JPS60143916A - 高密度情報信号記録媒体製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は高密度情報信号記録媒体製造法に係り、特に、
例えばビデオディスク又はデジタルオーディオディスク
といったように、情報信号を表面部の幾何学的形状の変
化として記録されており、表面を相対的に走査する再生
針の電極との間の静電容量が幾何学的形状変化に応じて
変化することにより情報信号が再生される静電容量型円
盤状記録媒体製造法に関するものである。

〔従来技術と問題点〕

従来より、情報信号に応じて平面又は溝内に渦巻状又は
同心円状にビットを形成し、幾何学的形状の変化として
情報信号を記録して情報信号記録媒体を得、この情報信
号記録媒体の記録トランク上に電極を設けたダイヤモン
ド等でなる再生針を相対的に走査させ、再生針の電極と
情報信号記録媒体との間に形成される静電容量が上記幾
何学的形状の変化に応じて変化することを利用して記録
状軸信号を再生するいわゆる静電容量再生方式がある。

このような静電容量再生方式に用いられる円盤状記録媒
体は、多量のカーボンブラック粉末、その他安定剤等を
塩化ビニル系樹脂に混合して導電性樹脂組成物を作り、
この導電性樹脂組成物を金型に搬送して加熱加圧搾する
ことによって製造されている。

従って、このようにして製造された、例えばビデオディ
スク等の記録媒体は、高価なカーボンブラックを多量に
含むものであるから、必然的にコスト高なものとなる。

又、このようにして製造される場合には、製造工程中に
混入した異物の除去が困難であり、さらには混練時の発
熱が大きい為マトリックス（レジ　′ン）を劣下させや
すく、これを防ぐには高価な安定剤を多量に用いなけれ
ばならず、又、混線時の発熱により樹脂が柔かく流動し
やすくなり、カーボンブラック粉末が凝集したまま動き
、カーボンブラック粉末が分散しにくいといった問題も
ある。

又、ディスクの成形は、ディスク径のｉ程度の導電性樹
脂組成物のダンゴ（タブレット）を圧延して行なわれる
ものであるから、情報転写記録に必要なスタンパ−の表
面を必要以上に接触し傷を付けてしまい、スタンパ−ラ
イフを短かくするといった問題もある。

又、ダンゴの成形にある程度の時間を必要とし、ディス
ク糺造のサイクルを短縮化しにくく、さらには均質なダ
ンゴを製造する為にプレス機毎に備え付けられたダンゴ
成形機の調整が要り、面倒な作業が必要といった欠点も
ある。

そこで、上記問題点のうちカーボンブラックの使用量が
少なくても高品質なものを得る手段、すなわち導電性プ
ラスチック材料からなるシートを形成する段階と、この
シートを圧縮成形用金型中でスタンパ−に、対して配置
する段階と、上記シート上に非導電性圧縮成形可能なグ
ラスチック材料の芯材を充填する段階と、表面が導電性
、中心部が非導電性のサンドインチ型ディスクを形成す
る為に圧縮成形する段階とか′らなる導電性高密度情報
ディスクの成形方法が提案されている（特開昭５８−５
５２２４号）。

しかし、この提案においては、カーボンブラックの使用
量を減らせられるといった特長があるものの、上記問題
点の他の多くの事項については未解決のまま残されてお
り、又、非導電性の中心部材と導電性の表面材との間に
泡等の欠陥が形成されやすいといった問題がある。

特に、カーボンブラック含有シートを作る場合に、前述
した欠点はそのまま全く未解決のまま残されでいる。

〔問題点を解決する為の手段〕

金型内に基板を供給する工程と、金型内に液状ないしは
溶融状の導電性ポリマーを供給する工程と、金型内に基
板及び液状ないしは溶融状の導電性ポリマーが供給され
た後金型を加熱する工程と、加熱後金型内より成型され
た高密度情報信号記録媒体を取り出す工程よりなる。

〔実施例〕

第１図は本発明に係る高密度情報信号記録媒体製造法の
実施に際して用いられる装置の説明図、第２図ａ　−ｅ
は製造工程説明図である。

同図中、ｌａ、１ｂは所定のスタンパ−が取り付けられ
た金型の上型と下型である。

２は基板供給機構であり、この基板供給機構２は、基板
ストック部３にストックされた、例えば塩化ビニル系樹
脂といった非導電性の円板状の基板４を前記金型内に供
給、すなわち基板４を上型１ａと下型１ｂとの間に供給
配置するものである。

５は、液状ないしは溶融状の導電性ポリマータンクであ
り、このタンク５内の液状ないしは溶融状の導電性ポリ
マー６は注入装置７によって注入口８より金型内に供給
されるよう構成されている。

９はディスク取出機構であり、このディスク取出機構９
は金型によって成型された高密度情報信号記録媒体、例
えば静電容量型ビデオディスク１゜を金型より取り出し
、ストック部１１に移送するものである。　・ 伺、図示はしていないが、本装置には、金型を加熱加圧
して、金型内に介在させられた基板４と液状ないしは溶
融状の導電性ポリマー６とを一体化すると共に、所定の
ピットを形成する為の加熱加圧機構も設けられている。

上記のような装置を用いて、基板ストック部３から基板
供給機構２によって基板４を上型１ａと下型１ｂとの間
に送り（第２図ａ）、そして上型１ａと下型１ｂとを合
わせて型締めする（同図ｂ）。

その後、同図Ｃに示すように、注入口８より注入装置７
によって液状ないしは溶融状の導電性ポリマー６を金型
内に注入し、そして注入口を閉鎖した後、加熱加圧機構
によって金型を加熱すると共に加圧し、液状ないしは溶
融状の導電性ポリマー６を硬化させて基板４に一体化さ
せ、かつこの硬化した導電性ポリマー６′にスタンパ−
よりの所定のビットを転写させて、例えば静電容量型ビ
デオディスク１０を構成する。

次いで、同図ｄに示すように、金型の型開きを行ない、
そして同図ｅに示すように、ディスク取出機構９によっ
てビデオディスク１０を取り出す。

同、この取出工程時に、基板供給機構２によって、次の
基板４を金型内に移送し、前のプロセスを繰り返す。。

伺、基板４の１枚当シの厚さは約１〜１．１５　ｍｍ程
度であり、そして基板４の径が２６ｃｒｒＬ位の場合に
おいて１回の供給に用いられる液状ないしは溶融状の導
電性ポリマーは約１０ｇ程度であり、ピットが形成され
る部分において硬化した導電性ポリマ□−６′の厚みは
約１００μｍ以下程度である。

そして、この硬化した導電性ポリマー６′の層中に含ま
れる例えばカーボンブラックは、静電容量再生方式に支
障のない程度のものである。

又、液状ないしは溶融状の導電性ポリマーは、例えば所
定量のカーボンブラック粉末、基板４を構成する樹脂と
同系列の塩化ビニル系樹脂、その他必要な例えば安定剤
、離型剤、可塑剤、滑剤、シリコンオイル等の潤滑剤等
の添加剤、及び適当な溶剤よりなり、これらの混合物を
均一に分散混合させることによって作られる。

又、上記実施例では、基板の両面に硬化導電性ポリマ−
６′層が設けられる場合で述べているが、金型次第では
片面にしか硬化導電性ポリマー６′が設けられないよう
にすることもできる。

又、基板として非導電性材料のもので述べたが、これは
多少のカーボンブラックが含まれていてもよく、するい
は導電性金属粉、帯電防止剤としての界面活性剤等を含
ませていてもよく、導電性材料のもので構成されていて
もよい。

〔効果〕

高価なカーボンブラック粉未使用量を大巾に少なくでき
るので、高密度情報信号記録媒体は低コストなものとな
る。

又、高密度情報信号記録媒体製造過程が簡単であり、カ
ーボンブラック含有シートを作る場合に起きていた種々
の問題点がなくなる。

又、スタンパ−の寿命も長くなり、成型サイクルの短縮
化も図れる。

さらには、このようにして出来た例えばビデオディスク
の品質も高い。

【図面の簡単な説明】 第１図及び第２図ａ　−ｅは、高密度情報信号記録媒体
製造装置及び製造工程説明図である。 １ａ・・・金型の上型、１ｂ・・・金型の下型、２・・
・基板供給機構、４・・・基板、６・・・液状ないしは
溶融状の導電性ポリマー、７・・・注入装置、９・・・
ディスク取出機構。 代　理　人　宇　高　克　゛、巳

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 金型内に基板を供給する工程と、金型内に液状ないしは
   溶融状の導電性ポリマーを供給する工程と、金型内に基
   板及び液状ないしは溶融状の導電性ポリマーが供給され
   た後金型を加熱する工程と、加熱後金型内より成型品を
   取シ出す工程とを含むことを特徴とする高密度情報信号
   記録媒体製造法。