JPS60122Y2 - 時限噴射式エアゾ−ル噴霧器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は時限噴射式エアゾール噴霧器に係る。

例えば、殺虫、又は消毒等のために部屋を密封しておき
、その室内に殺虫剤、消毒液等を散布する場合がある。

このような場合従来公知のエアゾール式噴霧器を利用し
、殺虫剤等が密封室内で噴霧し続けるようにすることが
考えられる。

しかしこの場合はアクチュエータの押下げと同時に殺虫
剤等の有害液を噴霧することとなるために、該噴霧器を
密封室内にセットしようとする者が、セット後室外に脱
出するまでの間に多少でも有害な霧を吸込むこととなっ
て好ましくなかった。

本案はそのような欠点を除去しようとするもので、以下
図面について説明すると、１はエアゾール式噴霧器の容
器体、２はその容器体頂壁の中心を貫通さげて上方へ付
勢させて突出された吐出管、３は該吐出管上端に嵌合さ
れたアクチュエータである。

該アクチュエータは噴霧孔４を有し、該アクチュエータ
を押下げると、吐出管２が付勢に抗して共に押下げられ
て吐出管下端が頂壁裏面に取付けられた弁箱内に押込み
され、すると吐出管孔下端は弁箱内に開孔され、容器体
内の加圧液体が吐出管孔、噴霧孔を通って噴霧されるよ
う設けたものである。

その噴霧孔先端は、噴霧液によって溶ける栓５て閉塞さ
せる。

該アクチュエータには、後述のキャップに設ける第２係
合主段と係合してアクチュエータの押下げ状態を維持さ
せるための第１係合手段６を設ける。

該係合手段としては種々のものが考えられるが、図示例
では、アクチュエータの上端部外周に凹溝が周設させで
ある。

上記容器体上端へはキャップ７を嵌合させる。

該キャップはアクチュエータの噴霧する部分を位置合せ
させる噴霧用窓８を有し、又上記第１係合手段６と係合
させるための第２係合手段９を有する。

図示例では第１係合手段６としての凹溝内に嵌合させる
突条が噴霧用窓８の内方周縁から垂設させたアクチュエ
ータ挿通筒１０の上端部内面に周設させである。

第１図のようにアクチュエータの溝内ヘキャップに設け
た突条を嵌合させた状態から、アクチュエータを強制的
に押下げることで、第２図が示すように突条がアクチュ
エータの上端外周上へ係合して、アクチュエータはその
下降状態を維持することとなるものである。

第１、第２係合手段の他の方法として、例えばアクチュ
エータからピンを、又キャップにはＬ字状の係合孔を設
けて上記ピン先端部をその係合孔の垂直部上方内へ遊挿
させておき、アクチュエータ押下げ後、キャップを回動
させることでピン先端部を係合孔の水平部へ係合させる
ことも考えられ、その他種々の方法が考えられる。

上記構成において、アクチュエータを押下げて第１、第
２係合手段を係合させれば、アクチュエータは下降状態
を維持する。

容器体内液体は噴霧孔から噴出しようとするが、栓５が
閉塞するため、該栓が溶解するまでは噴出せず、所定時
間経過後、噴霧することとなる。

本案は上記構成としたから、噴霧可能状態にセットした
後、一定時間が経過しなければ噴霧しないため、セット
が密封された室内から室外に脱出する時間中に有害液を
噴霧しないこととなり、よってセット者が有害な霧を吸
込むおそれは全くない。

又噴霧孔を噴霧液に溶ける栓５で閉塞させることでタイ
マー機構を形成させたから、通常のタイマー機構に比べ
て極めて簡易でかつ廉価に製作することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案噴霧器要部の半断面図、第２図はアクチュ
エータが押下げられた状態で示す半断面図である。 １・・・・・・容器体、２・・・・・・吐出管、３・・
・・・・アクチュエータ、５・・・・・・栓、６・・・
・・・第１係合手段、９・・・・・・第２係合手段。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ｉ アクチュエータ３を押下げると該アクチュエータに
   穿設された噴霧孔から容器体内液体が噴霧するよう設け
   られたエアゾール式噴霧器と】ｊ 上記噴霧器の噴霧孔
   ４先端を閉塞させた噴霧液によって溶ける栓５と、 ｊｊｌ 上記アクチュエータの噴霧部分を位置合せさ
   せる噴霧用窓８を有し、容器体上端に嵌合されたキャッ
   プ７と、 而 上記キャップとアクチュエータとにそれぞれ設けら
   れたアクチュエータの押下げ状態を維持可能とする第１
   、第２係合手段６，９と、からなる時限噴射式エアシー
   噴霧器。