JPS6014837B2 - 2相ステンレス鋼における耐応力腐食割れ処理方法 - Google Patents

2相ステンレス鋼における耐応力腐食割れ処理方法

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JPS6014837B2
JPS6014837B2 JP2830078A JP2830078A JPS6014837B2 JP S6014837 B2 JPS6014837 B2 JP S6014837B2 JP 2830078 A JP2830078 A JP 2830078A JP 2830078 A JP2830078 A JP 2830078A JP S6014837 B2 JPS6014837 B2 JP S6014837B2
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JP
Japan
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stainless steel
corrosion cracking
stress corrosion
duplex stainless
treatment method
Prior art date
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Expired
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JP2830078A
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JPS54121245A (en
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庄太郎 溝淵
勝美 佐々木
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Ebara Corp
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Ebara Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、オーステナィトとフェライトの2相ステン
レス鋼における耐応力腐食割れ処理方法に関するもので
ある。
一般に、ステンレス鋼は、耐食性に勝れているので多く
の分野に使用されているが、ステンレス鋼は塩素イオン
を含む水溶液中において、応力腐、食割れを生ずるとい
う問題がある。
従来、上記問題点を改善する為に、ステンレス綱目身を
改質したり、または、亀気イb学的な方面から例えば、
ステンレス鋼に陰極電流を流して耐応力腐食割れ性を改
善すること等が行なわれている。
最近、耐応力腐食割れステンレス鋼として、組織の一部
をフェライトにした、オーステナィトとフェライトとか
らなるステンレス鋼(以下、2相ステンレス鋼と云う)
が多く使用されているが、この鋼種も高応力下では簡単
に破壊してしまう。
一方、オーステナィト系ステンレス鋼では、陰極電流を
流せば、一般の応力腐食割れを防止できることはよく知
られるところであるが、この場合には、常時陰極電流を
流さねばならず、この電流を中断し自然電位とすると直
ちに応力腐食割れが起り、寿命は陰極電流を流した期間
だけしか延びない。本願発明者は、上述のような観点か
ら2相ステンレス鋼に着目し、寿命を延ばすべく種々研
究を重ねた結果、2相ステンレス鋼はオーステナイト鋼
と異なる挙動を有することを見し、出した。
すなわち、腐食環境下におかれた初期の段階で、2相ス
テンレス鍵に微小の陰極電流を流せば、その後、自然電
位にしても殆んど応力腐食割れ性は示さず、2相ステン
レス鋼の寿命が著しく延びるという知見を得たのである
。この発明は、上記知見に基づきなされたものであって
、塩素イオンを含む水溶液中において、2相ステンレス
鋼に5〜lowAの陰極電流を流し、この後、前記陰極
電流の通電を停止することによって、前記2相ステンレ
ス鋼の表面に耐応力腐食割れ性を有する皮膜を形成せし
め、これにより、2相ステンレス鋼の寿命を無処理のも
のと比し大幅に延ばしたことに特徴を有する。
第1表には、2相ステンレス鋼に対して種々の大きさの
陰極電流を負荷応力一定として流した場合の破断時間の
試験結果が通電後酸洗浄した試験結果とあわせて示され
ている。
第 1 表 なお、このときの試験は、Cて:25%、Ni:5%、
Mo:1.5%、C:0.03%、残りFeを主成分と
する2相ステンレス鋼を、42%MgC12の沸騰液を
入れた通常用いられている単藤引張型の応力腐食割れ試
験装置にかけて行なったものである。
第1表から明らかなように、無処理(陰極電流の通電な
し)の2相ステンレス鋼(試験例1)は、2時間以下で
被断しているのに対して、陰極電流を通電した2相ステ
ンレス鋼(試験例2〜6)は、処理後(通電停止後)、
2時間以上経過しても彼断しないことがわかる。特に、
5mAおよび10肌Aの陰極電流を5分間通電した、本
発明実施例にかかる2相ステンレス鋼(試験例4、5、
6)は、2相ステンレス鋼表面に、Fe、Cr、Ni等
の酸化物からなる耐応力腐食割れ性を有する不動態化皮
膜が形成された結果、処理後(通電停止後)、10岬時
間経過しても破断しないことがわかり、また、5のAの
陰極電流を5分間通電した場合には、通電処理後、酸洗
浄処理を施しても極めて長時間彼断しないこともわかる
。従って、この発明においては、陰極電流の下限を5の
Aとした。陰極電流が10のAを越えても、破断時間は
変らないことが明らかとなった。従って、この発明にお
いては、陰極電流の上限を10のAとした。第1図には
、実施例として、この発明の方法により、5のA/地の
陰極電流を5分間、上記成分からなる2相ステンレス鋼
に流したときの負荷応力と破断時間との関係と、比較例
として、無処理の2相ステンレス鋼及びオーステナィト
系ステンoレス鋼とにおける負荷応力と被断時間との関
係が合わせて示されている。
第1図から明らかなように、この発明の実施例では、耐
応力腐食割れ下限応力値が50kgf′めであるのに対
して、無処理の2相ステンレス鋼では、夕21k9リめ
であり、また、オーステナイト系ステンレス鋼では、1
0kgf/めであることから、この発明の方法により処
理を施こせば、2相ステンレス鋼に極めて高い耐応力腐
食割れ性を付与できることがわかる。
o 以上説明したように、この発明によれば、塩素イオ
ンを含む水溶液中において、2相ステンレス鋼に5〜1
0肌Aの範囲の陰極電流を流すことにより、2相ステン
レス鋼に耐応力腐食割れ性を有する皮膜が形成される結
果、その後、通電を停止しても無処理のものに比べ著し
く寿命を延ばすことができるという極めて有用な効果が
もたらされる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、無処理の2相ステンレス鋼とオーステナィト
系ステンレス鋼及びこの発明の方法により処理を施した
2相ステンレス鋼において、負荷応力と破断時間との関
係を示す図である。 第1図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 塩素イオンを含む水溶液中において、オーステナイ
    トとフエライトとからなる2相ステンレス鋼に5〜10
    mAの範囲の陰極電流を流し、この後、前記陰極電流の
    通電を停止することによって、前記2相ステンレス鋼の
    表面に耐応力腐食割れ性を有する皮膜を形成させること
    を特徴とする2相ステンレス鋼における耐応力腐食割れ
    処理方法。
JP2830078A 1978-03-14 1978-03-14 2相ステンレス鋼における耐応力腐食割れ処理方法 Expired JPS6014837B2 (ja)

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JPS54121245A JPS54121245A (en) 1979-09-20
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6379151U (ja) * 1987-10-30 1988-05-25
JPS6379152U (ja) * 1987-10-30 1988-05-25
JPH0239732Y2 (ja) * 1985-01-29 1990-10-24
WO2001088224A1 (en) * 1999-12-30 2001-11-22 Opp Petroquímica S.A. Cathode for electrolytic cells and use of same

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