JPS60147193A - 剥離現像方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は印刷回路等の製造の用に供される剥離現像方
法に関するものである。

印刷回路の製造等のために、画像形成用基板の表面にポ
リエステル製透明支持体とこの支持採土に被着された光
重ｒ性組成物層とからなる画像形成材料の上記光重合性
組成物層側を粘着し、この光重合性組成物層を画像状に
露光して硬化領域を形成して、さらに必要に応じて上記
画像形成材料を加熱した後、上記支持体を基板から剥離
して該基板上に画像状のレジストを形成する画像形成手
段がすでに案出されている。

一方、上記のような剥離現像型の画像形成材の剥離方法
、も種々提案されている。その１つの方法として、この
出願人は、すでに連続した１】狭の粘着テープを露光し
た画像形成材料の支持体のコーナ一部から支持体上に次
々に押圧しながら順次上記のコーナ一部から引き離すこ
とにより、連続した粘着テープと支持体を一体として基
板から剥離する方法を提案している。

第１図は上記の方法に係る剥離現像方法の構成図であり
、同図において、１は基板、２は基板１の主面に転着さ
れた画像形成材料層で、これは光重合性組成物層３とポ
リエステル製透明支持体４とからなる。５は圧着・剥離
ロール、６はニップロールで、上記圧着・剥離ロール５
の周面に沿って送られる粘着テープ７を介して上記基板
１から光重合性組成物層３における未露光部３ｂととも
に支持体４を引き剥すようになっている。８および９は
それぞれ上記粘着テープ７を構成するベースフィルムお
よび粘着層である。

上記の方法は中挟の粘着テープを使用するため経済的で
ありかつ支持体のコーナ一部から剥離していくため均一
な速度で剥離が可能で鮮明な画像が得られるという利点
を有する。しかしながら、上記の方法では［１］狭の粘
着テープを使用しているため、この粘着テープのポリエ
ステル製の透明支持体に対する接着力が不充分で剥離操
作時に上記支持体より粘着テープが剥がれて剥離現像を
し損じる場合があるという欠点がある。

そこで、この発明者′らは、上記欠点を解消するために
鋭意検討した結果、この発明をなすに至った。すなわち
、この発明は、画像を形成すべき基板の表面に、ポリエ
ステル製の透明支持体および光重合性組成物層からなる
画像形成材料を積層し、パターン状の露光を行なった後
、非粘着のポリエステル製キャリアテープを基板のコー
ナ一部にかかるように配設するとともに、このキャリア
テープを上記支持体における基板コーナ一部に対応する
箇所に対して熱可塑性ポリエステル樹脂を介して加熱圧
着し、ついでこの非粘着のポリエステル製キャリアテー
プを巻き取ることにより、該キャリアテープとともに上
記支持体と未露光の光重合性組成物層を基板より剥離し
、露光された光重合性組成物層を」二記基板に残存させ
ることを特徴とする剥離現像方法に係るものである。

この発明の方法によれば、ポリエステル製の透明支持体
と非粘着のポリエステル製キャリアテープとがこの支持
体における基板コーナ一部に対応する箇所で熱可塑性ポ
リエステル樹脂を介して強　′固に接着しているため、
剥離操作時に上記キャリアテープが上記支持体から剥が
れて剥離現像をし損じるということがない。

第２図はこの発明に係る剥離現像方法が適用された剥離
現像装置の一例を示すものである。同図において、１は
画像形成用基板、２は上記基板１主面に接着された画像
形成材料層であり、光重合性組成物層３およびこの光重
合性組成物層３を支持するフィルム状のポリエステル製
透明支持体４からなる。１０および６はそれぞれ供給ロ
ールＭと巻込ロールＮとの間に位置して転接する加熱圧
着・剥離用ロールおよびニップロールである。１１は非
粘着のポリエステル製キャリアテープであり、このキャ
リアテープ１１は供給ロールＭの巻回体から繰り出され
て巻込ロールＮ側に巻き取られるようになっている。１
２はキャリアテープ１１と支持体４とを接着している熱
可塑性ポリエステル樹脂である。

上記加熱圧着・剥離用ロール■０とニップロール６とに
対して、画像形成材料２が積層され露光を終えた基板１
を、第３図のようにそのコーナ一部分１ａが非粘着のポ
リエステル製キャリアテープ１１をセットした位置に当
たるように挿入すると、支持体４に上記キャリアテープ
１１が熱可塑性ポリエステル樹脂］２を介して加熱圧着
され、引続いてキャリアテープ１１に引張られた支持体
４が未露光の光重合性組成物層３ｂ吉ともにコーナ一部
から基板１より引き剥がされ始める。この引き剥がされ
始めた支持体４および光重合性組成物層３の未露光部３
ｂは、前方の加熱圧着・剥離用ロール】０とニップロー
ル６により挾持され、順次引き剥がされて剥離現像が完
了する。

第４図はこの発明の剥離現像方法が適用された剥離現像
装置の他の例を示すもので、同図において、１，２，３
．３ａ、３ｂ、４，１１．１２は第２図に示す符号と同
じものを示す。１３は剥離用ロール、Ｎは巻込ロールで
ある。この装置の場合には、画像形成材料２が積層され
露光を終えた基板１のコーナ一部におけるポリエステル
製の透明支持体４にあらかじめ非粘着のポリエステル製
キャリアテープ１１の片端を熱可塑性ポリエステル樹脂
１２を介して加熱圧着しておき、次いでこのキャリアテ
ープ１１を剥離用ロール１３を通して巻込、ロールＮに
より巻き上げることにより、キャリアテープ１１に引張
られた支持体４が未露光の光重合性組成物層３１〕とと
もにコーナ一部から基板１より順次引き剥がされて剥離
現像が完了する。

この装置の場合には、１３が単に剥離用ロールであるが
、これを加熱圧着・剥離用ロールで置きかえて上記加熱
圧着をこのロールを通して行なってもよい。

上記のように、この発明の方法では、コーナ一部から剥
離を開始さぜるため、ｒｌＪの狭い非粘着のポリエステ
ル製キャリアテープ１１が使用でき、剥離現像が経済的
に実施できるうえ、剥離部分にずれが生じるおそれがな
いため均一な速度で剥離が進行して鮮明な画像が得られ
る。

とくに、上記ポリエステル族の透明支持体４に対して非
粘着のポリエステル製キャリアテープ１１と熱可塑性ポ
リエステル樹脂１２とを組み合わせ使用する構成により
、上記支持体４と上記キャリアテープ１１とが強固に接
着するため、剥離操作時に上記キャリアテープ１１が上
記支持体４から剥がれて剥離現像をし損じるということ
がない。

また、上記構成により、第５図に示すようなスルーポー
ル部］４を有する基板に適用した場合でも、上記スルー
ホール部をテントした光重合性組成物層の露光部３　ａ
’が剥離操作時に引き剥がされたすすることがない。

すなわち、第１図に示すような従来方法では、スルーホ
ール部を有する基板の場合に、剥離時において、支持体
４０基板に対する剥離力は光重合性組成物層３の露光部
３ａと未露光部３　ｂとの基板１に対する接着力の差に
よって変化する。この剥離力が急に大きくなると、圧着
・剥離ロール５とニップロール６との間で上記粘着テー
プ７がスリップを起こす。このため第１図に示すように
粘着テープ７とこれに粘着された支持体４にたるみ部分
が生じ、上記支持体４は上記圧着・剥離ロー／ｕ５．（
７）周面に沿わなくなる・Ｃ場合・上記支持　２体４等
の剥離角度は上記粘着テープ７の厚みや剛性などによっ
て決定され、したがって上記支持体４等は第１図に示す
ように非常に小さい角度αで剥がされることになる。

上記剥離角度が非常に小さくなると、第６図に示すよう
なスルーホール部１４を有する基板１において上述の剥
離現像を行なう場合、光重合性組成物層３における露光
部３ａからの上記支持体４の剥離が剥離進行方向におい
である程度のｒｉｗをもっこ、とになり、支持体４とと
もに上記露光部３ａにも大きな引張り力が付与される。

このため第７図のように上記スルーポール部１４上に載
置状態で基板１には密着していない露光部３　ａ’が上
記支持体４とともに引き剥がされてしまうことになる。

これに対して、この発明の方法では、キャリアテープ１
１と支持体４とは基板コーナ一部に対応する箇所でのみ
熱可塑性ポリエステル樹脂１２を介して強固に接着して
いるから上記キャリアテープ１１の厚みや剛性に左右さ
れなくなる。したがって支持体４の剥離は第５図に示す
ように大きな角度βのもとで、該支持体４の引き上げ力
だけで行なわれる。

このため、スルーホール部１４を有する基板１に適用し
た場合、支持体４の剥離が第５図に示すように剥離進行
方向において線接触状態で行なわれ、上側への引張り力
は従来に比して小さくなる。

したがって、スルーホール部１４に対応する露光部３ａ
′が支持体４とともに引き剥がされることが抑制される
ことになる。

この発明で用いられる非粘着のポリエステル族のキャリ
アテープ１１としては、巾が２０〜５０ｍｍで厚さが６
〜５０声のものがよい。このキャリアテープ１１をポリ
エステル族とすることにより画像形成材料を構成するポ
リエステル族の透明支持体との接着を熱可塑性ポリエス
テル樹脂を介して強固にすることができる。また、塵埃
を出さないための他に強いフィルム強度を持たせるため
、さらにロール等で巻き取る場合に必要なしなやかさ金
持たせるためからも好ましい。このキャリアテープ１１
に用いるポリエステルフィルムとしては例えば東し社製
ルミラーなどがある。

この発明で用いられる熱可塑性ポリエステル樹脂１２と
しては、上記キャリアテープ１１と上記支持体４との間
に介して加熱接着する際の温度を９０〜１５０°Ｃ程度
で行えるものを使用するのがよい。これはこの加熱接着
時あるいは第２図に示す方法のように加熱接着を加熱圧
着ロールを兼ねた剥離用ロール１０より行う場合にはこ
の加熱圧着・剥離用ロール１０を通る間に、光重合性組
成物層３−が変質するのを防ぐためにも望ましい。この
熱可塑性ポリエステル樹脂の具体例としては東洋紡績社
製バイはンー３００などが挙げられる。

上記熱可塑性ポリエステル樹脂】２を介して非粘着のポ
リエステル製キャリアテープ１１とポリエステル製支持
体４とを加熱圧着すると、上記キャリアテープ１１と支
持体４との接着力は通常８００７　／　２５　ｍｍ幅以
七となり、画像形成用基板１に対する光重合性組成物層
の未露光部分３１）の接着力は一般に１・００〜４００
ｙ／２Ｓｗｎ幅程度であることから、上記熱可塑性ポリ
エステル樹脂の使用は上記支持体における基板コーナ一
部に対応する箇所だけで充分である。

以下にこの発明の実施例を記載する。

実施例 画像形成材料が積層され露光を終えた基板（−辺２５０
＋＋＋＋＋＋の正方形）のコーナ一部分のポリエステル
製透明支持体上に熱可塑性ポリエステル樹脂（東洋紡績
社製バイロン−３００）を介してポリエステル製キャリ
アテープ（幅２０ｍｍ、厚み２５μ；東し社製ルミラー
）の一端を１００°Ｃで加熱圧着した。次いで第４図に
示す剥離現像装置を用いて上記キャリアテープを巻き上
げて剥離現像した（剥離角度９０°、剥離速度２　ｍ、
　／分、剥離温度４５°Ｃ）。このようにして１００枚
の基板について剥離現像を行ったところ、１００枚とも
」二記支持体から上記キャリアテープが剥がれることな
く鮮明な画像が得られた。

比較例 画像形成材料が積層され露光を終えた基板（−辺２５０
＋＋＋＋＋＋の正方形）を第１図に示すようにして　”
、上記基板のコーナ一部のポリエステル製透明支持体上
に順次、市販の粘着テープ（幅２０ｍｍ、ベースフィル
ムの厚み２５戸；　日東電気工業社製１３１Ｇ）を圧着
しながら、コーナ一部よりこの粘着テープを引き一ヒげ
て剥離現像した（剥離角度９００、剥離速度２ｎｔ１分
、剥離温度４５℃）。このようにして１００枚の基板に
ついて剥離現像を行ったところ２１枚の基板でポリエス
テル製透明支持体から粘着テープが剥がれて剥離現像し
損じた。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の剥離現像方法の構成図、第２図はこの発
明の剥離現像方法に適用された装置の一例の概略構成図
、第３図は同剥離開始位置の説明図、第４図はこの発明
の剥離現像方法に適用された装置の他の例の概略構成図
、第５図はこの発明の方法をスルーホール部を有する基
板に適用した場合の剥離部の断面説明図、第６図および
第７図は従来の方法をスルーホール部を有する基板に適
用した場合の剥離部の断面説明図である。 ■　・基板、２・・・画像形成材料、３・・・光重合性
組成物層、３ａ・・・露光部、３ｂ・・・未露光部、４
・・ポリエステル製の透明支持体、１１・・非粘着のポ
リエステル製キャリアテープ、１２・熱可塑性ポリエス
テル樹脂。 特許出願人　日東電気工業株式会社 第２図 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （＋）画像を形成すべき基板の表面に、ポリエステル製
   の透明支持体および光重合性組成物層力）らなる画像形
   成材料を積層し、ノ々ターン状の露光を行なった後、非
   粘着のポリエステル製キャリアテープヲ基板のコーナ一
   部にかかるように配設するとともに、このキャリアテー
   プを上記支持体における基板コーナ一部に対応する箇所
   に対して熱可塑性ポリエステル樹脂を介して加熱圧着し
   、つし１でこの非粘着のポリエステル製キャリアテープ
   を巻き取ることにより、該キャリアテープとともに上記
   支持体と未露光の光重合性組成物層を基板より剥離し、
   露光された光重合性組成物層を上記基板に残存させるこ
   とを特徴とする剥離現像方法。