JPS6015048Y2 - 室内空気調和用配風装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ダクトを使用しないで調整空気を室内の要所
に配風する室内空気調和用配風装置に関する。

従来、室内の冷暖房等の空気調整にあっては空調器から
の調整空気を室内の要所に配風するのにダクト配管を通
して室内の要所に配風する手段が一般的であるが、これ
だと床天井のように蔽われた天井裏空間のない構造の室
にあっては天井に配されたダクトが露出したままだと、
外観上美感を損なう等居住性が悪（、これを隠蔽するた
め新しく天井を設ける等の余分な工事と経費を要したり
天井納まりが悪い場合等の困難さ等が付随していたのが
実情であり、天井の低い室ではダクト施工が不可能であ
り、ダクト内を通すため調和空気の損失がある等の欠点
があったものである。

そこで本考案は上述の点に着目して為されたものであり
、送風ダクトを設けることなく調整空気を室内の要所に
配風することを目的としたものでその要旨とするところ
は室内の天井に沿って複数方向に分配送風する主分配送
風器と、該主分配送風器と離隔して配設され、その主分
配送風器からの空気を増速し天井に沿って１もしくは複
数方向に吹出すとともに一部の空気を室内へ拡散送風す
る中継分配送風器と、該中継および前記主両分配送風器
と離隔して配設され、前記いづれかの分配送風器からの
空気を室内に拡散送風する末端送風器とからなる室内空
気調和用配風装置に存する。

以下本考案の実施の一例を図面に従って詳細に説明する
こととする。

図中Ａは主分配送風器であり、送風器本体１の送風側に
３方向に分岐して突設された吹出しノズル３，３．３と
その分岐口には風量調整ダンパー５．５．５が備えられ
、前記吹出しノズル３゜３．３には夫々整流板４．４．
４が内設され、吸入側は連結筒６で空調器Ｇに連結され
ているものである。

又、前記主分配送風器Ａから離隔し、かつ前記吹出しノ
ズル３． ３． ３から整流されて吹出された送風を効
率よく受けるに適当な位置に中継分配送風器Ｂ、Ｃ，Ｄ
が夫々配されており、各中継分配送風器はその吸入側に
外方向にスカート状に開口した吸入口８，８．８と、そ
の送風側には室内方向に突設した室内拡散送風用の吹出
しノズル１１．１１．’１１と、更に中継増速しで送風
する目的方向に突設した吹出しノズル９を中継分配送風
器Ｂ、Ｃは各１つＤは２つ設けたものである。

尚、前記中継送風用吹出しノズル９ならびに室内拡散送
風用吹出しノズル１１には夫々整流板１０，１２が内設
されているものであり、各中継分配送風器Ｂ、 Ｃ，Ｄ
内には風量調整ダンパー１３が設けられ、それによって
室内方向への風量と中継方向への風量とを調整できるも
のである。

又、中継分配送風器りの２つの中継送風用吹出しノズル
のうちの１つは更にもう一つの中継分配送風器Ｅに向け
て送風するためのものであり、該中継分配送風器Ｅは前
記中継分配送風器Ｂ、Ｃと同様の構造機能を有するもの
である。

前記各中継分配送風器から更に離隔した室内各要所に該
中継分配送風器からの送風を受ける末端送風器Ｆが前記
中継送風用吹出しノズルに対応して配され、各末端送風
器Ｆ、 Ｆ、 Ｆ、 Ｆはその吸入側に該各中継分配送
風用吹出しノズルからの送風を効率よく吸入するための
外方向にスカート状に開口した吸入口８と、その送風側
に室内方向に突設した室内拡散送風用吹出しノズル１１
とを夫々備え、該吹出しノズル１１は夫々に整流板１２
を有しているものである。

前記各送風器の吹出しノズルおよび吸入口はその首部で
若干の回転を可能とし、吹出し方向および吸入方向の調
整を可能にしたものである。

また、上述のように構成された各送風器は天井に固設さ
れたＣ型チャンネル等のレール内を自由に移動でき、か
つ水平および垂直方向への若干の移動調整が可能な取付
具によって配されるもので必要に応じて移動調節の上固
定できるものである。

尚、中継分配送風器Ｂ、 Ｃ，Ｅおよび末端送風器Ｆは
その同一名称部分が第４図および第５図に示す中継分配
送風器りと同一のものであるので概略図をもって示すこ
ととしたものである。

本考案に係る室内空気調和用配風装置は上述のように構
成され、配風ダクトを設けなくとも前記主分配送風器、
各中継分配送風器および各末端送風器を天井に配するこ
とによって室内の要所に調整空気を配風できるのでダク
ト配管おける難点すなわち天井納まりの困難性や善感を
損ねるダクトを隠蔽するための天井工事がなくなるとも
に室内空間内を配風されるため熱損失等の調整空気の損
失が減少し、かつ１部の送風器の運転を停止した室内の
１部のみの空気調和も可能となったものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施の一例を示すもので第１図はその概
略平面図、第２図は同主分配送風器の平断面図、第３図
は同縦断面図、第４図は同中継分配送風器りの平断面図
、第５図は同縦断面図である。 Ａ・・・・・・主分配送風器、Ｂ、Ｃ，Ｄ、Ｅ・・・・
・・中継分配送風器、Ｆ・・・・・・末端送風器、Ｇ・
・・・・・空調器、Ｈ・・・・・・室内壁面、２・・・
・・・電動ファン、３，９・・・・・・吹出しノズル、
４，１０．１２・・・・・・整流板、５゜１３．１４・
・・・・・風量調整ダンパー、６・・・・・・連結筒、
訃・・・・・吸入口、１１・・・・・・室内拡散送風用
吹出しノズル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 室内の天井に沿って複数方向に分配送風する主分配送風
   器と、該主分配送風器と離隔して配設され、その主分配
   送風器からの空気を増速し天井に沿って１もしくは複数
   方向に吹出すとともに一部の空気を室内へ拡散送風する
   中継分配送風器と、該中継および前記主両分配送風器と
   離隔して配設され、前記いづれかの分配送風器からの空
   気を室内に拡散送風する末端送風器とからなる室内空気
   調和用配風装置。