるいは負方向に略９０度シフトす
るのみであるから実用上の問題は生じなく、むしろ既知
のようなＮＴＳＣ方式においては受信機では色相調整の
ために搬送色信号を位相検波するための同期搬送波を規
定の位相より正および負方向に移相する機能を必要とす
るのでこのようなことに対しては好適ともなり得る。言
うまでもなく制御信号入力端子Ｔ４よりの信号を信号除
去回路４および信号抜き取り回路５に対する共通のもの
として用いているが本発明を実施するうえでは独立の制
御信号としてもよく必要に応じて適宜選択することがで
きよう。

第４図は本発明を実施するうえで特に集積回路の形態で
構成する場合に好適な実施例を示したものである。この
実施例においては信号抜き取り回路５の出力に含まれる
カラーバースト信号を略９゜度移相器６によって移相し
、この信号を直流的、あるいは交流的に合成器７の一方
の入力端子に結合し、他方の入力端子に第１位相検波器
２の出力信号を供給し、合成器７の出力を増幅器８を介
して信号出力端子Ｔ２に送出することを示している。

前記の移相器６は端子Ｔ２より送出されるカラーバース
ト信号と搬送色信号との相対位相が規定の関係より正あ
るいは負方向に陸９０度のシフトが許容されるならばこ
れを省略することができる。

第１位相検波器２の信号動作レベルを低くし、低レベル
の出力複合映像信号を増幅器８によって所望の振幅に増
大することは従来例の説明で述べたような種々の利点を
もっているが、一方この増幅器の微分位相、あるいは微
分利得特性によって搬送色信号成分がひずみを受けやす
いことが知られている。この中で実用上策も大きい問題
はカラーバースト信号と肌色信号との相対位相がひずみ
を受けることであり、これは例えば搬送の色信号処理回
路が映像検波回路の出力信号と他の系統よりの複合映像
信号との両方を受けることができるように構成された受
信機でしばしば問題となることである。このことに対し
て合成器７の出力信号は第６図で示した複合映像信号内
の増白ピーク信号”８４　部分に第６図のカラーバース
ト信号”ＳＢがが合成されたものとなる。肌色に相当す
る搬送色信号は第６図で示す輝度信号で７０のレベルの
ｖｓ３であるから増白ピーク信号■ｓ４　に重畳したカ
ラーバースト信号との間のレベル差は略５０である。通
常はカラーバースト信号は００レベルに重畳するから肌
色の搬送色信号との間のレベル差は７０であるので第４
図の実施例によりレベル差が減じられる。増幅器８は実
際には微分位相特性等が輝度信号振幅の増大にともなっ
て急激に劣化し、映像検波および増幅処理系においては
複合映像信号の同期信号側が振幅の増大方向となるので
本発明では前記のレベル差の減少分以上に増幅器の非直
線ひずみの影響を減じることができる。

上述した実施例によって本発明が何ら限定されることは
なく種々の変形、応用が可能である。例えば搬送波信号
再生手段が既知の位相同期ループを利用する如くのもの
であれば第２位相検波器３を位相同期ループを構成する
位相比較器と共用することはもちろん可能である。本発
明の特徴である増白ピーク信号をカラーバースト到来期
間を含む部分に挿入して複合映像信号となし、少なくと
も中間周波信号を直角位相検波した出力の中よりカラー
バースト信号成分を利用することを含むならば本発明の
利点を何ら損なうことはない０発明の効果 本発明による映像検波回路では規定された範囲を略々示
す正および負方向のノくルスを有した複合映像信号を送
出でき、またカラーバースト信号も所定の出力方法によ
って得ることができるために映像信号の直流分を一旦除
去した後に再生し、例えば自動利得制御等の信号処理を
行なうことが容易に実現できるなどの工業価値が犬であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は既知の映像検波回路の一例を示す回路図、第２
図〜第４図は本発明の一実施例における映像検波回路を
示すプロ・ｙり図、第６図および第６図は本発明に用い
るための信号波形図である。 １・・・・・・搬送波信号発生器、２，３・・・・・・
位相比較器、４・・・・・・信号除去回路、６・・・・
・・信号抜取回路、６・・・・・・移相器、７・・・・
・・合成器。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名第１
図 ２ ／ 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 少なくとも輝度信号、搬送色信号を含む残留側帯波テレ
   ビジョン中間周波信号の検波回路であって、所定の搬送
   波信号再生手段を有し、前記搬送波信号再生手段の出力
   と前記のテレビジョン中間周波信号とを所定の相対位相
   差を与えて位相検波する第１位相検波手段と、前記テレ
   ビジョン中間周波信号と前記搬送波再生手段の出力とを
   略同相（○もしくは１８０度の相対位相差）で位相検波
   する第２位相検波手段と、前記テレビジョン中間周波信
   号を前記第２位相検波手段に供給するに際して、少なく
   とも水平帰線期間内の同期信号到来期間を除くカラーバ
   ースト信号を含む他の期間を所定の制御信号を用いて除
   去する信号除去手段とを少なくとも有してなり、前記の
   第２位相検波手段が正方向および負方向の夫々に対する
   最大基準信号を含む複合映像信号を、壕だ前記第１位相
   検波手段が少なくともカラーバースト信号成分を発生し
   てなる映像検波回路。