JPS6014793Y2 - 耐食性ハンガ−ロ−プ - Google Patents

耐食性ハンガ−ロ−プ

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Publication number
JPS6014793Y2
JPS6014793Y2 JP13770181U JP13770181U JPS6014793Y2 JP S6014793 Y2 JPS6014793 Y2 JP S6014793Y2 JP 13770181 U JP13770181 U JP 13770181U JP 13770181 U JP13770181 U JP 13770181U JP S6014793 Y2 JPS6014793 Y2 JP S6014793Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rope
corrosion
zinc
hanger
hanger rope
Prior art date
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Expired
Application number
JP13770181U
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English (en)
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JPS5842199U (ja
Inventor
義之 平方
則行 佐藤
Original Assignee
三井金属鉱業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は橋梁、特に吊り橋に使用するのに適する補強用
防錆ハンガーロープに関し、さらに詳しくは橋梁上弦材
との組み付けに用いても腐食による損傷が大巾に低減さ
れる耐食性ハンガーロープに関するものである。
ハンガーロープを橋梁上弦材に組み付けた場合、組み付
は部以外の71ンガ一ロープ部分は、使用中必要に応じ
て再塗装等の防食処理が容易であるが、一方組み付は部
内のハンガーロープ部分は、架橋後の補修が困難であり
、該組み付は部内のロープ部分と上弦材との隙間に海塩
物質を含んだ雨水等の水分がロープを伝わって侵入し水
溜めとなり、ある時は強い太陽に照りつけられる等熱し
い乾湿繰返しの腐食環境にさらされる。
このため従来のロープは亜鉛メッキまたは亜鉛メッキ下
地に防錆塗料を塗布しているが、メッキや塗料の膜厚が
薄くせいぜい数百μであることおよび補修難等から5〜
7年ならともかく、2CR−以上の長期にわたってロー
プを腐食から保護することは実際上不可能に近い。
腐食は水分の存在下における電池作用にもとすく電気化
学的反応によって起るものである。
この電池作用を逆に利用して防食を行うのが電気防食で
あり被防食金属体を陰極にしそれより卑な電位を有する
金属を陽極として電池を構成させる防食法である。
この場合陽極となる金属は被防食体に防食電流を供給す
る役目を果すためそれ自身は消耗していく。
鉄鋼構造物の水中の防食に亜鉛、アルミニウムおよびこ
れらの合金が陽極金属体として広く使用されているのは
上記の理由にもとづくものである。
吊り橋等の橋梁補強用ハンガーロープはその大半が鉄鋼
から作られて居り、亜鉛メッキが主として施されている
のは亜鉛による被覆(主として亜鉛表面に形成される酸
化物)と水分が存在する場合の電気防食作用にもとづく
ものである。
しかし、亜鉛メッキが施されているとはいえ、膜厚は薄
く水分存在下では消耗も著しく橋梁のハンガーロープの
如く海塩粒子を含む水分と烈しい乾湿繰返しの環境では
長期の防食はのぞみ得ない。
本考案の目的は長期にわたってハンガーロープの腐食か
ら保護することを目的としてより効果的な耐食性を付加
したハンガーロープを提供することである。
すなわち、本考案の骨子は、防錆パテを被覆しその上に
薄板亜鉛陽極で被覆し、被覆による腐食媒体とハンガー
ロープとの遮蔽効果に加えて亜鉛による電気防食効果を
加させたことを特徴とじた鉄鋼製の耐食性ハンガーロー
プである。
本考案を実施例を用いて更にくわしく説明する。
第1図は吊橋におけるノ)ンガーロープの使用状態を示
したものであり、第2図は本考案のノ)ンガー〇−プを
橋梁の上弦材に組み付けた状態(第1図中、Aは組み付
は部を示す)を示すもので、1はハンガーロープ、3は
薄板亜鉛陽極(被覆材)、4はハンガーロープ1と亜鉛
板被覆材との接続用電線、5はロープで上弦材を吊るた
めのクランプメタル、6はロープのはみ出しを止めるノ
\ンガーカラー、7は雨水よけ亜鉛ブロック、および8
は上弦材である。
第3A図および第3B図は本考案の耐食性ハンガーロー
プであり、1,3゜4および5はそれぞれ上記に述べた
とおりのものであるが2はパテ状防錆剤である。
さらに詳しく述べると、1はハンガーロープで、通常、
断面は六角形状であり、各心線は亜鉛メッキ線である。
2はパテ状の防錆剤で表面活性剤と粘着剤からなり耐水
性を有し1〜5TrgIt厚(好ましくは2〜3鴫厚)
に塗布され、その上に0.3〜6rIr!n厚(好まし
くは0.5〜4mm厚)の薄板亜鉛陽極3が被覆される
薄板亜鉛陽極3は適当な手段たとえば接続用電線4を利
用してロープとの電気的接続を行う。
本考案の耐食性ハンガーロープは、ロープをつたわって
雨水等の水が溜ったり結露を防ぐとともに水が溜っても
薄板亜鉛陽極とロープの鉄鋼との間に電池が形成され、
亜鉛が陽極となってロープの表面に電流が流入する。
その結果、鉄鋼ロープの腐食が抑制され錆の発生を阻止
する。
亜鉛メッキ被覆による錆の防食は主として亜鉛の使用環
境中でその表面に形成される塩基性炭酸亜鉛による環境
保護作用にある。
メッキ被覆による防食作用が主体であるならばメッキ被
覆厚さがせいぜい数百μであるから錆の抑制作用は短期
間のうちに失なわれてしまう。
しかし本考案の薄板亜鉛陽極を被覆することによって亜
鉛による被覆効果に加え電気化学的防食作用もメッキ被
覆厚さに比して数倍乃至十数倍であるから充分長期にわ
たって効果を発揮させることができる。
これに加えて薄板亜鉛陽極は加工性、可撓性に優れるた
め工場あるいは現地においてもハンガーロープの形状に
合わせて(例えば円形、角形、多角形状等)被覆施工が
可能である。
本考案の防錆パテと薄板亜鉛陽極を組合せたハンガーロ
ープは従来のハンガーロープに比して耐食性を一段と向
上させたものであり、長期にわたって吊り橋の安全性を
確保できるものでその工業的経済的価値は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は吊橋におけるハンガーロープの使用状態、第2
図は本考案のハンガーロープを橋梁の上弦材に組み付け
た状態、ならびに第3A図は本考案の耐食性ハンガーロ
ープの縦断面および第3B図はその横断面、をそれぞれ
示す。 1・・・・・・ハンガーロープ、2・・・・・・パテ状
防錆剤、3・・・・・・薄板亜鉛陽極(被覆剤)、4・
・・・・・接続用電線。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 実質的に鉄鋼製ロープを防錆パテで被覆し、その上を薄
    板亜鉛陽極で保護し、被覆効果と亜鉛による電気防食効
    果を兼ね備えた耐食性ノ\ンガーロ−プ。
JP13770181U 1981-09-18 1981-09-18 耐食性ハンガ−ロ−プ Expired JPS6014793Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP13770181U JPS6014793Y2 (ja) 1981-09-18 1981-09-18 耐食性ハンガ−ロ−プ

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JPS5842199U JPS5842199U (ja) 1983-03-19
JPS6014793Y2 true JPS6014793Y2 (ja) 1985-05-10

Family

ID=29930957

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