JPS6014148B2 - 繊維用糊剤 - Google Patents

繊維用糊剤

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JPS6014148B2
JPS6014148B2 JP4890377A JP4890377A JPS6014148B2 JP S6014148 B2 JPS6014148 B2 JP S6014148B2 JP 4890377 A JP4890377 A JP 4890377A JP 4890377 A JP4890377 A JP 4890377A JP S6014148 B2 JPS6014148 B2 JP S6014148B2
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JP
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saponification
vinyl acetate
mol
unsaturated monocarboxylic
acetate copolymer
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JP4890377A
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JPS53134990A (en
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斡夫 沢田
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Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はすぐれた糊剤性能を有する繊維糊剤に関するも
のである。
従来経糸糊剤としては澱粉、ポリビニルアルコール、ア
クリル系ポリマー、酢酸ピニルー無水マレィン酸共重合
物、スチレン−無水マレイン酸共重合物などが知られて
いるが、疎水性合成繊維に対する接着性が不足したり、
抱合力や製織時の閉口性が劣るという難点があった。
しかして本出願人においては長年にわたる研究により、
アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、などの不飽和
モノカルボン酸と酢酸ビニルとの共重合体の低ケン化物
が疎水性合成繊維に対する接着力、抱合力、落糊防止、
製織性などの点で従来の棚剤に比してはより好ましいこ
とを見出したが、なお充分に満足するまでには至ってし
、なかつた。
しかしながらその後も鋭意研究を続けた結果、同じ不飽
和カルボン酸舎量、同じケン化度を有する不飽和モノカ
ルボン酸−酢酸ビニル共重合体低ケン化物であっても、
そのケン化方法の違いによって糊剤性能に差があること
に気がつき、さらにこの点について研究を重ねた。
従来通常の品種のポリビニルアルコールは、ポリ酢酸ビ
ニルのアルコール溶液にケン化触媒を加えてニーダ−中
で充分に混練し、ケン化反応の進行と共に析出する粒状
のポリビニルアルコールを乾燥して製造されていた。
しかしてかかるニーダーケン化法を採用して製造された
不飽和モノカルボン酸−酢酸ビニル共重合体の低ケン化
物は、従来より使用されているポリビニルアルコールに
比してより好ましい糊剤性能を有しているが、その製造
にあたって混練を伴なわない状態でケン化反応を進行さ
せるという特定のケン化方法を採用したものは前記ニー
ダーケン化品よりも一段とすぐれた糊剤性能を有するこ
とを見出し、本発明を完成するに至ったのである。本発
明は、式 (ただしR,、R2はH又はCH3)で表わされる不飽
和モノカルボン酸の含量が0.1〜3モル%の不飽和モ
ノカルボン酸−酢酸ビニル共重合体のアルコール溶液と
ケン化触媒とを均一に混合し、以後濠糠を伴なわない状
態でケン化反応を進めて固化させた後該固化物を粉砕、
乾燥して得られる酢酸ビニル単位の65〜90モル%が
ケン化された低ケン化物を繊維用糊剤の主剤とすること
を特徴とするものである。
かかる特定のケン化方法によって得られた変性低ケン化
物を繊維用糊剤として用いるときは、糊液調製に際して
均一かつ円滑な溶解が可能であり、しかも糊付から製織
を経て糊抜きに至る一連の工程において、均一皮膜形成
性、接着性、抱合性、開□性、糸切れ防止性、蕗糊防止
性、糊抜きの完全性などの点で従来の製造法でえられた
ものに比較して特にすぐれた効果を発揮するのである。
本発明においてはかかるすぐれた効果が得られる理由に
ついては未だ明らかではないが、化学的組成が同じであ
ってもニーダ一方式によるケン化反応で得られた粉末状
の樹脂に比較して糊液調製時の分散性が良く、又糊剤と
しての性能が大中に異なるという事実から、そのケン化
反応工程の特殊性による低ケン化物のケン化度分布が良
い影響を与える一因になっているのではないかと考えら
れる。以下本発明を詳述する。
まず原料である不飽和モノカルボン酸−酢酸ビニル共重
合体の不飽和モノカルボン醸成分は、式(ただしR,、
R2はH又はCH3)で表わされるものであって、具体
的にはアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸などを指
す。
共重合体中に占める不飽和モノカルボン酸の含量は0.
1〜3モル%の範囲から選ばれ、その含量が0.1モル
%未満では糊液調製時に温度を上げると白濁現象が生ず
るようになり、後の糊抜精練工程において糊抜不良、ス
カム発生などの主因となり、一方その含量が3モル%を
越えるときは吸湿性、粘着性が過度になって抱合力が低
下し、製織効率の低下の主因となる。上記不飽和モノカ
ルボン酸−酢酸ビニル共重合体は塊状重合法、溶液重合
法、乳化重合法、懸濁重合法等任意の方法によって取得
しうるが、次のケン化工程をアルコール系で行なうため
工業的には溶液重合法が最も有利である。
即ち溶液重合法は反応熱の除去、調整が容易である上、
反応後の混合物から未反応の酢酸ビニルを除去するだけ
で次のケン化工程にそのまま供しうるからである。不飽
和モノカルボン酸−酢酸ビニル共重合体のケン化は、該
共重合体のアルコール溶液とケン化触媒とを均一に混合
し、以後混糠を伴なわない状態でケン化反応を進めて固
化させた後談固化物を粉砕、乾燥することによって達成
される。ここでアルコールとしてはメタノール、エタノ
ール、プロパノールなどが用いられるが、実用上はメタ
ノールなどが用いられるが、実用上はメタノールが最も
適当である。共重合体の濃度はおおよそ30〜6の重量
%が適当である。ケン化触媒は水酸化ナトリウム、水酸
化カリウムなどの水酸化アルカリ、ナトリウムメチラー
ト、ナトリウムエチラート、カリウムメチラートなどの
アルカリ金属アルコラートをアルコール溶液、水溶液又
は含水アルコ−ル溶液で使用するのが普通である。不飽
和モノカルボン酸−酢酸ピニル共重合体のアルコール溶
液とケン化触媒とは混合機により短時間のうちに均一に
混合されてバケットコンベア上のバケット中に、両端に
堰を設けたベルト上にチューブ内に、或いは任意の形状
を有する容器中に仕込まれ、室温ないし5000程度の
比較的低い温度条件下において泥練、混合を受けない状
態に保たれたままケン化反応が進行し、固化していく。
所望のケン化度に達した固化物をべレット程度の大きさ
或いはそれ以下の粒径にまで裁断、粉砕し、乾燥する。
この一連の操作は工業上は連続的に行なうことが望まし
い。しかして不飽和モノカルボン酸−酢酸ピニル共重合
体の酢酸ビニル単位のケン化度は65〜90モル%の範
囲内となるようにケン化条件が設定される。
ケン化度が65モル%未満では糊剤として使用したとき
の糊抜き性が劣り、一方ケン化度が90モル%を越える
ときは繊維に対する接着性が劣るようになる。特に好ま
しい範囲は67〜85モル%である。かくして得られた
不飽和モノカルボン酸−酢酸ビニル共重合体低ケン化物
は水に溶解しておよそ3〜11%濃度の水溶液の状態で
フィラメント糸、紡績糸などの経糸の糊付に供される。
糊液中には各種の油剤、助剤、消泡剤などが必要に応じ
添加される。次に例をあげて本発明の方法をさらに説明
する。
以下「部ハ「%」とあるのは特にことわりのない限り重
量基準で示したものである。例1 樹脂製造工程 アクリル酸舎量0.8モル%のアクリル酸−酢酸ビニル
共重合体の50%メタノール溶液10碇部と水酸化ナト
リウムの含水メタノール溶液1碇部(メタノール3.4
部十水酸化ナトリウム0.6部十水6部)をミキシング
ヘッダーを用いて連続的に混合し、バケットコンベア上
のバケット(パン)に仕込み、温度30℃でケン化反応
を進め、約11分後コンベアの端にまで移動して反転し
たパンから固化した内容物を取出し、ラバーカッターで
薄片状に裁断し、さらにべレツト状になるまで裁断を行
ない、最後に粉砕を行なって、乾燥した。
かくして得られたケン化物粒子の粒度は20〜200メ
ッシュ、共重合体中の酢酸ビニル単位のケン化度は71
.0モル%であった。糊液組成 上記共重合体ケン化物を用いて次の如き組成を有する糊
液を調製した。
糊付条件 対象糸 ポリエステルウーリー加工糸(75デニール/
36フィラメント、無撚)糊付機 津田駒社製KS−J
型ワーピングスラッシヤ一糊付条件 枠立教1050本
絞り全荷重 180〜260k9 糊液温度 50q○ 乾燥温度 チャンバー120qo×2 シリンダー100q○×2 巻取速度 95m/min サイジングドラフト 1.2% 糊付量 9〜10% 製織条件 織物は5枚朱子で、総経糸本数8400本、織上中37
.50寸、縞糸密度107本/0寸。
織機は自動織機16びpmで、50肌を1疋として40
疋を製織した。湖抜条件2タ′その炭酸ソーダ及び2タ
′その洗剤(第一工業製薬社製モノゲン)を含有する精
練液にて温度90〜95qoで30〜60秒間連続的に
処理した後水洗。
結果を第1表に示す。
対照例 1 アクリル酸含量0.8モル%のアクリル酸−酢酸ビニル
共重合体をニーダーを使用してメタノール中で水酸化ナ
トリウム触媒存在下にケン化して酢酸ビニル単位のケン
化度71.0モル%の粉末状アクリル酸−酢酸ビニル共
重合体ケン化物を得た。
この粉末状部分ケン化物から絹微粒をカットして20〜
200メッシュのものを得、これを例1の部分ケン化物
に代えて用いたほかは例1と同様にして糊液を調製し、
糊付、製織を行なった。結果を第1表に示す。対照例
2 従来公知のテトロン用糊剤(重合度500、ケン化度8
8モル%のポリビニルアルコールとアクリル酸エチルー
メタクリル酸メチルーメタクリル酸−アクリル酸(50
:35:10:5重量比)共重合体のソーダ塩とを重量
で5:5の割合に混合し、さらに油剤、助剤を添加した
もの)を使用したほかは例1と同様の糊付、製織を行な
った。
結果を第1表に示す。1表 曲 接着力は、テトロンフィルム/テトロンタフタ間の
接着強力を抗張力試験機で測定(20℃、65%RH)
糊着量は、糊付糸‐精練糸量XI。
○精練糸量 粘着力は、テトロンフィルム上に100ム厚に製膜し、
同形のテトロンタフタを貼り合せてIX9の荷重を1時
間加え、ついで剥離強度を測定。
織機上ガムアップ傾向は、オサ目‘こ蓄積した蕗糊の吸
湿によるガム状化煩向を指す。この煩向は織物品位の低
下と密接な関係がある。落湖までの摩擦回数は、湖付糸
20本をTM式摩擦試験機にかけ、荷重100夕、コー
ム角度110温湿度2500、80%RHの条件にて落
糊の発生するまでの回数を測定した。
1往復を1回と数えた。
織機上落湖性‘ま1(良)〜5(悪)等級で判定した。
例2 メタクリル酸含量0.8モル%のメタクリル酸−酢酸ビ
ニル共重合体を原料に用い、例1と同様の鷹練を伴なわ
ないケン化法により酢酸ピニル成分のケン化度71.0
モル%のメタクリル酸−酢酸ビニル共重合体低ケン化物
を得た。
この低ケン化物を用いて例1と同様にして糊液調製、ポ
リエステルウーリー加工糸の糊付、製織を行なった。結
果を第2表に示す。対照例 3 例2と同じメタクリル酸含量、同じケン化度のメタクリ
ル酸−酢酸ビニル共重合体低ケン化物を対照例1と同様
のニーダーケン化法により製造し、以下例1と同様にし
て糊液調製、糊付、製織を行なった。
結果を第2表に合せて示す。第2表 例3 クロトン酸含童0.5モル%のクロトン酸−酢酸ビニル
共重合体を原料に用い、例1と同様の混練を伴なわない
ケン化法により酢酸ビニル成分のケン化度69.0モル
%のクロトン酸一酢酸ビニル共重合体低ケン化物を得た
この低ケン化物を用いて例1と同様にして糊液調製、ポ
リエステルウーリー加工糸の糊付、製織を行なった。結
果を第3表に示す。対照例 4 例3と同じクロトン酸含量、同じケン化度のクロトン酸
−酢酸ビニル共重合体低ケン化物を対照例1と同様のニ
ーダーケン化法により製造し、以下例1と同機にして糊
液調製、糊付、製織を行なった。
結果を第3表に合せて示す。第3表

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (ただしR_1、R_2はH又 はCH_3)で表わされる不飽和モノカルボン酸の含量
    が0.1〜3モル%の不飽和モノカルボン酸−酢酸ビニ
    ル共重合体のアルコール溶液とケン化触媒とを均一に混
    合し、以後混練を伴なうことなくケン化反応を進めて固
    化させ、さらに粉砕して得られた酢酸ビニル成分の65
    〜90モル%がケン化された粉末状の低ケン化物を主剤
    としてなる繊維用糊剤。 2 不飽和モノカルボン酸−酢酸ビニル共重合体のアル
    コール溶液がメタノール溶液である特許請求の範囲第1
    項記載の繊維用糊剤。
JP4890377A 1977-04-26 1977-04-26 繊維用糊剤 Expired JPS6014148B2 (ja)

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JPS53134990A JPS53134990A (en) 1978-11-25
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