JPS6014516Y2 - 時限噴射式エアゾ−ル噴霧器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は時限噴射式エアゾール噴霧器に係る。

例えば殺虫、又は消毒等のために部屋を密封しておき、
その室内に殺虫剤、消毒液等を散布する場合がある。

このような場合従来公知のエアゾール式噴霧器を利用し
、殺虫剤等が密封室内で噴霧し続けるようにすることが
考えられる。

しかしこの場合はアクチュエータの押下げと同時に殺虫
剤等の有害さを噴霧することとなるために、該噴霧器を
密封室内にセットしようとする者が、セット後室外に脱
出するまでの間に多少でも有害な霧を吸込むこととなっ
て好ましくない。

本案はそのような欠侭を除去しようとするもので、以下
図面について説明すると、１はエアゾール式噴霧器の容
器体で、その頂壁２中心からは、付勢に抗して押下げら
れたとき、管孔から霧を噴出する吐出管３が上方へ突出
させである。

尚頂壁中央部は隆起部４としである。

上記容器体の上端部へはキャップ５が嵌合させである。

該キャップは頂壁６の周縁から周壁７を垂設させ、該周
壁下端を容器体の胴上端部へ嵌合させである。

その頂壁の中央部にはガイド孔８を穿設させる。

ガイド孔を長くするため頂壁のガイド孔周縁部から筒部
９が上方へ突出させてあり、その筒孔をガイド孔延長部
分としである。

上記ガイド孔内には、上下両端開口の筒孔１０を有する
筒体１１を上下動可能に貫通させる。

該筒体下端には外向きフランジ１２を付設させるとよい
。

又該筒体は図示のように内外二重筒に形成する。

筒孔１０は内筒１３に設け、内筒１３は外筒１４内へ下
部を螺合させである。

従って内筒は外筒に対して一定高さ上下動可能であり、
よって筒孔下端の外周縁ｌｅａも内筒の一部に形成され
ているため、外筒下端に対してその位置を上下方向に変
えることが出来る。

筒体をこのようにする利点については後述する。

筒上端からは、左右方向に筒体を上昇位置において係合
させるための第２保合片１５．１５が突出させてあり、
又内筒上端には外向きフランジ状に摘み１６が付設させ
である。

１７は、上記筒体を下方へ付勢させるコイルスプリング
で、筒体のキャップ内方部分を遊挿させてスプリング下
端を筒体下端の外向きフランジ１２上へ載置させである
。

スプリング上端は直接又は図示のように間接にキャップ
頂壁内面へ係合させる。

上記キャップのガイド孔８の一部には、ゴム等の摩擦部
材１８を組込む。

該部材は筒体外面に圧接して摩擦抵抗によりスプリング
１７の付勢により下降する筒体１１の下降速度を遅くす
るためのもので、図示のようにリング状に形成させてそ
のリング孔内に筒体１１を嵌合させ、押え部材１９によ
りキャップ頂壁内面へ固定させればよい。

上記筒体１１は、上昇位置において係止でき、又該係止
を外すど下降可能に形成する。

そのための第１保合片２０をキャップ頂壁６から上方へ
突出させる。

該第１係合片は筒体１１上部を中間に位置させてその両
側に設けるとよく、第１図の状態カニら第２係合片１５
，１５を持って筒体１１を引き上げ、第２図が二点鎖線
で示すように、第２係金片を第１係合片上へ載置させる
。

これ等第１、第２係合片２０．１５によって筒体保持用
係合手段２１が形成される。

上記第１、第２係合片の保合を外すと、筒体１１はスプ
リングの付勢によって、又摩擦部材１８の摩擦抵抗に抗
して除々に下降するが、下限に近づいたとき、吐出管３
の上端の外周縁３ａに筒体の筒孔下端の外周縁１０ａが
接して吐出管３を押下げ、すると吐出管下方に設けられ
た吐出弁が開いて吐出管３から霧が噴出されて該霧は筒
孔１０を通過して筒体上方へ放出されるよう設ける。

吐出管上端と筒孔下端の各外周縁３ａ、ｌｅａで吐出管
押下げ用係合手段を形成させることとなる。

上記構成において、始め筒体保持用係合手段２１を第２
図が二点鎖線で示すように係合させておき、密封室内に
該噴霧器を持込むその係合手段２１を外し、直ちに室外
に脱出してドアを密封する。

他方噴霧器はスプリング１７による付勢により筒体を下
方に押下げるが摩擦部材による摩擦抵抗によってその筒
体の下降は除々に行われることとなり、よってセット者
が室外に脱れ出口のドアを密封した後、吐出管押下げ用
係合手段が作用して上述のように霧を室内に噴出するこ
ととなる。

又外筒１４内に螺合させた内筒１３を外筒１４に対して
螺上昇させておくと、内筒１３による吐出管３の押下げ
が不能となり、不用意な筒体１１下降による無駄な噴霧
に対する安全装置として機能させることが出来る。

この場合は、使用の際に外筒１４に対して内筒１３を所
定の位置まで下降させることで安全装置を外し、しかる
後、筒体保持用係合手段２１を外せばよい。

本案は上記構成とするもので、筒体保持用係合手段２１
を外すと筒体１１が除々に下降して一定時間後に始めて
噴霧するから、セット者が室外に脱出するに充分な時間
を得ることが出来、よってセット者が有害な霧を吸込む
おそれがなく、又筒体を除々に下降させるため、その筒
体を貫通させたキャップ頂壁のガイド孔８の一部に摩擦
部材１８を組込み筒体外面に圧接させたから、その機構
は極めて簡易となって製作容易であり、又容器体を除く
キャップ及び筒体等の部分は、他容器体に取付けること
で何回でも多数回使用できるから、例えば特殊のガスを
使用して一回しか使用できないものに比べて一回当り使
用コストを極めて低廉とすることが出来る。

更に、筒体１１を内外二重筒となし、外筒１４内へ内筒
１３を螺合させたから、外筒１４に対して内筒１３を螺
上昇させておくと、内筒１３による吐出管３の押下げが
不能となり、不用意に筒体保持係合手段２１が外れて筒
体１１が下降した場合にも、容器体内液体が無駄に噴霧
されるのを防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案噴霧器の筒体下降途中における状態での断
面図、第２図はその平面図である。 １・・・・・・容器体、５・・・・・・キャップ、１１
・・・・・・筒体、２１・・・・・・筒体保持用係合手
段。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ｉ 付勢に抗して押下げられたとき霧を噴出する吐出管
   ３を頂壁中心から突出させたエアゾール式噴霧器の容器
   体１と、 ｉｉ 上記容器体上端部へ頂壁２の周縁部から垂設さ
   せた周壁７の下端部を嵌合させると共に、頂壁の中央部
   にはガイド孔８を穿設させたキャップ５と、 ｉｉｉ 上記キャップのガイド孔に上下動可能に外筒
   １４を貫通させると共に、該外筒内へ上下両端開口の筒
   孔１０を有する内筒１３を螺合させた筒体１１と、 ｉｖ 上記筒体のキャップ内部分を遊挿させて筒体１
   １を下降方向に付勢させたコイルスプリング１７と、 ■ 上記キャップの頂壁土面から上方へ突出させた第１
   係合片２０と、上記筒体上端に付設された第２係合片１
   ５とで形成され、付勢に抗して筒体を引上げた状態で係
   合でき、かつ該係合を外すことで筒体が下降可能に設け
   た筒体保持用係合手段２１と、 厨 上記キャップのガイド孔の一部に組込まれ、上記筒
   体の外面に圧接する摩擦部材１８と、６ 上記内筒の筒
   孔下端の外周縁１０ａと、上記容器体吐出管上端の外周
   縁３ａとで形成させた吐出管押下げ用係合手段と、 からなる時限噴射式エアゾール噴霧器。