JPS6346251A - 冷水可溶性シ−ト状物 - Google Patents

冷水可溶性シ−ト状物

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JPS6346251A
JPS6346251A JP19000386A JP19000386A JPS6346251A JP S6346251 A JPS6346251 A JP S6346251A JP 19000386 A JP19000386 A JP 19000386A JP 19000386 A JP19000386 A JP 19000386A JP S6346251 A JPS6346251 A JP S6346251A
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JP
Japan
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pva
cold water
degree
water
sheet material
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JP19000386A
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Shoichi Aoki
正一 青木
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、冷水に対して速やかに溶解もしくは分散する
冷水可溶性シート状物に関する。更に詳しくは、耐酸性
、耐アルカリ性を有し、長期にわたりその溶解性を保持
しうる冷水可溶性シート状物に関する。
〔従来の技術〕
従来、冷水可溶性シート状物として種々の素材が提案さ
れている。これらの中で、ポリビニルアルコール(以下
、PVAと称す)は優れた性能を有しており、幅広く使
用されている。この素材の特徴は、水溶液領域がケン化
度により限定されることであり、その範囲は80〜95
molχある。96mo+%以上では、長期間水中に放
置されたり、熱湯中に放置されれば熔解するが、冷水に
対する速やかな溶解性はない。しかしながら、ケン化度
80〜95molχのPVA (以下、部分ケン化PV
Aと称す)の最大の欠点は、酸性及びアルカリ性物質と
接触すると残存エステル基のケン化反応が進行し、ケン
化度が上記ケン化度領域から外れて上昇し、冷水に対す
る速やかな溶解性が失われることである。
完全ケン化PVAが、冷水に対する速やかな溶解性を有
していない理由はその結晶性による。
即ち、PVA分子の水酸基が分子内及び分子間に於いて
極めて強固な水素結合を発生するため、結晶化が生じ水
分子の侵入を妨げていることによると考えられている。
この件に関しては、桜田らが“高分子化学” 〔νo1
.12. Nn128.510〜513、 (1955
) )に報告している。
また、完全ケン化PVAの結晶化度は加熱により上昇す
ることが、桜田らの報告〔高分子化学、 VOl、12
. N1128.517〜521.(1955) )に
示されており、この報告には結晶化度の上昇が溶解度の
低下に大きく関与していることが述べられている。
また、同じく桜田らの報告[高分子化学、Vol。
12、 N1128.510〜513. (1955)
 ]によれば、結晶領域はPVAの膨潤に関与しないと
いう結果が示されている。
従って、“溶解”がPVA分子がバラバラになる無限膨
潤に相当すると考えれば、冷水可溶性の完全ケン化PV
Aを得るためには、完全非品性に近いものを製造する必
要がある。即ち、規則性を乱すことにより結晶化を防止
する必要がある。
この様なことから、結晶性を低下させることを目的とし
たアタクチクPVAの合成法が“高分子論文集” 〔合
弁ら、Vol、35. Nn12.811〜813、 
(1978) ) 、特公昭36−3999号公報等に
提案されているが、この方法は非常に限られた反応条件
においてのみ製造が可能であるため、工業的に製造する
場合かなりの困難が伴う。
〔発明が解決しようとする問題点〕
この様なPVAの性質を改良するため、PVAのアルコ
キシブチラール化物が特公昭38−20720号公報に
提示されている。しかし、この技術はアセタール化反応
に用いられるアルデヒドのアルキル鎖長が長いため水溶
性を付与しうる領域にアセタール化度をコントロールす
ると、アセタール化度が低く抑えられ、このため、構造
規則性の乱れを長期間にわたって保持できず、結晶化度
が上昇し水溶性は失われる。
また、水溶性PVAp導体としてアセトアセクール化P
VAを用いた技術が特公昭39−16910号公報の実
施例に開示されている。この技術はアセトアセタール化
PVAに非イオン界面活性剤を添加したものであるが、
アセトアセタール化PVAの平均重合度が550である
ことから、市販のPVA (シンジオタフチク主体)を
用いる限りにおいては、前述゛の技術と同様に時間の経
過による結晶化度の上昇は避けられず、結果として水溶
性は失われる。PVAの平均重合度の関係については桜
田らが報告〔高分子化学。
Vol、12. l’h12B、 506〜510. 
(1955) ) シているが、この報告によると平均
重合度の上昇により、結晶化度は上昇傾向にある。この
ことは、平均重合度の上昇が水溶性の低下の方向に進む
ことを示している。
更に、PVAのアルドールアセタール化物を用いる技術
が特公昭42−20845号公報に開示されている。こ
のPVAのアルドールアセタール化物はアルドールとP
VAのアセタール化反応により製造されるものであるが
、アルドールの分子中には水酸基とアルデヒド基が存在
するため、アルドール同士が反応することもあり反応の
コントロールに問題がある。このことは、水溶性を長期
にわたって保持しうるアセタール化度を有するアセター
ル化物を工業的にコンスタントに製造することが極めて
困難であることを示している。
このように、冷水に速やかに溶解し、長期安定性に優れ
、結晶化度の変化もな(、耐酸性、耐アルカリ性に優れ
ている冷水可溶性p y A 33導体は従来存在して
おらず、従来の水溶性PVA誘導体を素材として用いた
場合、耐酸性、耐アルカリ性を有し、長期にわたりその
溶解性を保持しうる冷水可溶性シート状物は得られない
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者は、かかる事情に鑑み種々の検討を重ねた結果
、従来の技術では不可能とされていた、冷水に速やかに
溶解もしくは分散し、長期安定性に優れ、結晶化度の変
化もなく、耐酸性、耐アルカリ性を有する、冷水可溶性
シート状物を見出した。
即ち、ビニルアルコール単位とビニルアセテート単位と
アセタール化されたビニルアルコール単位とからなる基
本構造を有するPVA誘導体であって、ビニルモノマー
単位を基準とする粘度平均重合度が200〜500であ
り、ビニルアルコール単位が70〜90molχ、ビニ
ルアセテート単位がO〜2o+olχであり、且つアセ
タール化度が10〜3抛o1χであり、次式で示される
アセタール化されたビニルアルコール単位 R(R:アルキル基) のRの平均アルキル鎖長が、炭素数0.34〜1.70
であるPVA誘導体100−10重量%と水不溶性の繊
維状物0〜90重量%よりなることを特徴とする冷水可
溶性シート状物が、冷水に対して速やかに溶解もしくは
分散し、長期安定性に優れ、結晶化度の変化もなく、耐
酸性、耐アルカリ性を有することを見出し、本発明を完
成するに至ったものである。
次に、本発明の冷水可溶性シート状物において、水溶性
が付与される機構、及び安定な非品性を有する理由につ
いて説明する。
完全ケン化PVAが冷水に対して速やかな溶解性を有し
ない理由は前述した。これに対し、部分ケン化PVAに
水溶性があるということは、分子内に存在する酢酸基に
よるものである。この酢酸基自体は疎水性であるが、こ
れが分子内に5〜20molχ存在することにより、分
子内の鎖の配列を乱す立体障害として働き、PVAの分
子間における結晶化が抑制される。このことから、前述
の部分ケン化PVAに水溶性が与えられる。しかし、前
述の如く、部分ケン化PVAはエステル結合を有するた
め、酸、アルカリに接触するとケン化反応が進行し、水
溶性領域から外れてしまうため、耐酸性、耐アルカリ性
は期待できない。
本発明に於いて用いられるPVA誘導体は、ビニルモノ
マー単位を基準とする粘度平均重合度(以下平均重合度
と略)が200〜500の完全ケン化PVAに、Rの平
均アルキル鎖長が炭素数0.34〜1.70の範囲にな
る様にアルデヒド(R−CIIO)の混合物をアセター
ル化反応により付加させており、アセタール化度は10
〜30molχである。このアセタール化部分がPVA
の分子の規則性を乱し、結晶化を抑制する立体障害とし
て働いている。このため、本発明の冷水可溶性シート状
物は非結晶性であり、分子間の結合力が弱く、水のなか
に投入されると1111織内に容易に水が入り込み、結
果として水溶性を示すものと考えられる。
また、本発明の冷水可溶性シート状物に用いられるPV
A誘導体はその基本構造が、で示され、分子中にエーテ
ル結合を有している。
この結合形態は酸、アルカリに対して安定であり、従っ
てこれらの物質の存在により水溶性が失われることはな
い。
本発明において、使用されるPVAの平均型I 合皮、
使用されるアルデヒドのアルキル鎖長、及びアセタール
化度が上記の如く限定される理由は次の通りである。
本発明に用いられる部分アセタール化PVAは市販のP
VAを原料として得られるが、これらは構造的にジンジ
オクタティシティ−が主体であり結晶性の高いものであ
る。
本発明において、PVAの平均重合度が200〜500
の範囲に限定される理由は、重合度と結晶化度の関係に
よるものである。この関係についての研究は、接円らの
報告〔高分子化学、Vol。
12、迎128.506〜510. (1955) )
があるが、重合度の上昇が結晶化度に大きく作用するこ
とが示されている。
本発明では種々の実験検討を行った結果、平均重合度が
200〜500のPVAを使用することが必要であるこ
とを見出した。500より大なる平均重合度のPVAは
、時間の経過に伴って冷水に対する溶解性は低下するの
で好ましくない。
また、付加されるアルデヒドのアルキル鎖長が限定され
る理由は、立体障害の効果によるものである。即ち、ア
ルキル鎖長Rが炭素数0.32以下ではアルキル鎖長が
小さすぎて立体障害としての効果が期待できない、他方
、アルキル鎖長Rが炭素数1.72以上では本発明に使
用されるアルデヒドに較べてアルキル鎖長が長いためよ
り疎水性になり、本発明のアセタール化度の領域10〜
30molχまでアセタール化すると、水に対して不溶
性になる。このため、水溶性領域に保持するためには、
必然的にこれらアルデヒドの付加モル数を低下させるこ
とになる。この結果、立体障害の効果が低下し、製造後
は水溶性であるが長期間の放置により結晶化度が増加し
冷水に対する溶解性が低下することになる。
更に本発明に於いて、PVA誘導体のアセタール化度が
限定される理由は、冷水可溶性を長期間にわたって保持
するために、製造後、結晶化度の変化のない性質が要求
されるためである。
即ち、アセタール化度が30molXを超えると水に対
して不溶性となり、10molχより小さいと一時的に
冷水可溶性を有するが、長期的には結晶化度の変化が認
められ、冷水可溶性が低下する。
なお、本発明の冷水可溶性シート状物の原料となるPV
A誘導体に於いて、使用されるアルデヒドは単品でも2
種類以上の混合物でも適用可能である。
以上のように、本発明者は原料となるPVAの平均重合
度、付加されるアルデヒドのアルキル鎖長、及びアセタ
ール化度の範囲を限定することにより、はじめて目的と
する安定性の優れたPVA誘導体よりなる冷水可溶性シ
ート状物を得るに至った。
本発明の冷水可溶性シート状物は前記PVABB 4体
だけでなく、他の素材として水不溶性の繊維状物を併用
することも可能である。その素材は特に限定されず、あ
らゆる種類の水不溶性の繊維状物が対象となる。例えば
、パルプ、レーヨン、セルロース、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、PVA、PVC、ポリエステル等である。
そして、これら水不溶性の繊維状物と前記P V A 
K導体とにより、本発明の冷水可溶性シート状物を製造
する場合に於いても、種々の加工方法を適用できる。例
えば、前記PVA誘導体の水溶液に水不溶性の繊維状物
を分散させ、フリーの水溶液を除去し、積層体を成形し
、乾燥して本発明の冷水可溶性シート状物を得ることが
できるし、他の方法としては、水不溶性の繊維状物のウ
ェブを形成し、このウェブに前記PVA誘導体の水溶液
を散布し、乾燥して本発明の冷水可溶性シート状物を得
ることができる。
また、前記P V A HM ’L体を非水系又は含水
系の溶融押出法により繊維化し、水不溶性の繊維状物と
混合してウェブを形成し、加熱により前記PVA誘導体
の繊維状物のみを接着し、本発明の冷水可溶性シート状
物を製造することも可能である。この場合、水不溶性の
繊維状物の溶融温度を配慮する必要がある。更に、水不
溶性の繊維状物を前記PVA誘導体でコーティングし、
この繊維状物のウェブを形成し、加熱又は高湿度下で前
記PVA誘導体のコーティング部分のみを接着し、本発
明の冷水可溶性シート状物を製造することができる。
そして、本発明の冷水可溶性シート状物を製造するにあ
たり、前記PVA誘導体と水不溶性の繊維状物の構成の
割合は、要求される性能、水不溶性の繊維状物の性質に
より異なるが、前記PVA誘導体が100−10重1%
、水不溶性の繊維状物が0〜90重量%が適当である。
本発明のシート状物の形態は上記の様な乾式不織布等だ
けでなく、フィルムでもよい。
また、本発明の冷水可溶性シート状物に於いて、その物
性、溶解速度、加工性をコントロールするために、添加
剤としてグリセリン、エチレングリコール又はその重合
体等を添加することも可能である。
本発明に用いるPVA誘導体は市販のPVAを原料とし
て公知のアセタール化法により容易に製造することがで
き、PVAの製造に特殊な手段を用いないため工業的に
優れている。
如上の如く本発明の冷水可溶性シート状物は、冷水に対
して速やかに溶解し、安定な非結晶性を有するため長期
安定性に優れ、耐酸性、耐アルカリ性を有しており、そ
の用途の広さは容易に理解されよう。
なお、本発明に使用される冷水可溶性PVA誘導体は、
特願昭61−106401号に記載されたものである。
〔発明の効果〕
本発明により酸性、アルカリ性物質の存在下に於いても
、水溶性を長期的に保持うる冷水可溶性シート状物を得
ることができる。
本発明の冷水可溶性シート状物は、このように優れた性
質を有するため、水溶性が要求される幅広い分野に応用
できる。例えば、水溶性紙、氷解性紙、紙おむつ、生理
用ナプキン、タンポンの吸収体、アルカリ性物Iff(
衣料用洗剤、漂白剤、ポリアクリル酸ナトリウム等)を
包装し使用に供する個装包装体、肥料の個装包装体、農
薬(殺虫剤、殺菌剤、除草剤等)の個装包装体等に使用
可能である。
〔実 施 例〕
以下、本発明の冷水可溶性シート状物の性能を実施例を
もとにして説明するが、本発明はこれらの実施例にのみ
限定されるものではない。
実施例1 PVA (ケン化度98.6molχ、平均重合度20
0)の2重量%固形分水溶液1kgを調製し、濃塩酸0
.7gを加え、アセトアルデヒドを3g添加し、60℃
で5時間撹拌しながら反応を行い、NaOHで中和後、
アセトンを加えて反応物を沈澱、分離し、アセトンで洗
浄後乾燥を行い、部分アセトアセクール化PVAを得た
。この反応物のアセトアセタール化度は高分子分析ハン
ドブック(朝倉書店、P、770 )に記載されている
ホルマール化度測定法を分子量の関係からアセトアセタ
ール化度測定用に補正して測定した結果22.2mol
χであった。このアセトアセタール化物を水に溶解し、
2重量%のアセトアセタール化物の水溶液を得た。この
水溶液200m lに長さ1〜31のパルプ2gを分散
させ、30メツシユの篩に流しこみ、不要の水溶液を除
去後、100℃で30分乾燥させ、厚さ約1m−の冷水
可溶性シート状物を得た。この冷水可溶性シート状物の
なかに含まれるアセトアセクール化物の割合は35重量
%であった。
実施例2 PVA (ケン化度98.4mol″1.、平均重合度
400)を実施例1の手法によりアセタール化した。濃
塩酸の添加量は0.7g、アセトアルデヒドは2.5g
添加し、部分アセトアセタール化物を得た。この反応物
のアセトアセタール化度は17.Omolχ(実施例1
の分析法)であった。この反応物の1重量%水溶液を作
製し、アセトアセクール化物に対する割合が15重量%
になるようにグリセリンを添加し、均一な水溶液とした
。このアセトアセタール化物の水溶?flを厚さ5mm
のバルブシートにスプレーし、100℃で30分乾燥さ
せ厚さ約211II11の冷水可溶性シート状物を得た
。この冷水可溶性シート状物のなかに含まれるアセトア
セタール化物の割合は10重世%であった。
実施例3 pVA (ケン化度98.6molχ、平均重合度50
0)を実施例1の手法によりアセタール化した。ン農塩
酸の添加量は0.7g、アセトアルデヒドは3,6g添
加し、部分アセトアセタール化物を得た。この反応物の
アセトアセタール化度は30.0mallであった。こ
の粉体を非水系で繊維化するため押出機にかけ最高温度
190℃で押出し、無色透明の繊維状物を得た。このア
セトアセクール化物の繊維状物の直径は0.02mmで
あった。このアセトアセタール化物の繊維状物を2〜3
1Tlfflに切断し、厚さ約21111のウェブ状に
積層し、140℃で10分加熱し厚さ約11のアセトア
セタール化物よりなる冷水可溶性シート状物を得た。こ
の冷水可溶性シート状物の中に含まれるアセトアセター
ル化物の割合は100重量%であった。
実施例4 PVA (ケン化度98.6solL平均重合度500
)を実施例10手法によりアセタール化した。濃塩酸の
添加量は0.7g、アルデヒドはホルムアルデヒドとア
セトアルデヒドの混合物を用い、3.0g添加し、部分
混合アセタール化物を得た。この反応物のアセタール化
部分の平均アルキル鎖長はガスクロ法により分析した結
果0.34であり、アセタール化度は平均アルキル鎖長
の結果より分子量を補正して実施例1の方法により求め
たところ、17.4solχであった。この混合アセタ
ール化物の20重量%水溶液を作製し、混合アセタール
化物に対する割合が10重量%になるようにエチレング
リコールを添加し、均一な水溶液とした。
この水溶液200a+ 1に長さ2〜4mmのポリプロ
ピレンの繊維を10g分散させ、30メツシユの篩に入
れ不要の水溶液を除去後、100℃で30分乾燥させ、
厚さ約1ms+の冷水可溶性シート状物を得た。この冷
水可溶性シート状物の中に含まれる混合アセタール化物
の割合は53重量%であった。
実施例5 PVA(ケン化度98.6solχ、平均重合度500
)を実施例1の手法によりアセタール化した。濃塩酸の
添加量は0.7g、アルデヒドはアセトアルデヒドとn
−ブチルアルデヒドの混合物で2.5g添加し、部分混
合アセタール化物を得た。この反応物の7セタ一ル化部
分の平均アルキル鎖長はガスクロ法により分析した結果
1.70であり、アセタール化度は平均アルキル鎖長の
結果より分子量を補正して実施例1の方法により求めた
ところ、13.6solχであった。この反応物にジエ
チレングリコールを10重量%添加し80℃で30分混
合し均一化した。この混合物は白色の粉末であった。こ
の混合アセタール化物の混合物に水15重量%を加え、
50℃で30分混合し均一化した後、水系で繊維化する
ため押出機にかけ最高温度98℃で押出し、95℃で1
5分乾燥し無色透明の繊維状物を得た。この混合アセタ
ール化物の繊維状物の直径は0.02++nであった。
このアセトアセタール化物の繊維状物を2〜3III1
1に切断し、同じ太さのポリエステル繊維と均一に混合
し、厚さ約2m−のウェブ状に積層し、140℃で10
分加熱し厚さ約1−の冷水可溶性シート状物を得た。こ
の冷水可溶性シート状物の中に含まれるアセトアセター
ル化物の割合は48重量%であった。
実施例6 実施例2で用いた水溶液の水槽の中を完全ケン化PVA
 (ケン化度98.7solχ、平均重合度1700)
のフィラメント(直径0.01+sa+)を通過させ、
アセトアセタール化PVAの水溶液をコーティングし、
通過後直ちに95℃で15分乾燥した。
このフィラメントを長さ5〜7−鍋に切断し、積層して
厚さ約21111のウェブ状に積層し、40℃、相対湿
度90%の条件下に1時間放置後5 g/c+s”の荷
重をかけ、この冷水可溶性シート状物を得た。この冷水
可溶性シート状物の中に含まれるアセトアセタール化物
の割合は25重量%であった。
比較例1 部分ケン化PVA (ケン化度88.4solχ、平均
重合度400)にグリセリンを10重量%添加し、80
℃で30分混合し均一化した。この混合物を実施例3と
同じ手法により最高温度200℃で繊維化しシート状物
を得た。
比較例2 実施例3のPVAの水溶液に濃塩酸0.7gを加え、ホ
ルムアルデヒド(37%水溶液) 5.0gを添加し、
実施例1の方法で部分ホルマール化物を得た。この反応
物のホルマール化度は14.1solχ(高分子ハンド
ブック、P、770のホルマール化度測定法)であった
。この部分ホルマール化物を水に溶解させ、2重量%の
部分ホルマール化物の水溶液を得た。次に、実施例1と
同じ手法によりシート状物を得た。このシート状物の中
に含まれる部分ホルマール化物の割合は38重量%であ
った。
比較例3 実施例3のPVAの水溶液に濃塩酸0.7gを加え、ア
セトアルデヒド1.0gを添加し、実施例1の方法で部
分アセトアセクール化物を得た。この反応物のアセトア
セタール化度は8.7molχ(実施例1の測定法)で
あった、この反応物の1重量%水溶液を作製し、アセト
アセタール化物に対する割合が10重量%になるように
エチレングリコールを添加し、均一な水溶液とした0次
に、実施例2と同じ手法によりシート状物を得た。
このシート状物の中に含まれる部分アセトアセタール化
物の割合は13重量%であった。
比較例4 PVA (ケン化度98.0molX、平均重合度55
0)を実施例1の手法によりブチラール化した。濃塩酸
添加量は0.7g、、n−ブチルアルデヒドは1.3g
添加で反応を行い、部分ブチラール化物を得た。この反
応物のブチラール化度は8.4molχ(前記分析法を
分子量の関係からブチラール化度測定用に補正して測定
)であった。次に、この反応物を実施例3の方法により
繊維化しシート状物を得た。このシート状物の中に含ま
れる部分ブチラール化物の割合は100重量%であった
実施例1〜6及び比較例1〜4で製造したサンプルに使
用したPVA誘導体の分析結果を第1表に示した。
なお、原料として用いたPVAの平均重合度はJIS 
K−6726−1977の測定法に則って測定したもの
で、その値は粘度平均重合度である。
サンプルの評価項目は水溶性、長期安定性、耐アルカリ
性、耐酸性、ヒートシール性、熱的性質である。
以下に試験法を示した。また、評価結果を第2表に、熱
的性質については繊維化した素材のみ第3表に記す。
(試 験 法) 1、水溶性 シート状物を2X2c+s”に切り、10t’の水に落
下させ、静置状態で2分間放置し、溶解又は崩壊するも
のを“溶解性良好”と評価した。
2、長期安定性 シート状物を2×2CIII2に切り、50℃及び40
℃、相対湿度80%の条件下に30日間放置し、上記の
方法により水溶性を確認した。
3、 耐アルカリ性 無水炭酸ナトリウム80gに水20gを加え、均一なパ
ウダーを作製し、この中に2X2cm”に切ったシート
状物を投入し、両面を完全にこのパウダーに接触させ、
40℃、相対湿度80%の条件下に20日放置した。そ
して、シート状物を回収後、上記の方法により水溶性を
確認した。
4、耐酸性 シート状物を2X2ca+2に切り、パルプ粉とpH=
3の水(塩酸で調整)をそれぞれ40g 。
60g混合した粉末状物の中に投入し、両面を接触させ
、40℃、相対湿度80%の条件下に20日間放置し、
回収後、試験法1の方法に則り水溶性の評価を行った。
5、 ヒートシール性 ヒートシーラーにより接着を行った0条件は結果に示す
6、熱的性質 下記の測定項目について実験を行った。
l)溶融温度; 横木製作所、融点測定器財−33型にて測定 2)分解開始温度; 島津製作所、熱天秤DT−30型にて測定第3表

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ビニルアルコール単位とビニルアセテート単位とア
    セタール化されたビニルアルコール単位とからなる基本
    構造を有するポリビニルアルコール誘導体であって、ビ
    ニルモノマー単位を基準とする粘度平均重合度が200
    〜500であり、ビニルアルコール単位が70〜90m
    ol%、ビニルアセテート単位が0〜2mol%であり
    、且つアセタール化度が10〜30mol%であり、次
    式で示されるアセタール化されたビニルアルコール単位 ▲数式、化学式、表等があります▼ (R:アルキル基) のRの平均アルキル鎖長が、炭素数0.34〜1.70
    であるポリビニルアルコール誘導体100〜10重量%
    と水不溶性の繊維状物0〜90重量%よりなることを特
    徴とする冷水に対して速やかに溶解もしくは分散する冷
    水可溶性シート状物。
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